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進化する人工関節手術 関節外科センター立ち上げに際して 第三号 平成21年7月15日発行 発行:NPO法人 骨・関節研究会

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1 進化する人工関節手術 関節外科センター立ち上げに際して 第三号 平成21年7月15日発行 発行:NPO法人 骨・関節研究会
西横浜国際総合病院 関節外科センター長 NPO法人 骨・関節研究会代表 大久保 俊彦=談 今日の人工関節デザイン 人工関節の摺動面(動いて摩耗する 部分の意)はポリエチレンというプラスチックに似た素材が主流です が、この素材は、削れた後、削り粕が骨を痛める問題があるため、 今日では、より摩耗しにくく、削り粕の出ない素材の開発が進めら れ、様々な摺動面が完成し、使用されるようになってきました。例え ば、金属同士の骨頭とソケットやセラミック同士の摺動面です。 金属は特に固く安定しているため、骨頭径も大きくすることが可能 となり、それでいて摩耗しにくいため、患者様の骨頭に近いサイズ を選び設置できることとなり、その結果脱臼しにくい安定した関節 が作れるようになりました。 ※人工関節の誕生~90年代までのデザインの変遷は特集ページを参照下さい。 手術方法の進化 手術の方法に関しては、『MIS』と呼ばれる、筋肉の塊の間から侵入し関節に達するため筋自体を傷めず、早期にリハビリが始められるようになりました。また、解剖学的に関節があるべき場所に、患者さんにあった適正な大きさの人工関節を正確に設置できるようになり、いわゆる長持ちする人工関節となり、さらに関節周囲の筋・腱の緊張が改善され、術後の関節運動が劇的に改善できるようになりました。この手術方法の高度化に伴い、手術に使う器械も大幅に改良され手術時間の短縮ができたわけです。 ☝金属同士の摺動面 セラミック同士の摺動面☞ 関節外科センター立ち上げに際して  骨・関節研究会新聞 編集長=編集  医療の分野において専門化が進む昨今、25年にわたって培った関節治療技術の総決算として、関節治療を専門に手掛けられる場所が必要だと常々考えており縁あってこのような一歩を踏み出しました。  関節疾患の治療では、人工関節のみが注目されがちですが、初期の保存療法に始まり、関節の形を変える骨切り手術もあります。人工関節手術においても初回手術や長年人工関節を使用されている方に対して行う入れ替え手術は手技ポイントが大分異なります。さらに、同じ人工関節手術でも体格や骨の状況によって使用される人工関節は変わってきます。本来必要であった、手術前後を細部にわたって管理、 実行するセンターという特化した組織を作ることにより、私の専門分野である関節疾患の治療に専念し、より多くの患者様に最適な治療を行えるよう尽力したいと考えております。                           関節外科センター長 大久保 俊彦先生 = 談 代表症例 通算症例数 人工股関節置換術 1754例 人工膝関節置換術 253例 寛骨臼回転骨切り術 754例 手術実績  大久保先生は25年間で 3000例の関節手術を実施してい ます。この経験値は全国でもトップ クラスです。 ※右記表は08年10月現在の症例数  この度、西横浜国際総合病院では、人工関節手術のスペシャリストである大久保俊彦医師を招き、関節外科センターを新設致しました。  高齢化社会が進展する中、QOL(生活の質)向上の需要は高まり、日に日に地域社会への貢献が求められております。当院では、救急や外傷に関しては既存の整形外科へ、変形性関節症を中心とした慢性疾患を大久保先生に特化してもらい、各々の専門分野で力を発揮して頂くことで、よりよい医療を地域社会へ提供していきます。私も含め、医師は患者様から技術を頂いてきました。それを患者様へ還元することが使命であると考えております。      西横浜国際総合病院長 小松 永二 = 談

2 第6回公開市民講座のダイジェスト     骨・関節研究会新聞 編集長=編集 第6回の公開講座は、西横浜国際総合病院関節外科センター設立記念講演でした。同病院の院長による挨拶により始まり、過去2000例以上の人工関節手術経験を有し、最前線の医療現場を支える大久保先生と、人工関節手術後に欠かせないリハビリの専門医である和田先生による講演、また、患者様へのデモンストレーションとしてモデルボーンを用い実際に人工関節手術がどのように行われているのかを実演致しました。 1.人工関節の機能を最大限にするために ~講演 和田先生  痛みを伴う悪い運動パターンを改善し、痛みがない頃の動きを取り戻す  ためには、自分の動きを認知することが重要で、まず目で自分の足の  動きを確認し、次に手で確認することで、運動の中心である脳からリハ  ビリを行うことができるとのことでした。実際に4点歩行器などを使用し  たリハビリ方法が紹介されていました。心と体の相互作用や環境が体  に及ぼす影響を考慮することがリハビリをする上で大切なのですね。 2.劇的な変化を生む人工関節手術 ~講演 大久保先生  人工股関節について;股関節が悪くなると背骨・骨盤が変形し、筋肉の  バランスが悪化し、歩行や姿勢に悪影響を及ぼすとのことで、人工関節  をされた患者さんが、術後歩行姿勢が目に見えてよくなっていることが  ビデオを通じてわかりました。人工関節はただ痛みを取るだけではなく、  手術後の運動機能の改善にも役立っているのですね。  人工膝関節について;膝関節は股関節と異なり、加齢で誰でも悪化するとの  ことでした。膝関節は変形すると、多くはO脚になり、ひどい場合、軟骨が  破壊され、歩きにくくなり、手術で、痛みなく、まっすぐな脚になり使い  やすい膝が完成するとの事でした。術後のビデオで患者さんが軽快に  歩く姿は手術の完成度の高さを表しているようでした。 3.人工関節手術の実際 ~講演 大久保先生 2.での講演内容を踏まえ、人工関節手術が実際どのように行われて いるのかをモデルボーンを用いてデモンストレーション。どのような準備 でどのような器械を用いて手術が行われているのかがわかりやすく解説 されていました。普段見慣れない工具への感嘆と時折織り交ぜられる ユーモアへの笑いが交互に聞こえてくることが印象に残ったセッション でした。 全体を通して 股関節や膝関節がどのように悪化し、それが痛みだけでなく運動機能にも影響を与えることを明らかにし、デモンストレーションにて実際の手術がイメージできるようになっていました。デモンストレーションの合間には、人工関節モデルが展示されているスペースに患者様が集まっており、大多数の患者様が人工関節手術に興味をもたれたように感じました。自分がどのような手術をされて、どのようなものが実際に体内に入るのか、また入っているのかがこれほど理解できることは貴重な体験だと1聴講者として思いました。また、医療相談コーナーも設置されており希望者は大久保先生に直接相談ができるようにもなっており、市民講座終了後も熱心に患者様の相談に乗っている先生の姿が印象的でした。 大久保先生より一言               インターネットが普及し、情報を取得するのには困らない時代ではありますが、             膨大な情報の中で、正しい情報を正確に取得することが重要な時代になってきました。             それを踏まえ、患者さんにとって必要な情報を提供できればと思います。次回も             このような患者さんにとって有意義な講演になるよう頑張ります。             遠方よりお越しいただいた300名の皆様、本当にお疲れ様でした!

3 第6回公開講座アンケートより 特集 人工股関節の歴史 セメントレスステム セメントステム
・和田先生の身体はひとつながり、印象に残りました。(40代男性) ・リハビリは自主訓練。脳のリハビリの話しは大変良かった。(60代男性) ・脳のリハビリ、CAMの話が興味深かった。まだ手術をしていないが、日々の動きに役立てたい。  と思った。(30代女性) ・人工関節について、わかりやすく話して下さったので、考えを深めることが出来ました。(20代女性) ・すごく技術が進んでいるなぁと感じました。(30代女性) ・病院の診察中などは、なかなか聞けないところまで聞くことができてよかったです。(30代女性) ・股関節痛で悩んでいたのですが、なかなか診てもらうという事に決心が付かないままでしたが、今回  の講演に参加してやっと踏ん切りがつきました。(40代女性) ・両先生の患者側に寄り添ったお考えの内容でとても手術というばく然とした現実を理解して自分の中  に入れられた気がします。(40代女性) ・スライドと動画での説明はとてもわかりやすく、特に術前と術後の動画での比較は良かったと思いま  す。(40代女性) ・もう手術の覚悟はして聞きに来たのですが…前向きに取り組もうと思えました。(40代女性) ・件数の多い事に安心感が出ました。(60代女性) ・なんとなくだが不安が取り除けた。手術をしたいと思いました。リハビリも痛みがともない大変と聞いて  いましたが、和田先生のお話を伺い、不安が取り除けました。(60代女性) ・ユーモアを混ぜて大変楽しくお話を聞く事が出来ました。(60代女性) 特集 人工股関節の歴史 骨・関節研究会新聞 編集長=編集 1937~1938  ボールマン、スミスピーターソンらによって初めてコバルトクロム合金製の人工関節が登場。当時は、手術方法などが確立していなかったため成績は不安定でした。左図が一番初期の人工股関節。 1950 オースチンムーアによって開発されたこのタイプのステムは現在でも骨折治療時に用いられることがある。中枢にある窓は骨が入り込むことを目的としています。このタイプのステムは骨盤側の骨に異常がある時には成績が安定しませんでした。 1962 チャンレーによって、セメントタイプの人工股関節が開発されました。また骨盤側のソケットとして、現在も使われるポリエチレンという素材を用いたソケットも開発されました。これにより人工股関節の成績は飛躍的によくなりました。当初セメントは歯科用のものを使用していました。 1951 マッキーによって、骨盤側も 金属に置換するタイプの人工股関節 が開発されました。しかしながら、 骨頭とソケットの適合不良例が多く、 成績が安定しませんでした。 セメントレスステム セメントステム 1980s 80年代になると、セメントを使用しないタイプの人工股関節も、開発が進み、ザラザラした加工が焼き付けられ、そこに骨が入り込んでいくことで固定するコンセプトのものが主流になっていきました。しかしながら骨頭とソケットの間のポリエチレンが削れ、その削りカスが骨を溶かしてしまうことが問題になりました。 1990s セメントステムはその後、成績が安定していたこともあり、大きく形状が変化していませんが、表面の加工に注目すると、ザラザラのタイプ、とツルツルのタイプの2種類に分別できます。ザラザラのタイプには、首の下にストッパーがついており、ツルツルのタイプにはストッパーはついていません。全く違うコンセプトで現在両タイプのステムが存在しますが、どちらの方がより優れたものかは今後の研究で明らかになっていくと思います。

4 ・NPO法人 骨・関節研究会ホームページ:http://home.s04.itscom.net/kansetu/index2.html
インフォメーションコーナー 週刊朝日MOOK いい病院2009の取材を受けました! 西横浜国際総合病院 関節外科センターが立ち上げに際し、医療機関に関する情報源として、たくさんの読者を抱える「週刊朝日 いい病院2009」で大きく取り上げられました。2月中旬に既に販売されておりますが社会に新たにどのように貢献できるか、という西横浜国際総合病院の小松院長のお話と、、今回は見開き1ページにわたり、これまでの西横浜国際総合病院の地域社会における役割と、関節センターが今後地域大久保先生による、人工関節手術についてご自身の経験と考え方、あるべき姿についてのインタビューの一部始終が掲載されております。 ↓↓↓詳細はこちら↓↓↓ ホームページのご案内 大久保先生が、一般患者の皆様に向けて正しい知識の提供を目的に、「横浜股関節研究会」、「NPO法人 骨・関節研究会」を運営しております。皆様にとって有用と思われる情報が定期的に更新されておりますのでそれぞれのホームページもご覧ください。 ・横浜股関節研究会ホームページ: ・NPO法人 骨・関節研究会ホームページ: 合わせて病院HPの 西横浜国際総合病院 地域医療連携室 大久保先生は、自分がこれまで学んできた知識・技術を 患者さんへ還元することを主たる目的として病院の協力 の下、今回関節外科センターを設立されました。 関節痛に悩む患者の皆様、お気軽に下記までご連絡 下さい。 連携室直通TEL/FAX   病院代表         担当課長 関 初代   連携室長 小松 永ニ(院長) 受付事務 奥村 洋子・小原 幸恵 西横浜関節外科センターはこれまでの集大成です!


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