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IPS細胞の可能性 地域文化論講座二回 高瀬浩規.

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1 iPS細胞の可能性 地域文化論講座二回 高瀬浩規

2 目次 研究の歴史  -ES細胞  -ドリー  -iPS細胞 応用への期待 企業とのかかわり 利点、欠点 提言

3 研究の歴史 プラナリアが持つ「多能性幹細胞」 プラナリアは切断されてもその片々が元通りのプラナリアに再生できる ヒトにも多能性幹細胞があったら・・・ →事故で失った部位の修復 →病気になった臓器の交換

4 研究の歴史 ES細胞(胚性幹細胞) 1981年 マウスで初めてES細胞がつくられる 1998年 ヒトのES細胞づくりに成功、論文発表
       ※体外受精した人の受精卵を使用 2007年 マーチン・エバンスがES細胞研究でノーベル医学生理学賞を受賞 作成の方法 受精卵が分裂を始め、胎児になるまでの細胞の塊=胚 胚の内部の細胞を取り出し培養 →多能性(どんな細胞にもなる能力)を持つため万能細胞と呼ばれる 問題 受精卵の使用は倫理的に許されない→各国の対応に違い 臓器移植に生かしたとしても他人の細胞であるため拒絶反応は不可避

5 研究の歴史 クローンの研究 ドリー 1997年2月ロスリン研究所イアン・ウィルムット教授
羊の乳腺の細胞から核を取り出し、あらかじめ核を抜いておいた卵子に移植する。電気刺激を与えて細胞融合し、分裂を始めた細胞を代理母となる羊の子宮に入れることで、乳腺の細胞を取り出した羊と遺伝的に同じクローン羊を誕生させることに成功した。

6 1998年、日本でも近畿大学農学部でクローン牛が誕生しているよ!
研究の歴史 ドリーの研究に期待されたこと ・遺伝子組み換え動物 ・人のたんぱく質のうち薬になるものを産生 ・病気を遺伝子レベルで組み込み研究 →難病で苦しむ人たちの治療法を開発 1998年、日本でも近畿大学農学部でクローン牛が誕生しているよ!

7 研究の歴史 iPS細胞(人口多能性幹細胞)の発明 幹細胞生物学者・山中伸弥率いる京都大学の研究グループによって、マウスの線維芽細胞(皮膚細胞)から2006年(平成18年)に世界で初めて作られた。2007年11月20日にはヒトiPS細胞作製成功の論文を発表。 2012年、山中教授、ガードン教授(英ケンブリッジ大)にノーベル医学生理学賞が授与された。 4種類の遺伝子(ヤマナカファクター)を レトロウイルスに乗せる ↓ レトロウイルスが細胞にヤマナカファクターを伝達 細胞を初期化 iPS細胞として万能性を持つ

8 応用への期待 利用法1:臓器の再生 ・東京大学の研究チームが、マウス実験ではあるが、ランゲルハンス島をiPS細胞から作り出すことに成功。 ※ランゲルハンス島はインスリン分泌にかかわる臓器であり、人に適用した場合糖尿病の治療に効果が期待される。 利用法2:細胞移植 ・京都大学の研究チームはヒトのiPS細胞から神経組織のもとになる細胞を作製。脊髄損傷して9日後のマーモセットに移植した。結果、移植前は手の麻痺、握力の低下がみられていたマーモセットが6週間後には自由に動きまわれるまで回復した。拒絶反応を抑えるために免疫抑制剤が使用された。 iPS細胞の技術を用いて実験などが多く行われるようになり、再生医療の実現には近づきつつあるが、まだ動物実験の段階であり、人への適用はまだまだ時間がかかるというのが実際。

9 応用への期待 利用法3:病気の仕組みを探る道具 ・ALS(筋萎縮性側索硬化症)は全身の運動神経が衰え、体が動かせなくなっていく病気。原因は不明。本来なら病気の仕組みを調べるために患者の神経細胞を直接調べたいところだが、それは困難。患者の皮膚から作ったiPS細胞を運動神経に分化させれば、研究が可能、しかも無限に増やせる。 利用法4:製薬への貢献 ・ES細胞では遺伝子組み換え動物(モデル動物)を作り出すことで薬の効き目を直接調べるところまではできた。 →しかしモデル動物自体の産生、維持が困難だった。 ヒトへの応用はヒトクローンを作ることになり問題あり。 ・iPS細胞の技術を用いれば、モデル動物を作らないでも細胞単位で薬の効き目を調べることが可能に。 →ヒトへの応用が容易。 お金と時間のかかる臨床実験の負担を軽減。

10 応用への期待 利用法1:臓器の再生 利用法2:細胞移植 利用法3:病気の仕組みを知る道具 利用法4:製薬への貢献 企業の意欲
再生医療とは移植医療。iPS細胞が臓器移植の切り札となってほしい。 利用法1:臓器の再生 利用法2:細胞移植 利用法3:病気の仕組みを知る道具 利用法4:製薬への貢献 企業の意欲 アメリカのアイピエリアン社 特許問題で京都大学と争うほどの研究スピード →企業の関心の高さ、需要 現在の技術が十分生かされるはず。細胞移植よりも先に実用化される。

11 iPS細胞の利点・欠点 ・利点 受精卵を使用せずに多能性を持つ細胞を作ることができる 細胞を移植する際に拒絶反応が起きにくい 同じ細胞を大量に生産できる 実験動物を作らなくても生体実験と同じことができる ・欠点および課題 移植した細胞の癌化の可能性が残っている 細胞から臓器へと分化を進める技術が未成熟 拒絶反応(?)

12 iPS細胞の技術は市場を通して世界に広まり、活かされようとしている。
企業の関心 ・川崎重工業 iPS細胞を自動培養する装置の開発 ・ニコン iPS細胞の品質を見極める装置の開発 ・武田薬品工業 患者由来のiPS細胞から病気の細胞を作り、アルツハイマー病の病態を解明する慶応大との共同研究など ・大日本住友製薬 病気が進行するメカニズムを解明する京都大iPS細胞研究所との共同研究など ・リプロセル iPS細胞から作った肝臓・心筋・神経の細胞の販売など ・タカラバイオ 製薬会社などから提供を受けた細胞を用いたiPS細胞の作製代行など iPS細胞の技術は市場を通して世界に広まり、活かされようとしている。

13 提言 iPS細胞の技術は受精卵の利用に伴う倫理問題を克服し、再生医療の研究を行いやすくした。
研究が行いやすくなったことで、大学のみならず企業も技術を商品に活かし再生医療の担い手となっていくと考えられる。 再生医療のより一層の進展とともに新たな価値観、倫理観が形成されると思われる。研究を進めるとともに倫理委員会などの設置が必要になるだろう。

14 論点 今後一層、活用の場が広がるであろうiPS細胞の技術の活用可能性。
現在発生している倫理的問題などと技術とがどのような妥協点を見いだすことができるか。

15 参考文献 「iPS細胞とは何か」朝日新聞大阪本社科学医療グループ 講談社 2011年
「iPS細胞の産業的応用技術」山中伸弥 CMC出版 2009年


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