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災害應變所需資源‧人員數推估係統的開發 獨立行政法人 消防研究所 胡 哲新、遠藤 真、座間 信作
こんにちは。特別研究員として消防研究所に所属させていただいます胡哲新と申します。ご覧のような、「地方自治体の災害対策本部における応急対応支援システムの開発・総括」というテーマで報告させていただいます。どうぞ宜しくお願い致します。 獨立行政法人 消防研究所 胡 哲新、遠藤 真、座間 信作
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目次 研究背景・目的 システムの概要 評価と精度の検証 災害時需供状況の実際 今後の課題
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◇◇ 研究背景 ◇◇ 初動を指揮する災対本部が行うべき 最重要課題は 応急対策の目標設定 外部応援に関する判断
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◇◇ 研究背景 ◇◇ 初動を指揮する災対本部が行うべき 最重要課題は 応急対策の目標設定 外部応援に関する判断
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◇◇ 研究背景 ◇◇ 外部応援に関する判断プロセス
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外部応援に関する判断プロセス ◇◇ 研究背景 ◇◇
◇◇ 研究背景 ◇◇ 外部応援に関する判断プロセス 全体の正確な被害を知ろうとすれば、時間がかかり過ぎ、初動は遅れてしまう。そこで必要なのは、推定という作業であり、想像力ということになる。限られた情報から(要救出者はどのくらいいるのか?避難者は何人くらいいて、食料や飲料水は何人分必要か、地域内の調達が可能かどうか)全体を推察することなくして、迅速、的確な初動活動は考えられない。しかし、これらの作業は難しい!コンピュータ支援が有効と考えられる。
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既存の需要量推計システム -兵庫県災害対応総合情報ネットワークシステム-
◇◇ 研究背景 ◇◇ 既存の需要量推計システム -兵庫県災害対応総合情報ネットワークシステム- 問題点 地域特化 膨大な費用
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大規模地震災害時、災対本部における迅速かつ適切な初動対応を支援するため、必要な対策需要量を推計できるシステムの構築を目的とする。
◇◇ 研究目的 ◇◇ 大規模地震災害時、災対本部における迅速かつ適切な初動対応を支援するため、必要な対策需要量を推計できるシステムの構築を目的とする。 全国への汎用性を図る 安価・容易に導入できる 国勢調査、国土数値情報 汎用性のある推計式 パソコン(personal computer)で稼動できる 高額なsoftware、特殊なdataset等を使用しない
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1. 情報提供項目>>>>>
◇◇ システムの概要 ◇◇ 1. 情報提供項目>>>>> 被害予測 対策需要量推計 大項目 小項目 死者数 負傷者数 火災件数 建物被害数 避難者数 消火活動 必要部隊数、水量、ポンプ車数 救助活動 要救助箇所数、救助部隊数、人員数、資機材、重機数 救急活動 救急隊数、医療人員数、透析水量等 避難者救援 避難所数、救援物資数(食料、飲料水、幼児ミルク等)、運営用の資機材数(発電機、仮設トイレ、防水シート等々) 遺体処理 棺数、検死医師数、ドライアイス等 二次災害防止 応急危険度判定必要箇所数、人員数
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2. 実演>>>>>
◇◇ システムの概要 ◇◇ 2. 実演>>>>> 全国の地方自治体へ適用可能な 応急対策需要量予測システム
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◇◇ 自治体防災担当者によるシステム評価 ◇◇
◇◇ 自治体防災担当者によるシステム評価 ◇◇ 調査対象とした自治体: 実際に地震災害を経験した地域: 兵庫県、神戸市 東海・東南海・南海地震が懸念される地域: 三重県、静岡県・市 地震災害の少ない地域: 鹿児島市、山口県 調査方法: 5段階評価表の記入 ヒアリング調査 本システムを用いて、実際に地震災害を経験した地域(兵庫県、神戸市)、東海・東南海・南海地震による被害が懸念されている地域(三重県)、地震災害の少ない地域(鹿児島、山口)などの自治体防災担当者へのヒアリングを通して行った。
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◇◇ 自治体防災担当者によるシステム評価 ◇◇
◇◇ 自治体防災担当者によるシステム評価 ◇◇ 本システムを用いて、実際に地震災害を経験した地域(兵庫県、神戸市)、東海・東南海・南海地震による被害が懸念されている地域(三重県)、地震災害の少ない地域(鹿児島、山口)などの自治体防災担当者へのヒアリングを通して行った。 (調査対象計 12名)
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◇◇ 自治体防災担当者によるシステム評価 ◇◇
◇◇ 自治体防災担当者によるシステム評価 ◇◇ 有用性 災害時 予測される被害量、需要量は初動態勢の参考になる。 平常時 防災訓練に活用が可能、応急対策の具体化及び実践性を図ることにつながる。 問題点 機能 Operationを指示できるようなレベルまでの開発が望ましい より頻発な風水害等にも対応するようにアレンジすべき ユーザインタフェース より簡素・直感的:大区分、中区分、小区分ごとの情報提示 精度 どれほど寄与できるかを、精度の提示 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。 2.予測される需要量は初動態勢の参考になる。 3.災害の発生予測件数、発生傾向地域の表示に有用。 4.時系列的な電子マニュアルは特に期待される。
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◇◇ 精度の検証 ◇◇ 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。
◇◇ 精度の検証 ◇◇ 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。 2.予測される需要量は初動態勢の参考になる。 3.災害の発生予測件数、発生傾向地域の表示に有用。 4.時系列的な電子マニュアルは特に期待される。
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発生日時 平成16年10月23日 17時56分頃 震央地名 新潟県中越地方 震源の深さ 13km 地震規模 Magnitude 6・8
◇◇ 精度の検証 ◇◇ ー新潟県中越地震を例としてー 発生日時 平成16年10月23日 17時56分頃 震央地名 新潟県中越地方 震源の深さ 13km 地震規模 Magnitude 6・8 最大震度 震度7(川口町) 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。 2.予測される需要量は初動態勢の参考になる。 3.災害の発生予測件数、発生傾向地域の表示に有用。 4.時系列的な電子マニュアルは特に期待される。
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◇◇ 精度の検証 ◇◇ 人 的 被 害 住 家 被 害 建 物 火 災 (件) 死者(人) 行 方 不明者(人) 負傷者(人) 全 壊 (棟) 半 壊 一 部 破 損(棟) 重 傷 軽 傷 59 636 4,169 3,175 14,062 104,666 9 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。 2.予測される需要量は初動態勢の参考になる。 3.災害の発生予測件数、発生傾向地域の表示に有用。 4.時系列的な電子マニュアルは特に期待される。 ※総務省消防庁 災害情報詳報 2006年 02月 01日 現在
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新潟県の死者数 予測:65名、 実際:59名 ◇◇ 精度の検証 ◇◇ 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、
◇◇ 精度の検証 ◇◇ 新潟県の死者数 予測:65名、 実際:59名 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。 2.予測される需要量は初動態勢の参考になる。 3.災害の発生予測件数、発生傾向地域の表示に有用。 4.時系列的な電子マニュアルは特に期待される。
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新潟県の重傷者数 予測:890名、 実際:634名 ◇◇ 精度の検証 ◇◇ 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、
◇◇ 精度の検証 ◇◇ 新潟県の重傷者数 予測:890名、 実際:634名 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。 2.予測される需要量は初動態勢の参考になる。 3.災害の発生予測件数、発生傾向地域の表示に有用。 4.時系列的な電子マニュアルは特に期待される。
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新潟県の軽傷者数 予測:3,761名、 実際:4,160名 ◇◇ 精度の検証 ◇◇ 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、
◇◇ 精度の検証 ◇◇ 新潟県の軽傷者数 予測:3,761名、 実際:4,160名 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。 2.予測される需要量は初動態勢の参考になる。 3.災害の発生予測件数、発生傾向地域の表示に有用。 4.時系列的な電子マニュアルは特に期待される。
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新潟県の建物全壊数 予測(大破):2,252棟、 実際(全壊):3,181棟
◇◇ 精度の検証 ◇◇ 新潟県の建物全壊数 予測(大破):2,252棟、 実際(全壊):3,181棟 大破:そのままでは使用できない状態 全壊:居住のための基本的機能を喪失したもの 中破:そのままでは使用できるが、かなりの修復が必要 半壊:居住のための基本的機能の一部を喪失したものの、補修すれば元通りに再使用できる。
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新潟県の建物半壊数 予測(中破):4,824棟、 実際(半壊):13,531棟
◇◇ 精度の検証 ◇◇ 新潟県の建物半壊数 予測(中破):4,824棟、 実際(半壊):13,531棟 大破:そのままでは使用できない状態 全壊:居住のための基本的機能を喪失したもの 中破:そのままでは使用できるが、かなりの修復が必要 半壊:居住のための基本的機能の一部を喪失したものの、補修すれば元通りに再使用できる。
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新潟県の避難者数 予測:87,676人、 実際:103,178人 ◇◇ 精度の検証 ◇◇ 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、
◇◇ 精度の検証 ◇◇ 新潟県の避難者数 予測:87,676人、 実際:103,178人 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。 2.予測される需要量は初動態勢の参考になる。 3.災害の発生予測件数、発生傾向地域の表示に有用。 4.時系列的な電子マニュアルは特に期待される。
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新潟県の火災件数 予測:2件、 実際:9件 ◇◇ 精度の検証 ◇◇ 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、
◇◇ 精度の検証 ◇◇ 新潟県の火災件数 予測:2件、 実際:9件 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。 2.予測される需要量は初動態勢の参考になる。 3.災害の発生予測件数、発生傾向地域の表示に有用。 4.時系列的な電子マニュアルは特に期待される。
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ー対策需要量ー ◇◇ 精度の検証 ◇◇ 新潟県のデータ 小千谷市のデータ 想定:500人/箇所 実数:240人/箇所 想定:3食/避難者1人
◇◇ 精度の検証 ◇◇ ー対策需要量ー 想定:500人/箇所 実数:240人/箇所 想定:3食/避難者1人 実数: 3食/避難者1人 想定:9棟/名 実数:8棟/名 想定:60人/基 実数: 30人/基 想定:3×(大破+中破) 実数: 2.5×(全壊+半壊) 実数: 組織的消火活動が殆どなかった 評価の結果として、概ねに肯定的でした。例えば、 1.応急対策の具体化及び実践性を図ることができる。 2.予測される需要量は初動態勢の参考になる。 3.災害の発生予測件数、発生傾向地域の表示に有用。 4.時系列的な電子マニュアルは特に期待される。 新潟県のデータ 小千谷市のデータ
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新潟県中越地震の事例を用いて、本システム推計精度を検証し、誤差の範囲を確認することができた。また、
◇◇ 検証結果のまとめ◇◇ 新潟県中越地震の事例を用いて、本システム推計精度を検証し、誤差の範囲を確認することができた。また、 1)被害予測:絶対値で見た場合に誤差はあるものの、被害量の相対的序列は概ねに一致していた。 2)需要量予測の誤差の多くは被害想定によるものであり、原単位でみた場合に、ほぼ一致していた。
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◇◇災害時需供状況の実際(1) ◇◇ 消防力の投入状況
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◇◇災害時需供状況の実際(1)◇◇ 救急部隊の需供状況 実際の部隊運用: 災害直後から、大きな消防力を一斉に出動させた。
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地震の翌日も物資不足:どこで何が必要か把握できず 様々なニーズが発生し、市町村にはそれを集約できなかった
◇◇災害時需供状況の実際(2)◇◇ 膨大な量の救援物資の受入は市庁舎で行った。 受入・仕分け等に相当な苦労が必要となった。 保管スペースが無いこと 地震の翌日も物資不足:どこで何が必要か把握できず 様々なニーズが発生し、市町村にはそれを集約できなかった
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救援物資の供給 想像以上に膨大な量の救援物資は市庁舎で山積みとなり、2日目には市庁舎では受入が不可能となった
◇◇災害時需供状況の実際(2)◇◇ 救援物資の供給 想像以上に膨大な量の救援物資は市庁舎で山積みとなり、2日目には市庁舎では受入が不可能となった 避難所が判明次第、応急物資を搬出し、情報を得てくることの繰り返しで、避難所の全体像を把握できたのが、災害後3~4日であった 救援物資が想像以上に届き、2日目には市庁舎では受入が不可能となった。調達部・農林部で対応したが、対応には2~3日は昼夜の別なく対応に追われた。 膨大な量の救援物資の受入は市庁舎で行った。 受入・仕分け等に相当な苦労が必要となった。 保管スペースが無いこと
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新潟県による被災者への食料、飲料水、その他の物資の配給はやや遅れ気味
◇◇災害時需供状況の実際(3)◇◇ 新潟県による被災者への食料、飲料水、その他の物資の配給はやや遅れ気味 ■ 新潟県災対本部は直後、食料まで気が回らず、要請遅れ ←県庁被害なしだが ■ 被害状況把握→応急対策需要の把握→調達といった一連の流れに習熟していなかった(10月24日~25日の食料逼迫)。人手も不足。
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システムの平常時の利用について 備蓄計画: 応援協定: 防災資源管理
本市においても、駅周辺に災害用備蓄倉庫の建設を予定しており、物資配備の検討の中に提案システムの考えを取り入れてゆきたいと考えています・・・ 応援協定: 行政・民間とトイレ協会の間で協定を結ぶ「災害用トイレ支援協定」に関する企画案 防災資源管理
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◇◇ 今後の課題 ◇◇ 機能の深化・統合 継続的に検証 推計精度の向上 ソフトウェアの配布
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研究背景・目的 システムの概要 評価と精度の検証 災害時需供状況の実際 今後の課題 ご静聴ありがとうございました
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