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SMIPS 特許戦略工学分科会 特許戦略工学とは、特許戦略を実行するための新しい枠組みを与えるものです。
すなわち、特許戦略を特許戦略論と特許戦略システムの2つの側面で把握し、 特許戦略論を深堀りした上で、深堀りした特許戦略論を、効果的に実行して いくために必要な特許戦略システムの構造や仕様を明らかにするというものです。 特許戦略工学分科会の目的は、特許戦略工学を研究していき、その成果として 特許戦略論の普及および特許戦略システムの構築の引き金になることです。 例えば、請求項記述言語を実現し、特許戦略の新しい形を実行していくというアイデアもありますが、分科会メンバーの研究によって多くの深堀りされた特許戦略論を構築していき、それに基づいた特許戦略システムを構想していくということを繰り返して、螺旋状に特許戦略工学を構築、発展させていきたいと思います。 オーガナイザ: 久野敦司 , 長崎弘四郎 専用メーリングリストサイト: 第1回 2003年10月11日 のSMIPSの研究会の朝10;00から、先端研4号館416号室 * 特許戦略論と特許戦略システムの構想(発表:久野敦司 * 特許戦略工学分科会の活動の構想(発表: 長崎弘四郎) * 質疑応答と今後の活動に関する討議
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特許戦略論のイメージ 特許パワーの 概念 創造の理論 計測の理論 配置の理論 比較の理論 活用の理論 管理の理論 特許パワー 人材論
特許を企業経営、日本の知財立国に活かすための実践的で体系的理論を、特許パワーの概念を中心に構築する。 特許戦略論のイメージ 特許パワーの 概念 創造の理論 計測の理論 配置の理論 比較の理論 活用の理論 管理の理論 事業戦略、技術戦略 と特許戦略の統合理論 産業政策、科学技術政策と 特許戦略の統合理論 特許パワー 人材論 特許戦略論 特許戦略の 実践経験 特許法 孫子の兵法 など ゲーム理論 ソフトウェア工学 、発想法
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特許戦略システムのイメージ 特許パワーの 計測ツール 請求項分析評価ツール 明細書分析評価ツール 特許の群分析ツール 基本特許発見ツール
特許戦略論を実践する際に必要 となったり、効率アップに寄与する 各種のソフトウェアシステムである。 特許パワーの 計測ツール 請求項分析評価ツール 明細書分析評価ツール 特許の群分析ツール 基本特許発見ツール ターゲット製品候補抽出ツール 特許パワーの 創造ツール 請求項記述言語ツール 出願書類作成支援ツール
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特許戦略論 (たたき台) 【特許戦略の定義】
●企業にとっての特許戦略とは、特許パワーの活用を中心的手段として、企業間競争に勝利して自社の利益を確保するための、特許パワーの配置,特許パワーの活用の体制,特許以外の競争手段との連携も含めた特許パワーの活用の方向と順序を定めた計画である。 ●国家にとっての特許戦略とは、特許制度、特許関連システムが国家の競争力を高めるようにするための行動計画である。
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【特許パワーは何によって定まるか?】 特許パワーは、次の要因の総合力によって定まる。 (1)特許権活用上での各種の障害を乗り越えてでも活用しようとする目的の存在と、その目的達成の意志(大義名分の存在) (2)特許権の権利範囲の広さと、権利範囲内のマーケットボリュウム (3)その特許発明の侵害発見容易性 (4)特許権の権利期間の長さと特許権の個数 (5)他社製品の侵害摘発能力(他社商品の収集分析能力を含む) (6)公知技術の調査・分析能力 (7)訴訟能力と交渉能力 (8)自社・他社の特許情報の管理体制(特許の内容へのアクセスの容易性) (9)特許権を活用する担当部署の士気と知識・能力 (10)特許権を活用する担当部署の社内的な地位の高さ (11)特許権活用における意志決定体制と必要予算の確保の状態 (12)特許権活用の担当部署と他の部門との協調体制の強さ (13)特許権活用担当部署の戦力についての世間の評判(間接的な戦力)
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【特許パワーを表現する数式】 特許パワーを数式であえて表現すると、次のようになる。 特許パワー=(特許権の強さ)×(特許部門の侵害摘発能力)×(訴訟能力+交渉能力) 広い特許権を多数保有していれば、(特許権の強さ)は大となる。競合企業の商品が自社の特許権を侵害している証拠をつかむ能力と体制が充分に整備されて運用されていれば、(知財部門の侵害摘発能力)は大となる。また、侵害企業に対する訴訟を実行する能力や直接に相手と交渉する能力が高ければ、(訴訟能力+交渉能力)は、高くなる。
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【特許パワーの配置とは何か?】 特許を用いた企業間競争の舞台での上記の特許パワーを決める諸要因の分布である。 特許を用いた企業間競争の舞台とは、国とマーケットドメインで張られる仮想的な空間である。 この特許パワーをいかに配置するかは、特許を用いた企業間競争の目的や自社の技術開発の特性や国の魅力度やマーケットの魅力度や利用可能な資金・人材などに関係する。 マーケットの魅力度としては、マーケットが成長しつつあるのかどうかや、マーケットは客が強いのか供給者が強いのか、参入障壁は高いのかどうか、特許権の活用がしやすいのかどうかなどを考察しなければならない。 特許を用いた企業間競争の舞台には、戦略的な要衝の地が点在する。すなわち、多くのマーケットで決定的に重要な技術の特許権である。今はやりのマルチメディアでは、「画像圧縮技術」がこれに相当する。
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特許パワーの活用の形態は、防御、攻撃、威圧、宣伝、提携の5形態である。
この5形態では、最も上策は「提携」である。最も下策は「防御」である。提携では、自分の事業領域を侵食される事もなく、自分の特許権について実施権を与えるのでもなく、補完関係にある相手先との協力によって、自分の事業領域の拡大や、自分の事業競争力の増大が図れる。 従って、提携が最も良い。宣伝と威圧は、これによって競合企業が事業撤退したり、顧客が自社の特許権を尊重してくれて、自社の製品を優先的に購入してくれるならば、特許パワーの活用にかかる投資の割には効果が大きいことになる。しかし、宣伝や威圧だけでそのような効果があがる事は少ない。 防御とは、自社の事業領域に進出してくる相手があったとしても、自社の特許権は何も用いずに、相手から特許権で攻撃を受けた場合にのみ反撃に特許権を用いるというものである。これでは、事業を特許権で守るという特許権の基本機能が発揮できていないので最も下策である。
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【特許パワーの構築から活用までの概要】 (1)発明の抽出および創造 (2)事業観点からの発明の評価と出願計画の作成 (3)出願仕様の決定 (4)特許出願書類の作成と出願 (5)マーケット情報の収集と、それに基づいた出願後の特許の評価 (6)特許出願の権利化の活動 (7)他社製品の侵害摘発による侵害の証拠の収集 (8)権利行使の計画の立案と実行および契約の締結 (9)最終段階としての訴訟の実行および契約の締結 (10)ライセンシーの事業活動の監視と契約の運用 (11)契約の改訂の策の検討と実行および契約の他分野への利用
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特許戦略システム (たたき台) 特許戦略システムは、特許戦略を実行可能な環境を形成し、さらには特許戦略の効率的な実行を可能とする情報システムである。 特許戦略システムで行うことが期待される事項の例 1. 権利範囲の広い請求項をもつ特許の自動抽出 2. 特許の自動分類 3. 注目した特許の請求項に記載の技術と関連性の高い製品の情報をインターネットで効率的に、できるだけ自動的に調査すること 4. 請求項の意味分析に基づいたパテントマップの作成 1. 請求項からの特徴量抽出と、特徴量を用いた請求項の自動処理 2. 請求項記述言語を用いた請求項の記述、請求項記述言語で記述された請求項の自動分析
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請求項記述言語の超簡易バージョン1 人間にもコンピュータにも読める請求項を実現するために、請求項にHTMLのタグを埋め込むタイプの請求項記述言語を考えてみました。まずは、電子通信や情報処理の分野の発明に関する請求項を念頭において、考えました。 【言語仕様】 1. 1つの請求項は1つのテーブルで表わす。 2. 請求項中の1つの構成要件は、テーブルを構成する1つの行として示す。 3. 構成要件は、(1)入力、(2)処理内容の説明、(3)出力、(4)構成要件名、という構造とする。 4. 入力は、(1)入力の源の名称(省略可)、(2)入力の説明(省略可)、(3)入力の名称、という対を1つ以上並べて表現する。 5. 出力は、(1)出力先の名称(省略可)、(2)出力の説明(省略可)、(3)出力の名称、として表現する。 6. 入力は、Italicフォントを用いる。 7. 処理内容の説明には、ボールドを用いる。 8. 出力は、強調フォントを用いる。 9. 構成要件名は、アンダーラインを引く。 10. 請求項中の同一物には同一のカラーコードを用いて色付けする。 11. 請求項末尾に記載の請求項記載の発明の名称は、H2見出しを用いて、1つの行として示す。 12. 請求項末尾に記載の構成要件群と、請求項記載の発明の名称とのつなぎの記述部分は、H3見出しを用いて、1つの行として示す。
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● 請求項記述言語の拓く知財立国のビジョン
● 請求項記述言語の拓く知財立国のビジョン 20年以内に、「請求項を作成することが、製品設計行為および製品生産行為であるという時代が来る」と予想します。このような姿を「請求項駆動型CADシステム」と名付けます。これこそが、究極の知財立国の姿であると考えます。なぜならば、良い特許を出願することが、すなわち良い製品を作ることに直結しており、製品は常に特許出願と連携しているためです。現状を考えると、あまりにも飛んだ考えですが、時代はその方向に向かって邁進しています。その将来ビジョンを述べます。 まず、請求項および実施の態様の記載が人間が読むためだけのものから、コンピュータも読むものへと変貌を遂げ、出願明細書に記載の技術思想が、ブロックダイアグラムやフローチャートなどに自動変換されるようになります。または、最初から請求項をブロックダイアグラムやフローチャートとして表現しても良いことになります。 これを実現するためには、請求項記述言語を開発しなければなりません。 請求項記述言語は、人間が読んで理解できるという特性を維持したまま、コンピュータも読んで理解できるということを実現するために、さまざまな約束事を請求項の記載形式に設定したものになります。 たとえば、請求項の構成要件の間の区切り記号の制定、構成要件ごとのラベル付け形式の制定、用いる用語の意味を概念辞書に記載の定義とリンクさせること、構成要件の記載と実施の態様の間のリンクを設定すること、などがすぐに思い浮かぶことです。 請求項の記載事項をブロックダイアグラムなどに自動変換できるようにするだけでなく、実施の態様に記載した技術内容も、次のように変貌させていきます。すなわち、請求項に記載の技術思想を具体的なシステムに展開する上で、発明者が最良と思われる実施の形態を実現するために発明者が選択したCAD部品モジュールデータとのリンクを記載するのです。このようなリンクの記載が実施の態様になければ、コンピュータが自動的に適切と思われるCAD部品モジュールを請求項の構成要件に対して与えていきます。 このようにして、コンピュータは、自動的に実施の態様に記載のシステムの設計を示すCADデータを生成していきます。CADデータが作成されたら、それを用いて生産を行なうことも可能となります。これによって、請求項を記載することが製品設計行為および製品生産行為であるということになります。 このような将来ビジョンが実現できれば、請求項は抽象度の高いCADデータであるということになります。その場合、特許出願件数が膨大な日本は、設計や生産に直接に役立つ膨大な知的資産を持つことになりますので、日本の産業競争力は飛躍的に強化されます。言わば、日本国が巨大な頭脳を持ったことになります。 また、請求項の記載が、さまざまな企業の製品を示すCADデータを結びつけることになりますので、取引の相手先が、請求項の記載を媒介に自動的に探索されるということにもなります。 さらには、特許出願の審査の大きな部分が自動化されることにもつながります。なぜなら、請求項がコンピュータの理解可能な形態に変換されているので、公知文献としての公開特許公報の技術内容との意味的比較をコンピュータが行なえるようになるためです。他にもさまざまな応用が飛躍的にすすむでしょう。これらの方向に向かう第1歩は、コンピュータと人間の双方にとって理解しやすい請求項記述言語を制定することです。
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活動の全体イメージ SMIPS 特許戦略工学分科会 特許戦略論 出版社 産学連携の仕組みでの開発活動 書籍
注) 本分科会はボランティア活動であるので、特許戦略システムソフト に関する本分科会の活動の成果・知的財産権は本分科会の名で一般 に無償開放することに、メンバーは予め同意するものとする。 特許戦略工学分科会の研究成果の進展に応じて、継続的にバージョンアップを繰り返す。 SMIPS 特許戦略工学分科会 メンバーによるボランティア活動 大学の研究室などの機関や専門家など 特許戦略論 (著作権者:分科会の 執筆メンバー) 特許戦略システムソフトの 構造、仕様 出版社 産学連携の仕組みでの開発活動 外部資金 大学の研究室 ソフトウェア開発企業 書籍 「特許戦略論」 特許戦略システム ソフト
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東大先端研での毎月の研究会における活動のイメージ
前回のサブテーマに関する担当メンバーの調査研究の成果の発表と討議 新しいサブテーマに関するオーガナイザ,外部講師または分科会メンバーによるプレゼンテーション(研究会での討議や研究のたたき台) 質疑応答と、次回の研究会までに行なう調査研究テーマの 設定と担当の設定(その場で決まらなければ、分科会の メーリングリストにて討議して決めていく)
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毎月の東大先端研での会合と、本分科会専用の メーリングリストでの議論を中心に活動する。 スケジュール のイメージ
2003年 10月 2003年 11月 2003年 12月 2004年 1月 2004年 2月 2004年 3月 特許戦略論の討議 特許戦略システムの 構造、仕様の討議 特許戦略論 第1版 特許戦略システム 構造、仕様 第1版
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