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無機質 (2)-イ-aーH
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無機質とは 体を構成している成分のうち,炭水化物,たんぱく質,脂質に使われている炭素(C),水素(H),酸素(O),窒素(N)以外の成分のことでミネラルと同義語に用いられている。食品を550℃の高温で燃焼したときに残った灰にほとんど含まれることから灰分ともいわれる。 カルシウム,リン,マグネシウム,ナトリウム,カリウム,塩素などは存在量が多く,多量元素と言われ,鉄,ヨウ素,亜鉛,銅などは量が少なく,微量元素と言われている。
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主な無機質のはたらき 無機質名 多く含む食品 働き 欠乏症 ナトリウム 食塩,みそ,しょうゆ 浸透圧の維持,pHの調節,水分平衡の維持など
倦怠感,食欲不振など カリウム いも類,野菜類,果物類 エネルギー代謝,浸透圧・pHの維持,血圧調節,神経刺激の伝達,電位差の維持,水分保持など 脱力感,食欲不振,不整脈など カルシウム 牛乳・乳製品,小魚,海草類,大豆製品,野菜類 骨・歯の主成分となる 血液凝固,筋肉の収縮,神経の興奮抑制などに関与 骨の発育障害,骨粗しょう症など マグネシウム 食品中に広く分布 特に緑黄色野菜や海草類などの植物性食品 エネルギー代謝,筋肉の収縮,神経機能,ホルモン分泌,体温調節など 循環器疾患(特に虚血性心疾患) リン 食品中に広く分布 食品添加物など 骨・歯の成分,細胞の構成成分となる エネルギー代謝,体液の浸透圧,酸塩基平衡の調節など 骨疾患など 鉄 レバー,貝類,卵黄,緑黄色野菜,ひじき 酸素の運搬・貯蔵に関与,酵素の成分となる 鉄欠乏性貧血 亜鉛 かき,肉類,小麦胚芽 酵素の構成成分,核酸代謝,細胞分裂に関与 味覚異常など ヨウ素 海草類,貝類 甲状腺ホルモンの構成成分となる 甲状腺腫 出典:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
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不足すると骨粗しょう症になる可能性がある
不足しがちなもの 不足すると骨粗しょう症になる可能性がある 不足すると貧血をおこす可能性がある カルシウム 鉄 カルシウム 推奨量 650mg〜800mg (日本人の食事摂取基準 2015年版) カルシウム 平均摂取量 490mg (2014年 国民健康・栄養調査) 鉄 推奨量 男 7mg〜7.5mg 女 10.5mg 鉄 平均摂取量 7.6mg 20歳以上の日本人 1日あたり
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過剰になりやすいもの ナトリウム リン 食塩 目標値 7g〜8g未満 (日本人の食事摂取基準 2015年版) 食塩 平均摂取量 10g
摂りすぎると高血圧や脳卒中などの生活習慣病の原因になる 摂りすぎると,カルシウムの吸収を阻害する ナトリウム リン 食塩 目標値 7g〜8g未満 (日本人の食事摂取基準 2015年版) 食塩 平均摂取量 10g (2014年 国民健康・栄養調査) リン 目安量 男 1000mg 女 800mg リン 平均摂取量 968mg 20歳以上の日本人 1日あたり (リンは魚介,乳製品等に多く含まれ,普通の食事で不足することはない。食品添加物として多用されている。) (ナトリウムは食塩の構成成分)
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