Download presentation
Presentation is loading. Please wait.
1
2004年新潟県中越地震の 本震と余震 東京大学地震研究所 平田 直
平田 直 Promotion of New Programs on Study and Observation for Earthquake Forecast Naoshi Hirata The Earthquake Research Institute, the University of Tokyo 謝辞:本調査研究は科学研究費補助金(特別研究促進費)「2004年新潟県中越地震の余震に関する調査研究」の補助を受けています。 本講演に用いた余震観測データの取得と解析は、「地震研究所緊急余震観測グループ」によって行われました。 2004年12年21日 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
2
新潟県中越地震 2004年10月23日17:56 Mj6.8 98主要活断層 (気象庁による) (10)長岡平野西縁断層帯 日本海
2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
3
過去の地震と中越地震の余震活動 (気象庁による) 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
4
余震活動 (気象庁一元化データ) (気象庁、大学、Hi-net) b = 0.69 (M≧3.5、10月23日17時56分~)
P = 1.14 (全体) P = 1.3 (本震だけ)、 気象庁の160回予知連資料による。 C B C B C B 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
5
臨時テレメータ観測点 10月25日に設置開始 (一元化処理は11月2日から) 京大・九大合同観測 2004/12/21
平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
6
通信衛星回線を利用したテレメータ 京都大学・九州大学合同観測点 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
7
各機関によって設置された地震、強震、GPS、電磁気観測点
地震: 地震研52, (149) 東北大54, 京大・九大7, 名大25, 弘前4、 東工大1, 防災科研7 GPS:地震研7, (17) 北大・九大3, 名大5, 富山大1,九大1 電磁気 (9) 東工大2,地震研他7 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
8
オフライン観測 東京ヘリポートでの準備 (緊急余震観測) 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
9
山古志村上空 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
10
山古志村着陸 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
11
3成分観測 (4.5Hz) 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
12
地震計(換震器) と記録装置 4.5 Hz 24bit, 125Hz, 連続96 hrs 1 成分 x 3 = 3成分 2004/12/21
地震計(換震器) と記録装置 4.5 Hz 1 成分 x 3 = 3成分 24bit, 125Hz, 連続96 hrs 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
13
緊急余震観測 24d 18:00 – 25d 00:00 25d 00:00 – 26d 00:00 (●余震:▲臨時点6点)
2004年10月24日から観測点を設置し、28日に14点を回収した。14観測点のデータを用いて解析した結果、23日の本震(M6.8)と最大余震(18:34、M6.5) は西傾斜の別の震源断層で発生し、27日10時40分のM6.1は、更に別の東傾斜の震源断層で発生したことが推定された。 24d 18:00 – 25d 00:00 25d 00:00 – 26d 00:00 (●余震:▲臨時点6点) (▲臨時点14点) (b) (a) 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
14
26日と27日の余震分布 26d 00:00 – 27d 00:00 27d 00:00 – 27d 12:00 (▲臨時点14点)
2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
15
2004年新潟県中越地震余震分布 (緊急余震観測データ:10月24年18:00ー28日16:30)
悠久山断層 ④最大余震(M6.5) 魚沼丘陵 ①本震(M6.8) ⑤27日余震(M6.1) 六日町断層 2 4 5 CONV 5 6 7 2004年12年21日 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
16
2004年新潟県中越地震余震分布 (緊急余震観測データ:10月24年18:00ー28日16:30)
2 4 5 CONV 5 6 7 2004年12年21日 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
17
新潟県中越地震の余震分布(10月23日18:00-27日20:00)
本震 最大余震 (酒井・他、 2004) 2004年12年21日 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
18
震源域のVp構造 Vp (km/s) 観測点:57点 (加藤・他., 2004) 小平尾断層 臨時観測: 14点 定常 : 43点
定常 : 43点 ・グリッド配置 Xgrid (ES35° +) :4km間隔 Ygrid (NW55°+): 4km間隔 Zgrid (D +): 3km間隔 ・初期震源:酒井・他による震源 ・初期速度構造:Takeda et al (2004)を参考 ・使用した地震の総数:625 ・Rays (absolute) P: , S: 19700 ・DDs (Double Difference) P: , S: 86000 (加藤・他., 2004) 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
19
震源域の地質構造推定断面 (佐藤・他、2004年11月5日予知連資料) 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
20
GPS による歪み速度 NKTZ Sagiya (2004) from June 1996 to May 2000. 2004/12/21
平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
21
長岡平野西縁断層帯 今後30年以内2%以下、 50年以内4%以下、 100年以内、 9%以下
300年以内の地震発生確率は、それぞれ、40%以下。 現在までの集積確率は、6%以下となる。 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
22
ΔCFFによる余震発生の可能性 10月23日18:34(M6.5)最大余震 10月27日10:40(M6.1) 2004年12年21日
平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
23
まとめ 緊急解析:本震発生直後の高精度余震分布 地質学的には活褶曲帯 測地学的に歪み速度の大きい地域(新潟神戸歪み集中帯:NKTZ)
本震(M6.8)、最大余震(40分後、M 6.5)、27日余震(4日後、M6.1)は、離れた震源断層(3つの震源断層) 本震と大きな余震による応力の変化で引き続く余震が発生 本震、大余震の震源断層は、構造の急変領域 地質学的には活褶曲帯 測地学的に歪み速度の大きい地域(新潟神戸歪み集中帯:NKTZ) 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
24
終わり 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
25
長岡平野西縁断層帯の評価(1) 1.断層帯の位置及び形態
長岡平野西縁断層帯は、新潟県新潟市の沖合から小千谷市にかけて、南北方向に延びている。 長さは約83kmで、断層の西側が東側に対して相対的に隆起する逆断層。 2.断層帯の過去の活動 長岡平野西縁断層帯の平均的な上下方向のずれの速度は、3m/千年程度 最新の活動は13世紀以後にあったと推定される。 活動時には、断層の西側が東側に対して相対的に約2m以上隆起したと推定される。 本断層帯の平均活動間隔は約1千2百-3千7百年であった可能性がある。 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
26
長岡平野西縁断層帯の評価(2) 3.断層帯の将来の活動 全体が1つの区間として活動した場合,M8.0程度 今後30年以内、50年以内、100年以内、300年以内の地震発生確率は、それぞれ2%以下、4%以下、9%以下、40%以下となる。また、現在までの集積確率は、6%以下となる。 我が国の活断層の中ではやや高いグループ 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
27
本震から 10月27日10:40まで主な地震の影響 11月4日8:57(M5.2) 11月8日11:15(M5.9) 2004/12/21
平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
28
震源断層の空間配置概念図 (佐藤・他、2004年11月5日予知連資料) 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
29
広帯域MT (11月5~19日) 小千谷市 小出町 十日町 10 km 2004/12/21 平成16年度新潟県中越地震被害調査報告会
Similar presentations
© 2024 slidesplayer.net Inc.
All rights reserved.