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姫路市交通バリアフリー基本構想 都市交通工学研究室 堀田 貴之
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趣旨 明るくいきいきとした地域社会を実現するために、高齢者や障害者はもちろん、市民誰もにやさしいまちづくりを進めます。
この構想は交通バリアフリー法に基づき一定規模の旅客施設とその周辺地区を重点整備地区として選定し公共交通事業者や道路管理者などと協力してバリアフリー化を進めます。
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基本構想の位置づけ 国が定めた「移動円滑化基準」、「道路の移動円滑化整備に関する基準」、兵庫県の「福祉のまちづくり条例」、各種ガイドライン等に基づき策定しました。また姫路市の高齢者・障害者のための計画と整合を図りました。
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整備目標年次 整備目標時期は平成22年(2010年)を基本とします。
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基本構想策定にあたっての留意点 市民・当事者の意見反映 実現可能性の追求 事業計画との整合性の確保
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姫路市の概要 「姫路城」などの多くの観光客(高齢者・障害者も多数)が訪れる歴史遺産を持ち、交通の要所として発展してきた都市です。 平成18年3月には市町村合併により人口が53万人の新・姫路市としてスター トをし、政令指定都市を目指しています。
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総人口と高齢者数 表-1 姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より
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図-1 人口と高齢化率のグラフ 姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より
図-1 人口と高齢化率のグラフ 姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より
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身体障害者数 表-2 表-3 姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より
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姫路市交通バリアフリー策定フロー 策定項目 平成15年当時 駅及び周辺の現状把握 重点整備地区の選定 平成15年当時 実態調査の実施
重点整備地区の設定 特定経路の設定
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姫路市交通バリアフリー策定フロー 重点整備地区の設定 特定経路の設定 当事者参加による現地調査の実施 重点整備地区の問題点の整理
重点整備地区の整備課題の検討 基本方針の設定 基本構想(案)の検討 基本構想の策定 基本構想の公表
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駅及び周辺の現状把握 鉄道 市内にはJR山陽新幹線及びJR山陽本線が東西方向をつなぎ、北部方向にはJR姫新線とJR播但線が走っています。また山陽電鉄が網干方面と神戸方面へと延びています。
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姫路市交通バリアフリー基本構想 概要版より
図-2 姫路市(当時)における路線図 姫路市交通バリアフリー基本構想 概要版より
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駅及び周辺の現状把握 バス 市営バスと神姫バスがほぼ市内を南北に2分し運行しています。ワンステップバスやノンステップバスの導入によるバリアフリーへの取り組みが行われています。
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重点整備地区の選定方法 1日の乗降客数が5,000人以上の駅を中心とした地区を対象とし、高齢者、身体障害者等が日常よく利用する官公庁施設、福祉施設等の主要施設の分布状況やバリアフリー化事業の必要性及び地域の特性を考慮して設定する。
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重点整備地区 JR姫路駅・山陽姫路駅及びその周辺 JR英賀保駅及びその周辺 JR網干駅及びその周辺
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姫路市交通バリアフリー基本構想 概要版より
図-3 姫路市(当時)における重点整備地区 姫路市交通バリアフリー基本構想 概要版より
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姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より 図-4 姫路駅とその周辺
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姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より 図-5 JR英賀保駅とその周辺
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姫路市交通バリアフリー基本構想 本編より 図-6 JR網干駅とその周辺
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実態調査 JR姫路駅(H15年時) バリアへの挑戦.pdfより イラスト-2 イラスト-3 イラスト-4 イラスト-5 イラスト-6
イラスト-7
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実態調査姫路駅周辺(H15年時) バリアへの挑戦.pdfより イラスト-8 イラスト-9 イラスト-10 イラスト-11 イラスト-12
イラスト-13
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実態調査山陽姫路駅(H15年時) バリアへの挑戦.pdfより イラスト-14 イラスト-15 イラスト-16 イラスト-17 イラスト-18
イラスト-19
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実態調査(平成15年当時) その他 ・JR英賀保駅とその周辺 ・JR網干駅とその周辺
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重点整備地区の区域の設定方法 特定旅客施設を中心として、高齢者、身体障害者が徒歩で移動できる500m~1kmの範囲において、主要施設の分布状況等を考慮し設定します。
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特定経路の設定方法 特定旅客施設と主要施設を結ぶ経路とし、原則として最短経路とします。ただし、地形上の理由などにより経路設定が困難な場合には迂回ルートを考えることとします。
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「だれもが安全で安心して快適に移動できる
基本理念 「だれもが安全で安心して快適に移動できる 心かよう交流のまちづくり」
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基本的な方針 市民・当事者等の参画・協働によるバリアフリー化の推進
誰もが安全で安心して移動できるユニバーサルデザインの視点に立ったバリアフリー化の推進 姫路の歴史・文化と調和したバリアフリー化の推進 「心のバリアフリー」の推進
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整備の基本方針 国が定めた「移動円滑化基準」、「道路の移動円滑化整備に関する基準」、兵庫県の「福祉のまちづくり条例」、各種ガイドライン等に基づき、ユニバーサルデザインを取り入れ、市民・当事者のニーズをできる限り反映した整備を推進する。
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それぞれの場所の整備方針 駅舎〔移動円滑化された経路の確保〕
<JR姫路駅・山陽姫路駅> 駅の立地特性などから可能な限り複数の経路をバリアフリー化。 <JR英賀保駅・JR網干駅> 旅客の移動が最も一般的な経路のバリアフリー化を図り、「移動円滑化された経路」を1つ以上整備。
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駅舎〔移動施設〕 エレベーター、エスカレーター <JR姫路駅・ JR英賀保駅・JR網干駅>
誰もが自力で移動することを基本とし、エレベーターを1基以上設置。 <JR姫路駅> 高齢者等の利用を想定し、エスカレーターを1基以上設置
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駅舎〔移動施設〕 2.階段 両側に、2段手すりを設置。滑りにくい仕上げで、段を容易に識別できるものとする。
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駅舎〔情報案内施設〕 駅構内から改札口を経て車両へ至る経路上に、連続してブロックを敷設。トイレなどの施設へのブロックを敷設。
1.視覚障害者誘導用ブロック 駅構内から改札口を経て車両へ至る経路上に、連続してブロックを敷設。トイレなどの施設へのブロックを敷設。 プラットホーム上に、転落防止のため点状ブロックを連続して敷設。 ブロックの色は黄色を原則。
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駅舎〔情報案内施設〕 2.休憩設備 ベンチ等休憩施設を設置。 3.FAX 公衆FAXの設置を検討。
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駅舎〔個別施設〕 ホーム端等に転落防止柵を設置。 緊急時の対応設備を整備。 2.改札口 有効幅80cm以上の改札口を1以上設置。 3.券売機
1.プラットホームにおける転落防止策 ホーム端等に転落防止柵を設置。 緊急時の対応設備を整備。 2.改札口 有効幅80cm以上の改札口を1以上設置。 3.券売機 車椅子で利用できる券売機を設置。
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駅舎〔個別施設〕 カウンターを設ける場合は、高齢者、車椅子使用者に配慮した構造。 5.プラットホームと車両との段差等
4.乗車券等販売所・案内所 カウンターを設ける場合は、高齢者、車椅子使用者に配慮した構造。 5.プラットホームと車両との段差等 ホームと車両との段差・隙間は可能な限り改善。
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車両 1.鉄道車両 1車両ごとに1以上の車椅子スペースを設置、連結部の転落防止装置を設置、車内に音声・文字による情報案内設備の設置。
2.バス車両 ノンステップバス・ワンステップバスの導入を推進。 車椅子スペース、車内外放送装置を設置。
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駅前広場 駅、バス停、主要施設等への案内サインを充実。 視覚障害者誘導用ブロックを敷設。ベンチ等休憩施設、照明施設を設置。
利便性の高い身体障害者用駐停車帯の設置を検討。
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バス停留所 バスが正着し、車椅子使用者が乗降できる構造。 視覚障害者誘導用ブロックを敷設。
路線図、時刻表等は、高齢者・身体障害者等に配慮した位置・文字の大きさ、点字表示。 上屋、休憩施設、照明施設の設置。
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道路「特定経路」 「特定経路」の整備 「道路の移動円滑化整備に関する基準」に基づくとともに「道路の移動円滑化整備ガイドライン」に沿った整備を図るものとします。
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道路「特定経路」 既設道路の改良 歩道の段差改善、舗装面の改修、縦断・横断勾配の改善等歩道の改良。
目の細かいグレーチングなどへの付け替え、側溝・水路などの蓋がけ等の改良。 歩道の有効幅員を確保するため電柱や車止め等の移設・改良に努めます。
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道路「特定経路」 視覚障害者誘導用ブロックの敷設・改良 線状・点状ブロックを連続して敷設。 ブロックの色は黄色を原則。 障害物等の撤去・規制
歩行の阻害要因となっている不法駐輪・駐車車両、路上駐車車両の撤去・規制。 商品・看板等の道路上へのはみ出しに対する指導及び撤去。
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道路「特定経路」 道路の敷設 都市計画道路等の整備に合わせて、基準に沿った歩道を設置。 道路照明等の整備
安全性を考慮して、道路照明等の照明施設を適切に配置。 なお、「準特定経路」はこれらの基準を用いできる限りの移動の円滑化を行います。
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信号機等、道路の交通規制 既設信号の改良 高齢者・身体障害者等に配慮して、歩行者青時間の延長。視覚障害者に配慮して、必要な箇所に音響信号を設置。 信号の新設 交差点では、必要な箇所に信号を新設。
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信号機等、道路の交通規制 交通規制等による歩行空間の確保 準特定経路では、一方通行化や車両通行規制等による歩行空間の確保を検討。
横断部の改良 交差点の横断部では、必要な箇所に横断歩道の設置等を検討。
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表-4 JR姫路駅の整備メニュー 姫路市交通バリアフリー基本構想 概要版より
<JR姫路駅(在来線)> 地区別の整備メニュー例(JR姫路駅) 表-4 JR姫路駅の整備メニュー 姫路市交通バリアフリー基本構想 概要版より
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整備の現状 JR姫路駅( /19) <移動施設> 写真-2 通り抜け型 エレベーター 写真-1 改札内エレベーター
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整備の現状 JR姫路駅(2006 10/19) <移動施設> 写真-4 階段 ・階段両側に2段手すりの設置 ・階段・段鼻の識別表示
写真-4 階段 ・階段両側に2段手すりの設置 ・階段・段鼻の識別表示 写真-3 改札内エスカレーター
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整備の現状 JR姫路駅(2006 10/19) <情報案内施設>
写真-5 視覚障害者誘導用ブロック 写真-7 通行情報等案内設備 写真-6 通行情報等案内設備
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整備の現状 JR姫路駅( /19) <利便施設> 写真-9 点字付案内板 写真-8 多機能トイレ 写真-10 待合室(休憩施設)
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整備の現状 JR姫路駅(2006 10/19) <個別施設①>
写真-11 車椅子使用者が利用しやすい 券売機 写真-12 緊急設備
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整備の現状 JR姫路駅(2006 10/19) <個別施設②>ホームと車両の段差
写真-13,写真-14 新ホーム 人数が少ないとき 写真-15 新ホーム 人数が多いとき (10/20撮影) 写真-16 旧ホーム (播但線ホーム)
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交通バリアフリーの実現に向けて 公共交通事業者、関係行政機関等の連携・協力 心のバリアフリーの推進
高齢者、身体障害者等の当事者による参画と協働 重点整備地区以外の地区での取り組み
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参考文献 姫路市交通バリアフリー基本構想 ・概要版 ・本編
バリアへの挑戦
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