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学史研究を発信する: ベヴァリッジ論を例として
小峯 敦(龍谷大学) 経済学史学会・北海道部会 北海道大学 (土)
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目次 第1節 はじめに 第2節 研究者という人生 第3節 論文執筆のコツ 第4節 学会発表のコツ 第5節 おわりに 第1節 はじめに
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第2節 研究者という人生 2-1 3つの観点 Values…主観。どの状態が幸福か。
第2節 研究者という人生 2-1 3つの観点 Values…主観。どの状態が幸福か。 A Sense of Mission…客体化。社会の存在。 Strategy…上記2つがないと、最適ではない。 第2節 研究者という人生
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2-2 研究者に向いている人 創造活動のプロ…創造性、独自性。 頭の柔軟さ…好奇心、変化、応用、見聞。
2-2 研究者に向いている人 創造活動のプロ…創造性、独自性。 頭の柔軟さ…好奇心、変化、応用、見聞。 坪田の5条件…好奇心、野心、粘り、楽天的、 意思疎通 知的訓練…観察力、理論構成、資料解析 今日の大学教員=polyvalent 第2節 研究者という人生
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2-3 経済学史に特有な事情 経済学史の効能を把握しておく 経済学および経済学史の定義・存在意義 現況…就職状況、投稿と掲載率
2-3 経済学史に特有な事情 経済学史の効能を把握しておく 理論へ(分業と新結合) 教育へ(人物と背景に注目) 教養へ(たのしみとたしなみ) 経済学および経済学史の定義・存在意義 現況…就職状況、投稿と掲載率 第2節 研究者という人生
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第3節 論文執筆のコツ 3-1 導入の重要性 What…対象。何を論じるか。<例1> How…方法。どの視角から論じるか。<例2>
第3節 論文執筆のコツ 3-1 導入の重要性 What…対象。何を論じるか。<例1> How…方法。どの視角から論じるか。<例2> Why…俯瞰。なぜこの論題が重要なのか。 <例3> 第3節 論文執筆のコツ
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3-2 題名の重要性 3-3 投稿先の具体例 本質を凝縮。わかりやすく、興味を惹く。 問題対象という主題、分析視角という副題。
3-2 題名の重要性 本質を凝縮。わかりやすく、興味を惹く。 問題対象という主題、分析視角という副題。 「ラヴィントンにおける企業家の役割: メゾ・レベルの二重性」 3-3 投稿先の具体例 第3節 論文執筆のコツ
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第4節 学会発表のコツ 4-1 準備 締切からの逆算。論文と発表のリンク。 WPにして、司会者・討論者へ事前連絡。
第4節 学会発表のコツ 4-1 準備 締切からの逆算。論文と発表のリンク。 WPにして、司会者・討論者へ事前連絡。 研究の発信…個人サイト、名刺。 服装。まず研究会でならし発表を。 リハーサル、リハーサル、リハーサル。 第4節 学会発表のコツ
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4-2 発表の場 Eye Contact…聴衆との対話。説得せよ。 Triangle…3つの要素でまとめよ。
4-2 発表の場 Eye Contact…聴衆との対話。説得せよ。 Triangle…3つの要素でまとめよ。 Small Field…大きな<問い>から、副次的 な小問題へ。ズームイン。1つの物語。 第4節 学会発表のコツ
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4-3 終わったら 司会者・討論者に礼状、質問者に接触。 他の報告に出て、質問せよ。 懇親会に必ず出席を。就職活動である。
4-3 終わったら 司会者・討論者に礼状、質問者に接触。 他の報告に出て、質問せよ。 懇親会に必ず出席を。就職活動である。 第4節 学会発表のコツ
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第5節 おわりに 発表するために明確な論文を書き、学会で研究者集団と交流し、自己を発信。
第5節 おわりに 発表するために明確な論文を書き、学会で研究者集団と交流し、自己を発信。 尊敬すべき先達、充実した中堅、追い上げる若手の三位一体。 第5節 おわりに
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経済思想の特徴(1) 経済に対する間接アプローチ 経済学史:編年体(近代以降) 経済思想:特定問題(時代に囚われず) 役割
経済史...現象、事物:過去を直接に、帰納法 経済学史...認識、人物:経済学者から間接に 経済理論...モデル:現代を直接に抽象化 第2節 研究者という人生
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経済思想の特徴(2) 学説形成の三層 洞察力vision...経済学者の世界観、コア 理論化theorizing...洞察の概念化、関数関係
(例:貨幣が実物を動かす) 理論化theorizing...洞察の概念化、関数関係 (例:流動性選好説) モデル化modeling...モデル外部の変数を排除 (例:IS-LMモデル) 第2節 研究者という人生
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経済思想の特徴(3) 顕在化すべき対象 顕在化させる方法 思想:個人の動機・価値観...ミクロ 通念・時代精神:社会状況の影響力...マクロ
経済学者の言葉(原典)discourseに注目 隣接領域(政治・社会・心理・人文)に注目 メタ(違う次元)、認識論、歴史的分類 第2節 研究者という人生
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経済学の認識 政策 前提 推論 結論 科学Science 価 値 観 現 実 技巧Art 応用 演繹・分析 検証 実証
第2節 研究者という人生
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経済学の価値観 パレート改善...Win & Winか? 代表的個人...ミクロとマクロの同一視? 無限時限の動学的最適化...不老不死?
(cf.最貧者の所得分配) 代表的個人...ミクロとマクロの同一視? (cf.合成の誤謬) 無限時限の動学的最適化...不老不死? 選好と利害・厚生・選択の同一視...センの批判 特定の関数型...個人間効用比較? 実証研究の困難 →価値中立というよりも価値前提を 第2節 研究者という人生
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経済学の現況 経済学は制度化が完成 ケンブリッジからアメリカへ 科目の常設...1816 専門教授職の創設...1863
学会・専門雑誌・教科書の確立 独立した学位 その学位を持つ社会人が多数 ケンブリッジからアメリカへ ケインズ学派の勝利 科学性、経済の制御性、予測性...人々の大きな期待 第2節 研究者という人生
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経済学の現況 安定期 やるべきこと? 期待はあるが、失望も(特に政策論、景気循環と成長) 経済学部の増設がない
自己規定:経済学はどのような学問か、何を目指しているか 社会認知へ:経済学が役立つことをアピール そのためには経済思想の力を借りるのが便利 第2節 研究者という人生
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経済学の定義 J. S. Mill[1844]...古典派的な富の定義。富の科学。生産と分配の法則を確立する。
L. Robbins[1932]...稀少性定義。制約がある中で、目的と手段の関係に限定された人間行動の科学。 A. Marshall[1890]...社会科学性定義。厚生の獲得。富に関わる人間の研究。 第2節 研究者という人生
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経済学の定義 (1)静態合理性...時間・金などの資源を節約する。
(2)動態誘因性...ある制度・目的を所与として、自らの行動を環境に適合させる。 (3)社会設計性...理想的な「良き社会」を設定し、それに向けた手段を考察する。規範的。 第2節 研究者という人生
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