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著効例 Clinic C4
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危うく非治癒切除されそうになった例 症例1 64歳男性 前立腺癌進行期(D2)
2008/08 PSA上昇(32.4)したためS医大にて生検実施し前立腺癌(GS=4+4)確定 骨シンチMRIにて病期C1で全摘の適応といわれた 2008/10 セカンドオピニオン目的に当院受診。未治療症例でありPET-CT実施したところ、 左総内腸骨リンパ節も陽性、病期D2と判明した。手術適応なく通常はホルモン治療 の適応であることを説明したが、患者/家族は局所治療を希望 原発+陽性リンパ節( ) 66.6Gy/20F、骨盤内リンパ節( )49.95Gy/15Fの*IGIMRT実施 5か月後のPET-CTにて*CRとなり、以後現在まで排尿性機能障害および直腸障害なく PSA<0.1にて経過観察中 図1-1a,1b 治療前PET-CT 図1-2a,2b 治療後PET-CT 図1-3 腫瘍マーカーの変動 *IGIMRT(image guided intensity modulated radiation therapy): 画像誘導強度変調照射、最新の放射線治療技術の1つ 高精度放射線治療装置の多くで実現可能である トモセラピーでは本体装置や治療経計画装置の構成上、1患者複数病変に対し必然的に本技法が実施される *CR(complete response): 担癌状態の変化を示す用語の1つで完全消失を意味する ちなみにPR(partial response): 部分消失、SD(stable disease): 不変、PD(progressive disease): 増悪をそれぞれ意味する 危うく非治癒切除されそうになった例 図1-1a 図1-1b 図1-2a 図1-2b 図1-3
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モルヒネに頼りつつ死を待つのみだった例 症例2 63歳男性 甲状腺癌多発転移
症例2 63歳男性 甲状腺癌多発転移 2003/03 頸部の腫大に気付きN大受診し甲状腺癌指摘、亜全摘+頚部郭清手術実施 2006/05 PETにて肺転移発見されK病院にて放射性ヨード治療実施するも*PD 2008/04 O大にてWT1ペプチドワクチン投与実施するも左胸水出現し疼痛増悪 2008/12 局所制御目的に当院受診。PET-CTにて活動性病変評価後、 疼痛原因である左肺底部およびPET上の高*SUV領域(ただし患者の希望にて 左房内腫瘍塞栓をのぞく)53.1Gy/15FのIGIMRT実施 5か月後のPET-CTにてPRとなったが、その後多発骨転移出現し疼痛増悪し 再度IGIMRT実施し疼痛消失した 図2-1 一回目治療前PET-CT 図2-2 二回目治療前PET-CT 図2-3 治療計画線量分布(上が一回目、下が二回目のIGIMRT) *PD( progressive disease ): 症例1のレジェンド「CR」参照のこと *BSC(best supportive care): 抗腫瘍治療が無効で対症的医療適応の状態 *SUV(standard uptake value): PET検査にて標準的動脈血と比較し何倍の集積が あるかを定量化した値 モルヒネに頼りつつ死を待つのみだった例 図2-1 図2-2 図2-3
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抗癌剤でも余命1年からの生還 症例3 63歳女性 子宮頸癌腹部大動脈リンパ節転移(再燃) 図3-1 図3-2 図3-3 図3-4
症例3 63歳女性 子宮頸癌腹部大動脈リンパ節転移(再燃) 2008/03 S医大にて子宮頸部ポリープにて膣式子宮切除 2008/05 全骨盤照射48.6Gy/27F 2008/09 腫瘍マーカー上昇したため、PET-CT実施し腹部大動脈リンパ節転移指摘( ) 2008/11 化療予定となったが余命1年といわれ、全病変照射目的に当院受診 PET-CT陽性部位に40Gy/5FのIGIMRT実施 化療(PCT+CDDP)×2 2009/02 PET-CTにて大動脈リンパ節CRとなったが前方に新出病変( ) 同部に再照射目的に当院再受診。腸管耐容上限までの照射を計画し20Gy (PETのHotspotに40Gyの*SB)/5F 2009/05 PET-CT再検にてCRとなった 図3-1 治療前PET-CT 図3-2 一回目照射後PET-CT 図3-3 二回目照射後PET-CT 図3-4 腫瘍マーカーの変動 *SB(simultaneous boost): 照射対象部位全体に一定線量を投与し、 かつその対象部位の一部により大線量を同時に投与するという高度な治療計画の技法 抗癌剤でも余命1年からの生還 図3-1 図3-2 図3-3 図3-4
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抗癌剤があわなく打つ手がないといわれた例
症例4 57歳女性 S状結腸癌 多発リンパ節転移 2004/ 便潜血にて他院受診しS状結腸がん3期と診断され術後化療実施 2008/11 腹部大動脈リンパ節転移指摘され化療×3実施 2009/01 骨髄抑制などの毒性強かったため当院紹介受診 2009/02 PET-CTにて腹部大動脈リンパ節( )、両側総腸骨リンパ節転移( ) 2009/02 全病変へのIGIMRT 45.93Gy/15F実施 5か月後PET-CTにてほぼCRとなった 図4-1 治療前PET-CT 図4-2 治療後PET-CT 図4-3 治療計画線量分布 抗癌剤があわなく打つ手がないといわれた例 図4-3 図4-1 図4-2
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先進医療で再発し、もう手がないといわれた例
症例5 81歳女性 肺癌 縦隔リンパ節転移(再発) 2005/ 他院にて左下葉の原発に対し陽子線治療を受ける 2008/10 縦隔リンパ節再発指摘され、他院ではBSCといわれた 2008/11 局所制御目的に当院受診 2009/02 PET-CTにて縦隔2箇所の転移指摘( )、IGIMRT 48.49Gy/10F 5ヶ月後PET-CTにてCR 図5-1 治療前PET-CT 図5-2 治療後PET-CT 図5-3 治療計画線量分布 先進医療で再発し、もう手がないといわれた例 図5-3 図5-1 図5-2
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抗癌剤の標準治療はもうたくさんという例 症例6 55歳女性 悪性リンパ腫 1993/03 左頚部リンパ節腫大、悪性リンパ腫の診断
症例6 55歳女性 悪性リンパ腫 1993/03 左頚部リンパ節腫大、悪性リンパ腫の診断 1994/ 化療(CHOP ×6 )にてCR 2008/08 左鎖骨窩リンパ節腫大。生検にて悪性リンパ腫確認 2009/02 標準治療は化療+分子標的薬であることを説明するも本人拒絶 2009/03 PET-CTにて頚部~鼠径部の多発リンパ節病変認め( ) 同部にIGIMRT 30Gy/5F 2009/08 PET-CT再検にて照射部位CR、新たに右耳下腺部、両側腋窩などに出現( ) 2009/10 全病変にIGIMRT 30Gy/5F 2010/03 PET-CT再検にてPR-CR 図6-1 治療前PET-CT 図6-2 一回目治療後PET-CT 図6-3 二回目治療後PET-CT 抗癌剤の標準治療はもうたくさんという例 図6-1 図6-2 図6-3
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標準治療ではマーカーが下がらなくなり、手がないと言われた例
症例7 74歳男性 前立腺癌遠隔転移(D2) 2002/04 PSA=13.6で生検行いGS8 内分泌治療開始 2003/01 前立腺全摘、その後も内分泌治療継続 2005/11 局所再発認め、外照射68.4Gy施行 2009/01 PSA=11.3と再燃し当院紹介受診 2009/02 PET-CTにて肝転移( )のみ認め、同部へのIGIMRT 51.5Gy/10F その後経過観察にて腫瘍マーカー正常化、PET-CTにて*NED 図7-1 治療前PET-CT 図7-2 治療後PET-CT 図7-3 治療計画線量分布 図7-4 腫瘍マーカーの変動 *NED(no evidence of disease): 無病状態 標準治療ではマーカーが下がらなくなり、手がないと言われた例 図7-3 図7-1 図7-2 図7-4
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抗癌剤があわなく打つ手がないといわれた例
症例8 70歳男性 尿管癌リンパ節転移 2004/ 右尿管癌に対する内視鏡手術実施 2007/05 腹部大動脈リンパ節再発指摘され化療実施するも腎障害にて中止、BSCとなった 2009/03 同部への照射希望にて当院受診 PET-CTにて腹部大動脈リンパ節( )のみの再発確認 2009/03-04 同部に53.2Gy/15FのIGIMRT実施 5ヵ月後PET-CTにてCR 図8-1 治療前PET-CT 図8-2 治療後PET-CT 図8-3 治療計画線量分布 抗癌剤があわなく打つ手がないといわれた例 図8-3 図8-1 図8-2
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末期からの回復 症例9 75歳女性 非小細胞肺癌 多発リンパ節肝転移 図9-1 図9-2 図9-3 図9-4
症例9 75歳女性 非小細胞肺癌 多発リンパ節肝転移 1998/ 右肺癌1期の診断にて手術 2007/ 局所再発認め化療行うもPD 2008/ 多発骨転移出現、症状緩和目的の照射実施 2009/ 呼吸器症状、背部痛増悪。 2009/04 PET-CTにて右肺、全縦隔リンパ節、多発肝転移、腹部大動脈リンパ節転移( ) 2009/04 同部へのIGIMRT 40Gy/5F実施。終了時点で癌随伴症状改善 2009/07 PET-CTにて上記病変CR、他に多発骨転移、多発肝転移、腹部リンパ節転移( ) 2009/07 同部へのIGIMRT 40Gy/5F実施。終了時点で骨関連痛消失 2009/09 PET-CTにて上記病変CR、若干の残存病変認めるが癌随伴症状なし 図9-1 治療前PET-CT 図9-2 一回目治療後PET-CT 図9-3 二回目治療後PET-CT 図9-4 腫瘍マーカーの変動 末期からの回復 図9-1 図9-2 図9-3 図9-4
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抗癌剤しかないといわれ拒否したら手がないといわれた例
症例10 69歳男性 非小細胞肺癌 多発肺内転移 2007/05 他院にて左肺癌指摘され上葉切除リンパ節郭清 2008/06 肺内転移出現、化療すすめられたが拒否にてBSC 2009/03 PET-CTにて左肺内転移2個指摘された( ) 2009/04 当院受診し上記病変にIGIMRT 50Gy/5F 4ヵ月後PET-CTにてほぼCR 図10-1 治療前PET-CT 図10-2 治療後PET-CT 図10-3 治療計画線量分布 抗癌剤しかないといわれ拒否したら手がないといわれた例 図10-3 図10-1 図10-2
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どうしても抗癌剤はいやっと前医を逃げ出した例
症例11 50歳女性 悪性リンパ腫 2006 左鼠径部腫大、近医受診し生検実施 2009 他院PET-CT、MRIにて左鼠径部リンパ節腫大、生検にて悪性リンパ腫確定 2009/08 化療勧められるも拒否し、当院紹介受診 2009/08 腹部大動脈リンパ節以下両側鼠径部リンパ節までの全病変( )に 43.3Gy/13FのIGIMRT実施、半年後PET-CTにてCR 図11-1 治療前PET-CT 図11-2 治療後PET-CT 図11-3 治療計画線量分布 図11-4 腫瘍マーカーの変動 どうしても抗癌剤はいやっと前医を逃げ出した例 図11-3 図11-1 図11-2 図11-4
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抗癌剤が効かなくなり打つ手がないといわれた例
症例12 77歳男性 胃癌多発リンパ節転移 2007/05 他院にて胃癌3b期にて胃全摘、脾摘、胆摘 2007/ /08 化療行うも多発リンパ節転移出現しBSCといわれた 2009/09 PET-CTにて左鎖骨上、気管分岐部、傍大動脈リンパ節転移指摘( ) 2009/10 当院受診、上記病変に48.44Gy/8FのIGIMRT実施 5ヵ月後PET-CTにてCR 図12-1 治療前PET-CT 図12-2 治療後PET-CT 図12-3 治療計画線量分布 図12-4 腫瘍マーカーの変動 抗癌剤が効かなくなり打つ手がないといわれた例 図12-3 図12-1 図12-2 図12-4
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先進医療施設で拒否された例 症例13 86歳男性 非小細胞肺癌 2009/ 検診にて左肺異常陰影指摘( )され他院にて上記診断
症例13 86歳男性 非小細胞肺癌 2009/ 検診にて左肺異常陰影指摘( )され他院にて上記診断 2009/08 重粒子、陽子線治療希望するも拒否される 2009/10 照射併用希望にて当院受診。PET-CT上原発のみ 28.1Gy/10F+26.1Gy/10F(39.2Gy/10FのSB) 3ヵ月後のPET-CTでCR 図13-1 治療前PET-CT 図13-2 治療後PET-CT 図13-3 前半治療計画線量分布 図13-4 後半治療計画線量分布 先進医療施設で拒否された例 図13-3 図13-1 図13-2 図13-4
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手術はどうしてもいやっと前医を逃げ出した例
症例14 36歳女性 右乳癌 2009/03 検診にて右乳腺腫瘤指摘されS医大にて乳癌2b期 2009/05- n(+)であり化療先行したが骨髄抑制強く中止 その後化療変更したが血管神経障害出現し同様に中止 2009/10 局所制御希望紹介受診 全病変に48.32Gy/20F(原発+右腋窩リンパ節( )に60Gy/20FのSB)のIGIMRT実施 全身治療の追加を強く勧めるも拒否し経過観察のみとなった 4ヵ月後PET-CTにてCR 図14-1 治療前3DCT 図14-2 治療後PET-CT 図14-3 治療計画線量分布 手術はどうしてもいやっと前医を逃げ出した例 図14-3 図14-1 図14-2
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先進医療でも不可能だった尿道線量の軽減を実現
前立腺癌制御例 局所+αの外照射で治癒を目指す 先進医療でも不可能だった尿道線量の軽減を実現 76歳 2009/06 PSA 7.7 生検にてGS7の診断 2009/ GyEのIGIMRT 2009/11 PSA 1.38 72歳 2009/04 PSA 10.2 生検にてGS7の診断 2009/07-08 70GyEのIGIMRT 2009/11 PSA 2.4 68歳 2009/11 PSA 1570 進行前立腺癌の診断 精査にてリンパ節転移 2010/01-02 78GyEのIGIMRT 2010/09 PSA 0.05 69歳 2009/12 PSA 173 生検にてGS8の診断 精査にて骨転移疑 2010/03-04 76GyEのIGIMRT 2010/06 PSA 0.3
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