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スポーツ文化 第6回目 スポーツと遊び 日本での「スポーツ」の意味合い スポーツの基本は,遊びである。
スポーツ文化 第6回目 スポーツと遊び 日本での「スポーツ」の意味合い スポーツの基本は,遊びである。 玉木正之著 「スポーツとは何か」 p.19より
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アレン・グットマン カール・ディーム 遊びとは、「非実用的でそれ自身のために追求される肉体的,精神的な活動」、
「あくまでも自由の領域にあるもの」 カール・ディーム 「目的のない活動であり,それ自体のためにあり,仕事の反対語」
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遊びの分類 (アレン・グットマン) 自然発生的な遊び 遊び 組織化された遊び ゲーム = アレン・グットマン : 「スポーツと現代アメリカ」
(清水哲夫訳,TBSブリタニカ) 自然発生的な遊び 遊び 組織化された遊び ゲーム =
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競争しないゲーム ゲーム 競技 (コンテスト) 競争するゲーム =
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主に頭を使う競技 競技 (コンテスト) 主に身体を使う競技 スポーツ = まったく知的な技術を欠いたスポーツをイメージすることは困難である。 スポーツ= 「遊びの要素の濃い身体的な競技」
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自然発生的な遊び 遊び 組織化された遊び ゲーム = 競争しないゲーム ゲーム 競技 (コンテスト) 競争するゲーム = 主に頭を使う競技 競技 (コンテスト) スポーツ 主に身体を使う競技 =
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ロジェ・カイヨワ 遊び アゴン(agon) : 速さ,強さ,技術等を競う競争 アレア(alea) : 運に任せる遊び
フランスの思想家 遊び アゴン(agon) : 速さ,強さ,技術等を競う競争 アレア(alea) : 運に任せる遊び ミミクリ(mimicry) : 変身する擬態の遊び イリンクス(ilinx) : 身体と心を混乱に陥れる眩暈めまい 彼は,ミミクリのなかにスポーツを入れていない。
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ロジェ・カイヨワ 遊び アゴン(agon) : 速さ,強さ,技術等を競う競争 アレア(alea) : 運に任せる遊び
フランスの思想家 遊び アゴン(agon) : 速さ,強さ,技術等を競う競争 アレア(alea) : 運に任せる遊び ミミクリ(mimicry) : 変身する擬態の遊び イリンクス(ilinx) : 身体と心を混乱に陥れる眩暈めまい 彼は,ミミクリのなかにスポーツを入れていない。
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前々回(第4回)の プリントの訂正も含めて、 スポーツの歴史の復習
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スポーツの語源 ラテン語 : deportare (デポルターレ) 「ある物を別の場所に運び去る」 「憂いを持ち去る」 あるいは、
※「憂い」:悲しみ、なげき、心配、憂鬱 あるいは、
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あるいは、portare 「荷を担う」の否定形 (de) 「荷を担わない、働かない」 古フランス語のdesport (デスポート) 「気晴らしをする、遊ぶ、楽しむ」
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スポーツの語源 ラテン語 : deportare (デポルターレ) 「ある物を別の場所に運び去る」 「憂いを持ち去る」 あるいは、
※「憂い」:悲しみ、なげき、心配、憂鬱 あるいは、
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あるいは、portare 「荷を担う」の否定形 (de) 「荷を担わない、働かない」 古フランス語のdesport (デスポート) 「気晴らしをする、遊ぶ、楽しむ」
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→ 古フランス語の deporter = 内面的・精神的な移動や転換を意味する「喜びや楽しみ」を表すようになった。 さらに 、 13~14世紀に中世の英語である deport (楽しみ、娯楽、気分転換) に変化し、
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16~17世紀には disport (気晴らし、娯楽) を経て
やがて、 16~17世紀には disport (気晴らし、娯楽) を経て sport に変わっていった。
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もとの意味(意義)は、現在も保持されているが、意味するものは時代とともに変化している。
17世紀 - 18世紀には、 sport は、 新興階級の地主ジェントリ(下級貴族)の 特権的遊びである狐狩り等の 狩猟を第一に指した。
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sport は17~18世紀になると、 ジェントリー 階級(地主階級・下級貴族)による野外での自由な活動や 狩猟 を 主に意味するようになる。
そして、 19世紀に盛んになった組織的ゲームである運動競技を意味する用語に変化していく。
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スポーツの原型(近代スポーツ) がイギリス起源 = ジェントルマンが 政治~余暇 の ひろい社会領域を 非暴力的 なゲームにする歴史的な段階にさしかかっていた。
こうした社会的な環境のなか、規則にもとづいたゲームとしてのスポーツが作りだせた。
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→ アメリカに渡ると独自の進化を遂げた。 クリケット → 野球 イギリスのスポーツとは 異なるテンポ の試合運び。 いつもふたりの選手(ピッチャーとバッター) の対決を観ている。(スペクタクル)
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ここから 物語化されやすく ヒーローが生まれやすい。
能力のわかりやすいゲームでありヒーローが出やすい → スポーツヒーローの誕生
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アメリカ的スポーツの特性 = 大衆を基盤(イギリスは、エリート層) → スポーツが ビジネス 化 して選手のプロが起こる。(黒人に社会的成功のチャンス) → 国内で驚くべき人気。 アメリカ独特の大衆社会の文化 - 野球 ・ アメリカンフットボール ・ バスケットボール
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アメリカンフットボール = ラグビー を 野球的に作り替えた ようなゲーム クォータバック = スーパースター
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バスケットボール = 長身でないと一流になれない 派手な見せ場(ダンクシュート) → ヒーローが生まれた
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教養と資産を背景に生じたジェントルマンの余暇の過ごし方ではない。アマチュアリズムもあまり厳しくなかった。
イギリスのスポーツ = 余暇の優雅さ はない。 もはや選手は、階層社会の社会的エリ-トではない。 教養と資産を背景に生じたジェントルマンの余暇の過ごし方ではない。アマチュアリズムもあまり厳しくなかった。 早くからプロ化が始まりスポーツ自体も ビジネス化する。
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スポーツの技術と能力も飛躍的に発展した。(アメリカに根づいていないスポーツにも、変質をもたらした。)
資本主義社会の大衆を観客とする スペクタクル であった。 読書や芸術のように知的な苦労なしで 消費できる娯楽だったのである。
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スポーツの アメリカナイゼーション とは、単にアメリカ生まれのスポーツ・ヨーロッパ起源のスポーツのアメリカン・ヴァージョンが世界中に広まったことではない。
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= 新種(アメリカ生まれ)のスポーツが生まれたのではない。
= 新種(アメリカ生まれ)のスポーツが生まれたのではない。 - スポーツなるゲームが大衆消費社会という新しい次元に展開するようになった。 - スポーツとメディアの結びつき、それが相互に影響を与えはじめた。
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では、日本ではどうなの? 日本では、社会に認められない。 → 遊びはよくない(勤勉であること)、 富国強兵 からだつくり(強い兵隊づくり)
→ 遊びはよくない(勤勉であること)、 富国強兵 からだつくり(強い兵隊づくり) → 教育(身体の発育を促す教育) 体育 = スポーツ 、 肉体運動 = スポーツ
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学校のクラブ活動 → 実業団( 企業 スポーツ) として発展してきた。 他の国のスポーツの捉え方とは異なっているのかもしれない。
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アジア競技大会の実施種目は? カバディ アーチェリー 陸上競技 バドミントン 綱引き 馬術
水泳(競泳・ダイビング・水球・シンクロナイズドスイミング) 野球 バスケットボール ボクシング クリケット 卓球 武術太極拳 自転車競技 フェンシング ローラースケート ゴルフ サッカー フットサル 体操競技 ハンドボール ホッケー 近代五種 セーリング 射撃 ソフトボール テコンドー テニス(ソフトテニス) チェス トライアスロン バレーボール 重量挙げ ダンススポーツ
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ビリヤード レスリング ボウリング ドラゴンボート ラグビー セパタクロー スカッシュ 空手 柔道 シャンチー(中国将棋) 漕艇カヌー/カヤック ドッチボール 囲碁 2010年アジア大会の種目ではないものはどれでしょう? 答えは3つ
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アジア競技大会の実施種目は? カバディ アーチェリー 陸上競技 バドミントン 綱引き 馬術
水泳(競泳・ダイビング・水球・シンクロナイズドスイミング) 野球 バスケットボール ボクシング クリケット 卓球 武術太極拳 自転車競技 フェンシング ローラースケート ゴルフ サッカー フットサル 体操競技 ハンドボール ホッケー 近代五種 セーリング 射撃 ソフトボール テコンドー テニス(ソフトテニス) チェス トライアスロン バレーボール 重量挙げ ダンススポーツ
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ビリヤード レスリング ボウリング ドラゴンボート ラグビー セパタクロー スカッシュ 空手 柔道 シャンチー(中国将棋) 漕艇カヌー/カヤック ドッチボール 囲碁 2010年アジア大会の種目ではないものはどれでしょう? 答えは3つ
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「身体運動を伴って、遊戯性や競争の形式をもったものだけがスポーツとはいいきれない時代が来ています。」(p.62)
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眩暈 = 目がくらんで頭のふらふらする感じ。めまい。
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