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福岡経済圏とアジア地域の貿易構造の基礎研究

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Presentation on theme: "福岡経済圏とアジア地域の貿易構造の基礎研究"— Presentation transcript:

1 福岡経済圏とアジア地域の貿易構造の基礎研究
吉田裕司 九州産業大学経済学部 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

2 Objectives of the Project (1/2)
港湾別(税関別)の貿易データにおける研究 国際経済学の分野における研究 貿易の実証研究(Gravity Model等の実証研究) 貿易の決定要因 距離、輸送費用、関税、GDP、生産要素比率 多国間協定の影響 FTA、EU、NAFTA、WTO(GATT) 直接投資との関係等 輸出との代替性・補完性、第三国への輸出、技術移転 産業間貿易、産業内貿易、企業内貿易 産業の集積化 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

3 Objectives of the Project (2/2)
福岡・アジア間の客観的な経済連結度 福岡市の「アジアへの玄関」 v.s. 日本海沿岸部都市の主張 境港市(鳥取県)産業環境部通商課 「環日本海地域(北東アジア)との交流 」 札幌市(北海道)経済局産業振興部産業企画課経済交流担当係 「アジアビジネスアドバイザー 」 新潟市(新潟県)国際課 「環日本海における国際交流拠点都市 」 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

4 Structure of the Project
港湾別(税関別)貿易データベースの構築 福岡経済圏の各港湾別貿易の分析 福岡経済圏(下関、門司、苅田、戸畑、博多、福岡空港) 福岡経済圏とアジア地域との貿易 アジア地域(中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア) 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

5 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
港湾別貿易データベースの構築(1/5) HS (Harmonized System)分類コード 貿易分類6桁コード(共通) 日本(9桁)、アメリカ(10桁) HS2 類(最初の2桁) ・・・ 97種類 HS4 項(最初の4桁) ・・・ 1249種類 HS9 7772種類(一部廃止) 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

6 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
港湾別貿易データベースの構築(2/5) 財務省関税局の公開データ 全国分ファイル 各年別 ( ) (×18) 輸出・輸入別 グループ別 (59[輸出]、31[輸入]) 税関別 グループ別 (28[輸出]、17[輸入]) = 1620ファイル!!! (600Mバイト以上) = 810ファイル!!! 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

7 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
港湾別貿易データベースの構築(3/5) ファイルの内容 行単位のデータ 輸出/輸入、年度、HS9コード、国名コード、単位、数量(年)、金額(年)、数量(各月)、金額(各月) 例(2000年、輸出、第48番目ファイル) ・・・ 3530行データ 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

8 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
港湾別貿易データベースの構築(4/5) 問題点 (A)あるHS9コードの輸出の動きを知りたい (1)どのファイルの分類されているかを調べる (2)1988年のファイルから、該当するコードを見つける (3)各国別のデータを見つける (4)残りの17年間分を繰り返す ⇒各国毎に集計 (B)あるHS4コードの輸出の動きをしりたい (1)HS4コードに含まれる全てのHS9コードを調べる (2)各HS9コードに関して(A)を繰り返す (C)HS4レベルで全体の動きをしりたい 各HS4について(B)を繰り返す  (1249回) 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

9 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
港湾別貿易データベースの構築(5/5) (1)ダウンロード用プログラムの作成 (2)貿易データベース構築プログラムの作成 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

10 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
福岡経済圏の各港湾別貿易の分析(1/3) 福岡経済圏の貿易総額( ) 日本全国の貿易総額と比較すると、 下関、戸畑、苅田は全国と比較すると伸び悩んでいる 門司が全国と同様の上昇水準 博多港と福岡空港の伸び率が顕著である しかし福岡空港は近年低下している。(原油高の背景?) 輸出総額( ) 博多港と福岡空港の代替性がより顕著( ) 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

11 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

12 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

13 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
福岡経済圏の各港湾別貿易の分析(2/3) 下関港 国別 韓国の過半数シェア(出・入) 中国の躍進(入) HS別輸出 8479項[その他機械類] 4011項[タイヤ] 8901項[船舶] 8703項[10人未満の自動車] 9010項[半導体製造装置等] 9001項[光ファイバー・レンズ等] ・・・調査必要 [偏光材料性のシート] 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

14 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
福岡経済圏の各港湾別貿易の分析(3/3) 博多港 国別 アメリカ向け輸出第一位(低下傾向)、 アメリカからの輸入一位転落 中国から輸入躍進(現在第一位) HS別輸出 4011項[タイヤ] 8525項[デジタルカメラ等] 8471項[コンピューター関連] 8517項[電話] 8711項[オートバイ] 8542項[IC等] 8479項[その他機械類]    ・・・調査必要 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

15 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
福岡経済圏とアジア地域との貿易(1/4) 福岡経済圏の貿易総額の増加 輸出 1兆1917億円(1988) ⇒ 3兆4885億円(2005) 輸入 8366億円(1988)  ⇒  2兆513億円(2005) 福岡経済圏の日本貿易における貢献度(寄与率) 輸出 3.5% ⇒ 5.3% 輸入 3.5% ⇒ 3.6% 重要度は高まってきている!!! 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

16 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

17 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
福岡経済圏とアジア地域との貿易(2/4) アジア地域別の福岡経済圏貿易の寄与率 輸出 韓国    9.4% ⇒ 14.2%  (上昇傾向) フィリピン 8.0% ⇒ 12.6%  (上昇傾向) 輸入 韓国    23.5% ⇒ 12.7%  (下げ止まり?) 福岡経済圏は、中国との貿易では「地の利」は生かせていない!!! 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

18 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

19 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

20 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
福岡経済圏とアジア地域との貿易(3/4) 福岡経済圏貿易の特殊性(1) 相対的貿易構造指標 (日本貿易と比較して) 輸入の方が地域性が高い 輸出構造 1993年に地域性が高まる⇒2002年から均一性の上昇 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

21 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

22 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
福岡経済圏とアジア地域との貿易(4/4) 福岡経済圏貿易の特殊性(2) 相対的貿易構造指標 (前年度と比較して) 急激な貿易構造の変化は生じにくいので、自己相関は当然高い しかし、輸出構造の急激な変化が1993年に確認できる⇔前述の分析と整合性(福岡経済圏の変化) 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

23 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006
産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006

24 Conclusions and Future Research
福岡経済圏内の港湾別分析では、各港湾毎に非常に特殊性があることが確認できた。これは、港湾の「専門性の特化」の高さ、非常に狭い意味での地域経済における「産業の集積化」の結果と考えることができる。 福岡経済圏としての貿易の分析では、日本の輸出におけるシェアは高まってきているがまだまだ低い(5.3%)。「アジアへの玄関」としては、韓国とフィリピンに対する輸出シェアが上昇しており、これからの発展に期待ができる。しかし、近年最も重要視されている中国に対するシェアでは、福岡の「地の利」は全く生かせていない。今後の重要検討課題である。 今後は、横浜・東京・名古屋・大阪・神戸等の主要港湾の分析を含む都市レベルの分析結果を提供することで、国際経済学で議論されている各分野に新しく視野を拡大する貢献ができる。 産業経営研究所 プロジェクト研究発表会 9/12/2006


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