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わが国の社会福祉現場における 人材確保の動向と今後の展望
✠✠✠ 人材難の実態と解決に向けて ✠✠✠ 社会福祉法人 吹田みどり福祉会 理事長 菊 池 繁 信
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はじめに わが国の社会を覆う人不足 格差社会が問題にされている 地域格差、所得格差、職種による格差等 生活意識の変化も無視できない
介護労働の現場は景気回復とともに人手不足が深刻化 介護サービスを社会的に担保するには?
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1、福祉分野での深刻な人材難 福祉分野での人材不足が深刻化 特に介護分野での現象が顕著 近い将来児童や障害分野にも影響か? その原因は、
①少子高齢化社会の進行 ②景気回復 ③従業者の意識の変化と労働条件 事業が成り立たない状況も
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2、わが国の少子高齢化の実態 少子化の要因 ①未婚率の上昇 ②夫婦の理想の子ども数と出生次数の開き 少子化の要因の背景 高齢化の現状と推移
①未婚率の上昇 ②夫婦の理想の子ども数と出生次数の開き 少子化の要因の背景 高齢化の現状と推移 高齢化の要因 高齢化の影響 社会的労働力の低下
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3、介護労働者の質量両面の不足 介護労働者の数量面での不足 ①不足の要因(少子高齢化、景気回復、従業者意識の変化等)
①不足の要因(少子高齢化、景気回復、従業者意識の変化等) ②介護報酬抑制に伴う経営上の問題 介護労働者の質的面での不足 ①介護保険導入時に人的需要が急増 今後さらに状況が悪化する可能性
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4、介護従業者の意識調査結果 介護労働安定センターによる調査 大阪府社会福祉協議会による調査 賃金等の労働条件の改善は共通の課題
現在の仕事の満足度「賃金(21.1%)」「福利厚生(22.4%)」 「労働時間、休日等の労働条件(27.1%)」「教育訓練、能力 開発のあり方(18.9%)」と低い数値となっている 大阪府社会福祉協議会による調査 賃金に7割が不満、職場への所属感を感じないが6割、 現在の職場で働き続ける要件としては「職場の人間関係 をよくする」「専門的能力を高めることが出来る」が9割 賃金等の労働条件の改善は共通の課題
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5、労働環境・労働条件に問題 給与水準の問題 勤務時間や休日等の労働条件の問題 休暇の取得保障の問題 職場への所属意識の問題
本人の資質向上の機会を保障する 職場の人間関係の問題 介護職員の数の不足 等
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6、介護職員の給与実態 「賃金満足度(21.1%)」「賃金に7割が不満」 一般企業の新規学卒者の初任給 大阪における介護事業関係職員の初任給
初任給水準(全産業1~2)、産業別初任給(大卒事務系) 規模別初任給(全産業)の各図表を参照 大阪における介護事業関係職員の初任給 職種別初任給(図表)参照 常勤職員の職種別平均年俸(S-BASTによる)
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7、介護労働者のストレス 3K職場「きつい」「汚い」「危険」 介護従業者がストレスを強く感じる事柄 介護労働者の仕事に対する達成感や喜び
①夜勤時に何かが起こるのではないかと不安がある ②仕事の内容のわりに賃金が低い ③休憩時間がとりにくい ④介護従事者が不足している ⑤入居者がいつ問題行動を起こすかと不安がある 介護労働者の仕事に対する達成感や喜び 雇用管理面での取り組みと就業継続意向
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8、制度による課題 制度そのものが抱える問題 制度の運用による問題
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9、制度と制度を支える国民負担 わが国の国民負担率 介護報酬と国民負担の関係 高福祉高負担か?低福祉低負担か? 国民の選択が迫られている
国民の選択が迫られている わが国の財政状況(国債残高等) 公による制度ビジネスの限界
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10、今後の展望と解決策 今後の展望 解決策 ①介護労働者は今後40~60万人必要 ②少子高齢化はさらに進む
①介護労働者は今後40~60万人必要 ②少子高齢化はさらに進む ③国家財政危機の改善の見込みは期待薄 ④公による制度ビジネスの限界 解決策 ①労働力人口の補填(例、外国人労働者等) ②介護報酬単価の見直し ③国民の合意に基づく負担の見直し ④労働環境、労働条件の改善を図る
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おわりに 介護、福祉の職場を魅力あるものに 介護、福祉労働力を確保するには歴史的な課題が未解決
高齢者介護の職場での様々な問題も考慮して考える必要がある 国民の意識の変化に対する対応の遅れ 制度と制度運用のあり方も検討すべき 介護、福祉の職場を魅力あるものに
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