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固定為替相場制度 vs. 変動為替相場制度 マクロ金融論2010.

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Presentation on theme: "固定為替相場制度 vs. 変動為替相場制度 マクロ金融論2010."— Presentation transcript:

1 固定為替相場制度 vs. 変動為替相場制度 マクロ金融論2010

2 世界各国の為替相場制度 ブレトンウッズ体制 1971年8月、ニクソン・ショック(金ドル交換停止) 1973年、主要国が変動為替相場制度へ移行
1978年、キングストン合意(自由に為替相場制度を選択) マクロ金融論2010

3 トリレンマの三角形 自由な 資本移動 通貨統合 カンレシー・ボード 変動相場制 金融政策の 自律性 為替相場の安定 資本管理・為替管理
マクロ金融論2010

4 為替相場制度の分類 自由変動 ソフト・ペッグ ハード・ペッグ 固定為替制度 管理フロート制度 BBCルール カレンシー・ボード 通貨同盟
ドル化 変動為替制度 バスケット・ペッグ ドル・ペッグ マクロ金融論2010

5 両極の解 と 中間的為替制度 両極の解(two corner solutions):自由変動為替相場制度(free float)または厳格な固定為替相場制度(hard peg) 中間的為替制度(soft peg) :伝統的な固定為替相場制度、管理フロート制度   WilliamsonのBBC(Basket, Band, Crawling)ルール マクロ金融論2010

6 マクロ金融論2010

7 中間的制度は消え行く? IMFの分類で中間的為替制度は消え行く。(Fischer(2001), Mussa et al. (2000))
通貨当局は為替相場変動を恐れる。(←外貨建て債務、名目アンカーとして為替相場) アジアはドル本位制(McKinnon(2000)) 。 アジア通貨危機以降、ドルとの連動性が高まっている。 マクロ金融論2010

8 両極の為替制度は通貨危機に耐えられる? 変動相場制度は、定義上、通貨危機に陥らない。
通貨同盟内において、通貨危機に陥らない。但し、外部の通貨に対し通貨危機の可能性がある。 ドル化経済国と米国と間では、通貨危機に陥らない。但し、「最後の貸し手」としての中央銀行が存在しないので、金融危機が深刻化。 カレンシー・ボードでは、外貨準備でバックアップされている部分については問題ないが、それを超える部分については投機攻撃の対象となる。香港ではダブル・マーケット・プレイによる投機攻撃。 マクロ金融論2010

9 両極の為替制度 vs. 中間的為替制度 為替相場の変動性・固定性には、様々なメリット・デメリットによるトレード・オフ関係がある。最適な為替制度が両極(corner solution)にあるとは一概には言えない。 どの為替制度が良いかは、ケース・バイ・ケース。 中間的為替制度より両極の為替制度の方が望ましいという理論的根拠はない。 マクロ金融論2010

10 固定為替相場制度のメリット 為替相場の安定性 インフレ的金融政策の抑制 金融政策に対する信認 マクロ金融論2010

11 為替相場の安定性(1) 企業が為替リスクに直面している。 企業の利潤 マクロ金融論2010

12 為替相場の安定性(2) 利潤の期待効用(     ) マクロ金融論2010

13 為替相場の安定性(3) 利潤の期待効用最大化
⇒生産の限界費用に企業の危険負担費用が上乗せされたものと価格が等しい生産水準で最適化される。生産量が減少する。 マクロ金融論2010

14 インフレ的金融政策の抑制 政府にインフレを発生させる誘引(通貨発行利益、インフレ税)がある。
固定相場制度下において、金融政策の自由度を失うことによってその誘引を抑制する。 インフレ抑制的な金融政策を行う外国の通貨に自国通貨を固定することによって、自国でインフレ抑制。 マクロ金融論2010

15 マクロ金融論2010

16 金融政策に対する信認 インフレ抑制的な金融政策スタンスをもつ外国の通貨に自国通貨を固定することによって、金融政策の自由度に縛りをかけ、民間経済主体による金融政策に対する信認を高める。(インフレ抑制の名声の輸入) マクロ金融論2010

17 変動為替相場制度のメリット 国際収支調整の費用 金融政策の自由度 安定的投機 マクロ金融論2010

18 国際収支調整の費用 固定為替相場制度下における国際収支調整の費用=赤字の場合には失業の増大
変動為替相場制度下における国際収支調整の費用=為替相場の調整 マクロ金融論2010

19 金融政策の自由度 変動相場制度下においては、金融政策の自由度が高まる。
外国の金融引締めによって外国利子率が上昇すると、資本が自国から外国へ流出する。自国通貨に対して減価圧力が作用する。 変動相場制度下では、貨幣供給を管理可能。 固定相場制度下では、為替介入によって貨幣供給が減少。自国でも金融引締め。 マクロ金融論2010

20 マンデル・フレミング・モデル ' マクロ金融論2010

21 変動相場制下における金融政策の自由度 ' マクロ金融論2010

22 固定相場制下における金融政策の自由度 ' マクロ金融論2010

23 安定的投機 Friedman:投機の自然淘汰説 ファンダメンタルズを知らない投機家は市場から排除される。
 ファンダメンタルズを知らない投機家は市場から排除される。  結果として、ファンダメンタルズを知っている投機家のみが市場に残る。  投機は為替相場をファンダメンタルズに向かって安定化させるように作用する。 マクロ金融論2010

24 投機は本当に安定的か? バブルの発生 情報の不完全性⇒群衆行動 ①美人投票モデル ②名声モデル ③情報の段階的伝達(カスケード)モデル
合理的予想を持つ投機家vs.ノイズ・トレーダ マクロ金融論2010

25 固定為替相場制、カレンシー・ボード、ドル化、通貨同盟
より厳格な固定制のメリット ①制度の信認 ②金利のリスク・プレミアムの軽減 より厳格な固定制のデメリット ①為替相場以外による調整 ②国内の中央銀行(最後の貸し手)の不在 マクロ金融論2010

26 固定為替相場と最適通貨圏 供給ショックの非対称性 生産要素の移動 経済の開放度 財政移転 マクロ金融論2010

27 固定相場制vs.管理フロート制 制度の透明性とアカウンタビリティ 信認⇒ハネムーン効果 介入の効果や制度の維持のための裁量と曖昧さ
マクロ金融論2010


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