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“所有”から“利用”へ 情報社会とコンピュータ 第12回.

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1 “所有”から“利用”へ 情報社会とコンピュータ 第12回

2 音楽について レコード(アナログ) CD(ディジタル) ダウンロード ストリーミング 所 有 Apple iTtunes Store
所 有 聴くだけ (利用)

3 ダウンロードとストリーミング 音楽・映像・書籍なんでもディジタルデータ ダウンロードは,データ全体を自分のところに保存
テレビ番組の録画(所有) ストリーミングは,データを保存せずに,その場で聞く・見る・読むだけ テレビ番組の視聴(利用)

4 所有していれば いつでも(何年後でも)楽しむことができる 紙の本

5 所有していても(1) ディジタルデータの場合 再生装置がなくなってしまうかも知れない 再生ソフトがなくなってしまうかも知れない
データだけあっても,どうにもならない

6 所有していても(2) 特に“ダウンロード”の場合,制約があることも ディジタルデータはコピーしても劣化しない 海賊版が横行
DRM(Digital Rights Management ディジタル著作権管理) コピーできなくする仕組み 自分の持っている他の機器で使えないことも

7 所有していても(3) 特にDRMの場合,購入元が販売ビジネスを止めると,利用(再生)できなくなることがある 電子書籍では問題になっている

8 ストリーミングの場合 定額制ならば,何回でも気楽に楽しめる 通信料はかさむかも知れない
しかし,契約が切れれば,過去にお金を払ったのに,もう楽しむことができない サービスを利用

9 Apple iCloud “iCloudを使えば,iTunes Storeで購入した曲やアルバムが,あなたが使っているすべてのデバイスに自動的に現れます。” インターネットのサーバに,データを保存し,必要なときにアクセスする インターネットにアクセスできる機器があれば,利用することができる

10 コンピュータ教室 どのPCを使っても,自分のファイルにアクセスできる(Z ドライブに保存してあれば)
特定のPCに保存すると,そのPCでしか使うことができない ファイルサーバを用意して,そこに保存 もし,このファイルサーバがインターネットにあったら…

11 クラウドコンピューティング 今のことを徹底する

12 実は,ワープロの“機能”さえ“利用”できればよい
ワープロを使いたい PCを買う Windowsにしようか,Macにしようか ワープロソフトを買う PCにインストールする ワープロを使うことができるようになる セキュリティ上の理由などから,ソフトの面倒をみないといけない 実は,ワープロの“機能”さえ“利用”できればよい

13 ワープロを使いたい(2) ワープロの機能(ソフト)や文書(データ)をインターネットのサーバに置く
サーバにアクセスして,そこでワープロソフトを動かし,文書を編集作業を行う ソフトをブラウザで使えるように作る(Webアプリーケーション) ダウンロードしない 機能を利用する

14 クラウドコンピューティング(1) データやそれを処理するソフトをインターネットのサーバに保管 ソフトはWebアプリケーションとして作る
サーバにブラウザでアクセスし,ソフトやデータを使う

15 クラウドコンピューティング(2) 使う機器は インターネットにアクセスできる ブラウザがある PCでも,タブレットでも,スマホでも
外出先ではタブレット

16 クラウドコンピューティング(3) cloud computing cloud 雲
インターネットは,どうなっているのかよく分からないから“雲”に例えられることがある

17 クラウドコンピューティング(4) Google ドキュメント MS Office 365

18 クラウドコンピューティング(5) Saleforce http://www.salesforce.com/jp/
CRM(顧客管理システム)をクラウドコンピューティングの形態で提供

19 クラウドコンピューティング(6) 使用料は? 使った分だけ払う 時間とかデータの保存量など 定額制の場合も
“所有”するのではなく,サービスを“利用”する

20 クラウドコンピューティング(7) 企業ITは「所有から利用へ」が確実に進行――IDC調べ(2014/5/7)

21 メリット・デメリット(1) 余計なことをしなくて済む ソフトの面倒をみたり,ハードの故障対応など
買った後で,使えないことが分かっても返品できない(ソフト)。クラウドなら,使った分だけの出費で済む 初期投資が少なくて済む

22 メリット・デメリット(2) 意外に高くつくことがある あまり使わないだろうと思ったが,結構使ってしまう サービス提供者のトラブル
皆無ではない 利用者は,どうにもならない

23 メリット・デメリット(3) サービス提供者の信用が問題 民間企業であるからサービスを止めたり,倒産することもある データはどうなる?
電子書籍で顕在化 重要なデータを預けることになるから,セキュリティを確保できる技術力があるか

24 メリット・デメリット(4) 海外のサービスを利用 サービス提供者やサーバのある国の法律が適用される 利用者の国の法律ではない ↓
       ↓ 不都合が生じる場合もありうる

25 ま と め

26 ま と め(1) 所有から利用への流れは,個人・企業を問わずある もちろん,何でもではない 大きな流れとして,クラウドコンピューティング

27 ま と め(2) クラウドコンピューティング データやそれを処理するソフトをインターネットのサーバに置く
ブラウザでサーバにアクセスし,ソフトの機能・データを利用する

28 ま と め(3) メリット・デメリットがもちろんある 新しいものであるので,問題点が顕在化していないのではないだろうか?

29 補 足(1) クラウドコンピューティングサービスの分類 SaaS(Software as a Service)
補 足(1) クラウドコンピューティングサービスの分類 SaaS(Software as a Service) PaaS(Platform as a Service) IaaS(Infrastructure as a Service)

30 補 足(2) SaaSの例 Google ドキュメントやMS Office 365 IaaSの(利用)例
補 足(2) SaaSの例 Google ドキュメントやMS Office 365 IaaSの(利用)例 ソーシャルゲーム

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