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パート2 ●  安全は、国民生活総体を見渡したものでなくてはならない。

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1 パート2 ●  安全は、国民生活総体を見渡したものでなくてはならない。 ●  健康への危害因子は、放射線などの物理的因子、発癌物質などの化学的因子、ウイルスや細菌などの生物学的因子、等々無数にある。 ●  国民の生命と健康を守るために、リスクの高い順に衛生対策費を使う工夫が必要である。

2 感染症法において動物が占める位置(平成15年10月改正)
類型 動物由来感染症 保有動物 ヒト感染症 エボラ出血熱 クリミア・コンゴ出血熱 重症急性呼吸器症候群 ペスト マールブルグ病 ラッサ熱 サル 反芻動物、鳥類 ハクビシン げっ歯類 痘そう 1類 コレラ 急性灰白髄炎 ジフテリア 腸チフス パラチフス 2類 細菌性赤痢 サル 3類 腸管出血性大腸菌感染症 ウシ 黄熱 Q熱 高病原性鳥インフルエンザ 狂犬病 サル 反芻動物、鳥類 鳥類 犬、猫、キツネ、 スカンク、アライグマ A型肝炎 E型肝炎 マラリア 4類  昔の「伝染病予防法」が「感染症法」に改正され、罹患した場合の致命率などの重篤度、流行の激しさに基づいて、感染症は 1類から5類までに区分された。危険度の高い感染症のほとんどは、「動物由来感染症(人畜共通感染症)」である。

3 2005年4月27日から5月11日の間にコンゴ共和国で9名の急性出血熱感染疑い患者が報告されました。その全員が、既に死亡しています。 現在、患者と接触があった52名が監視下に置かれています。コンゴ共和国保健省、WHO及び「国境なき医師団」が現地で状況調査と、診断のための臨床検体採取を実施しています。5月17日現在、臨床検体の1つがエボラ出血熱であることが診断確定されました。  映画「アウト・ブレイク」 ウィークリー国際感染症情報 厚生労働省 仙台検疫所

4 <アンゴラ> マールブルグ出血熱の死者300人突破
<アンゴラ> マールブルグ出血熱の死者300人突破 【ヨハネスブルク白戸圭一】アフリカのアンゴラからの報道によると、同国北部のウイゲ州を中心に流行しているウイルス性感染症「マールブルグ出血熱」の死者が19日までに311人に上った。98~00年に隣国コンゴ民主共和国で123人が死亡したのを超える過去最悪の事態となっており、世界保健機関(WHO)は他地域への感染拡大阻止に全力を挙げている。  WHOによると、これまでに337人の発症が報告されており、致死率は約92%。同州では住民の移動が制限されているため、過去5週間、他の州での発症報告はないが、現地のWHO報道官はロイター通信に「流行は終息していない」と述べた。WHOは、家族の遺体に触れることなどで感染が広がっているとみている。 (毎日新聞) - 5月20日10時43分更新 アフリカ・アンゴラの北部にあるUige州Uige町で発生したマールブルグ出血熱は、Luanda, Cabinda, Malange, およびKuanza Norte州でも患者が確認されるなど感染が拡大し2005年5月17日時点で、337名患者が発生し311名が死亡しました(死亡率約92%)。 厚生労働省 仙台検疫所

5 感染症法において動物が占める位置(続き)
類型 動物由来感染症 保有動物 ヒト感染症 ウエストナイル熱 エキノコックス症 オウム病 コクシジオイデス症 サル痘 腎症候性出血熱 炭疽 ツツガムシ病 ニパウイルス感染症 日本紅斑熱 日本脳炎 ハンタウイルス肺症候群 Bウイルス病 ブルセラ症 野兎病 ライム病 リッサウイルス感染症 レプトスピラ症 鳥類 キタキツネ、犬 反芻動物、鳥類 げっ歯類 サル ウシ、ウマ コウモリ、ブタ ブタ ブタ   コウモリ 各種動物 回帰熱 デング熱 発しんチフス ボツリヌス症 レジオネラ症 4類 インフルエンザ  (鳥インフルエンザ以外) ウイルス性肝炎  (E型、A型以外) 後天性免疫不全症候群 性器クラミジア感染症 梅毒 麻疹 MRSA感染症 5類 クリプトスポリジウム症 各種動物

6 2.自然界では鳥類との間でウイルスが維持されている。 3.ヒトや馬は感染し、発病しても、ウイルス血症を起さない終末宿主である。
ウエストナイル熱 1.蚊が吸血する際に運ばれる。 2.自然界では鳥類との間でウイルスが維持されている。 3.ヒトや馬は感染し、発病しても、ウイルス血症を起さない終末宿主である。 ヒト 鳥類 ウマ その他の動物

7 ウエストナイルウイルス(赤)と 日本脳炎ウイルス(緑) の分布地域 1999年8月、ニューヨークにウエストナイル熱が突然流行
日本脳炎ウイルス(緑) の分布地域  密輸された野鳥? 2XXX年? ヒトでの主な流行 年 イスラエル 1950年代 エジプト 1963年 フランス 1974年 南アフリカ 1996年-97年 ルーマニア インド西部には 両方が分布する クンジンウイルス 1999年8月、ニューヨークにウエストナイル熱が突然流行 ウエストナイルウイルスは、1937年にウガンダのウエストナイル州で分離された

8 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 1999年
: ヒト以外の流行 : ヒトでの流行 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 1999年

9 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 2000年
: ヒト以外の流行 : ヒトでの流行 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 2000年

10 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 2001年
: ヒト以外の流行 : ヒトでの流行 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 2001年

11 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 2002年
: ヒト以外の流行 : ヒトでの流行 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 2002年

12 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 2003年
: ヒト以外の流行 : ヒトでの流行 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 2003年

13 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 2004年
: ヒト以外の流行 : ヒトでの流行 米国におけるウエストナイル熱の広がり: 2004年

14 First Reported WNV Activity, by State, 1999-2004*
州別にみたウエストナイル熱の初発年度 斜線はヒトの流行を含む First Reported WNV Activity, by State, * 野生動物にワクチンを投与するには、餌に混ぜて与える方法があるが、そのようなワクチンを開発するには、相当の期間が掛かるでしょう。 野生動物に侵入してしまったので、清浄化は困難。 瞬く間に、アメリカ全土に広がってしまった。 1999 2000 2001 2002 2004 2003 Humans * Reported as of 1/11/2005

15 米国におけるウエストナイル熱発生の推移 英国において25年間で発生した vCJD患者総数は 150人。 ウエストナイル熱の脅威は遥かにまさる
媒介蚊が飛行機でやってくる危険性は日本も同様であり、そのための監視体制を強化しなければならない。しかし、その予算と人員は、BSEと比べて微々たるものでしかない。 これでも、「全頭検査」を求めますか? 100 2000 4000 6000 8000 10000 200 300 1999 2001 2002 2003 2004 患者数 死者数 9,862 1999~2004年 : 患者数 16,637人 : 死者数 654人 致命率 3.93% 4,156 284 264 2,470 88 62 66 21 7 9 2 米国におけるウエストナイル熱発生の推移

16 「食品の品質と安全性システム(FAO、1998)」の付属文書2。
5000 10000 15000 20000 25000 30000 35000 40000 BSE頭数 BSEのピーク 37,280頭 BSE問題より緊急を要する新興感染症に、予算と人員を配置しなければならない! vCJDのピーク 28人 8年 vCJD患者数 特定危険部位の 食用禁止 30 12年 25 20 15 検査法の 確立 2004年 338頭 9人 10 初発85年 10年 5 「食品の品質と安全性システム(FAO、1998)」の付属文書2。 「危害を減らすこととリスクを減らすことの関係を理解することは、適切な食品の安全性制御を発展させる上でとくに重要である。 不幸なことに、食品について『ゼロ・リスク』のような事態はありえない(その他の何についても言えることだが)。」 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 2001 2003 2005 英国におけるBSE頭数とvCJD患者数の推移


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