Download presentation
Presentation is loading. Please wait.
1
~アルコール依存症について正しい知識を!~ 福島県心のケアチーム
飲めば飲まれる? ~アルコール依存症について正しい知識を!~ 福島県心のケアチーム 「こんにちは、福島県心のケアチームです。これから、アルコール依存症についての講話を行います。」
2
▼まずは、あなたの酒の飲み方をチェック してみましょう。
▼まずは、あなたの酒の飲み方をチェック してみましょう。 ①あなたは今までに、飲酒を減らさなければいけないと 思ったことはありますか? ②あなたは今までに、飲酒を批判されて腹が立ったりい らだったことがありますか? ③あなたは今までに、飲酒に後ろめたい気持ちや罪意識 を持ったことがありますか? ④あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがあり ますか? 出典:「アルコール依存症自己チェック(CAGEテスト)」より 「まずは、みなさんの飲酒についてチェックをしたいと思います。全く酒を飲まれない方はチェックしなくても大丈夫です。」
3
先ほどのチェック項目のうち2項目以上に当てはまれば アルコール依存症が疑われます
先ほどのチェック項目のうち2項目以上に当てはまれば アルコール依存症が疑われます 「先ほどのチェック項目のうち、2項目以上当てはまればアルコール依存症が疑われます。“やめようと思えば止められるけれども、飲みたいから飲んでいる”という人もいるかもしれませんが、そうした気持ちよりも“今まで”の実績で判断します。」
4
▼アルコール依存症とは① 酒の量が増える(耐性) →今までと同じ量では酔えず、酒の量が増えていく。 酒を飲まずにはいられない(精神的依存)
→今までと同じ量では酔えず、酒の量が増えていく。 酒を飲まずにはいられない(精神的依存) →酒なしでは落ち着かなくなり、酒を飲むことばかり 考えるようになる等。 「次に、アルコール依存症の症状について説明をします。まず1つ目は、酒の量が増えることで、“耐性”と呼ばれます。酒に酔うことが目的となり、次第に今までと同じ量では酔えず、酒の量が増えて行きます。」 「2つ目は、酒を飲まずにはいられなくなることで、“精神的依存”と呼ばれます。自分の周りに酒を置いておかないと落ち着かない、いつもなら出かけないような状況でも、酒を手に入れるためには外出する、などの症状が見られます。酒なしでは落ち着かなくなり、酒を飲むことばかり考えるような状態です。」
5
▼アルコール依存症とは② 酒を飲まないでいると離脱症状が出る(身体的依存) →発汗や微熱、脈が速くなる、不眠、手指が振るえる等。
→発汗や微熱、脈が速くなる、不眠、手指が振るえる等。 家庭生活や社会生活が成り立たなくなる(社会的影響) →家庭内不和、飲酒の影響による遅刻・欠勤、失業、 飲酒運転等。 「3つ目は酒を飲まないでいることで身体に離脱症状が出る“身体的依存”です。発汗や微熱、脈が速くなる、不眠、手指が振るえる等の影響が出てきます。また、幻視(小さな虫等)が見えたり、意識障害を起こすなどの症状も見られます。」 「4つ目は、家庭生活や社会生活が成り立たなくなる、“社会的影響です”。家庭内では、酒を飲み続ける本人を中心とした家族関係が作られ、緊張状態が続きます。社会生活では、飲酒や二日酔いによる遅刻や欠勤が目立ち、職を失いかねません。また、酒を飲み続けることが日常になると、飲酒運転を起こしやすくなります。家庭、社会生活は崩壊し、地域からも孤立していくため、自殺につながる危険も増えて行きます。」
6
▼アルコール依存症とは③ アルコール依存症は「否認の病気」 →アルコール依存症は、本人が酒の影響を認め
→アルコール依存症は、本人が酒の影響を認め たがらないため、「否認の病気」と言われる。 本人のための行動が本人の飲酒行動を悪化させる? →「飲まないように説教する」「酒を隠す」等の 行動は、結果的に問題の解決を遅らせてしまう。 「アルコール依存症は、自分でアルコールの問題を直視することが困難になる病気です。素面(しらふ)であることから逃げることは、現実から逃げることです。そのため、よほどの状態でないと自分がアルコール依存症であることを認めたがりません。また、酒の問題を認識できても、“酒を止めればそれで問題はない” という“二重の否認” に陥りがちです。」 「家族や周りの人が、“飲まないように説教する” 、“酒を隠す” 等して、アルコール問題への本人の自覚を妨げた結果、問題の解決を遅らせてしまうことがあります。アルコール依存症が“家族関係の病気”と言われる由縁です。本人がアルコールの問題に直面することが重要です。」
7
▼災害とアルコール依存症 災害そのものがアルコール依存症を増加させる訳ではない しかし・・・ 災害よる心の症状に酒を用いると悪影響が効果を上回る アルコール依存症へ結びついてしまう 「災害そのものがアルコール依存症を増加させる訳ではありません。しかし、災害により、眠れない・イライラする・不安などの心の症状に対処するため、酒に頼ってしまうことがあります。しかし酒を飲むと、逆に眠りが浅くなったり、酔いがさめた後に不安が大きくなったりと、酒の効果より悪影響の方がはるかに大きくなってしまいます。そして、その悪影響を紛らわせるためさらに酒に頼るようになれば、結果としてアルコール依存症に結びついてしまいます。」
8
▼アルコール依存症の予防 以下の飲酒3原則を守りましょう ①1日純アルコール20g以下 ②3日に1回休肝日 ③食べながら飲む
①1日純アルコール20g以下 ②3日に1回休肝日 ③食べながら飲む 純アルコール20gの目安 「酒と程よいお付き合いをするため、ここに挙げた飲酒3原則を守りましょう。しかし、すでにアルコール依存症が疑われる場合、節酒は困難であり、断酒が必要です。」 種類 アルコール度数 飲酒量 ビール 5% 中瓶1本 焼酎 20% 6:4で割って約1合 清酒 15% 約1合 ウイスキー 43% ダブル1杯 ワイン 12% 200ccコップ一杯
9
▼アルコール依存症の回復① アルコール依存症に回復はありますが完治はありません! 本人が酒を飲まない明確な決断をすること
→回復の方法は「断酒」のみです。「節酒」が難し いのが依存症の特徴です。一日一日、酒を飲まな い日々を積み重ねていくことが回復です。 「アルコール依存症に完治がないとは、“日々の断酒を積み重ねるしかない”ということを意味します。いきなり“一生飲まない”と頑張っても恐らく失敗してしまいます。飲みたくなったら30分我慢する、次に1時間、2時間・・・と伸ばしていきます。すると1日飲まない日が生まれます。その1日を毎日積み重ねていくのです。こうして積み上げていく過程を回復と言います。そしてこの回復のためには、断酒をするという明確な決断がなければ困難です。」
10
▼アルコール依存症の回復② 本人が精神科医療機関に行くこと →精神科医師の診察を受けてください。酒を断っ
→精神科医師の診察を受けてください。酒を断っ た後の身体の反応等、医学的な管理や指導が 必要な場合があります。 「突然酒を断つと、心や体に色々な反応が現れることがあります。医学的な管理や指導が必要な場合がありますので、精神科医師の診察を受けて下さい。病院に行くとお金もかかります。“精神科はちょっと”と思うかもしれません。しかし、具体的な行動に移すことも断酒の決断の一つです。」
11
▼アルコール依存症の回復③ 本人が仲間とつながること →1人だけで断酒を続けることは非常に困難です。
→1人だけで断酒を続けることは非常に困難です。 自助グループで、アルコール依存症から回復し つつある仲間と支え合って断酒を続けてください。 「アルコール依存症の治療には長い歴史があります。そのなかで受け継がれてきたのが、自助グループで仲間と支え合うという方法です。月に何回かある仲間同士の集まりに出て、断酒を継続していきます。断酒を1人で行うことは非常に困難です。地域ごとのグループで、回復しつつある仲間と共に断酒を続けていきます。」
12
※資料の最後にある各種連絡先に自助グループや 相談機関の連絡先があります。ご参照下さい。
ご静聴ありがとうございました ※資料の最後にある各種連絡先に自助グループや 相談機関の連絡先があります。ご参照下さい。 福島県心のケアチーム
Similar presentations
© 2024 slidesplayer.net Inc.
All rights reserved.