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H25年度 基礎薬学特別講義 I 反応速度 CBT精選問題 平成25年10月24日.

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1 H25年度 基礎薬学特別講義 I 反応速度 CBT精選問題 平成25年10月24日

2 1 水の状態図に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
曲線 ATC の右側の領域 III では,氷が存在する。 曲線 AT 上では,水と水蒸気が共存する。 曲線 CT は溶解曲線と呼ばれる。 点 P は水の沸点を示す。 点 T は水の三重点を示す。 曲線 ATC の右側の領域 III では,氷が存在する。 曲線 AT 上では,水と水蒸気が共存する。 曲線 CT は溶解曲線と呼ばれる。 点 P は水の沸点を示す。 点 T は水の三重点を示す。

3  一成分系 水の状態図 臨界点 液相 融解曲線 蒸気圧曲線 固相 三重点 気相 昇華曲線

4 水の状態図について、正しい記述はどれ。ただし, I , II, III は相を,a, b, c → は状態変化を表す。
水の状態図について、正しい記述はどれ。ただし, I , II, III は相を,a, b, c → は状態変化を表す。 領域 I では,H2O は水蒸気である。 曲線 BT は,蒸発曲線と呼ばれる。 食品を凍結乾燥するとき,水の状態変化を表しているのは,a である。 氷上でアイススケートがよく滑るのは,状態変化 b が起るためである。 富士山頂の水の沸点が地上のそれよ りも低いのは,状態変化 c が起るた めである。 領域 I では,H2O は水蒸気である。 曲線 BT は,蒸発曲線と呼ばれる。 食品を凍結乾燥するとき,水の状態変化を表しているのは,a である。 氷上でアイススケートがよく滑るのは,状態変化 b が起るためである。 富士山頂の水の沸点が地上のそれよ りも低いのは,状態変化 c が起る ためである。 H2O の状態図(模式図)

5 水の状態図について、正しい記述はどれ。ただし, I , II, III は相を,→ a, b, c は状態変化を表す。
水の状態図について、正しい記述はどれ。ただし, I , II, III は相を,→ a, b, c は状態変化を表す。 領域 I では,H2O は 氷 曲線 BT は,融解曲線 食品を凍結乾燥するとき,水の状態変化を表しているのは,a である。 氷上でアイススケートがよく滑る。状態変化 b ( 氷 → 水 ) 富士山頂の水の沸点が地上のそ れよりも低い。状態変化 c H2O の状態図(模式図)

6 二酸化炭素の状態図に関する記述について、誤っているものはどれか。
二酸化炭素の状態図に関する記述について、誤っているものはどれか。 曲線 AT は融解曲線である。 曲線 BT は昇華曲線である。 点 T の自由度は0である。 点 C 以上の圧力と温度では,超臨界流体が存在する。 液相と固相が平衡状態にある系に圧力をかけると凝固する。 曲線 AT は融解曲線である。 曲線 BT は昇華曲線である。 点 T の自由度は0である。 点 C 以上の圧力と温度では,超臨界流体が存在する。 液相と固相が平衡状態にある系に圧力をかけると融解する。 二酸化炭素の状態図      (模式図)

7 圧力を一定にしたときのベンゼンとある物質の混合溶液の状態図(下図)で,点 P における気相と液相の質量比(気相:液相)はどれか。
圧力を一定にしたときのベンゼンとある物質の混合溶液の状態図(下図)で,点 P における気相と液相の質量比(気相:液相)はどれか。 X1: X3 X3: X1 ( X3 – X2):( X2 – X1) ( X2 – X1):( X3– X2) ( X2 – X1):( X3– X1) X1: X3 X3: X1 ( X3 – X2):( X2 – X1) ( X2 – X1):( X3– X2) ( X2 – X1):( X3– X1) てこの原理

8 二成分系の相図(状態図) 気相線 Tb:ベンゼンの沸点 Q-P-R :タイライン (化学ポテンシャルが等しい) てこの原理 液相線

9 成分Aと成分Bの混合溶液の気-液平衡の状態図である。 成分B のモル分率 0.7 の溶液の温度を上げると,最初に出てくる留分に含まれる成分Bのモル分率はいくらか。 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5

10 成分Aと成分Bの混合溶液で,組成X の溶液を蒸留し,蒸気を集めて冷却液化し,再蒸留する。この操作を繰り返すと,蒸気はどのような成分になるか。
成分Aと成分Bの混合溶液で,組成X の溶液を蒸留し,蒸気を集めて冷却液化し,再蒸留する。この操作を繰り返すと,蒸気はどのような成分になるか。 0(純A) 1(純B) Xm Xp Xn 0(純A) 1(純B) Xm Xp Xn

11 水−フェノール二成分系の相互溶解度曲線(下図)に関する記述について、正しいものはどれか。
水−フェノール二成分系の相互溶解度曲線(下図)に関する記述について、正しいものはどれか。 相平衡にある A と B の水含量を比較すると,B の方が大きい。 フェノールの化学ポテンシャルは,A と B で等しい。 C 点は透明な溶液である。 C 点では,水とフェノールの2相に分かれる。 D 点を超えると,溶液は直ちに沸騰する。 相平衡にある A と B の水含量を比較すると,B の方が大きい。 フェノールの化学ポテンシャルは,A と B で等しい。 C 点は透明な溶液である。 C 点では,水とフェノールの2相に分かれる。 D 点を超えると,溶液は直ちに沸騰する。

12 二成分系の相図(相互溶解曲線) A-C-B:タイライン D:臨界溶解温度 一液相 Aの溶液 Bの溶液 二液相

13 水−フェノール二成分系の相互溶解度曲線(下図)に関する記述について、正しいものはどれか。
水−フェノール二成分系の相互溶解度曲線(下図)に関する記述について、正しいものはどれか。 相平衡にある A と B の水含量 A は水を90%,Bは水を約33%含む フェノールの化学ポテンシャルは,A と B で等しい。 C 点では2相に分離している。 C 点では,水を多く含んだ A相とフェノールを多く含んだ B相 の2相に分かれる。 D 点は,臨界溶解温度

14 相律において,系の成分数をC,系を構成する相の数をPとすると,自由度Fを表す式はどれか。
相律において,系の成分数をC,系を構成する相の数をPとすると,自由度Fを表す式はどれか。 F = C − P + 2 F = P − C + 2 F = C − P − 2 F = P − C + 1 F = C + P − 1 F = C − P + 2 F = P − C + 2 F = C − P − 2 F = P − C + 1 F = C + P − 1 (重要な式です)

15 ギブズの相律について,正しいものはどれか。
ギブズの相律について,正しいものはどれか。 密閉容器で水蒸気、水,氷が共存するときの自由度は,1である。 密閉容器で水とそれに浮かぶ氷が共存するときの自由度は,0である。 二成分系の最大自由度は2である。 密閉容器でベンゼンとトルエンの気ー液平衡状態の自由度は,2である。 ギブズの相率は均一系,不均一系において平衡が成立しない場合にもあてはまる。

16 ギブズの相律について,正しいものはどれか。
ギブズの相律について,正しいものはどれか。 F = C – P + 2  C:系の成分数,P:相の数 密閉容器で水蒸気、水,氷が共存するときの自由度は,1である。 密閉容器で水とそれに浮かぶ氷が共存するときの 自由度は,0である。 二成分系の最大自由度は,2である。 密閉容器でベンゼンとトルエンの気ー液平衡状態の 自由度は,2である。 ギブズの相率は均一系,不均一系において平衡が成立しない場合にもあてはまる。 密閉容器で水蒸気、水,氷が共存するときの自由度は, 密閉容器で水とそれに浮かぶ氷が共存するときの自由度は, 二成分系の最大自由度は,2である。 密閉容器でベンゼンとトルエンの気-液平衡状態の自由度は, ギブズの相率は均一系,不均一系において平衡が成立しない場合にもあてはまる。    平衡が成立している場合にあてはまる一般法則 F = 1 – = 0 F = 1 – 2 + 2 = 1 F = 2 – 1 + 2 = 3 F = 2 – 2 + 2 = 2

17 10 クラペイロン・クラウジウスの式に関する次の文のうち,正しいものはどれか。 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
DfusH :融解エンタルピー dp/dT は,蒸気圧曲線の傾きを表している。 この式の p – T 曲線上は,発熱過程となる。 この式の p – T 曲線上の自由度は1である。 水の場合,DfusH <0 となる。 水の場合,dp/dT >0 となる。 dp/dT は,蒸気圧曲線の傾きを表している。 この式の p – T 曲線上は,発熱過程となる。 この式の p – T 曲線上の自由度は1である。 水の場合,DfusH <0 となる。 水の場合,dp/dT >0 となる。

18 クラペイロン・クラウジウスの式 水の状態図については DfusH > 0

19 10 クラペイロン・クラウジウスの式に関する次の文のうち,正しいものはどれか 1 2 3 4 5 左辺 dp/dT は,融解曲線の傾き
DfusH :融解エンタルピー 左辺 dp/dT は,融解曲線の傾き この式の p – T 曲線上は,吸熱過程となる。 この式の p – T 曲線上の自由度は1である。 融解は吸熱反応で,DfusH >0 となる。  水の場合,dp/dT < 0 となる。

20 結晶多形の存在を確認する方法として正しいものはどれか。
11 結晶多形の存在を確認する方法として正しいものはどれか。 融点の測定 表面張力の測定 質量分析法 吸光光度法 高速液体クロマトグラフ法 融点の測定 表面張力の測定 質量分析法 吸光光度法 高速液体クロマトグラフ法 吸光

21 12 表面張力に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
表面張力は単位面積をつくりだすのに必要な力である。 表面張力は,単位長さ当たりの力である。 分子間力が大きい液体ほど,表面張力は小さい。 0℃における水の表面張力は,同温度の氷の表面張力よりも大きい。 水の表面張力は水銀の表面張力より大きい。 表面張力は単位面積をつくりだすのに必要な仕事である。 表面張力は,単位長さ当たりの力である。 分子間力が大きい液体ほど,表面張力は大きい。 0℃における水の表面張力は,同温度の氷の表面張力よりも小さい。 水の表面張力(73 J m-2 )は,水銀の表面張力(482 J m-2 )より小さい。

22 13 表面張力の単位はどれか。 1 J m-1 2 N m-1 3 N m-2 4 J m 5 N m 1 J m-1 2 N m-1 3
Pa = N m-2

23 “ぬれ”に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
14 “ぬれ”に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。 拡張係数 F は, F = gS - gSL で表される。 F <0 のとき,ぬれが生じる。  が大きいほど良くぬれる。  が小さいほど,S と L は引き離しやすい。  は, L の S に対する接触角である。 拡張係数 F は, F = gS - (gSL+ gL) F > 0 のとき,ぬれが生じる。  が小さいほど良くぬれる。  が大きいほど,S と L は引き離しやすい。  は,L の S に対する接触角である。

24 ぬれ 固体表面上の液滴に働く力と接触角 拡張係数 F = γS – γL – γ SL ぬれの種類

25 15 “ぬれ”に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
固体-気体界面が固体-液体界面におき換わる現象を“ぬれ”という。 拡張係数が負の値をとるとき,液体は固体表面をぬらさない。 液体自身の凝集力よりも液体と固体の親和性の方が大きい場合,液体は固体表面をぬらさない。 浸漬ぬれは,液体が固体表面を毛細管現象でぬらすときにあてはまる。 液滴が固体表面と接触する角度 θ は,接触角と呼ばれる。 固体-気体界面が固体-液体界面におき換わる現象を,“ぬれ”という。 拡張係数が負の値をとるとき,液体は固体表面をぬらさない。 液体自身の凝集力よりも液体と固体の親和性の方が大きい場合,液体は固体表面をぬらす(広がる)。 浸漬ぬれは,液体が固体表面を毛細管現象でぬらすときにあてはまる。 液滴が固体表面と接触する角度 θ は,接触角と呼ばれる。

26 16 右図は水溶液の溶質濃度と表面張力との関係を表している。この図に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。 1 2 3 4 5 1 2
Ⅰ型の場合,溶質濃度は液体内部より表面の方が高くなる。 Ⅱ型とⅢ型の場合,溶質は表面に負吸着する。 エタノール水溶液は,Ⅰ型にあてはまる。 NaCl 水溶液は,Ⅱ型にあてはまる。 ドデシル硫酸ナトリウム (SDS) 水溶液は,Ⅲ型にあてはまる。 Ⅰ型の場合,溶質濃度は液体内部より表面の方が低くなる。 Ⅱ型とⅢ型の場合,溶質は表面に正吸着する。 エタノール水溶液は,Ⅱ型にあてはまる NaCl 水溶液は,Ⅰ型にあてはまる ドデシル硫酸ナトリウム (SDS) 水溶液は,Ⅲ型にあてはまる。

27 17 両性界面活性剤はどれか。 1 レシチン 2 ラウリル硫酸ナトリウム 3 ラウロマクロゴール 4 ベンザルコニウム塩化物 5
ソルビタンセスキオレイン酸エステル レシチン ラウリル硫酸ナトリウム ラウロマクロゴール ベンザルコニウム塩化物 ソルビタンセスキオレイン酸エステル

28 非イオン性界面活性剤に特有の性質はどれか。
18 非イオン性界面活性剤に特有の性質はどれか。 cmc 曇点 クラフト点 乳化作用 殺菌作用 cmc 曇点 クラフト点 乳化作用 殺菌作用

29 19 下図は,界面活性剤の濃度と物理化学的性質の関係を図示したものである。表面張力を表すものはどれか。

30 20 コロイド分散系に関する記述のうち,正しいものはどれか。 1 2 3 4 5 1 2 3 4 5
直径10-5~10-3 cm の粒子が分散媒に分散している溶液をコロイド溶液という。 コロイド粒子のブラウン運動は,コロイド粒子自身の熱運動による。 親水コロイドは,溶液中の電解質濃度を高くすると安定化する。 疎水コロイドに少量の電解質を添加すると塩析が起こる。 HLB が7より小さい界面活性剤を用いると,安定な w/o 型エマルションが生成する。 直径10-6~10-9 m (1 mm~ 1 nm)の粒子が分散媒に分散している溶液をコロイド溶液という。 コロイド粒子のブラウン運動は,コロイド粒子自身の反発による。 親水コロイドは,溶液中の電解質濃度を高くすると安定化する。塩析がおこる。 疎水コロイドに少量の電解質を添加すると凝析が起こる。 HLB が7より小さい界面活性剤を用いると,安定な w/o 型エマルションが生成する。

31 21 粘度の単位として正しいのはどれか。 1 N 2 N·m-1 3 Pa 4 Pa·s 5 m2·s-1 1 N (kg·m·s-2) 2
Pa  (N/m2) Pa·s m2·s 動粘度

32 22 次の単位のうち,SI 基本単位でないものはどれか。 1 物質量 mol 2 熱力学的温度 K 3 光度 cd 4 電流 A 5
 振動数 Hz = s-1   物質量   熱力学的温度   光度   電流  電荷  長さ m 質量 kg 時間 s

33 国際単位系(SI)に関する記述のうち,誤っているものはどれか。
23 国際単位系(SI)に関する記述のうち,誤っているものはどれか。 国際単位系は基本単位と誘導(組立)単位で構成されている。 エネルギー,仕事,熱量の SI 誘導単位はジュール Jである。J = N·m = kg·m2·s-2 力のSI 誘導単位はニュートン Nである。 N = kg·m·s-2 N 単位の構成 は,N= J·m である。 → N= J·m-1 電気量,電荷の SI 誘導単位はクーロンCである。  C = A·s (1 A の不変電流が1秒間に運ぶ電気量) 国際単位系は基本単位と誘導(組立)単位で構成されている。 エネルギー,仕事,熱量の SI 誘導単位はジュール Jである。 力のSI 誘導単位はニュートン Nである。 N 単位の構成 は,N= J·m である 電気量,電荷の SI 誘導単位はクーロンCである。

34 H25年度 基礎薬学特別講義Ⅰ CBTの本試験に向けて,     がんばりましょう。


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