医療ガス研修会 日本医療ガス学会 作成.

Presentation on theme: "医療ガス研修会 日本医療ガス学会 作成."— Presentation transcript:

1 医療ガス研修会 日本医療ガス学会 作成

2 研修会内容 医療ガス総論 酸素ボンベの取り扱い 酸素流量計とシャットオフバルブ 吸引

3 医療ガス総論

4 到達目標 病院内で使用されている医療ガスの種類を 理 解できる。 医療ガスの性質・用途を理解できる。
病院内で使用されている医療ガスの種類を　理 解できる。 医療ガスの性質・用途を理解できる。 酸素ガスと二酸化炭素ガスの区別ができる。 アウトレットから投与できる酸素は有限で あるこ とを理解できる。 酸素ボンベへ圧力調整器を取り付ける方法を　　 理解できる。 このパートの到達目標を提示します。

5 医療ガスはガス性医薬品 ・人工空気（酸素＋窒素）・圧縮空気 ・駆動用空気 ・吸引 ・液体ヘリウム 日本薬局方医薬品 日本薬局方でない医薬品
・人工空気（酸素＋窒素）・圧縮空気 　・駆動用空気 ・吸引 ・液体ヘリウム 日本薬局方医薬品 医療ガスはガス性医薬品です。特に酸素、亜酸化窒素、窒素、二酸化炭素は日本薬局方医薬品です。 二酸化炭素は正式名称です。ラベルにも二酸化炭素と記載されています。一方、ボンベには液化炭酸ガスと俗称で表記されているものもあります。 日本薬局方でない医薬品

6 主な医療ガスの種類 酸素 亜酸化 窒素 二酸化 炭素 空気 エチレン オキサイド ガス 識別色 ボンベ色 特徴 無色 無臭 無色 芳香臭
JIS 識別色 酸素 亜酸化 窒素 二酸化 炭素 空気 エチレン オキサイド ガス ボンベ色 特徴 無色 無臭 無色 芳香臭 エーテル臭 性質 支燃性 不燃性 可燃性毒性 比重 窒素だけ 空気より軽い 用途 吸入治療 麻酔 人工呼吸 高気圧酸素 鎮痛 手術器械 駆動用 冷凍手術用 液体窒素 吸入 （添付文書効能・効果は酸素吸入時の呼吸中枢の刺激） 手術機器等 の滅菌 高圧ガス保安法 Ｏ2 Ｎ2Ｏ Ｎ2 ＣＯ2 Air C2H4O (20%) ＣＯ2 + 二酸化炭素は腹腔鏡手術で汎用されていますが、本来の用途とは異なる適応外使用です。

7 ヨーク形の二酸化炭素ボンベでも酸素マスクを接続できてしまうので要注意
ヨーク式の二酸化炭素ボンベに酸素マスクを接続して患者に吸入させる事故が2011年に発生しました。 7

8 非使用時には圧力調整器をボンベから取り外す
この取り扱い法は、平成23年7月に厚生労働省医政局総務課長、医薬食品局安全対策課長名で通知されました。 非使用時には圧力調整器をボンベから取り外す 8

9 ボンベから直接あるいは配管を通して複数の患者へ
医療ガスの特異性（高圧ガス・医薬品） ボンベから直接あるいは配管を通して複数の患者へ ONAV アウトレット 麻酔ガス 排出設備 メディカルボード シャットオフ バルブ 窒素 天井 ウォール ユニット 人工呼吸器 監視盤 高気圧酸素 治療装置 液体酸素CE 亜酸化窒素 マニフォールド 空気圧縮機供給設備 人工空気 製造設備 吸引供給設備 酸素 シャットオフバルブ 麻酔器 酸素 O2 凡例 亜酸化窒素 N2O 圧縮空気 Air または人工空気 吸引 VAC 窒素 N2 警報回路 E 本系統図は一般的な院内ガス供給フローです。皆さんは酸素をアウトレットバルブから普通に投与していますが、ご覧のとおり酸素は供給元があり、その管理が徹底されていないと酸素投与ができなくなります。つまり酸素は無限ではないのです。

10 取り扱いに際して：使用前には必ずガス名を確認する
酸素ガス取扱い上の注意 空気中で燃えるものは、酸素が多いと更に燃え易くなる。⇒　支燃性 容器には、その大きさの１５０から２００倍に圧縮された　　酸素が充填されている。⇒　高圧ガス ボンベの色―黒（酸素ガス） ボンベの色―緑（二酸化炭素ガス） 取り扱いに際して：使用前には必ずガス名を確認する 酸素ガスはそのものが燃焼する可燃物ではなく、燃える物を助ける支燃物質です。

11 酸素用圧力調整器の取付方法 ①ボンベの口金を清潔な布で拭く。 ②静かにバルブを開けて、空吹きしてごみを吹き飛ばす。
③圧力調整器のパッキンを確認する。 ④圧力調整器は手締めで最後までねじ込む。もし、手締め出来なければ使用しない。 ⑤最後に、スパナで締めこむ。 ⑥静かにボンベのバルブを、反時計方向に開け、最後まで開けたら少し戻して止める。 ⑦このとき、圧力計の正面に顔を向けないこと。破裂することがある。 ⑧ねじ部にシューという音がないか確認し、石鹸水等で漏れ確認をする。 ②に静かにバルブを開けて「空吹きして」とあり、教育ビデオなどでもバルブ口金部分のゴミを吹き飛ばす為に推奨されている方法ですが、医療施設によっては、断熱圧縮のリスクで危険だとの意見もあります。バルブを開くときは必ず静かに開けて下さい。①を必ず実施することが肝要です。 ⑤に「スパナで締めこむ」とありますが、手締めで取付けるタイプが出回っており、強く締めすぎるとパッキンを傷つけガス漏洩の要因となりますので締めこみ過ぎないように注意して下さい。

12 取扱い上の注意まとめ 容器は丁寧に扱い、転落、転倒などの衝撃を与えない。 容器は常に40℃以下に保ち、部屋の換気に心がける。
使用する前に、ガス名の表示の確認をする。 酸素の消費場所での火気（煙草、ライター、カイロ等）と引火性物質は厳禁。　　　　　　　　　　　　また、近くには消火器の用意をする。 バルブ、圧力調整器に油脂類は絶対に付着させない。 バルブ開閉は静かに、急激な操作は発火のもと。 ガス漏れはないかと、用具の始業点検が大切である。

13 酸素ボンベの取り扱い

14 到達目標 酸素ボンベを確認できる 酸素ボンベの残量を計算できる 酸素ボンベの交換ができる このパートの到達目標を提示します。

15 Q：ボンベは酸素？ 酸素ボンベであることの確認の重要性を強調します。特にボンベの色と配管の色が異なることに注意を喚起します。

16 医療ガスボンベと 配管（アウトレット含む）の色の違い
ガス名 ボンベの塗色 院内配管の塗色 酸素 黒色 緑色 亜酸化窒素 　ねずみ色（一部青） 青色 治療用空気 ねずみ色 黄色 吸引 　該当なし 炭酸ガス 橙色 窒素 灰色 駆動用空気 褐色 麻酔ガス排除 マゼンタ ガス容器の色は法律（高圧ガス保安法容器保安規則）で、配管の色はＪＩＳ企画(JISーT7101：医療ガス配管設備）で決められています。しかし、双方の色が異なるため、注意が必要です。特に酸素の色の違いは繰り返し強調してください。亜酸化窒素は、ねずみ色（一部分青）のものと青色のものがあります。 その他混合ガスのボンベの色はねずみ色です

17 酸素ガスボンベの色は緑じゃない！ ～使用をはじめるとき～
〝医療用酸素〟である事を確認する。 酸素 亜酸化窒素（笑気） 空気 吸引 [ボンベの色] 酸素ガス＝黒 二酸化炭素ガス＝緑 [ラベルのガス名] 「酸素ガス」と「炭酸ガス」との誤接続防止を強調します。ガスを取り違えて不幸な事故が発生した事例があります。ボンベの印字には「炭酸ガス」と記載されていますが、ラベルには「二酸化炭素」となっています。

18 ガス取違い（酸素と二酸化炭素） 事故例 ～新聞報道～ ボンベの取り違えは致命的な事故に直結します。

19 Q：病棟までもつかな？ ボンベの残圧から残量を計算し、現在の流量であと何分もつのか計算する能力を身につけます。

20 医療用酸素ボンベについて ボンベの種類とガス量の計算方法を学びましょう
容積 充填量 重量 外形 3.4 Ｌ 500 Ｌ 5㎏ φ10㎝×65㎝ 10 Ｌ 1500 Ｌ 12㎏ φ14㎝×95㎝ 47 Ｌ 7000 Ｌ 53㎏ φ23㎝×140㎝ ボンベの充填圧力は14.7MPa（約150kg/cm2） （対比：スプレー缶は0.9MPa以下です） 容器（ボンベ）充填量（リットル）の計算方法は、『ボンベ内容積 × 充填圧力MPa)×１０』　です。 例）一般的な　３．４Ｌ容器では、 ３．４×１４．７×１０＝５００Ｌ　となります。3.4L容器は内部ガス量から500L容器とも呼ばれています。

21 ボンベの刻印 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 容積の3.4Lなどの表記は、容器に刻印されています
容器所有者 番号 充填するガスの種類 容器検査 年月 （耐圧試験） 容器の 記号番号 ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 内容積（L） 質量（Kg） 耐圧試験圧力 単位：MPa 最高充填圧力 （圧縮ガス） 容積の3.4Lなどの表記は、容器に刻印されています 容器にはV 3.4などと刻印されていますが、一部3.5Lと表記されているものもあります

22 何リットル残っていますか？ ボンベ容積は3.4Ｌです
計算方法　：　ﾎﾞﾝﾍﾞ容積（３．４Ｌ）×圧力計指示値(15 Mpa)×１０＝酸素ガス残量(500L) ボンベ容積は3.4Ｌです

23 医療用酸素ボンベの残量目安 ボンベ容積3.4Ｌ（通称500リットル容器）の場合
計算方法　：　ボンベ容積（3.4Ｌ）×圧力計指示値×10＝酸素ガス残量 指示値　10 （MPa） 残量　　約 340 L 指示値　15 （MPa） 残量　　約 500 L 指示値　5　（MPa）　 残量　　約 170 L （交換目安） 覚えやすい残圧値の時の残量をおおよそ覚えてもらいます。 指示値　2～3 （MPa） 残量　　　約 70 L （使用不可） ※ 3.4 L容器の場合

24 Q：交換できる？ ボンベの交換方法を確認してください。

25 様々な医療用酸素ガス流量調整器 通常口金（W22-14山） ＋ フロート式流量計 ヨーク形バルブ ＋ ダイヤル流量計 バルブ・流量計 一体型
3種類の代表的な流量調節器を紹介します。 通常口金（W22-14山） ＋ フロート式流量計 ヨーク形バルブ ＋ ダイヤル流量計 バルブ・流量計 一体型

26 酸素ボンベの交換方法 ①使用済みの酸素ボンベの元栓を閉める ②圧力調整器を取り外す
③使用済みの酸素ボンベを取り出し、スタンドに新しい　　　　　酸素ボンベを立てる ④使用済みの酸素ボンベに『使用済み』『空』などの表記をする ⑤新しい酸素ボンベの防塵フィルム（防塵テープ）をはがす ⑥ボンベの口金部分にある塵を空吹かしで飛ばす ⑦圧力調整器を取り付ける（パッキンの欠損劣化をチェックする） ⑧元弁をゆっくり左回りに開けて全開にし、右回りに半回転戻す ⑨接続部から漏れがないか、圧力計の表示値が 満タン（１５ＭＰａ）かを確認する 交換方法を手順を追って説明します。

27 酸素ボンベの交換方法 セッティング済 ①圧力計の正面に立たないようにして、酸素ボンベの元栓を ゆっくり左回りに開ける
②元栓を全開にして、右回りに半回転戻す ③接続部から漏れがないこと、圧力計の表示値を確認する ④酸素流量を設定、投与する ⑤流量と残圧を使用中も頻繁に確認する ⑥酸素投与が終了したら、流量計を操作して酸素を止める ⑦元栓を閉める（右に回す） ⑧流量計を操作して、圧力調整器の圧力計を『０』にする あらかじめ使用準備のできているボンベの正しい使用手順を説明します。

28 酸素ボンベのヒヤリハット 経験施設（％） ボンベが倒れた 接続部で漏れを生じた 使用中、空になった 圧力計が故障した 圧力調節弁の取り付けを
2 4 6 8 10 12 14 16 ボンベが倒れた 接続部で漏れを生じた 使用中、空になった 圧力計が故障した 圧力調節弁の取り付けを 間違えた 他のボンベと間違えた 発火や爆発を起こした その他 ただし、発火・爆発はアクシデント 日本医療ガス学会全国アンケート（779施設回答）の結果　（2005年）です。ボンベの転倒、接続不良、残量不足が頻度の多い事例です。頻度は少ないですが、ボンベの取り違えは致命的となります。

29 酸素ボンベ保管上の注意 ①充填容器と空容器、ガス種は区分して保管する ②置き場の周囲２ｍ以内は火気厳禁とする ③容器は常時４０℃以下に保つ
④転倒防止の措置を講ずる ※重量があるので、取扱いの時、落下・転倒事故に注意する！ ボンベ保管上の注意事項を確認してください。

30 Q：よくあるトラブル もう一度復習！ 頻度の高いトラブルをもう一度確認してください。

31 事故防止のために （ボンベ取扱い） ガス切れ防止 ガス取り違え防止 ボンベ交換時の操作管理の徹底 予備の確保と緊急処置の確認
ボンベの薬品ラベルで確認 ボンベ受け渡し時にお互いガス名を呼唱、確認復唱 残ガス不足とボンベ取り違えを特に注意しましょう。

32 酸素流量計とシャットオフバルブ

33 到達目標 酸素流量計を使用する際の 始業点検を確実にできる シャットオフバルブの役割と操作を行える このパートの到達目標を提示します。 33

34 Q：酸素流量計の取り扱いは？ ①外観チェック ②アウトレットとの接続 ③動作確認 酸素流量計の取り扱い時の注意点を示します。 34

35 外観チェックで異常が見られたら酸素漏れの原因になります
流量計にヒビはないか？ ボトルキャップはボトルに正しくねじ込まれているか？ 酸素ボトル（コルベン）に割れやヒビがないか？ 外観のチェックは第一に重要です。外観チェックで異常が認められたら使用を中止します。 外観チェックで異常が見られたら酸素漏れの原因になります 35

36 外観チェック 定期点検で消耗部品もチェック
外観チェック　　　　　　　　　　　　　　　　　　 定期点検で消耗部品もチェック Oリングは 経年劣化により 流量計接続部漏れの 原因になる 細かい消耗部品も定期的にチェックし、数ヵ月から半年で交換します。 36

37 外観チェック 定期点検で消耗部品もチェック
外観チェック　　　　　　　　　　　　　　　　　　 定期点検で消耗部品もチェック ボトルパッキンの 経年劣化も漏れの原因

38 酸素流量計とアウトレットの接続 ①正しいピン位置に接続 ③フロートボールの動きを確認 ②調整ハンドルを回転 38
酸素流量計を壁面のアウトレットに接続し、酸素を出し、フロートボールの動きを確認します。 ②調整ハンドルを回転 38

39 アウトレットのガス別特定（１） ピン方式 アウトレット方式でポピュラーなピンインデックス方式です。ピンの位置がガスによって異なります。 39

40 ピン方式アダプタプラグの使用上注意点 酸素 吸引 酸素（横面） ピン折れ ピンが折れているプラグは、誤接続の原因になるため絶対に使用しない。
（正面） 吸引 酸素（横面） ピン折れ ピンの折れているアダプターを右に示します。酸素のピンが折れて一本のピンだけになると、どのガスアウトレットにも接続できてしまいますから、絶対に使用しないでください。 40

41 アウトレットのガス別特定（２） シュレーダ方式
シュレーダー方式は口径が異なります。 41

42 流量計を酸素ボンベに 取り付ける際には垂直に！
酸素ボンベに流量計を取り付ける際には流量計が垂直になるようにします。酸素コルベンに水を入れない場合もありますが、同様に垂直になるよう配慮してください。 42

43 動作確認 流量設定時の漏れの確認 流量設定時の気泡状態確認 43
最後に動作確認を行います。接続部から漏れなどの異音がしないか確認します。酸素コルベンに水を入れているときには気泡状態も確認します。 43

44 Q：シャットオフバルブの役割？ 手術室や病棟など、バルブよりも下流の一定区画へのガスの供給を 緊急時･保守･修理時に止めるもの 44
シャットオフバルブの役割について説明します。 44

45 シャットオフバルブ 廊下などの壁面に 通常は設置 カバーに制御する ガスの名称を表示 45
シャットオフバルブは廊下に設置されており、カバーにガス名称が記載されています。 45

46 シャットオフバルブの操作方法 ①ガス表示カバーを外す。 46
カバーを開けるとガス種が分からなくならないよう、バルブにもガス種がわかるようラベルすることは重要です。また、このバルブを閉じるとどこの場所でガス供給が途絶するのかも明記することが大切です。 46

47 シャットオフバルブの操作方法 ②赤のレバー（バルブ）を手前に引く。

48 吸　　　引

49 到達目標 吸引トラブルの原因がわかり、　対応 できる 吸引器の始業前後の点検を行える このパートの到達目標を提示します。 49

50 Q：吸引が止まった。原因は？

51 どこが原因？ 吸引器 吸引ポンプ 配管 アウトレット チューブ、 カテーテル 壁から吸引ポンプまで アウトレットから患者まで 壁
患者さんへ→ 壁から吸引ポンプまで アウトレットから患者まで 壁 51 51

52 どこが原因？ 吸引器 吸引ポンプ パッキン不良 故 障 ・取り付け不良 ・付け忘れ ・損傷、劣化 吸引圧の設定忘れ 配管 閉塞 チューブ、
故　障 パッキン不良 ・取り付け不良 ・付け忘れ ・損傷、劣化 吸引圧の設定忘れ 配管 閉塞 患者さんへ→ チューブ、 カテーテル の閉塞 アウトレット 接続不良 オーバーフロー防止機能のついていない旧型吸引器では、気付かないうちに汚物が配管に入りこみ、閉塞することがあります。 吸引ポンプは2台以上あり、交互運転することによって故障に備えています。しかしいずれも故障すると、すぐには直りません。駆動源の異なるバックアップ装置が必要となります。 壁から吸引ポンプまで アウトレットから患者まで 壁 52 52

53 Q：吸引が止まった。どうする？

54 ①アウトレットから患者までを確認する ②アウトレットから患者までに問題がない時には、担当部署に連絡する ③他のアウトレットを使用する ④病棟全部のアウトレットが使用できない時には携帯型の吸引器を使用する

55 吸引とは 吸引は、医療ガス配管設備（JIS T 7101）で規定されているガスの中で、唯一ボンベで供給できない陰圧医療ガスである
他のガスと異なり、故障時にはすぐに対応することが難しい 酸素の次に重要な医療ガスである 吸引が、ボンベで供給できない陰圧医療ガスであることを強調してください。 55

56 吸引器の始業点検、使用方法 ①アウトレットに吸引器のアダプターを差し込む アダプターを軽くひっぱり、抜けないことを確認する
②設定圧を上げる 気管吸引時 －100 ～ －150 mmHg ③カテーテルを閉塞して、圧が上昇することを確認する 圧が上昇しない→パッキンの取り付け不良、取り付け忘れ、損傷、劣化を確認する ④吸引瓶が満杯でないことを確認する 内容物が8割以上の時、吸引瓶、ライナーを交換する 吸引器の始業点検を順に説明します。 56

57 吸引器の使用後点検 ①使用後、吸引瓶が満杯でないことを確認する 内容物が8割以上の時は吸引瓶又はライナーを交換する ②吸引圧を下げる
①使用後、吸引瓶が満杯でないことを確認する 内容物が8割以上の時は吸引瓶又はライナーを交換する ②吸引圧を下げる ③アダプターをアウトレットよりはずす ④キャップをする 吸引瓶の内容が8割以上にならないよう、繰り返し強調してください。 吸引した汚物が配管に入ってしまうと故障するからです。 57

58 日本医療ガス学会 医療ガス研修会 委員会 研修会資材作成部会
日本医療ガス学会　医療ガス研修会 委員会　研修会資材作成部会 武田　純三　　　　　小板橋　俊哉◎ 斉藤　繁○　　　　　西野　京子○ 加藤　尚嗣○ ◎スライド作成責任者 ○スライド作成者 58

59 もっと勉強したい方は… もっと勉強したい方は医療ガスの教科書をご覧ください。

60 このスライドのアップデートは日本医療ガス学会HP上で行います。HPには医療ガストラブル事例や事務局からのご案内など、有用な情報もアップしていますので、是非ご覧ください。 また、日本医療ガス学会への新入会手続きも行えますので、ご入会ください。