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特別養護老人ホーム白寿苑 ユニットリーダー 岡田美香 看護師 稲津澄江
家族と共に生きがいを支える 特別養護老人ホーム白寿苑 ユニットリーダー 岡田美香 看護師 稲津澄江
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西成区の現状 (65歳以上3万8千人) (大阪市で一番高い) (1人暮らしが多いまち) 3か所 ・ 人口13万人 ・ 高齢化率 33.3%
・ 人口13万人 (65歳以上3万8千人) ・ 高齢化率 33.3% (大阪市で一番高い) ・ 家族人員 1.68人 (1人暮らしが多いまち) ・ 区内の地域包括支援センター 3か所
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1.白寿苑の紹介 平成7年2月22日 設立 定員 144名 ショートステイ16名 特養職員数 約100名前後
平成7年2月22日 設立 定員 144名 ショートステイ16名 特養職員数 約100名前後 (CW・Ns・SW・PT・栄養士など) ユニットケア導入 平成17年10月 ユニット定員10名 ユニット数4
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2.本日の内容 はじめに 事例紹介 方法 カンファレンス センター方式を利用 結果 ①本人理解(C-1-2) ②ケアプラン(Eシート)
方法 カンファレンス センター方式を利用 結果 ①本人理解(C-1-2) ②ケアプラン(Eシート) ③家族との情報の共有 ④本人の変化 考察 リロケーションダメージが強い方について 学んだこと
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はじめに 入居当時よりリロケーションダメージが強く、混乱され落ち着いた生活が送れないA氏。 ユニットでの生活を通して、A氏の生活の再構築につなげるためには、どのようにしたらよいのかを家族と話し合い、他職種とも協働する中、リロケーションダメージの強い方への支援につながるヒントを得たので報告します。
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事例紹介 A氏 88歳 女性 要介護度 3 認知症高齢者生活自立度 Ⅲ X年に施設入居するまでは、義理の妹と同居 認知症の診断 X-2年
要介護度 3 認知症高齢者生活自立度 Ⅲ X年に施設入居するまでは、義理の妹と同居 認知症の診断 X-2年 倫理的配慮:施設長の了承のもと、ご家族に同意をとり匿名性を保持している。
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(排便確認は必要だが、気を配って介助すれば失禁はほとんどしない)
事例紹介 セルフケアレベル N-ADL 27/50 項目 状態 排泄 自立 (排便確認は必要だが、気を配って介助すれば失禁はほとんどしない) 更衣 脱衣可能 着衣は部分的に介助 食事 配膳準備すればほぼ自律 入浴 洗髪のみ一部介助 移動 杖歩行
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事例紹介 生活歴 結婚前は、洋裁の技術を身につけ、銀行にも勤めるなど活発な女性。20代で被爆。その後結婚、出産。原爆の会などで精力的に活動していた。 入居後の様子 施設へ入居したことの理解は出来ていない。家族からの説明は、“療養のため”。そのため、「ここがどこか?」「いつ帰れるのか?」「明日家に帰ります」などの訴えが繰り返される。しかし、すぐに家に帰りたいという焦燥感はみられない。
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方法Ⅰ カンファレンス 1回目参加者:A氏 家族 CW 内容:A氏、家族の思いについて *「家に帰ります」と話した時
*「家に帰ります」と話した時 に、統一した対応をとること *義理の妹さんの生活は安定している ことを伝える *ここは「原爆の会」ではないこと
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方法Ⅰ カンファレンス 2回目、3回目参加者:家族 CW SW Ns PT 栄養士 *内容:現状報告 家族の思い
*内容:現状報告 家族の思い 『帰りたいという気持ちが強く、ここでゆっくりできていないのが辛い』 『家のように過ごすことは難しく、施設の限界もわかっているが、少しでもおばあちゃんらしく過ごしてほしい』
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方法Ⅱ Nsがセンター方式 C-1-2シートに記入
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方法Ⅱ CWとNsで情報を共有
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Eシート
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A氏の願いや支援してほしいこと 【家族の願い】
『おばあちゃんの家に行けばいつもあった物、いつもおばあちゃんが出してくれたものが、近くにあればと思う』
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注目してほしい行動/状態 身体的不調 スタッフへの繰り返す質問 荷物をまとめる
若い時の悲しいことや、つらいことを多く話すが、唯一、洋裁に関することは楽しそうに話す
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原因や背景 認知症の進行による記憶、時、 場所の混乱 被爆 原爆の会の方々との時間が、本人を感じる時間 繰り返す転倒による歩行不安定
場所の混乱 被爆 原爆の会の方々との時間が、本人を感じる時間 繰り返す転倒による歩行不安定 圧迫骨折による腰痛 めまい 家族の面会は少ない
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よりよく暮らせるためのケアのアイデアと工夫
家族へできるだけ面会に来て頂けるよう依頼する 会えない時は、本人から家族への手紙 訴えを傾聴する 2回/週のダンベル体操 担当制 なじみのお茶セットを配置し、いつでも使えるようにする(家族と一緒に環境をつくる)
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本人・家族の反応 本人 発言 他の入居者への気遣い 仲の良い人が、視界からいなくなると探し出す
本人からの手紙を読んだ家族 「あれだけ、きれいに字を書いていた人がこんなに書けなくなっていたなんて」
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考察 焦って無理に落ち着かせようとしない 言葉や行為のひとつひとつを、丁寧にひろいあげる 行為の意味や、その背景について考える
今の本人の感情を感じ取ろうとする 家族、担当者、同居の方などのなじみの関係づくりを時間をかけて作っていく 家族の認識、思いについて知り、時には家族を支援し、時には一緒に支援者となれるよう信頼関係をつくる
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課題 まだ、全ての不安が消えているわけではない。今後は、家族と一緒に生きがいづくりについて深めていきたいと思う。
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