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Aomori Infection Control Network

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Presentation on theme: "Aomori Infection Control Network"— Presentation transcript:

1 Aomori Infection Control Network
 お久しぶりです!AICON事務局の齋藤です.まだ暑い日が続きますね.みなさん体調に気を付けてお仕事がんばりましょう.今月も堅苦しくない感染症または感染対策の読み物として読んで頂ければ幸いです. 「愛CONニュース」2016年9月号 Aomori Infection Control Network どんな症状でも必ず渡航歴を聞きましょう!  ブラジルではオリンピックが大盛況でしたね.また夏休みに海外に行った方も多いと思います.実は海外での感染は旅行中よりも,帰国後の方に注意が必要です.帰国後何らかの体調不良を訴える方は、全旅行者の数十パーセントに及ぶと言われています.中でも下痢などの胃腸症状、皮膚の異常、咳、そして発熱がよくみられる症状です.自然回復することも多いのですが、特殊な感染症で治療が必要な場合もあります.特に暑い国を旅行した際は、帰国後少なくとも6か月の間は旅行中の感染が原因である可能性があります.数か月以上,時には1年以上の潜伏期をもつ感染症があるからです.旅行先にもよりますが,頻度として一番多いのはデング熱です.デング熱は帰国後3週間以内に発症し,蚊に刺されることによって感染します.デング熱は発症すると38~40度の急激な発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹などに見舞われ、重症化すると鼻粘膜や歯肉から出血し、ごくまれですが死亡例もあります.とくに特効薬もないので一時期東京での感染が大々的に放送されましたが,普段健康な方であればデング熱の重症化はまれで,エボラ出血熱のように大騒ぎする怖い病気ではありません.人から人への感染もありません.同じく蚊を媒介した感染でもっと怖いのはマラリアで,治療しないと治りません.しかもマラリアの潜伏期は,数週間から1年,時には数年たってからの発症もあり,忘れたころに発症することがあるのです.主な症状は高熱や頭痛、吐き気で,貧血や血小板減少がみられ,悪性の場合は脳に感染したり腎不全などを起こし死亡することがあります.2013年においても全世界で年間1.98億人がマラリアに感染し、うち58.4万人が死亡していると報告されています.死亡例の多くは治療開始が遅かったか,治療を受けなかった方です.南米や東南アジアでの感染ではデング熱,マラリアとチフスが3大疾患です.チフス感染は不衛生な水の経口から感染します.潜伏期は1-2週間程度で,ピンク色の皮疹が特徴的です.腸によく感染し,悪いと腸に穴が開き全身感染症(敗血症)となります.また先月も記載しましたが,ブラジルはジカ熱が流行している地域です.国立感染症研究所では「流行地から入国(帰国を含む)した男女は、ジカウイルス病の発症の有無に関わらず(これがポイント!)、最低8週間(パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中)は性行為の際にコンドームを使用するか、性行為を控えること」と注意喚起が行われています.かなり厳しい注意喚起ですね.ジカ熱の症状は発疹,発熱,関節痛,結膜炎等が主な症状です.これから秋-冬にかけて「どんな症状であっても海外渡航歴を聞く」ことが重要です. 【ブラジルからの帰国者で注意が必要な感染症と検査】  ◎旅行者下痢症(消化器感染):検査なし  ◎A型肝炎(飲食から):HA-IgM抗体  ◎デング熱:診断キットあり.血小板減少,ELISA,PCR  ○マラリア:末梢血スメアの目視オーダー,Hb↓,エコー  ○チフス:便倍,血培,汎血球減少  ○ジカ熱:血液や尿からのウイルス分離/PCR →要相談  ○フィラリア症:末梢血スメアをギムザ染色  ○住血吸虫症:ELISA  ○リーシュマニア:免疫診断のキットあり  △シャーガス病:血清学的検査  △黄熱:血小板減少,Alb尿,血清学的検査,PCR 海外で食べられなかった唯一の日本食とは?   米国での滞在中,唯一食べられなかったものがあります.それは「生卵」です.海外でも新鮮な良い卵はいくらでも売っていますが,絶対に生で食べてはいけません.それは「サルモネラ感染」の危険性が相当高いからです.サルモネラは過熱(75℃以上)に弱く,海外では加熱して食べることが前提で売られています.鳥のお尻にはサルモネラ菌がたくさんいので,卵の殻にはサルモネラ菌がたくさん付いています.ですから「生みたてホヤホヤの新鮮卵で卵かけごはん!」なんて絶対ダメです.ところで日本の市販の卵はなぜ大丈夫なのかというと,殻をかなり消毒してあるのです.また,卵は多くの場合常温で売られていますが,冷やした後常温に戻る際に水滴が殻につかないようにするためです.殻に水滴がつくと,どうしても少し残ってしまったサルモネラ菌が増殖しやすいからです.さらにちょっとでもひび割れがあるとそこからサルモネラ菌が中に入っているリスクを考慮して販売されません.そのため日本の市販の卵は99.9%以上大丈夫です.とは言え100%とは言えず,菌が殻以外にも中に潜んでいる可能性もあります.近年でも日本の食品業者において一度に大量の卵を使用し,かつ割ってから数時間以上加熱されなかった等の理由で発生したサルモネラ食中毒が報告されています.サルモネラ感染の危険性は,卵以外でも鶏肉,豚肉,牛レバー,ペットを含む多くの動物(特にカメ)など広範囲で,菌を100%防ぐというのは困難です.卵を割ったあと時間をおかないこと,生肉を調理した包丁,まな板等の調理器具は全てしっかり洗うこと,動物に触った後は必ずよく手を洗い,できるだけアルコール消毒することが重要です. ●ICT川柳 「渡航歴 聞いて安心 熱帯病」 ★本稿に開示すべき利益相反はありません. ★ご意見・感想・質問はお気軽に下記へご連絡ください.  AICON事務局 齋藤紀先


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