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2次元蛍光放射線測定器の開発 宇宙粒子研究室 氏名 美野 翔太
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動機 目的 一昨年、福島原発の事故により多くの放射線が放出された。 そこで、自作の放射線測定器を開発できないか考えた。
目的 137Csからの放射線(β線、γ線)による蛍光を冷却CCDカメラを使い2次元で撮像する。 甲南大学
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使用した放射線源 (セシウム137) 137Csはβ崩壊により、最大0.512MeV,1.174MeVのエネルギーのβ線を放出し、また、γ崩壊より0.6617MeVのエネルギーのγ線を放出する。 今回の実験では、これらの放射線による発光を撮像する。
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(1)シンチレックス(帝人化成)からの蛍光
放射線による蛍光 (1)シンチレックス(帝人化成)からの蛍光 (2)大気からの蛍光 ×102 1500 蛍光量 カウント数 1000 500 290 300 310 320 330 340 350 360 370 380 390 400 410 420 蛍光波長(nm) 蛍光波長(nm) 350~580nmで蛍光 蛍光量:10,500 photon/MeV 310~400nmで蛍光 蛍光量:5.5 photon/MeV(337nm)
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電子の電荷を電圧に変換して、それらを増幅させ、信号を出力
冷却CCDカメラ CCDの構造 電子の電荷を電圧に変換して、それらを増幅させ、信号を出力 内部光電効果 CCDを冷却して温度を保つことで、低ノイズで質の高い鮮明な画像を撮ることができる。
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実験方法 冷却CCDカメラの波長と量子効率の関係を300~600nmの間で求める。 放射線による蛍光
大気蛍光:310~400nm シチレックス:350~600nm 暗箱に光源、CCDカメラ、パワーメーターを設置し、各波長での光をCCDカメラ、パワーメーターに当て測定を行い、その結果より300~600nmでの冷却CCDの量子効率を求める。
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冷却CCDの量子効率の測定結果
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冷却CCDの量子効率の測定結果 シンチレックスの発光波長は350~580nmにある。
蛍光量 蛍光波長(nm) 350~580nmで蛍光 蛍光量:10,500 photon/MeV シンチレックスの発光波長は350~580nmにある。 よって、今回の実験で使う冷却CCDの量子効率は適切な波長範囲にある。
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冷却CCDの量子効率の測定結果 大気の蛍光波長は310~400nmにあるので、今回の実験で使う冷却CCDは不適切である。
大気蛍光 310~400nmで蛍光 蛍光量:5.5 photon/MeV(337nm) 大気の蛍光波長は310~400nmにあるので、今回の実験で使う冷却CCDは不適切である。
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放射線による蛍光撮像方法 装置図. 暗箱 シンチレックス 65×162×1mm CCDチップ 8.9×11.8mm 紫外線透過平凸レンズ 水冷ポンプ 137Cs 0.9μCi =3.51×104Bq CCDカメラ -20℃ PC 200mm 200mm シンチレックスが放射線のエネルギーを吸収し、それにより、内部で励起あるいは、電離が起きる。それらによる蛍光を冷却CCDカメラで撮像する。
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シンチレックスの蛍光を撮像した画像結果 露出時間:1時間 セシウム137の線源の大きさ:半径2mmの円形
CCDカメラの画像 7.5mm Y 4mm 4mm X 11.1mm 露出時間:1時間 セシウム137の線源の大きさ:半径2mmの円形 この画像は、backgroundを差し引いた画像となっている。
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蛍光画像の測定結果 ImageJ画像処理ソフトを使い、解析を行った 3D画像にしたもの 上から見た図 輝度 X Y Y X 画像解析を行った結果、中心部分の輝度が大きくなっていることがわかり、シンチレックスに入射して発光したことを確認することができた。
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まとめ 1.1μCi程度の放射線源でも冷却CCDカメラで長時間露光(1時間)すると、2次元で放射線の位置を撮像できることがわかった。
2.今後、大気蛍光を2次元で測定するためには、300~400nmに感度のあるCCDを用いて撮像する必要がある。
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