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東洋大学経営学部マーケティング学科 塚田ゼミナール 2年 住吉宏貴 岡村悠史

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1 東洋大学経営学部マーケティング学科 塚田ゼミナール 2年 住吉宏貴 岡村悠史
ファンのためのプロ野球のマーケティング 東洋大学経営学部マーケティング学科 塚田ゼミナール            2年  住吉宏貴 岡村悠史 2018/9/18

2 目次 はじめに 第1章 球界再編問題 第2章 プロ野球交流戦 第3章 観客のためのマーケティングの必要性 2018/9/18

3 はじめに 日本プロ野球は年々観客動員数が減少している。人気選手のメジャーリーグへの移籍によってスター選手が少ない迫力の欠けた現状であることや、インパクトの強い選手が少なくなってきたことが、今の人気が落ちてきた要因である。また、2004年に球団合併問題や、球団オーナーによる金銭授与が発覚するなど、プロ野球の‘汚れた内部’が表沙汰となり既存のプロ野球ファンのテレビ観戦ばなれという事態をひきおこしてしまった。 これからのプロ野球の改革が議論されるなかで、交流戦や、新規参入球団を加入した今年度のプロ野球界だが、観戦者が満足できる試合はどのようにしたらできるのか。プロである以上、ファンが求める野球は何なのか。まず、今までの体質と、今年からの変更点をまとめ、両者を比較した上で、これからのあり方について「ファンを中心に考える」という方向について考えていきたいと思う。 2018/9/18

4 第1章 球界再編問題 2018/9/18

5 1-1 球界再編問題 2004年 プロ野球のマネジメントの欠如が露呈 不誠実な経営 スポーツ軽視 裁判官も経営者側の不誠実な対応を言及
1-1 球界再編問題 2004年 プロ野球のマネジメントの欠如が露呈                  不誠実な経営                  スポーツ軽視   裁判官も経営者側の不誠実な対応を言及  スポーツ産業を本当に理解しているのか!? 2018/9/18

6 「分かっていたのに何故改革ができなかったのか?」 という点である!!
しかし、 この問題は昨日、今日の問題ではない!! したがって、真の問題とは  「分かっていたのに何故改革ができなかったのか?」 という点である!!   また、日本の大企業の経営やマーケティングにも生じている組織の問題が、プロ野球のスター選手を通してとてもわかりやすく表に出されたということだと思われる。 2018/9/18

7 プロ野球とは 企業(親会社)が子会社であるプロ野球団を経営する形態をとっており、いわば企業(親会社)の所有物
形式的には独立採算性だが、経常収支の赤字は親会社が補填するという図式の中で成立。 2018/9/18

8 球団の収支 収入 「ホームゲームの入場料」 「テレビの放映権料」 「広告、グッズ販売に伴うロイヤルティ収入 支出 「球団スタッフの人件費」
  「ホームゲームの入場料」   「テレビの放映権料」   「広告、グッズ販売に伴うロイヤルティ収入 支出   「球団スタッフの人件費」   「球場、施設使用料」   「試合運営料、二軍維持費、補強費等 」 2018/9/18

9 放映権料 テレビ放映権料は一律ではない 全国放送の巨人戦が高収入。 巨人戦(全国放送) 1億2000~3000万円
巨人戦(全国放送) 1億2000~3000万円 その他(ローカル放送)1000万円 2018/9/18

10 1リーグ制の弊害 興行収入の意味からも、慢性的な赤字に苦しむパリーグ。 巨人戦カードを組みたいパリーグ 巨人戦減少を懸念するセリーグ
リーグ制を容認せざるを得ないほど、巨人の1極支配は強固なものに!! ところが、巨人戦人気が近年陰りが見え始める   94年 23.1%  04年 12.2%  番組編成や放映権料の見直しが急務に!    2018/9/18

11 1リーグ制になるとジャイアンツ戦が減り、放映権料が大きく減少する
1リーグ、2リーグ制どちらであっても、現在のファン不在の再編劇では、プロ野球自体がファンから見放される。当然テレビ視聴率も下がり、ジャイアンツ戦であっても1試合1億円の放映料金を維持することは難しいだろう。 2018/9/18

12 その他の問題 プロ野球に限らず、野球というスポーツは一種独特な体質を有していると思われるところがある。
時代の流れにそぐわないと思われる事項は枚挙にいとまがない。 プロとアマの試合の禁止 親子であってもプロがアマチュア選手を指導することの禁止 甲子園野球での女性マネージャーのベンチ入りの問題(数年前に解禁) 高野連ハッスルポーズ(小川直也、清原)の禁止  他 2018/9/18

13 1-2 球団初のストライキ行使 2004年(9月17、18日) ストライキ決行 事の発端 球界再編問題 新規参入問題 2018/9/18

14 プロ野球再編問題 経営者側と選手側の意見の対立が原因といえるが、その背景に存在するさらに大きな要因に注目しなければならない。
直接的な原因が、プロ野球球団にあったのではなく、球団の親会社 そのためプロ野球ファンは古田選手会を支持 2018/9/18

15 親会社 赤字 補填 球団 会社にとって悩みの種 選手会 宣伝効果 プロ野球ファン つまり、今回の球団合併から球界再編についての原因は、赤字球団自身にあるというよりも、親会社にある、といえる 2018/9/18

16 新規参入問題 新規参入企業により選手の雇用が確保されることを期待する選手会 球団数減少と1リーグ制への移行を目論む経営者
なぜ、経営者側は、そのようなマーケット縮小の方向へと進もうとする のか? 対立 2018/9/18

17 プロ野球組織は、「企業野球」 日本の野球の発展を目指すのではなく、あくまでも野球を利用して親会社の宣伝や、親会社の利益を第一義に考える組織
できるだけ少ない球団数で独占した方が、宣伝効果が高まり、得られる利益も増加!! 球界発展を望む選手会 すなわち企業に「所有」され「支配」され「利用」される野球チームから、「自立」し「支援」される野球チームへと、大転換することが必要 2018/9/18

18 1-3 アマ選手への金銭授与発覚 不正スカウト活動 以前から、金品授与行為は黙認 球界では年間100億円 規模
1-3 アマ選手への金銭授与発覚 不正スカウト活動 以前から、金品授与行為は黙認 球界では年間100億円 規模 契約金の上限は1億5000万円、しかし事実上その取り決めは崩壊 2018/9/18

19 第2章 プロ野球交流戦 2018/9/18

20 2-1 交流戦の仕組み 5月6日(金)~6月16日(木) セントラル、パシフィック各リーグの選手権試合(公式戦) において、今シーズンからは“交流戦”として、異なるリーグに所属するチームとの対戦が開催。公式戦という真剣勝負の場で、夢の対決が実現! 2018/9/18

21 2-2 交流戦でもたらした各球団への影響 千葉ロッテマリーンズ プレーが全国に発信。
2-2  交流戦でもたらした各球団への影響 千葉ロッテマリーンズ 今季のスタジアム観客数は累計で130万4827人 昨季に比べ五〇%以上の増加 交流戦開催により観客動員の伸び率上昇 プレーが全国に発信。 自治体などは、地元球団の活躍で千葉のイメージ向上や経済効果などに期待する声が強く支援。 「バレンタイン監督などの発案によるファンサービスの充実の効果も大きい」といえる。 2018/9/18

22 千葉マリンスタジアム観客席をグランドにせり出す「フィールドシート」来春設置。  集客強化を目指し、球団は市が所有するマリンスタジアムの指定管理者に名乗りを上げている。  米「ボールパーク」をイメージした施設運営など企画力をアピール。 2018/9/18

23 2-3 優勝した千葉ロッテマリーンズについて 昨年の球界再編劇ではダイエー(現ソフトバンク)と統合の合意寸前まで至った「お荷物球団」
2-3   優勝した千葉ロッテマリーンズについて 昨年の球界再編劇ではダイエー(現ソフトバンク)と統合の合意寸前まで至った「お荷物球団」 しかし、わずか1年で日本一に上り詰める 経営意識の改善 ファンの圧倒的支持 選手への励みに!! 2018/9/18

24 千葉市の第3セクター千葉マリンスタジアムとの契約の見直し
場内の飲食収入は球団に一銭も入らない! 条項を一つずつ改善 よって、 従来は球場内に試合告知のポスターを張るにも市公園管理課のハンコを要するなど制約が多く身動きできなかった。 今季、球場の正面入り口には飲食屋台が並び、特設ステージではバンド演奏、チアガールのダンスイベントと球場周辺はにぎわった 2018/9/18

25 ソフト、ハード両面の改革が増加。 これを阪神と対等の応援合戦を演じたロッテファンが支えることにより。
6月28日のソフトバンク戦、 内外野全席均1500円、ビールも半額の300円とし、平日では異例の約2万5000人を集客。  昨季、37億4000万円だったとみられる球団の最終赤字が今季20億円台に減るのは確実。 「この水準なら耐えられる数字」(重光オーナー代行)。 ロッテ本体が広告宣伝としての球団保有価値は増 ソフト、ハード両面の改革が増加。 これを阪神と対等の応援合戦を演じたロッテファンが支えることにより。 好循環の方向へ。 2018/9/18

26 第3章  観客動員増加のための取り組み 2018/9/18

27 3-1 ファンサービス 昨年の球界再編騒動の余波で、野球界でもファンサービスを謳う球団が増加。 何かというとファンサービス、ファンの皆様のおかげで、という言葉が散りばめられているが・・・ 果たしてそういう人工的な後付けのファンサービスが本当のファンサービスなのだろうか? 野球を見ていて一番感動するのは一生懸命プレーする姿であり、素晴らしいプレーなのである!! 2018/9/18

28 だが、球界がファンサービスを怠ってきたとは言いたくない。
サービス業といえども商売であり、決してボラ ンティアではないのである。 本当のファンであれば「物を貰ったからいい人だ」みたいな趣向ではなく、もっと純粋にプロ野球の発展を応援するべきではないのだろうか? 2018/9/18

29 3-2 選手とファンが一体化した球場作り 「千葉ロッテマリーンズ」が地元に密着したことが、今年の快進撃につながった。 重光オーナー代行は
3-2  選手とファンが一体化した球場作り 92年に本拠地を川崎から千葉マリンに移転して13年。  「千葉ロッテマリーンズ」が地元に密着したことが、今年の快進撃につながった。 重光オーナー代行は  「プロ野球ファンの底辺拡大に寄与したい。地元に歓迎される新しい球団をつくる。」   と球団、現場を含め大刷新する考えを示した。 2018/9/18

30 周辺地域には幕張新都心というビジネス街の性質と、新築マンションが立ち並ぶ新興住宅地という2つの側面を併せ持つ街 がある。
球団幹部みずから赴き、住民に斡旋 周辺住民に応援しやすい様な環境を整える 結果 自治体による応援組織ベイタウン・マリーンズ・クラブ 運営を民間に託す「指定管理者制度」を適用 2018/9/18

31 ロッテは今季、積極的に県、市、マリンスタジアム社に対し協力要請し、敷地内での屋台の出店、外野フェンスの広告など、さまざまな改革を行った。球団が指定管理者になればプロ野球、Jリーグを含めた適用第1号となる。自治体と一心同体となったプロ野球文化の定着。ロッテは球場を含めてボールパーク化構想を持っている。31年ぶりの優勝は、その過程に弾みをつけることだろう。 2018/9/18

32 最後に ファンへのサービスについては、プレーヤーの立場から意見を言わないことには本当のサービスの提供には結びつかない。
経営学の専門家だけで、親会社のための方向をプロモーションの一環として考えても、結局は、そのスポーツが好きなファンの心をつかむことはできないのではないのだろうか。 2018/9/18

33 参照 2018/9/18


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