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INTRODUCTION n-アルカン結晶 低温秩序相(LO) 回転相(R) 融液相(L) 秩序無秩序固相転移 融解・結晶化
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低温秩序相(LO)の構造 orthorhombic相 c b 分子の分子軸周りの向き=分子配向 subcell
炭素数とその偶奇によって異なる as cs 例:炭素数奇数 orthorhombic相 c b as bs herringbone 分子の分子軸周りの向き=分子配向
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hindered rotation 分子の重心位置の3次元長距離周期性を維持したまま種々の構造の揺らぎが励起される
分子軸周りの回転的な分子運動 分子配向の配列秩序が無秩序化 hindered rotation
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分子軸に沿った並進的な分子運動 ・分子軸に沿った並進的な位置がC-C-C周期のレベルで無秩序化
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RI L RII RV LO RIII RIV C21 LO RI L C23 LO RV RI RII L
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RI,RII相の平均構造 RI: orthorhombic RII: hexagonal RI相内では格子定数の温度変化が大きい b b a
1.5 1.6 1.7 C21 C23 T a/b RII RI LO RI相内では格子定数の温度変化が大きい
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近隣の分子同士で分子配向を規則的に配列しようとする空間相関を持って揺らぐ(=短距離秩序相関) 2種類の短距離秩序相関の存在が推測されている
回転相における分子配向の短距離秩序相関 G. Ungar and N. Masic, J. Phys. Chem. 89, 1036 (1985) 赤外線吸収スペクトル分光 T. Yamamoto, J. Chem. Phys. 89, 2356 (1988) コンピュータシュミレーション 近隣の分子同士で分子配向を規則的に配列しようとする空間相関を持って揺らぐ(=短距離秩序相関) 2種類の短距離秩序相関の存在が推測されている herringbone 型 parallel 型 構造の揺らぎの空間相関を実験的に直接観測する手法: X線散漫散乱法
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X線散漫散乱強度 構造因子: 全散乱強度: Bragg反射・・・平均構造 散漫散乱・・・構造の揺らぎの相関
弱い強度の散乱が逆空間内に広く分布する
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回転相では、構造の揺らぎに起源を発する特徴的な散漫散乱が観測される。
h k c* a*, b*
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n-C23H48回転相の特徴的な散漫散乱パターンが初めて観測された。
X線散漫散乱法による回転相の研究 n-C23H48回転相の特徴的な散漫散乱パターンが初めて観測された。 T. Seto and K. Kato, Polymer Preprints, Japan, 28, 421 (1979) n-alcohol結晶のX線散漫散乱強度分布を用いて、 初めて回転相の揺らぎの程度や短距離秩序構造について定量的に考察された。 T. Yamamoto, K. Nozaki and T. Hara, J. Chem. Phys. 92, 631 (1990) n-C23H48のX線散漫散乱からRII相にはparallel型の短距離秩序構造があると推測され、散乱強度がモデル計算で再現された。 K. Kato and T. Seto, Jpn. J. Appl. Phys. 41, 2139 (2002) I. Hara, K. Nozaki, T. Yamamoto, Polymer Preprints, Japan, 52, 550 (2003)
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parallel型の短距離秩序が存在する
RII相の短距離秩序構造 ‐X線散漫散乱法による解析‐ (I. Hara, 2003) parallel型の短距離秩序が存在する 異方的な短距離秩序相関
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本研究の目的 RI相の短距離秩序構造(分子配向の秩序)の解明 n-C21H44のRI相のX線散漫散乱強度を測定
RI相における分子配向の短距離秩序をa/bで整理し、LO相やRII相との構造の関連性や他の報告された実験事実との整合性を定性的に評価する。
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