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計算量理論輪講 岩間研究室 照山順一
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4.4 Atomic Selfish Routing
[有限のエージェントがフローを送る] 2つのモデル: エージェントは複数のパスが使える。 4.4.1 3章の定理が拡張できる エージェントは一つのパスしか使えない。 4.4.2 制限された状態でしか拡張できない
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4.4.1 Splittable Flow 定義。
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4.4.1 Splittable Flow ナッシュ均衡について
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4.4.1 Splittable Flow 定理4.4.3(定理3.6.2の拡張)
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定理4.4.3の証明[1/4] 方針:ナッシュフロー f からトラフィックを2倍にしてコストがどのくらい増えるかを評価
をコスト関数の代わりに導入(定理3.6.2で使用)。 f*は から に変わることで高々C(f)だけコストが増える。
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定理4.4.3の証明[2/4]
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定理4.4.3の証明[3/4] 利益 損失 利益 損失
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定理4.4.3の証明[4/4]
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4.4.1 Splittable Flow 証明は省略するが以下の定理(定理3.3.7の拡張)も成り立つ 定理4.4.4
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4.4.2 Unsplittable Flow Splittable Flowとの違い ネガティブな結果
各ユーザは一つのパスにしか流せない。 ネガティブな結果 3章での定理が拡張が出来ない例が存在
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s v w u t x 1 1/ε 2 g(x) 2 1 2 A:コストは少なくとも1/ε B:コストは18より少ない
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4.5 A Quick-and-Dirty Bound on the Price of Anarchy
節3.3.1のanarchy value :price of anarchyを評価するための道具 anarchy valueはちょっと計算が大変 ー>もう少し簡単に計算できるものへ。 ただ、評価は甘くなる。 例:コスト関数の次数が高々pの時、高々p+1
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4.5 A Quick-and-Dirty Bound on the Price of Anarchy
新たに導入するもの 勾配[incline] 定義の動機は非線形計画問題から。 目的関数のゆがみを測る。
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定理4.5.3
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定理4.5.3の証明 フローの枝分解 勾配の定義から CPでのナッシュフローが 元の問題の最適フロー コスト関数が非減少より
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系4.5.4
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系4.5.4の証明
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4.6 Better Bound for Many Traffic Rate
この節では、最悪ケースを除いてprice of anarchyを考える。 任意のネットワーク、任意のコスト関数に対するインスタンスを考える。ただし、traffic rateを選ぶことができるとする。 ゴール:すべてのネットワークにおいて多くのトラフィックは最悪ケースよりだいぶよいことを示す。
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例4.6.1(非線形コスト関数のピゴーの例) traffic rateが 1 xp
s t 1 xp traffic rateが 1に十分近い:price of anarchyはp次式になる 1より十分小さい: price of anarchyは1 無限大に近づくと、 price of anarchyは1に近づく 少なくともprice of anarchyがρ*であるtraffic rateの幅は、 ρ*を無限大に向かわせると0に向かう。 ほとんどすべてのtraffic rateでprice of anarchyは定数で抑えられる。 簡単のため、この節ではtraffic rateを有限幅でとる。
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π-valueを定義する。 定義と定理3.6.2から以下の系が導かれる。 インスタンスのコストは、 トラフィックを半分にしたインスタンスの
ナッシュフローのコスト以上
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系4.6.4 急激にナッシュフローが減少するときのみ、 price of anarchyが大きい
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系4.6.4の証明
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補題4.6.5
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補題4.6.5の証明 とする。 かつ なるiに対して、系4.6.4を帰納的に適用すると、(G,r,c)のナッシュフローのコストが(G,lr,c)のナッシュフローのコストの少なくとも2i倍ある。
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定理4.6.6
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4.7 Maximum Cost これまでの最適フロー:“unfair”な状況になりうる パスの最大コストに注目する。
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準備
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命題4.7.1 証明
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系4.7.2 例2.5.2(Breass’s Paradox)から直接来る s t 1 x ナッシュフロー:2 max-最適フロー:3/2
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命題4.7.3 [証明] f,f*,fMを(G,r,c)のナッシュ、最適、max-最適フローとする。ナッシュフローはどのパスでもコストが同じことから、C( f )=r・M( f )。
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系4.7.4 前の系、命題と、線形関数のインスタンスに関するprice of anarchyの上界から。
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例4.7.5 n頂点のグラフに対して、maximum-anarchyがn-1になる例。 1 c1(x) c2(x) c3(x)
s t 1 c1(x) c2(x) c3(x) n=4 ナッシュフロー:n-1 max-最適フロー:1
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定理4.7.6
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定理4.7.6の証明[1/4] [証明] 準備 f :(G,r,c)のナッシュフロー f* :(G,r,c)の実行可能フロー
d(v):長さをce( fe )とした時のs-v間の最小距離 M( f )=d(t) G:n頂点のグラフ
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定理4.7.6の証明[2/4] f のグラフの頂点に順番付け:列(v1,v2,…,vn) f-monotone:d(v)が非減少な列
tがvjとしてf-monotoneな列に現れるとする。 vi,vi+1: i < j でd(vi+1)-d(vi)が最大になる組
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定理4.7.6の証明[3/4] S={v1,v2,…,vi}:f-monotone性からSはs-tカット f *はカットSから少なくともrは
外に出さなくてはいけない カットSからでるある枝e=(u,w)について、ナッシュフローでのフロー量以上。 S V\S ナッシュフローfにおいて フローは0
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定理4.7.6の証明[4/4] 命題2.7.7から、 f-monotoneの列でuはviより前の頂点、wはvi+1より後の頂点であるから、
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この定理はマルチコモディティのネットワークには持っていけない。
線形コスト関数:ネットワークサイズに線形 任意のコスト関数:ネットワークサイズの指数
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