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慢性腎臓病(CKD)の栄養食事指導 -高塩分食品の摂取頻度と食塩摂取量との関係-

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1 慢性腎臓病(CKD)の栄養食事指導 -高塩分食品の摂取頻度と食塩摂取量との関係-
〇坂田良子1) ,福富愛1) ,永易由香1) ,松尾晴美1) 寺尾佳介1) ,沖永鉄冶1) ,平林晃1)  高杉敬久2) 賴岡德在1) 3) 医療法人社団スマイル 広島ベイクリニック1) 医療法人社団スマイル 博愛クリニック2) 一般社団法人 広島腎臓機構3)

2 目 的  慢性腎臓病(CKD)の外来栄養食事指導において、聞き取り調査から短時間で調味料を含めた食塩摂取量を正確に把握することは困難である。そのため、食塩摂取量の評価として、尿中食塩摂取量のモニタリングが推奨されている。今回、一般的によく摂取する高塩分食品である味噌汁・汁物、漬物、塩蔵品、麺類、 惣菜、外食の1日の摂取頻度が食塩摂取量に与える影響について検討を行った。 慢性腎臓病(CKD)の外来栄養食事指導において、聞き取り調査から短時間で調味料を含めた食塩摂取量を正確に把握することは困難であります。そのため、食塩摂取量の評価として、尿中食塩摂取量のモニタリングが推奨されています。今回、一般的によく摂取する高塩分食品である味噌汁(汁物)、漬物、塩蔵品、麺類、 惣菜、外食の1日の摂取頻度が食塩摂取量に与える影響について検討を行いました 。 抄録の訂正をお願いします。 ○○行目の 2回以上の2回を1回に訂正お願いします。

3 方 法 平成23年4月から平成24年6月までの14ヵ月間。当クリニックで栄養食事指導を受けたCKD患者34名について、外来受診ごとの24時間蓄尿サンプルの1日のNa排泄量から食塩摂取量を算出する。高塩分食品の摂取頻度チェックは、蓄尿と同一日に高塩分食品の摂取頻度を1回の食事ごとに集計した。 調査期間は平成23年4月から平成24年6月までの14ヵ月間です。 当クリニックで栄養食事指導を受けたCKD患者34名について、外来受診ごとに24時間蓄尿サンプルの1日のNa排泄量から食塩摂取量を算出しました。 高塩分食品の摂取頻度チェックは、蓄尿と同一日において高塩分食品の摂取した回数を1回の食事ごとに利用回数を集計しました。 高塩分食品は写真でしまします。 3

4 対 象 CKD Stage分類 Stage3 Stage4 Stage5 症例(M/F) n=24(16/8) n=4(3/1)
対 象 Mean±SD CKD Stage分類 Stage3 Stage4 Stage5 症例(M/F) n=24(16/8) n=4(3/1) n=6(4/2) 年齢(歳) 67.9±10.7 67±20.8 62.5±16.6 BMI(kg/ m2) 20.7±6.5 20.1±1.5 23.3±5.6 sys BP(mmHg) 133.9±12.4 124.5±13.6 133.3±13.6 dia BP(mmHg) 80.3±7.4 70±0 80±8.9 対象はここに示す通りで 各ステージ間には有意な差はありませんでした。 血圧については内服により良好にコントロールれていました。    原疾患:慢性糸球体腎炎(IgA腎症を含む)8名、腎硬化症12名、糖尿病性腎症3名、多発性嚢胞腎1名、逆流性腎症1名、間質性腎炎1名、ループス腎炎1名、その他7名 *尿蛋白・内服??

5 高塩分食品の摂取頻度と 食塩摂取量の関係 摂取頻度/日 食塩摂取量(g/日) 9.7 9.4 7.6 5.5
** ** ** 食塩摂取量(g/日) 9.7 9.4 7.6 5.5 高塩分食品の摂取頻度と食塩摂取の関係を示します。 高塩分食品の摂取頻度が0回において55gと、指示食塩量の6g未満が遵守されていました。 摂取頻度が多くなるにつれ、 摂取食塩量が有意に高くなっています。 摂取頻度/日 Mean±SD *p<0.05 **p<0.01 5

6 高塩分食品の摂取頻度の割合と 回数別による食品摂取頻度の割合
3回 8% n=144 ①高塩分食品摂取頻度の割合 ②摂取回数別、利用食品の割合 1回 2回 3回 n=29 n=41 n=12 ①は高塩分食品の摂取頻度の割合をしまします。  0回の者は44%で、約半数の者に食塩制限が遵守されていました。 ②は摂取回数別に利用食品の割合を示します 摂取回数が 1回、2回、3回とも 味噌汁、麺類、惣菜、外食の利用の割合が多い傾向でした。 漬物6% 漬物 6% 惣菜7% 塩蔵品 10% 漬物8% 塩蔵品 6% 麺類9% 麺類 11%

7 外食の頻度と食塩摂取量の関係 外食を除いた 高塩分食品の摂取頻度 外食のみの摂取頻度 11.4 9.1 8.8 9.5 7.4 6.9
** ** ** 食塩摂取量(g/日) 11.4 食塩摂取量(g/日) 9.1 8.8 9.5 7.4 6.9 5.5 次に 1回の摂取により食塩量を多く摂る 外食の摂取頻度と食塩摂取量の関係を見てみました。 左は外食のみの摂取頻度別の食塩摂取量を 右は外食を除いた摂取頻度別の食塩摂取量を示します。 外食を除いた 摂取回数別の食塩摂取量と比べ 外食の場合は 1回で9.1g  2回 11,4g と 回数が多ものに有意に高塩摂取となっています。 外食の利用は 摂取頻度および食塩含有量に注意が 必要です。 Mean±SD *p<0.05 **p<0.01 7

8 結 果 ①高塩分食品摂取頻度が0回のものに比べ1回以上摂取しているものでは食塩摂取量は有意に高かった。
結 果 ①高塩分食品摂取頻度が0回のものに比べ1回以上摂取しているものでは食塩摂取量は有意に高かった。 ②摂取頻度の割合は0回44%、1回20%、2回28%、3回8%で、約半数に減塩6g未満が達成できた。 ③高塩分食品のうち、外食回数が多いものでは有意に食塩摂取量が多かった。 ①高塩分食品摂取頻度が0回のものに比べ1回以上摂取しているものでは食塩摂取量は有意に高くなっていました ②摂取頻度の割合は0回44%、1回20%、2回28%、3回8%で0回の約半数において食塩摂取量が順守されていました。 ③高塩分食品のうち、外食回数が多いものでは有意に食塩摂取量が多くみられました。

9 考 察 今回の結果から高塩分食品摂取回数が1日に0回において、食塩摂取量6g未満が達成できた。外来において短時間での塩分摂取量の把握には高塩分食品摂取頻度のチェックにより評価ができることが示唆された。 長期にわたり減塩を実行していくことは容易ではないが、高塩分食品の摂取頻度を1日1回にとどめ、調味料で味付けを工夫することで実行可能と考える。また、日常生活における行動変容を得るためにも栄養食事指導の継続が重要である。 外食の利用においては、塩分調整された弁当類の購入システムが確立しているが利用者は少ない。病状を悪化させること無く外食ができる環境を整えるために、塩分表示の徹底や外食産業における調理の減塩など改善が必要である。

10 味噌汁・汁物 漬物 1杯当たり 塩分1~2g 塩分 1.3g 塩分 1.6g 1杯当たり 塩分1~2g 1杯当たり 塩分1~2g 塩分 2g
高塩分食品とは 味噌汁・汁物:通常の味付けされた汁物 漬物:市販されている漬物類(自家製も含む) 塩蔵品:干し魚など 麺類:汁を残す場合も含む 惣菜:スーパー、コンビニエンスストアの惣菜 外食:定食、スーパー、コンビニエンストアの弁当類 味噌汁・汁物 漬物 1杯当たり 塩分1~2g 塩分 1.3g 塩分 1.6g 1杯当たり 塩分1~2g 1杯当たり 塩分1~2g 塩分 2g 塩分 1.2g

11 塩蔵品 麺類 惣菜 外食 1切れ 塩分 2~4g 1/2腹 塩分 2~3g 1杯当たり 塩分4~6g 1杯当たり 塩分4~5g 塩分 2g
1/2腹  塩分 2~3g 1杯当たり 塩分4~6g 1杯当たり 塩分4~5g 惣菜 外食 塩分 2g 塩分 2g 1食分       塩分 4~6g 1食分  塩分4.8 g 塩分 2g


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