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アグリビジネス高知㈱四万十営業所研修会資料
高機能・省力一発肥料 マイティコートシリーズ 地域・作物・品種にあった成分・銘柄の設定 平成22年12月3日(金) アグリビジネス高知㈱四万十営業所研修会資料 福栄肥料株式会社
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配合 「マイティコート」とは 数種類の無機化成 (速効性) (基肥的肥効) 計量 数種類の有機化成 (やや遅効き) (基肥的及び追肥的肥効)
数種類のコーティング尿素 (緩効性) (穂肥的肥効) 計量
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キーワード 1:ピンポイント 地域・小ロット対応 2:有機化成(アミノ酸) 有機質原料を特殊な製法でアミノ酸 レベル迄低分子化した加工有機質
地域・小ロット対応 2:有機化成(アミノ酸) 有機質原料を特殊な製法でアミノ酸 レベル迄低分子化した加工有機質 原料(MAM)を原料として使用
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マイティコートシリーズ銘柄設定の手順 対象地域、作物、作型に対応した施肥基準、栽培暦等の把握
窒素、リン酸、加里、苦土、微量要素等の成分比の選定 Nの基肥相当部分(速効性の無機化成)と 追肥相当部分(有機化成・コーティング尿素)の配合比率の決定 溶出シミュレーションソフトを利用して 使用するコーティング尿素の種類と組合せ比率を決定
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100日タイプの地温別(15℃、25℃、35℃)溶出シミュレーション
積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 35℃ 25℃ 15℃ 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%)
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慣行(基肥+穂肥) <水稲向け銘柄の設定> 設定銘柄(無機化成+アミノ酸入り有機化成+コーティング尿素) 施 肥 模 式 図(コシヒカリ)
施 肥 模 式 図(コシヒカリ) 慣行(基肥+穂肥) 基 肥 分げつ肥 穂 肥 17-0-17 20kg/10a 窒素3.4kg 窒素合計7.6kg 14-18-14 30kg/10a 窒素4.2kg 漏水田に 施用 設定銘柄(無機化成+アミノ酸入り有機化成+コーティング尿素) 一 発 17-20-12 45kg/10a 窒素計7.7kg
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基 肥 目的: 生育促進(穂数の確保) 方法: *全層施肥(耕起前) ・施肥後、畑状態では硝酸態窒素 となり、流亡(10日以上は禁)
基 肥 目的: 生育促進(穂数の確保) 方法: *全層施肥(耕起前) ・施肥後、畑状態では硝酸態窒素 となり、流亡(10日以上は禁) *表層施肥(代掻き直前・直後) ・初期成育良・施肥効率劣 *側条施肥 ・生育促進 ・施肥減:施肥効率良
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追 肥 (穂 肥) *一穂籾数の確保と穎花の退化防止 *登熟向上 *出穂25~15日前に施用 幼穂長が約1mm~20mmの時期
追 肥 (穂 肥) *一穂籾数の確保と穎花の退化防止 *登熟向上 *出穂25~15日前に施用 幼穂長が約1mm~20mmの時期 *早すぎると、第4・5節間が伸び 倒伏の原因
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基肥の窒素肥料の種類と施肥位置による窒素利用率のちがい
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水田中の窒素の動き
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オラが 肥料 での肥培管理 地域の特性を活かした銘柄の設定 作 型 産 地 品 種 作付面積 土 壌 作付時期 肥効溶出 パターン 高成分
作 型 産 地 品 種 作付面積 土 壌 作付時期 肥効溶出 パターン 高成分 成 分 オラが 肥料 での肥培管理
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銘柄設定の考え方(1) 地域・品種にあった成分設定
チッソ・リン酸・カリの 成分構成が随意 施用量が多い チッソ成分高 火山灰土壌 リン酸成分高 堆肥多投入 カリ成分低 食味向上 苦土含有 増収・食味向上 ケイ酸含有
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銘柄設定の考え方(2) 地域・品種・作型に適した成分比率と肥効
*初期生育の確保 速効性部分(無機・有機化成)の効果 (速効性NのTN中の割合の決定) *穂肥の時期の適期肥効 緩効性部分(コーティング尿素)の効果 (コーティング尿素由来NのTN中の割合及び タイプ組合せ(1~複数タイプ)の決定 穂数、籾数確保で増収・品質向上
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銘柄設定に必要な事項 1.品種及び移植(又は播種)予定月日 2.穂肥・出穂の推定時期 数年の平均的傾向により把握 3.慣行施肥体系における
数年の平均的傾向により把握 3.慣行施肥体系における 基肥及び穂肥のチッソ施用量 4.要望されるチッソ、リン酸、カリの量
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21年産高知県の水稲(うるち米)品種別作付面積及び収穫量 (全作付面積:13,300ha、平均収量:470Kg/10a、作況:102)
品種名 作付面積 (ha) 割合 (%) 収量 (Kg/10a) コシヒカリ 7,680 58 487 ヒノヒカリ 3,400 26 447 黄金錦 600 4 433 その他 1,620 12 494 合計 13,300 100 470
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高知県の平成22年産水稲の作付面積及び 10月15日現在における予想収穫量
区分 作付面積 (子実用) (ha) 対前年比 (%) 10a当たり 予想収量 (Kg) 平年収量 作況指数 中東部計 7,720 99 474 475 100 早期栽培 5,230 491 494 普通栽培 2,500 439 434 101 西部計 5,410 94 410 438 2,460 90 418 447 2,950 403 430 全県計 13,130 97 448 459 98 7,690 96 468 478 5,450 420 432
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高知県の22年産水稲うるち米産地品種銘柄一覧
必須銘柄 選択銘柄 あきたこまち コシヒカリ アキツホ イクヒカリ さわかおり ナツヒカリ キヌヒカリ 黄金錦 南国そだち ヒエリ 土佐錦 にこまる ヒノヒカリ ヒカリ新世紀 ヒカリッコ ひとめぼれ フクヒカリ ミッルキークイーン 夢ごこち 注)1.必須銘柄:全ての登録検査機関が銘柄検査を行う銘柄 2.登録検査機関が銘柄の検査を行うかどうかを選択する銘柄 3.産地品種の認定を受けていない銘柄は、銘柄検査を受けられず、 JAS表示で米袋に産地・品種名を明記できず「その他品種」等と表示
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高知県の主要水稲品種の特性 品種名 早晩性 草姿 耐倒伏性 穂いもち 葉いもち コシヒカリ 早の晩 偏穂数 極弱 弱 ヒノヒカリ 中の晩
中間 やや強 やや弱~中 黄金錦 穂重 中 ナツヒカリ 早の早 穂数 強 あきたこまち 早の中 偏穂重 南国そだち ヒカリ新世紀 やや弱 にこまる
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高知県における移植、幼穂形成、穂肥、出穂の時期
作型・ 早晩 品種名 移植 時期 幼穂 形成期 穂肥 施用期 出穂 早期 早の早 とさぴか 4/10 頃 5/26 出穂前 25日頃 6/15 ナツ ヒカリ 6/4 6/26頃 早の晩 コシ 4/15 6/20 18日頃 7/15 普通期 中の晩 黄金錦 5/25 7/25 20日頃 8/16 ヒノ 7/20 8/15
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高知県の水稲施肥基準(品種:早期コシヒカリ)
土壌条件 10a当たりチッソ施用量(Kg) 基肥 分けつ期 追肥 穂肥 合計 湿田 半湿田 3~4 0 2 5~6 乾 田 沖積 土壌 4~5 3 7~8 洪積 6~7 漏水田 (2) (9~10) 注)1.漏水田は、葉色を見て分けつ肥を施用する。 2.側条施肥の場合は、上記基肥量の2~3割減とする。 3.穂肥の施用時期は、出穂期前18日頃、主稈幼穂長1cmを目途とする。
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高知県の水稲施肥基準(品種:早期とさぴか、ナツヒカリ)
土壌条件 10a当たりチッソ施用量(Kg) 基肥 分けつ期 追肥 穂肥 合計 湿田 半湿田 6 2 8 乾田 7 9 漏水田 5 3 10 注)1.側条施肥の場合は、上記基肥量の2~3割減とする。 2.穂肥の施用時期は、出穂期前20~25日頃を目途とする。
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高知県の水稲施肥基準(品種:普通期黄金錦、ヒノヒカリ)
土壌条件 10a当たりチッソ施用量(Kg) 基肥 分けつ期 追肥 穂肥 合計 湿田 半湿田 3 2~3 5~6 乾田 4 7 漏水田 (2) 7~(9) 注)1.漏水田は、葉色を見て分けつ肥を施用する。 2.側条施肥の場合は、上記基肥量の2~3割減とする。 3.穂肥の施用時期は、出穂期前20~25日頃を目途とする。
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高知県内アメダス設置場所(●印)
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高知県地図
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施肥:4月15日、旧中村市(現四万十市)、土佐郡本川村(現吾川郡いの町)
地域による溶出速度の差、100日タイプ、 施肥:4月15日、旧中村市(現四万十市)、土佐郡本川村(現吾川郡いの町) 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 四万十市 いの町 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%)
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溶出シミュレーション、四万十市、品種:早期コシヒカリ
施肥:4月15日、80日、100日、120日各タイプ 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 120日タイプ 80日タイプ 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%) 100日タイプ
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溶出シミュレーション、四万十市、品種:早期コシヒカリ 移植時期:4月15日頃、出穂時期:7月15日頃、穂肥施用適期:出穂前18日頃
施肥:4月15日、80日:100日=8:2、5:5、2:8 移植時期:4月15日頃、出穂時期:7月15日頃、穂肥施用適期:出穂前18日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 80日:100日=8:2 80日:100日=2:8 80日:100日=5:5 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%)
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溶出シミュレーション、四万十市、対象品種:ヒノヒカリ 移植時期:5月下旬頃、出穂時期:8月15日頃、穂肥施用適期:出穂前25~20日頃
施肥:5月25日、100日、120日、140日各タイプ 移植時期:5月下旬頃、出穂時期:8月15日頃、穂肥施用適期:出穂前25~20日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 100日タイプ 140日タイプ 120日タイプ 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%)
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溶出シミュレーション、四万十市、品種:ヒノヒカリ 移植時期:5月25日頃、出穂時期:8月15日頃、穂肥施用適期:出穂前25~20日頃
施肥:4月15日、120日:140日=8:2、5:5、2:8 移植時期:5月25日頃、出穂時期:8月15日頃、穂肥施用適期:出穂前25~20日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 120日:140日=8:2 120日:140日=2:8 120日:140日=5:5 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%)
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<アグリビジネス高知㈱様向け「BB配合肥料」の銘柄内容>
対象作物 銘柄名 成分(%) N-P-K コーティング 尿素 由来N (%) 有機態N 緩効性 N の内訳 ヒノヒカリ マイティコート444特 6.7(48) 0.4(3) 7.1(51) 120日タイプ マイティコート200 9.0(45) 0.4(2) 9.4(47) 水稲 特栽マイティコート088 10-8-8 3.4(34) 5.1(51) 8.5(85) 早期コシヒカリ マイティコート702 8.6(50) 0.5(3) 9.1(53) 80日:100日 =5:5 マイティコート702特号 100日:120日 マイティコート777(100) 8.8(51) 0.3(2) 100日タイプ ゆず マイティコートS200 9.6(47) 0.6(3) 10.2(50) ショウガ 有機コート800特号 3.5(44) 2.3(29) 5.8(73) 180日タイプ シシトウ シシトウ用マイティコート520 9.2(60) 1.8(12) 11.0(72) 100日:140日:180日=2:3:5 半促成 ナス、キュウリ ハウスコート657 16-5-7 8.2(51) 1.4(9) 9.6(60) 140日タイプ
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高知県に於ける設計例(早期コシヒカリ) 施肥区分 施肥成分量(Kg/10a)
<実際の設計手順-1> 高知県に於ける設計例(早期コシヒカリ) 1.早期コシヒカリ施肥基準 (乾田、沖積土) 施肥区分 施肥成分量(Kg/10a) N P K 基肥 4~5 8~10 5~7 穂肥 3 0 計 7~8 注)穂肥は、出穂18日前頃に施用する。
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2.設計銘柄の内容(1) (1)名称:マイティコート702 (2)成分(%):17-20-12 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合
約50% (4)有機態NのTN中の割合 約4% (5)緩効性NのTN中の割合 約54% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 80日タイプ:100日タイプ=5:5
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3.設計銘柄の内容(2) (1)名称:マイティコート702特号 (2)成分(%):17-20-12
(3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約50% (4)有機態NのTN中の割合 約4% (5)緩効性NのTN中の割合 約54% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 100日タイプ:120日タイプ=5:5
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4.設計銘柄の内容(3) (1)名称:マイティコート777(100) (2)成分(%):17-17-17
(3)コーティング尿素由来NのTN中の割合 約52% (4)有機態NのTN中の割合 約2% (5)緩効性NのTN中の割合 約54% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 100日タイプ
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溶出シミュレーション、四万十市、対象作物:早期コシヒカリ
施肥:4月15日、80日:100日=5:5、100日タイプ、100日:120日=5:5 移植時期:4月15日頃、出穂期:7月15日頃、慣行栽培穂肥施用適期:出穂前18日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 80日:100日=5:5 100日:120日=5:5 100日タイプ 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%)
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高知県に於ける設計例(普通期ヒノヒカリ)
<実際の設計手順-2> 高知県に於ける設計例(普通期ヒノヒカリ) 1.ヒノヒカリ施肥基準 (乾田) 施肥区分 施肥成分量(Kg/10a) N P K 基肥 4 6 5 穂肥 3 0 計 7 8 注)穂肥は、出穂25~20日前頃に施用する。
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2.設計銘柄の内容(1) (1)名称:マイティコート444特 (2)成分(%):14-14-14 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合
約48% (4)有機態NのTN中の割合 約3% (5)緩効性NのTN中の割合 約51% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 120日タイプ
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3.設計銘柄の内容(2) (1)名称:マイティコート200 (2)成分(%):20-10-10 (3)コーティング尿素由来NのTN中の割合
約45% (4)有機態NのTN中の割合 約2% (5)緩効性NのTN中の割合 約47% (6)使用しているコーティング尿素の内訳 120日タイプ
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溶出シミュレーション、四万十市、対象作物:普通期ヒノヒカリ 施肥:5月25日、120日タイプ、120日:140日=5:5、140日タイプ
移植時期:5月25日頃、出穂期:8月15日頃、慣行栽培穂肥施用適期:出穂前20日頃 積分溶出曲線 1日当りの溶出率 の累計(0~100%) 平均地温 120日タイプ 140日タイプ 120日:140日=5:5 微分溶出曲線 1日当りの溶出率 (0~2%)
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JA全農高知取り扱い水稲用基肥一発肥料銘柄一覧その1
肥料名 成分(%) 配合原料のチッソ構成割合 メーカー名 速効性チッソ 被覆チッソ肥料 (緩効性チッソ) 新エムコート777 17-17-17 45% グッドIB 19% エムコート・S100日タイプ 36% ジェイカムアグリ エムコート45 15-15-15 60% エムコート・S100日タイプ 40% 〃 ハイエムコート200 22-10-10 40% グッドIB 10% エムコートS90日タイプ 50% エムコート早生045 20-14-15 エムコート・L60日タイプ 24% エムコート・S80日タイプ 36% 有機エムコート 088(特栽用) 10-8-8 10% 有機態チッソ 50% エムコート・S90日タイプ 40% LP早生1番 14-14-14 50% LPコート・P50日タイプ 10% LPコート・S80日タイプ 40% LP444-D80 15% LPコート・P100日タイプ 85% LP444-E80 LPコート・P140日タイプ 85%
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JA全農高知取り扱い水稲用基肥一発肥料銘柄一覧その2
肥料名 成分(%) 配合原料のチッソ構成割合 メーカー名 速効性チッソ 被覆チッソ肥料 (緩効性チッソ) 南国そだち 専用化成 20-12-14 60% ユーコート・50日タイプ 40% エムシー ファーティコム ユーコートエース 16-16-16 ユーコート・70日タイプ 40% 〃 ハイユーコート508 25-10-8 38% ユーコート・50日タイプ 12% ユーコート・90日タイプ 50% ユーコート666 (コシヒカリ用) 40% ユーコート・90日タイプ 60% ユーコート604 16-10-4 ユーコートクイック 16-10-12 42% ユーコート・80日タイプ 58%早生用 コシスーパー 15-18-16 セラコートR・50日タイプ 13% セラコートR・90日タイプ 27% セントラル 合同肥料 セラコートRワン 15-15-15 セラコートR・90日タイプ 47%
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JA全農高知取り扱い水稲用基肥一発肥料銘柄一覧その3
肥料名 成分(%) 配合原料のチッソ構成割合 メーカー名 速効性チッソ 被覆チッソ肥料 (緩効性チッソ) セラコートR622 (ヒノヒカリ用) 16-12-12 45% セラコートR・90日タイプ 35% セラコートR・130日タイプ 20% セントラル 合同肥料 すご稲N25 早生用 25-10-10 40% セラコートR・50日タイプ 10% セラコートR・90日タイプ 50% 〃 中晩生用 セラコートR・90日タイプ 16% セラコートR・110日タイプ 17.4% セラコートR・130日タイプ 11.6% 軽量らくだ君 39% セラコートR・90日タイプ 18% セラコートR・110日タイプ 22% セラコートR・130日タイプ 11% 注)被覆肥料の溶出タイプのところで、P、L、Sとしているのは P:放物線型溶出、L:直線型溶出、S:シグモイド型溶出(初期の溶出が少なく、 途中から溶出速度が速まり、後期に再び溶出速度が遅くなる。
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コーティング尿素由来NのTN中の割合(%)
特別栽培米対応一発銘柄内容例 銘柄名(仮称) 成分(%) N-P-K 原料構成 コーティング尿素由来NのTN中の割合(%) 特栽用マイティコート 088 10-8-8 有機化成 無機化成 コーティング尿素 約34 特栽用マイティコート 355 13-5-5 同上 約40 特栽用マイティコート 344 13-4-4 約45 特栽用マイティコート 266 12-6-6 約37 特栽用マイティコート 255 12-5-5 約38
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ニンニク、ショウガ、アスパラガス、トマト キュウリ、シシトウ、茶、ミカン、キク 赤紫蘇
現在上市されている銘柄の対象作物 水稲、大麦、小麦、大豆、小豆、ネギ 野沢菜、レタス、キャベツ、ブロッコリー ニンニク、ショウガ、アスパラガス、トマト キュウリ、シシトウ、茶、ミカン、キク 赤紫蘇 注)この他、設計を手がけた作物は多岐に亘る。
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米の農産物検査規格(水稲うるち玄米及びもち玄米)
項目 等級 最低限度 最 高 限 度 整粒 (%) 形質 水分 被害粒、死米、着色粒、異種穀粒及び異物 計 死米 着色 粒 異 種 穀 粒 異物 もみ 麦 もみ及び麦 を除いたもの 1等 70 1等 標準品 15.0 15 7 0.1 0.3 0.2 2等 60 20 10 0.5 0.4 3等 45 30 0.7 1.0 0.6
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検査規格にかかわる用語解説 ・整粒歩合:一定量の玄米の中に存在する整粒、すなわちきちんと整った 形をしている米粒の割合(欠け米、割れ米,、死米、未熟粒、異種穀粒な どを除いたもの) ・未熟粒:成熟しきっていない米粒のことで、米粒の胚乳部の一部や全体 的にデンプンの充 実が不十分な米粒のことをいう。デンプンが十分に集 まった米粒は、胚乳部は透明になっているが、デンプンの集まりが不十 分だと白色不透明になる。 (乳白粒):胚乳部は白色不透明(米粒の表面の約1/2以上)だが、米粒 の外側については充実しているため、死米と違って米粒に光沢がある。 (心白未熟粒)胚乳部の中心に平板上になった白色不透明の部分(米粒 の表面の約1/2以上)が見える米粒をいう。
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(基部未熟粒)基部(米粒の先端)に白色不透明の部分(米粒の表面の約
1/5以上)がある米粒を言い、米粒の成熟終期に低温・倒伏・風害などの 天候障害により、基部へのデンプンの集まりが妨げられた時にできやすい。 (腹白未熟粒)胚乳部や基部ではなく、腹部に白色不透明の部分(米粒長 の約2/3以上出、かつ米粒幅の1/3以上)がある米粒をいう。 (青未熟粒)果皮に葉緑素が残っていて緑色をした米粒を言い、一般的に 成熟が不十分なものほど緑色が濃く、米粒の表面に見える縦溝も濃くて深 くなる。 ・着色粒:イネシンガレセンチュウによる黒点米やカメムシによる斑点米、 病害の被害粒である濃い茶米も含まれる。更に、この中には暗色米(斑点 ありの茶米)や褐色米(濃茶米)が入る。 ・胴割れ米:米粒に亀裂が入ったもので、高温で乾燥しすぎたり、完熟後に 雨にあったりすると発生する。とう精(精米)のさいに砕けやすい。
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コシヒカリの等級別形状 1等 2等 規格外
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~最近の代表的な食味計の概要~ メーカー名 ㈱サタケ 静岡製機㈱ ㈱ケット科学研究所 型式 RCTA11A TM-3500 AN-820
測定方式 近赤外線透過方式 測定項目 水分、タンパク質 アミロース、 脂肪酸度、食味値 アミロース 品質評価値 測定時間 約40秒 約20秒 測定サンプル量 約250~300ml 66ml 約60ml 滋賀県産 日本晴の食味値 70(旧い機種は63) 70 65 注)1.美味しい米の食味値(スコア)の目安:サタケ80以上(旧い機種70以上)、静岡 製機 80以上、ケット75以上 2.水分:玄米適正値-14.5~15.5%、 3.タンパク質:米のタンパク質は、ご飯を炊くときにデンプンの 膨潤を抑えてしま う働きがあり、同じ品種のお米でもタンパク 質含量が高いとご飯の粘りが弱く なり、低いと粘りが強くなる。一般に日本人は粘りのあるご飯を美味しいと感じる。 4.アミロース:デンプンの中のアミロース(直鎖状構造)の比率(20%前後)を表 す。比率が低いほど炊飯した時に粘りがある。 5.脂肪酸度:玄米を貯蔵するに従って脂肪が分解し、遊離脂肪酸が 増加してくる。 この割合を見るのが脂肪酸度で古米化の進み具合を 表す。
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RCTA11A TM-3500 AN-820 ㈱サタケ 静岡製機㈱ ㈱ケット科学研究所
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21年産うるち玄米の県別検査結果(22年10月末現在)
県名 検査数量 (千トン) 等級別比率(%) 1等 2等 3等 規格外 高知 26.4 18.1 63.4 15.3 3.2 香川 33.8 15.8 79.6 4.6 0.0 愛媛 24.0 63.2 31.0 2.1 3.7 徳島 26.0 52.8 43.9 2.8 0.6 全国 4,818.6 85.1 12.1 1.0 1.8 注)1.2等以下に格付けされた主な理由は、充実度及び整粒不足による。(全国) 格付け理由 2等以下 総検査数量に対する割合 充実度 % 4.3% 整粒不足 % % 着色粒(カメムシ類) % % 2.1等米比率の低いワースト10の県(除く東京・沖縄) 香川(16)、高知(18)、長崎(25)、神奈川(32)、福岡(36) 和歌山(39)、徳島(53)、三重(57)、熊本(57)、兵庫(61)
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21年高知県産うるち玄米の品種別検査結果(22年10月末現在)
品種名 検査数量 (t) 等級別比率(%) 1等 2等 3等 規格外 コシヒカリ 17,279 13.0 66.8 17.4 2.9 ヒノヒカリ 4,187 17.9 67.1 11.7 3.3 黄金錦 159 24.4 57.6 11.3 6.7 あきたこまち 640 26.0 63.8 7.2 ナツヒカリ 1,561 56.2 38.0 4.9 0.9 ヒカリ新世紀 215 1.4 73.4 23.8 1.5 にこまる 49 26.9 65.3 2.4 5.5
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22年産うるち玄米の県別検査結果(22年10月末現在)
県名 検査数量 (千トン) 等級別比率(%) 1等 2等 3等 規格外 高知 21.5 15.0 66.2 15.4 3.5 香川 16.0 2.9 92.1 4.7 0.2 愛媛 16.7 26.1 65.5 6.3 2.1 徳島 23.7 49.8 46.9 3.0 0.3 全国 3,566.0 63.1 32.6 2.8 1.4 注)1.2等以下に格付けされた主な理由は、充実度及び整粒不足による。(全国) 格付け理由 2等以下 総検査数量に対する割合 心白及び腹白 % (13.8%) % (1.8%) 整粒不足 % (25.4%) 6.2% (3.4%) 充実度 16.3% (21.2%) % (2.8%) 着色粒(カメムシ類) % (20.2%) % (2.7%) *( )内は21年産の動機(21年10月末現在) 2.1等米比率の低いワースト10の県(除く東京・沖縄) 香川(3)、群馬(6)、高知(15)、神奈川(17)、長崎(19) 福岡(19) 愛知(21)、和歌山(21)、新潟(21)、奈良(23)
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22年高知県産うるち玄米の品種別検査結果(22年10月末現在)
品種名 検査数量 (t) 等級別比率(%) 1等 2等 3等 規格外 コシヒカリ 14,958 13.9 70.9 12.9 2.3 ヒノヒカリ 2,674 6.6 49.6 34.6 9.2 黄金錦 86 10.3 65.5 21.8 2.4 あきたこまち 449 8.4 74.4 12.0 5.1 ナツヒカリ 1,217 53.9 40.2 4.9 1.1 ヒカリ新世紀 146 4.0 55.2 27.3 13.5 にこまる 54 32.4 64.2 3.4 ー
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有 機 の 効 能 *有機質肥料 土壌微生物の活性向上 地下部の充実 *アミノ酸の効用 根の活力向上 生育安定
有 機 の 効 能 *有機質肥料 土壌微生物の活性向上 地下部の充実 *アミノ酸の効用 根の活力向上 生育安定 生育の充実 (特に天候不順時)
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アミノ酸 葉から根に転流=生育初期 (光合成が生育の律速) 根からの吸収 光合成産物の転流代替 (根の生長促進・活性増)
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窒素質肥料の土壌中における分解過程
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作物体のN代謝 有機質肥料
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マイティコート Q&A Q1.「マイティコート」とは、どんな肥料ですか? A .早や効きの無機化成、やや遅効きの有機化成
に緩効性のコーティング尿素を配合した高機能 の省力(一発型)肥料です。
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Q2.コーティング肥料とは、どんな肥料ですか?
A.1)肥料の表面を樹脂等の被覆資材で覆い、肥料成分 の溶出をコントロールして、作物の生育に応じて肥 効が現れるように調整した、緩効性の肥料です。 肥料成分の溶出は、地温による影響が大きく、地温 が高いと溶出も早くなります。 2)溶出のパターンとしては、施肥直後から直線的に肥 料成分の溶出が始まるリニア型と、初期の溶出が 抑えられ、一定経過後に山型の溶出を示すシグモ イド型に大別されます。「マイティコート」にはシグモイド 型を使用しています。 3)肥料成分の溶出をコントロールすることにより、肥料 成分の利用率が高くなり、かつ肥料成分の溶脱を抑 え水質汚染も防ぎます。また、基肥重点の施肥が可 能で、追肥回数が減らせるなど省力化が可能になり ます。
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Q3.コーティング尿素の肥効期間や効き方は?
A.1)溶出のパターンとしては40~180日タイプまであり、 水稲向けには通常60、80、100,120日タイプの 種類が使用されます。 コーティング尿素の肥効日数は、肥料成分が25℃ の水中条件で80%溶出するのに要する日数で示し ます。(25℃は夏場の水田土壌中の平均温度相当) 2)肥料成分の溶出は地温により変化します。 溶出の変化は、10℃温度が高くなると約1/2に早 まり、10℃低くなると約2倍遅くなるのが目安です。 水田では、春田植えの時期は、平均地温は15℃前 後なので25℃で測定した日数の約2倍遅くなって いることになります。従って、施肥直後の肥料成分の 溶出は抑えられていますので速効性の肥料と組み 合わせて使用する必要があります。
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コーティング尿素(100日タイプ)の温度別溶出曲線(15、25、35℃)
積分溶出曲線 35℃ 25℃ 35℃ 15℃ 25℃ 微分溶出曲線 15℃
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コーティング尿素のタイプ別別溶出曲線(25℃)
100日タイプ 60日タイプ 120日タイプ 80日タイプ
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A.3) 上記の様に、溶出速度は温度により変化しますが、
変動する温度条件で溶出量を推測するには、積算 温度(各日の平均気温を足した温度)を用います。 例えば100日タイプの80%溶出するのに要する 積算温度は、25×100=2,500℃ これを屋外条件に当てはめると、田植えから各日の 平均気温を足していって、2,500℃になる日が80 %溶出する推測日となります。
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Q4.コーティング尿素の被覆資材は、どんなものです か?
Q4.コーティング尿素の被覆資材は、どんなものです か? A.1)「マイティコート」に使用しているコーティング尿素の被 覆資材はウレタン樹脂を使用しています。 他社の使用している被覆資材には、ウレタン 樹脂の他ポリオレフィン樹脂、アルギッド樹脂、硫黄 ・ワックスの2重処理などがあります。 2)現在使用している被覆資材は、光と温度と 水により約10年で劣化し、崩壊します。 もう少し早く崩壊する被覆資材については、 現在検討中であり、数年後位には上市でき る予定です。
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Q5.「マイティコート」の特長は? A. 通常、コーティング尿素と混合する化成肥料は、「無機 化成」が一般的ですが「マイティコート」は無機化成の他 に当社独自の「有機化成」を配合しています。 施肥の直後は無機化成の速効性のチッソが効き、 その後、有機質が効いて更にコーティング尿素が必要 な時期(穂肥)に溶出する肥効調節型の肥料です。 A.1)コーティング尿素も配合する化成肥料も2~4mmの 粒径に揃えています。 2)比重は、銘柄によって微妙に異なりますが約0.9 です。 Q6.「マイティコート」の粒径は、比重は?
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Q7.「マイティコート」に含まれる「有機」の働きは?
A.1)土壌微生物の繁殖を高め、土壌の団粒化を促進し、 保水性・保肥力などを高めることで、「健康な土づく り」ができます。 2)根の活力を高め、日照不足や低温・干ばつなどのス トレスに強い抵抗力のある「健全な作物つづくりが 、 できます。 3)水稲栽培では、アミノ酸が地温の低い初期より吸収 され、根の充実・稲体の健全化を促し、増収・品質向 上が期待できます。 4)果樹・園芸栽培では、アミノ酸の働きにより、色つや、 味、糖度などの品質が向上し、栄養価の高い作物の 収穫が期待できます。
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Q8.水稲栽培での「マイティコート」の使用上の注意は?
A.1)施肥量を正しく守って下さい。施肥量が多い場合、倒伏し 易く、後効きによる食味などの品質低下を招く恐れがあり ます。 2)施肥時期は、田植え前7日を限度として下さい。溶出が早 まり倒伏し易くなります。 3)均一散布を心がけ、なるべく早く土中に混ぜ込んで下さい。 (施肥後3日以上経過する場合は、必ず耕起して下さい。代 掻き時に浮上する恐れがあります。) 4)側条施肥では、機械の調節を念入りに行って、必要量を正 確に各条に均一に落ちるようにして下さい。 5)慣行の穂肥を施した田では肥効が一気に高まり葉色が濃く なりますが、「マイティコート」施用の田ではコーティング尿素から肥 料成分が緩やかに溶出してくるので、葉色は急に濃くは なりません。但し気象条件等によつて葉色の落ちが激しい 場合には追肥の必要がある場合もあります。
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