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 会報が、先生方のお手元に届く頃は、夏真っ盛り。既に今年のプールの衛生安全検査は終わっているかもしれません。後の祭り的ですが、まだまだ、プールの衛生管理について学校からの問い合わせなどがあるかもしれません。それと来年に向けて・・・去る5月23日に開催された「平成24年度 鹿児島県水泳プール安全管理講習会」(文部科学省、鹿児島県教育委員会主催)で使用したスライドを「薬事情報センターだより」に代えて掲載してもらうことにしました。本来であれば、説明文を付さなければならないところですが・・・スライドのみの掲載で申

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1  会報が、先生方のお手元に届く頃は、夏真っ盛り。既に今年のプールの衛生安全検査は終わっているかもしれません。後の祭り的ですが、まだまだ、プールの衛生管理について学校からの問い合わせなどがあるかもしれません。それと来年に向けて・・・去る5月23日に開催された「平成24年度 鹿児島県水泳プール安全管理講習会」(文部科学省、鹿児島県教育委員会主催)で使用したスライドを「薬事情報センターだより」に代えて掲載してもらうことにしました。本来であれば、説明文を付さなければならないところですが・・・スライドのみの掲載で申し訳ありません m(_ _)m   当日の講習会模様(ビデオ)は、県薬のホームページで公開されていますのでお時間が有りましたら参考にしていただけたらと思います(予定) 。  さて、検査の基本は、「正しいサンプリングと正しいサンプル管理」、そして「正しい試験」、最後に「正しい判断(解析、解釈)と正しい報告」。  サンプリングの段階で不手際があると、全てに響いてきます。まずは、検査の意味を含めて正しいサンプリングや試験手順を習熟し、検査を実施する必要があります。  「正しくサンプリングされ、正しく保管管理された試料」を“信頼実績のある機関”で試験することにより“結果の信頼性が担保”されます。信頼性の高い結果が得られてこそ、適切な判断ができます。  幸い、鹿児島県薬剤師会は、信頼実績のある試験センターを自前で持っています。それを利用しない手はないということに。  なお、検査項目の解説などは、「改訂版 学校環境衛生管理マニュアル」(文部科学省: <ネタバラシ> 今回、「講習会」で話すにあたり、広島の豊見先生が「学薬の時間」(ラジオ日経)で話されていた内容を「絵」にしてみることを思いつきました。そこに、これまでに学校薬剤師としての経験を加えて・・・・世にも奇妙かつ枝葉の多いプレゼン資料が完成 \(◎o◎)/!

2 2012年5月23日 鹿児島県薬剤師会 薬事情報センター 惠谷 誠司
水泳プールの衛生管理 2012年5月23日 鹿児島県薬剤師会 薬事情報センター 惠谷 誠司

3 子供らに 安全で安心して利用できる環境 を提供する

4 まずは、連携 学校薬剤師 教諭 PTA 学校薬剤師の立ち位置とは、

5 学校薬剤師 学校教育法 学校保健法(S33/4/10)→学校保健安全法(H21/4/1) 第1条 第12条 第23条
第1条  学校とは、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校 第12条 学校においては、別に法律で定めるところにより、幼児、児童、生徒、及び学生並びに職員の健康の保持増進を図るため、健康診断を行い、その他その保健に必要な措置を講じなければならない 学校保健法(S33/4/10)→学校保健安全法(H21/4/1) 第23条

6 学校保健安全法 第23条 学校には学校医を置くものとする。 大学以外の学校には、学校歯科医及び学校薬剤師を置くものとする。
学校保健安全法 第23条 学校には学校医を置くものとする。 大学以外の学校には、学校歯科医及び学校薬剤師を置くものとする。 学校医、学校歯科医及び学校薬剤師は、それぞれ医師、歯科医師又は薬剤師のうちから任命し、又は委嘱する。 学校医、学校歯科医及び学校薬剤師は、学校における保健管理に関する専門的事項に関し、技術及び指導に従事する。 学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の職務執行の準則は、文部科学省令で定める。

7 学校薬剤師の職務執行の準則 第二十四条 学校薬剤師の職務執行の準則は、次の各号に掲げるとおりとする。
第二十四条  学校薬剤師の職務執行の準則は、次の各号に掲げるとおりとする。  学校保健計画及び学校安全計画の立案に参与すること。 第一条の環境衛生検査に従事すること。    学校の環境衛生の維持及び改善に関し、必要な指導及び助言を行うこと。  法第八条 の健康相談に従事すること。  法第九条 の保健指導に従事すること。  学校において使用する医薬品、毒物、劇物並びに保健管理に必要な用具及び材料の管理に関し必要な指導及び助言を行い、及びこれらのものについて必要に応じ試験、検査又は鑑定を行うこと。 前各号に掲げるもののほか、必要に応じ、学校における保健管理に関する専門的事項に関する技術及び指導に従事すること。    2 学校薬剤師は、前項の職務に従事したときは、その状況の概要を学校薬剤師執務記録簿に記入して校長に提出するものとする。

8 学校環境衛生基準 (平成21年4月1日施行)法第6条第1項の規定に基づく
教室等の環境に係る学校環境衛生基準 飲料水等の水質及び施設・設備に係る学校環境衛生基準 学校の清潔、ネズミ、衛生害虫等及び教室等の備品の管理に係る学校環境衛生基準 水泳プールに係る学校環境衛生基準 日常における環境衛生に係る学校環境衛生基準

9 利用者 設備・環境 管理者 使用のルール 日常点検・管理 学校薬剤師 検査機関

10 プール衛生管理検査事項 プール本体の衛生状態等 附属施設・設備及びその管理状況 浄化設備及びその管理状況 消毒設備及びその管理状況
清潔状況及び汚染源等について調べる。その際、プールの構造等にも配慮すること。 附属施設・設備及びその管理状況 足洗い、シャワー、腰洗い、洗眼・洗面、うがい等の施設・設備及び専用便所、及び専用の薬品保管庫の使用状況及びその管理状況等について調べる。 浄化設備及びその管理状況 プールの循環ろ過器等の浄化設備及びその管理状況を調べる。 消毒設備及びその管理状況 プール水の塩素消毒の方法、設備及びその管理状況を調べる。 照度、換気設備及びその管理状況 屋内プールにあっては照度、換気設備の使用状況及びその管理状況等について調べる。 水 質 入場者の管理状況 日常の管理状況

11 プールとは直接関係ありませんが・・ 施設の管理状況(安全性)の点検

12 検査項目 基準 (9) プール本体の衛生状況等 (ア) プール水は、定期的に全換水するとともに、清掃が行われていること。 (イ) 水位調整槽又は還水槽を設ける場合は、点検及び清掃を定期的に行うこと。 (10) 浄化設備及びその管理状況 (ア) 循環浄化式の場合は、ろ材の種類、ろ過装置の容量及びその運転時間が、プール容積及び利用者数に比して十分であり、その管理が確実に行われていること。 (イ) オゾン処理設備又は紫外線処理設備を設ける場合は、その管理が確実に行われていること。 (11) 消毒設備及びその管理状況 (ア) 塩素剤の種類は、次亜塩素酸ナトリウム液、次亜塩素酸カルシウム又は塩素化イソシアヌル 酸のいずれかであること。 (イ) 塩素剤の注入が連続注入式である場合は、その管理が確実に行われていること。 備考 :検査項目(9)については、浄化設備がない場合には、汚染を防止するため、1週間に1回以上換水し、換水時に清掃が行われていること。この場合、腰洗い槽を設置することが望ましい。 また、プール水等を排水する際には、事前に残留塩素を低濃度にし、その確認を行う等、適切な処理が行われていること。

13 プール用塩素剤の種類と特徴 1 種類 特徴・注意事項 保管方法 次亜塩素酸 ナトリウム [NaClO] (液体)
プール用塩素剤の種類と特徴 1 種類 特徴・注意事項 保管方法 次亜塩素酸 ナトリウム [NaClO] (液体) ① 有効塩素含有量 5%~10%、強アルカリ性の液体であり、連続注入によく使用される。 ② 原液は皮膚を侵すので、手などについた場合は、直ちに水で洗浄する。 ・専用の保管庫等、冷暗所に施錠して保管 ・使用期限1年 ・凝集剤と一緒に保管しない カルシウム (さらし粉) [Ca(ClO)2](固体) ① 白色の固体、有効塩素含有量 70%以上 ② 顆粒剤は、散布すると速やかに溶解する。 錠剤は徐々に溶解し塩素濃度を長く保つ。 ③ 固体のイソシアヌル酸との混合は危険。 ・湿気を避ける ・火気厳禁

14 プール用塩素剤の種類と特徴 2 種類 特徴・注意事項 保管方法 塩素化 イソシアヌル酸 (固体)
プール用塩素剤の種類と特徴 2 種類 特徴・注意事項 保管方法 塩素化 イソシアヌル酸 (固体) ① 白色の固体、顆粒又は錠剤。有効塩素含有量 85%以上のトリクロルイソシアヌル酸と、60%のジクロルイソシアヌル酸ナトリウム又はジクロルイソシアヌル酸カリウムがある。 ② イソシアヌル酸は有効塩素の安定効果がある。 ③ プール水を酸性にすることがある。 ・専用の保管庫等、冷暗所に施錠して保管 ・湿気を避ける ・次亜塩素酸カルシウムと同一の場所に保管しない 塩素ガス [Cl2](気体) ① ボンベに詰めた塩素ガスを、専用の装置で水に溶解してプールに注入する。 ② 塩素ガス自体は有毒なので、「毒物及び劇物取締法」等の規定に従って取り扱うこと。 ③ プール水を酸性にする。 ・専用の保管庫に施錠して保管 ・「毒物及び劇物取締法」等の規定に従って取り扱う

15 塩素剤の保管について 固形塩素剤は強力な酸化性物質であり、取り扱いを誤ると発火、爆発等の重大な事故につながる危険性がある 次の事項に注意する
火気、熱、酸、グリース類、油、ぼろ布及びその他可燃物と直接接触させない 吸湿を避けるため、密閉して冷暗所に貯蔵する ごみ収集車やごみ箱、ごみ捨て場に捨てない プール終了時に開封した消毒剤が残っている場合には、翌年まで残さないでプール本体に入れて溶かしてしまう 取り扱いの際は、目、鼻、口に入れないように注意する 衣服に付着したら直ちに払い落とすか、水洗いする

16 整理整頓

17 塩素ガス暴露の身体への影響 検査項目 基準 施 設 ・ 備 の 衛 生 状 態 (12) 屋内プール ア.空気中の二酸化炭素
1500ppm 以下が望ましい。   イ.空気中の塩素ガス 0.5ppm 以下が望ましい。 ウ.水平面照度 200 lx 以上が望ましい。 (100 lX)* *遊泳用プールの衛生基準について(健発第 号) H19/5/28 塩素ガス暴露の身体への影響 0.1~0.2 ppm :  臭気の感知の限界 1 ppm :  かなり刺激臭が強い 3~6 ppm : 目・鼻・喉に刺激、頭痛 14~21 ppm :  30~60分で生命に危険 40~60 ppm :  短時間で生命に危険 100 ppm :  1分以上耐えられない 900 ppm :  即死

18 プール衛生管理検査事項 プール本体の衛生状態等 附属施設・設備及びその管理状況 浄化設備及びその管理状況 消毒設備及びその管理状況
照度、換気設備及びその管理状況 水 質 入場者の管理状況 日常の管理状況

19 安心して飲めますか

20 把握してますか・・・その1 原水 水道 井戸 河川 浄化タイプ 循環ろ過 (タイプ)  入れ替え式 消毒方法 自動注入 投げ込み

21 プールの水 原水 井戸水、河川水、湖沼水など・・・・ 飲料水の基準に適合するものであることが望ましい。 プール使用開始前に水質検査
水道水や飲用に供する井戸水 井戸水、河川水、湖沼水など・・・・ プール使用開始前に水質検査 「飲料水等の水質及び施設・設備に係る学校環境衛生基準」の「(2)専用水道に該当しない井戸水等を水源とする飲料水の「水質」の「ア」の検査項目の基準を満たすよう努める。 有機物など (塩素消毒の際に注意)

22 学校環境衛生基準 青字:日常点検 検査項目 基準 水 質 (1) 遊離残留塩素 0.4mg/L以上1.0mg/L以下 (毎時1回以上測定)
   (午前中1回以上、午後2回以上)* (2) pH値 5.8 以上 8.6 以下 (3) 大腸菌 検出されない (4) 一般細菌 1mL中 200 コロニー以下 (5) 有機物等 過マンガン酸カリウム消費量12mg/L以下 (6) 濁度 2度以下(水中で3m離れた位置からプール壁面がはっきりと見える程度) (7) 総トリハロメタン 0.2mg/L以下。 (8) 循環ろ過装置の処理水 出口濁度は、0.5 度以下。0.1 度以下であることが望ましい。 検査回数: 使用日の積算が30日以内毎に1回行う。トリハロメタンは毎年1回以上 *遊泳用プールの衛生基準について(健発第 号) H19/5/28との相違点

23 ☓ ◯ 大失敗・・・・処理水濁度検査 正しいサンプリングが重要 ・配管図などから正しい採水口を確認 ・稼動状態
・コックを数回開け閉め(蓄積しているゴミなどを落とす) ・数分間放水後採取 正しいサンプリングが重要

24 学校環境衛生基準 青字:日常点検 検査項目 基準 水 質 (1) 遊離残留塩素 0.4mg/L以上1.0mg/L以下 (毎時1回以上測定)
   (午前中1回以上、午後2回以上)* (2) pH値 5.8 以上 8.6 以下 (3) 大腸菌 検出されない (4) 一般細菌 1mL中 200 コロニー以下 (5) 有機物等 過マンガン酸カリウム消費量12mg/L以下 (6) 濁度 2度以下(水中で3m離れた位置からプール壁面がはっきりと見える程度) (7) 総トリハロメタン 0.2mg/L以下。 (8) 循環ろ過装置の処理水 出口濁度は、0.5 度以下。0.1 度以下であることが望ましい。 検査回数: 使用日の積算が30日以内毎に1回行う。トリハロメタンは毎年1回以上 *遊泳用プールの衛生基準について(健発第 号) H19/5/28との相違点

25 大腸菌?? 大腸菌群は糞尿などの混入の目安

26 なぜ、残留塩素濃度は0.4mg/L以上? 死滅する残留塩素濃度 (mg/L) 菌種 0.10 チフス菌、赤痢菌、淋菌、コレラ菌、ブドウ球菌
0.15 ジフテリア菌、脳脊髄膜炎菌 0.20 肺炎双球菌 0.25 大腸菌、溶血性連鎖球菌 0.4 アデノウイルスの感染はほとんどない 細菌と塩素濃度との関係(Tonny による) (15~30 秒間で病原菌を殺すのに必要な塩素濃度)

27 0.4-1.0mg/L そんなに濃くて大丈夫 目が痛くなるのでは?
御存知ですか? 鹿児島市の水道水の残留塩素濃度 それでは、後ほど測定してみましょう

28 なぜ、pHは5.8以上8.6以下? pH5.8より小さいと pH8.6より大きいと 涙液のpH 浄化能力が低下し、金属の腐食が進行する
消毒用の塩素剤の効果が低下する 涙液のpH より快適に泳ぐには、pH6.8~7.5

29 目が痛くなったりするのは 結合残留塩素 pHの異常 水はオーバーフローさせておく 有機物(汗、尿など)→ アンモニア → クロラミン
有機物(汗、尿など)→ アンモニア → クロラミン (結合残留塩素) NH3+ HOCl ⇄ NH2Cl+ H2O NH3+2HOCl  ⇄ NHCl2+2H2O NH3+3HOCl  ⇄ NCl3 +3H2O pHの異常 水はオーバーフローさせておく 補給水(プール水量の5~20%)によるpHのコントロールとゴミなどの除去

30 プールの場所による塩素濃度のムラ 使用前 測定時 撹拌

31 対角線3箇所以上 水面下20cm 3 2 1 4 20cm 循環ろ過装置 取水口付近

32 残留塩素濃度は変化する 天候 気温 プール利用者数 晴天、高温の条件下  10分間で0.1mg/L低下 こまめな管理

33 利用開始時は、0.7mg/Lに調整 <0.4mg/L =0.4mg/L 連続注入装置のみでのコントロールは難しい

34 塩素注入量の計算 一定量のプール水に初めて塩素剤を注入する場合の必要量は、次式で計算する。
ただし、塩素剤の必要量は、天候や水泳人員、プールの規模などいろいろな要素で変化するため、目安として利用。 q = Y × 100 × a / X      q:塩素剤の必要量 (gまたは mL ) Y:プールの水量 (m3) X:塩素剤の濃度 (%) a:目標とする残留塩素濃度 (mg/L )

35 63%のジクロルイソシアヌル酸ナトリウムの投入量 (プール水 100m3に対して)
投入量の表を作成して掲示しておく 実際のプール規模に合わせて計算する 例) 63%のジクロルイソシアヌル酸ナトリウムの投入量 (プール水 100m3に対して) 残留塩素濃度 (測定値)(mg/L) 目標残留塩素濃度 (mg/L) 投入量  (g) 備え付けカップ メモリ 備考 0.1 0.7 120 6 0.2 100 5 0.3 80 4 0.4 60 3 0.5 40 2 0.6 20 1 * 水100m3に対して残留塩素0.1mg/L上昇するために20g必要

36 タブレットではなく粒 粒状の塩素消毒剤は速やかに溶け、 残留塩素濃度調整を行い易い

37 簡易小プール残留塩素濃度の保持 体についた汚れ(汗など)をできるだけプール内に持ち込まない。
塩素剤はバケツなどである程度薄めてから投入する。 容量の小さいプールであれば、使うたびに水を取り換える。 天気が良く暑い日ほど、また、入る人数が多いほど、残留塩素は早く消失する。 残留塩素濃度の測定は頻繁に行う。

38 夜間・休日 プールの残留塩素も おやすみ (・・?

39 22年度の不適率 (薬剤師会試験センター検査受託分)
22年度の不適率  (薬剤師会試験センター検査受託分) 検査件数: 691件    不適件数: 104件 検査項目 基準値 不適件数 特記事項 pH 5.8以上8.6以下 12 全て5.7以下 濁度 2度以下 10 有機物 12mg/L以下 1 過マンガン酸カリウム消費量として 一般細菌 200CFU以下 72 大腸菌 検出されない 9 総トリハロメタン 0.2mg/L以下 検査件数: 307件    不適件数: 72件 検査項目 基準値 不適件数 特記事項 ろ過装置濁度 0.5度以下 0.1度以下が望ましい 72 0.6~1.0 39施設 1.1~2.0 24施設 2.1以上  9施設

40 プール衛生管理検査事項 プール本体の衛生状態等 附属施設・設備及びその管理状況 浄化設備及びその管理状況 消毒設備及びその管理状況
照度、換気設備及びその管理状況 水 質 入場者の管理状況 日常の管理状況

41 把握していますか・・・その2 ・食事 ・睡眠 ・体調 疾病 感染症 その他 ・体質 化学物質過敏 日光過敏
  疾病    感染症    その他 ・体質   化学物質過敏   日光過敏 ・使用人数

42 児童生徒の指導項目 (例) 登校時から水泳実施前までの健康チェックをする。 水泳のための健康カードに記入して提出させる。
児童生徒の指導項目 (例) 登校時から水泳実施前までの健康チェックをする。 水泳のための健康カードに記入して提出させる。 用便、耳あか、爪、水着などについて確認させる。 更衣室の利用方法や更衣の仕方を知らせる。 準備運動の大切さとポイントを認識させる。 シャワー、足洗い場、腰洗い槽などの使い方を知らせる。 水泳中の健康チェックの仕方を知らせる。 水泳中の用便とプールヘ戻るときのきまりを知らせる。 休憩の大切さとその仕方を知らせる。 終了後の人員の確認を徹底させる。 洗眼やうがいの仕方を知らせる。 からだ拭きの仕方やタオルの管理を知らせる

43 プールで感染する恐れのある感染症 1 疾患名 原因菌・ウイルス 主症状 潜伏期 予防 咽頭結膜熱 (プール熱) アデノウイルス
プールで感染する恐れのある感染症 1 疾患名 原因菌・ウイルス 主症状 潜伏期 予防 咽頭結膜熱 (プール熱) アデノウイルス 午後から夕方にかけて高くなる。39度程度の発熱、咽頭炎症状、結膜炎 3~5日 残留塩素の保持。水泳後のうがい、手洗い、洗眼。タオル、ハンカチ、目薬などを他人と共用しない 流行性角結膜炎 (はやり目) 結 膜 と 角 膜の 炎 症。 流 涙・充血・眼脂 5~7日 急性出血性結膜炎 (アポロ病) エンテロウイルス 眼痛・充血・眼脂 1~2日 夏かぜ症候群 腸管系ウイルス 発熱、上気道炎症状、頭痛、嘔吐、下痢、筋肉痛、食欲不振 残留塩素保持。症状を有する人をプールに入れない。水泳後のうがい

44 プールで感染する恐れのある感染症 2 疾患名 原因菌・ウイルス 主症状 潜伏期 予防 伝染性軟属腫 (水いぼ) ポックスウイルス
プールで感染する恐れのある感染症 2 疾患名 原因菌・ウイルス 主症状 潜伏期 予防 伝染性軟属腫 (水いぼ) ポックスウイルス 皮膚に中央部のくぼみとやや白っぽい光沢のある1~10mmの丘疹 タオルの共用禁止。更衣室の床などの掃除と乾燥。水泳直後に十分にシャワーを浴びる 手足口病 コクサッキーウイルス 手、足、臀部に紅色の球状丘麻疹 2~7日 ヘルパンギーナ 突然の高熱、口腔内奥に紅暈に囲まれた小水疱疹。嘔吐、不機嫌、咽頭痛、全身倦怠感 伝染性膿痂疹 (とびひ) 黄色ブドウ球菌 皮膚に1~2mmの水疱。1~2日後に指頭大まで増大 感染者を入水させない。タオル類の共用禁止

45 プールで感染する恐れのある感染症 3 疾患名 原因菌・ウイルス 主症状 潜伏期 予防 腸管出血性大腸菌 感染症(O157など) 腸管出血性
プールで感染する恐れのある感染症 3 疾患名 原因菌・ウイルス 主症状 潜伏期 予防 腸管出血性大腸菌 感染症(O157など) 腸管出血性 大腸菌 激しい腹痛と下痢(水溶性→鮮血便)。初期症状は「かぜ」に類似 2~9日 症状を有する人をプールに入れない。残留塩素の保持。 レジオネラ症 レジオネラ肺炎 レジオネラ属菌 全身倦怠感、筋肉痛、悪寒を伴う高熱(39~41度)、乾性咳、呼吸困難 2~12日 採暖槽水を毎日交換、清掃、消毒。レジオネラ属菌の定期検査(年1回以上)。残留塩素の保持。 ポンティアック熱 倦怠感、筋肉痛、発熱などインフルエンザ様症状 1~2日

46 レジオネラ <レジオネラ症> レジオネラ属菌を含む水や細かい水滴(エアロゾル)の吸引などにより起こる。肺炎の3~10%はこれが原因。 レジオネラ属菌は、自然界にも生息しており、36℃前後で最もよく増殖する。採暖槽は水温が高いため、そこに接続されている循環ろ過装置などで微生物が繁殖しやすく、レジオネラ症の感染源となるおそれがある。 <採暖槽の管理> 「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」(平成13年9月11日厚生労働省健康局生活衛生課長通知健衛発第95号  )に準じ、レジオネラ属菌が検出されないような維持管理を行い、管理日誌に記録する。 遊離残留塩素濃度は、常時0.2mg/L以上に保ち、微生物の繁殖を防ぐ。 毎日完全に水を換える場合は、その都度清掃し1月に1回以上消毒を行う。 それ以外の場合は、1週間に1回以上完全に水を換え清掃・消毒を行う。 ろ過器は、逆洗と消毒を、1週間に1回以上実施。 循環配管の内壁には、ぬるぬるした生物膜(バイオフィルム)が生成されやすく、レジオネラ菌の温床となるので、年に1回程度は循環配管内のバイオフィルムを除去し消毒(例:5~10mg/L程度の残留塩素濃度で数時間、採暖槽の循環ろ過装置を運転)。 レジオネラ属菌の水質検査を定期的に行う(目安:10CFU/100mL)。

47 把握していますか・・・その3 国立感染症研究所 感染症発生動向調査 週報
国立感染症研究所 感染症発生動向調査 週報

48 腰洗い槽 危険性 高濃度残留塩素 50~100mg/L VS. 水質管理 感染防止(消毒) 事故(転倒など) 過敏症
   事故(転倒など)    過敏症  VS.           水質管理                   感染防止(消毒) 遊泳用プールの衛生基準について

49 腰洗い槽 循環ろ過装置及び塩素の自動注入装置があり、プール本体の水中遊離残留塩素濃度が適切に管理できている場合には、必ず使用しなければならないものではない。 一度に多数の児童生徒等が入水する場合、十分にシャワーで身体を洗浄することが時間的に困難な場合がある。このような場合、腰洗い槽の使用は比較的短時間で有効な洗体方法となり、学校プール水の衛生管理上有効な方法である。 腰洗い槽の使用、不使用については、それぞれの学校において、専門家の助言を得る等、十分に検討し、決定することが重要である。 皮膚等に疾患のある児童・生徒は、高濃度の塩素に対し影響を受けやすいので、腰洗い槽は使用させず、シャワー等による洗浄で代替させる。

50 夏はシラミも活動的   頭をボリボリ掻きはじめたら要注意! (耳の後ろ、後頭部) 決して不潔な訳ではない by Eya

51 溺れるものは、髪の毛をも・・・ by Eya プール水を介した感染は無い

52 駆除 【物理的方法】 ・洗髪と櫛による方法 洗髪では髪の毛にしっかりと固着している卵の除去効果は期待できない。
 ・洗髪と櫛による方法 洗髪では髪の毛にしっかりと固着している卵の除去効果は期待できない。 櫛では頭髪に固着している卵の除去も可能(櫛目の細かい櫛を用いる)。 卵の付いている髪をはさみで切除する。  ・更衣室などでロッカーを共有する場合    脱衣したものを大きなゴミ袋に入れてしっかり口を塞いでおく 【薬剤による方法】  ・薬剤による駆除にはヒトに直接処理する場合    ピレスロイド系殺虫剤(フェノトリン粉剤または同シャンプー剤)を用法・用量に従って使用。   *卵には効かない (付着している頭髪をはさみで切除)  ・寄生者から脱落したシラミを予防的に駆除する場合   脱衣所、ロッカー、休憩室、仮眠室等の場所に、有機りん系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤を残留散布。

53 予防策 水質 アタマジラミ

54 VS. ゴーグル 鹿児島ならでは・・ 火山灰 紫外線 水泳指導の目的のひとつ ↓ 水難事故への備え ・水を怖がらない
     ・水を怖がらない      ・水中で目を開けておける

55 ある日の ある施設の プール

56 洗眼 感染症などの予防 VS. 水流による角膜損傷 プールにはゴーグル使用が望ましい。
プール後の水道水による簡単な洗眼は行っても良いが、積極的に推奨するものではない。 児童生徒の体質によっては、人工涙液の点眼や簡単に水道水で目の周りを洗うなどの対応も必要である。 平成20年8月 日本眼科医会

57 ある施設の屋外水栓

58 日焼け止め 殺人的紫外線 (・・? VS. 水質 ① 「SPF 15 以上」、「PA ++ ~ +++」を目安
② 「無香料」and「無着色」の表示があるものに制限 ③ プールでは「耐水性」or「ウォータープルーフ」表示のもの H23/10 日本臨床皮膚科医会 2012/4/27 YaHoo Japan Web より

59 プール衛生管理検査事項 プール本体の衛生状態等 附属施設・設備及びその管理状況 浄化設備及びその管理状況 消毒設備及びその管理状況
照度、換気設備及びその管理状況 水 質 入場者の管理状況 日常の管理状況

60 プール管理体制・管理作業の明確化 市町村教育委員会 プール管理責任者 …… プール全体管理状況把握/プール衛生管理者の監督 (施設の代表者) プール衛生管理者 …… ア) プール管理責任者補佐/プールの実務管理 イ ) プール管理担当者の適時教育訓練(技術向上) ウ) 緊急時(事故発生等)の的確な状況把握と必要措置 プール管理担当者 …… 担当授業のプール管理(その業務に適した者を選任) 保健・養護担当者 …… 遊泳者の健康管理 学校医………遊泳者の健康管理、感染症発生時等に必要な指導・助言 学校薬剤師…水質管理、施設設備管理、薬品管理について必要な指導・助言 関係機関(保健所、警察署、消防署など) 関係業者(浄化設備管理業者、薬品納入業者など)

61 シーズン前 管理計画の策定 プール水の入れ換え、清掃、排水口、循環水の取入口等の取水口の安全確認の時期
シーズン前 管理計画の策定  プール水の入れ換え、清掃、排水口、循環水の取入口等の取水口の安全確認の時期 ろ過機等の点検、整備(ろ材の交換等)の時期 消毒薬、その他薬品の予定使用量及び購入時期 水道水の予定使用量 水道水以外の水を使用するプールにあっては、使用水の水質検査時期 プール水の水質検査時期 屋内プールにあっては、屋内空気中の二酸化炭素濃度の測定時期 プール管理担当者及び監視員の配置、当番順 健康診断の実施時期

62 プールの自主点検表    プール施設の名称:__________________    プール管理責任者名:_________________    プール衛生管理者名:_________________
プール水の交換時期に合わせて実施 検査項目 点検日 検査結果 不適の場合の措置状況 不適 非該当 施設設備の点検 プール本体 亀裂の有無、塗装の剥れはないか 排水口 プールの水が引き込まれる取水口 (循環水の取入口、起流のための取水口等) 二重構造になっているか 上下蓋がともにネジ、ボルト等により堅固に固定されているか 吸い込み圧の状況はどうか(吸い込まれるおそれはないか) プールサイド 陥没、凸凹はないか 滑り止め塗装の状況はどうか マットのめくれはないか 給水設備 落とし込み構造となっているか 吐水空間は十分にあるか 給水管の端は危険でないか ろ過設備(ろ過機、循環ポンプ等) 点検・整備は適切か 薬品の保管 薬品は適切に保管管理され、盗難防止の措置が講じてあるか 付帯設備 洗眼、洗浄設備に目詰まりはないか いつでも使用できるように救命具は整備されているか (整備している救命具は) (                ) 救急薬品を常備しているか 応急措置のための設備を常備しているか (例えば毛布、担架、ベット等) 遊戯設備(ウォータースライダー他) 安全点検を実施しているか 監視 プール監視員等 管理を委託する場合にあっては、その管理状況を十分に 確認しているか 監視員を複数人を配置しているか(できるか) 事故発生時の応急体制(救護等の対応)は準備されているか 事故発生時の連絡体制は整備されているか

63 シーズン中の管理 プール水の衛生 遊泳者の安全 日常管理 プール監視 利用者への注意事項周知 健康管理 身体の洗浄 トイレ
プールサイドの行動

64 管理記録簿 使用前 使用後 塩素濃度、温度、使用人数等のみの記載? 行った処理・経過についても記録
天候、気温、水温、水泳者数、使用時間、新規補給水量、循環水量、水質検査結果、残留塩素等濃度、設備の点検及び整備の状況、事故の状況等を毎日記録し、3年間以上保管。 定期並びに臨時検査については5年以上保管 (学校環境衛生基準)

65 プールに関する事故 (事例とその予防対策)
プール3大事故 吸い込み(排水口・循環水取入口など) 飛び込みによる衝突(人・プール底面) 転倒(プールサイド) 塩素剤などの薬品の誤混合(誤投入) 設備管理  & 使用ルール  <参考> プールの安全標準指針 (平成19年3月) 文部科学省・国土交通省         

66 シーズン後の管理 点検補修 貯水 消毒剤 出入口施錠 ろ過器 消毒装置 プール施設(プール本体、柵) プール本体の保護(亀裂防止)
寒冷地では排水(凍結による破損予防) 消毒剤 シーズン中に使用する量を購入し、使い切る 残薬の保存方法 廃棄 出入口施錠

67 利用者 設備 管理者 使用のルール 日常点検・管理 学校薬剤師 検査機関

68 子供らに 安全で安心して学べる環境 を提供する
そのために一肌脱ぐ・・・・・学校薬剤師


Download ppt " 会報が、先生方のお手元に届く頃は、夏真っ盛り。既に今年のプールの衛生安全検査は終わっているかもしれません。後の祭り的ですが、まだまだ、プールの衛生管理について学校からの問い合わせなどがあるかもしれません。それと来年に向けて・・・去る5月23日に開催された「平成24年度 鹿児島県水泳プール安全管理講習会」(文部科学省、鹿児島県教育委員会主催)で使用したスライドを「薬事情報センターだより」に代えて掲載してもらうことにしました。本来であれば、説明文を付さなければならないところですが・・・スライドのみの掲載で申"

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