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第一種衛生管理者養成講習会 第12章 労働生理 「人体の組織および機能」
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(1)細胞・組織・器官(臓器)の構成 細胞 ⇒ 組織 ⇒器官(臓器) ⇒ 器官系 胚盤胞 受精卵 3~4分割 幹細胞(万能細胞) 血液 皮膚
筋肉 神経細胞 細胞 ⇒ 組織 ⇒器官(臓器) ⇒ 器官系 血液・循環器・呼吸器・消化器・内分泌・神経・感覚器・生殖器
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(2)体液と血液の組成と働き ア 体液の組成と働き 体液=血液・リンパ・組織液・髄液 体重の 男性で約60% 女性で約55% ○働き 循環系を使って 酸素・栄養・免疫抗体・ホルモン を運搬 老廃物を回収
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(2)体液と血液の組成と働き イ 血液の組成と働き ・血液量 体重の約8%:1/13~1/10 例)体重65Kgの人で約5L ・働き 酸素・栄養を全身組織に供給 ホルモンの運搬 二酸化炭素・老廃物を回収
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(2)体液と血液の組成と働き イ 血液の組成と働き 血 液 ①有形成分=赤血球+白血球+血小板 ②液体成分=血漿⇒血液容積の55% ・血液を放置すると・・・すぐ固まる。 凝固:フィブリノーゲン→フィブリン
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赤血球 ・円板状の細胞 ・450~500万/μL ・ヘモグロビンを含む:O2CO2を運搬 肺で酸素とくっついて、組織で離す
肺で酸素とくっついて、組織で離す ・寿命:約120日 ・ヘマトクリット=赤血球の相対的容量 男性:45%、女性:40%
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白血球 好中球,好酸球,好塩基球,リンパ球,単球 ・ 4000~8500/μL ・性差なし ・寿命:3~4日 長くとも14日以内
Tリンパ球・・・敵を認識 (細菌・異物の認識) Bリンパ球・・・敵を攻撃 (抗体産生) ・ 4000~8500/μL ・性差なし ・寿命:3~4日 長くとも14日以内
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リンパ球形成 臓器
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血小板 ・直径2~3μm ・15~35万/μL ・止血作用が役割 ・血管外→壊れやすい膜で包まれている ⇒すぐに壊れて血液凝固作用を発揮
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血 漿 ・水:約9割,蛋白質7% <肝臓で製造> アルブミン:血液浸透圧の維持 グロブリン:免疫物質の抗体を含む フィブリノゲン
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血液型と輸血 ABO式血液型 A型:40%・・・抗B抗体 O型:30% ・・・抗A抗体+抗B抗体 B型:20%・・・抗A抗体
AB型:10%・・・抗A抗体・抗B抗体なし
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血液型と輸血 Rh式血液型 D抗原の有無によって(-)or(+) ・母Rh (-),父Rh (+) ⇒胎児はRh(+)
対する抗体出現 ⇒2回目の妊娠で子に問題 発見当時 アカゲザル(Rhesus monkey)を使用⇒Rh式
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(3)循環器のしくみと働き =心臓の働き=血液の動向
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(3)循環器のしくみと働き 心臓の構造 握りこぶし大 心筋(筋肉⇒不随意筋・横紋筋) で出来ている。 重さ:200~300g 送り出す血液量:4~5リットル/分 1心拍あたりの拍出量:平均60ml 60ml×70回/分=4200ml/分
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(3)循環器のしくみと働き 心臓が規則正しく動くのは? 刺激伝道系
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(3)循環器のしくみと働き 心拍数 頻脈 徐脈 60 80 100 心拍数:1分間の拍動数 拍動:心臓の収縮と拡張
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(3)循環器のしくみと働き 心臓の構造 *4つの部屋 =右と左、1つずつの心房と心室 右心房 左心房 右心室 左心室
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(3)循環器のしくみと働き 心臓の構造 大動脈 肺動脈 上大静脈 肺静脈 下大静脈
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心臓に戻るものを静脈 全身 肺 肺静脈 大静脈 右心房 左心房 右心室 左心室 肺動脈 大動脈 全身 肺 心臓からでていくものを動脈
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部屋の仕切り=弁 全身 肺 大静脈 肺静脈 三せん弁 右心房 左心房 僧帽弁 肺動脈弁 大動脈弁 右心室 左心室 肺動脈 大動脈 全身 肺
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肺静脈 心臓 大動脈 肺 末梢組織 肺動脈 大静脈
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肺静脈 肺動脈 大動脈 大静脈 栄養素が多く含まれる 門脈 血液中の老廃物が減少 尿素が減少
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(3)循環器のしくみと働き 血 圧 ・最大血圧:心室の収縮期の血圧 ・最小血圧:心室の拡張期の血圧 ・脈圧=最大血圧-最小血圧= 40mmHg ・適度な飲酒:血圧↓ ・運動・作業・緊張や興奮・寒冷刺激・食事・ 喫煙:血圧↑
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血圧の分類 Ⅲ度 180 高血圧 Ⅱ度 160 Ⅰ度 140 y 正常高値 130 正常 85 90 100 110 単位:mmHg
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(4)呼吸器のしくみと働き 酸素を取り込み、 二酸化炭素を体外に排出させる 呼吸とは
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(4)呼吸器のしくみと働き 外呼吸 肺で行われる呼吸 内呼吸 組織細胞とそれをとりまく毛細血管中の血液との間で行われるもの
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(4)呼吸器のしくみと働き 【呼吸運動】 ・肺自体に運動能力なし ・呼吸筋(肋間筋)と横隔膜の協調運動 ・吸気
・呼吸筋(肋間筋)と横隔膜の協調運動 ・吸気 胸郭内容積↑→内圧↓→空気が肺内へ ・呼気 胸郭内容積↓→内圧↑→空気が体外へ ・呼吸数:16~20回,年齢↓ほど多い
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(4)呼吸器のしくみと働き ・呼吸中枢:延髄, CO2↑→呼吸中枢の刺激→呼吸数↑ CO2+H2O→HCO3-+H+
・肺活量多い=肺でのガス交換面積広い, 激しい肉体運動に有利
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(5)消化器のしくみと働き ・食べる ・消化する ・吸収する ・排泄する
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胃の機能 胃液 消化を助ける 水分、栄養素は吸収されない アルコールは吸収される。 ペプシノーゲン⇒ペプシン(たんぱく質を消化)
塩酸(胃酸)⇒殺菌効果 ムチン ⇒粘膜保護 消化を助ける 水分、栄養素は吸収されない アルコールは吸収される。 空腹での飲酒は要注意
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小腸;長さ6~7m 表面積:40m2 輪状のひだ
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小腸絨毛の表面 各種の栄養素が 効率よく吸収される
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栄養素の消化・吸収 ・糖 質→ブドウ糖(グルコース) ・たん白質→アミノ酸 ・脂肪→脂肪酸+グリセリン
・糖 質→ブドウ糖(グルコース) ・たん白質→アミノ酸 ・脂肪→脂肪酸+グリセリン 水分・ビタミン・ブドウ糖・アルコール・アミノ酸等は消化されずにそのまま吸収される
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膵 臓 上腹部の後腹壁 長さ15cm
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約1200g 人体最大の臓器
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肝臓の機能 ・物質代謝の中心的作用 ブドウ糖⇔グリコーゲン アミノ酸→たんぱく質、尿素 アルブミンの生成
アルブミンの生成 脂肪代謝(脂肪酸分解・コレステロール生成) ・胆汁の分泌 脂肪を分解(乳化) ・解毒作用 ・血液凝固/阻止物質の生成
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・GOT (AST), GPT (ALT), γ-GTP は肝疾患で↑
肝臓の機能 ・GOT (AST), GPT (ALT), γ-GTP は肝疾患で↑ ・ γ-GTPはアルコール性肝障害の指標 肝臓や胆管の細胞が壊れたことの指標
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胆 嚢
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大 腸 盲 腸 上行結腸 横行結腸 下行結腸 S字状結腸 直 腸 主に水分の吸収を行う。 水分・塩分・ブドウ糖・ビタミンの吸収
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基礎代謝 (6)栄養と代謝 ・睡眠中の代謝 覚醒中の代謝より 5-10%↓ ・基礎代謝 覚醒,横臥,安静時の測定値 ・基礎代謝量
覚醒中の代謝より 5-10%↓ ・基礎代謝 覚醒,横臥,安静時の測定値 ・基礎代謝量 人種,体格,性,年などで異なる. 同性同年齢→∝体表面積 ・成年1日あたりの基礎代謝量 男性約1500kcal 女性約1250kcal
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エネルギー代謝 ・安静時代謝量=基礎代謝量×1.2 ・作業時の代謝量≥⇒基礎代謝量×10 (激しいとき)
・基礎代謝量:人種・体格・性・年齢等で異なる.同性同年齢→∝体表面積
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エネルギー代謝率 (RMR) 作業に要したエネルギー量 RMR= 基礎代謝量 全代謝量-安静時代謝量 = 基礎代謝量
作業に要したエネルギー量が基礎代謝量の何倍にあたるか? (作業強度を表す指標) 作業に要したエネルギー量 RMR= 基礎代謝量 全代謝量-安静時代謝量 = 基礎代謝量 全代謝量-基礎代謝量×1.2 = 基礎代謝量 RMR: Relative Metabolic Rate
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(7)体温調節 ・中枢:視床下部 ・寒冷ばく露→皮膚の血管収縮→血液量↓ ・高温ばく露→皮膚の血管拡張→発汗
・不感蒸泄:発汗なくても皮膚・呼吸器よ り850g/日の水が蒸発 ・ホメオスタシス:外部環境が変化しても 身体内部の状態を一定に保つ
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(8)尿の生成と排泄 ・老廃物(尿)の 生成・排泄 ・血液の性状を 一定に保つ (浸透圧・PHの調整)
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縦 :10cm 横 : 5cm 厚さ: 3cm 重量:100g
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腎臓の構造と機能 ・左右一対 ・皮質:腎小体,尿細管 ・ネフロン:一つの腎小体とそれに続く 1本の尿細管,100万個
1本の尿細管,100万個 ・腎小体=糸球体+ボウマン囊 ・糸球体ろ液:160 L/日 ・尿細管=近位+ヘンレ係蹄+遠位 ・近位尿細管で水と電解質の≥80%,糖・ アミノ酸・ビタミンCの100%が再吸収
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糸球体尿 1日約160リットル 水と電解質の80%以上 糖やアミノ酸のほとんど が再吸収
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尿の成分 ・弱酸性(PH5.0~7.0) ・尿量:1500ml/日 ・比重:1.010~1.025 ・95%水,5%固形物
・尿蛋白:慢性腎炎,ネフローゼでは病態 が重いほど増加 ・腎性糖尿:血糖が正常でも,体質的に腎臓 から糖が漏れてしまう ・尿潜血:腎臓や膀胱の腫瘍で陽性
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要確認!尿の色! 危険領域 注意領域 安全領域 ~熱中症を予防しよう~ 強い脱水あり すぐに250cc以上の水分を
脱水あり・通常より多めに水分を 尿は身体のバロメーター 脱水の場合は尿量も少なくなり、 色が濃くなる傾向にあります。 場所によってはこの表が掲示されていますが、 自分の尿の量や色は普段から気にかけていただき、 作業中は尿意が無くてもトイレに行き尿の色をチェックしてみてください。 安全領域
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(9)内分泌とホルモン 生体の生命現象の維持 ⇒ 体内の恒常性を維持 ⇒ その調整役=神経系+内分泌系 各種ホルモンにより調整 ホルモンを分泌する腺=内分泌腺
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【内分泌の器官】 視床下部 下垂体 副腎 甲状腺 副甲状腺 すい臓 胃 十二指腸 精巣 卵巣
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アドレナリン 副腎から分泌 交感神経同様の 働き ・心臓の自動中枢に作用→血圧↑ 心拍出量↑ ・肝臓のグリコーゲン分解↑→血糖↑
働き ・心臓の自動中枢に作用→血圧↑ 心拍出量↑ ・肝臓のグリコーゲン分解↑→血糖↑ ・筋活動が円滑に遂行されるよう身体の 態勢を整える
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(11)筋骨格系の種類と働き 随意筋 650個 体重の50% 不随意筋
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・筋肉は,神経から送られてくる刺激に よって収縮する.
(11)筋骨格系の種類と働き 【筋肉の収縮】 ・筋肉は,神経から送られてくる刺激に よって収縮する. ・筋トレ→1本1本の筋線維が太くなる ・姿勢保持の筋肉=等尺性収縮 筋肉の長さは変わらないが筋力発生 ・屈伸運動=等張性収縮 筋肉は長さを変えて筋力を発生
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(11)筋骨格系の種類と働き 筋肉が引き上げることのできる物の重さは,筋肉の太さに比例する。
筋肉が物を引き上げる高さは,筋肉の長さに比例する. 筋肉は,収縮しようとする瞬間に一番大きい力を出す. 筋肉は,負荷する重さが適当なときに 一番仕事量が多い. 筋肉の縮む速さが適当なときに,仕事の効率が一番大きい. 仕事の効率は筋の収縮が適当な速さのときに最大
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(11)筋骨格系の種類と働き ATP→ADP+リン酸 ・筋収縮の直接のエネルギーはATPの分解によってまかなわれている.
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筋収縮とエネルギー 酸素が十分あると 酸素が不足すると ・乳酸↑→グリコーゲンの分解↓ →筋肉の働き↓
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(12)神経系のしくみ 脳 中枢神経系 脊髄 神経系 知覚神経 体性神経 運動神経 末梢神経系 交感神経 自律神経 副交感神経 大脳 脳幹
小脳 脊髄 神経系 知覚神経 体性神経 運動神経 末梢神経系 交感神経 自律神経 副交感神経
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ニューロン(神経系を構成する基本単位) ⇒神経細胞+その突起
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運動中枢 知覚中枢 聴覚中枢 視覚中枢 味覚中枢 言語中枢 大脳皮質:
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小 脳 運動および平衡覚の中枢 小脳×→運動失調
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脳 幹 間能 中脳 橋 延髄
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脊 髄 運動系 知覚系 自立神経系 の伝道路
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知覚神経 運動神経 灰白質:神経細胞が多数集合した部分 白質:神経線維が多い部分
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自律神経・・交感神経/副交感神経 内臓・血管などの 不随意筋に分布 生命維持に必要な作用を無意識・反射的に調節
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交感神経と副交感神経 同一器官に分布しているが,作用は正反対 交感神経⇒昼に活発 副交感神経⇒夜に活発
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(13)感覚 外的な刺激(物理的・化学的)をうける 感 覚 器 (視覚・聴覚・嗅覚・味覚・皮膚) 神経系
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【眼のしくみ】 虹彩:しぼり 水晶体:レンズ 網膜:フィルム 水晶体の厚さを変えピントを合わせる
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網膜の機能 光を感じる視細胞 錘状体;700万 杆状体;1億
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色を感じる 明暗を感じる
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中心窩 ・中心には錐状体のみで杆状体はない ・明暗順応には,視細胞の視物質 (ロドプシン)が関与
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矯正には 近視眼:凹レンズ 遠視眼:凸レンズ 近視眼:眼球の長軸が長すぎる 遠視眼:眼球の長軸が短すぎる 乱視眼:角膜の凹凸
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視 野 ・眼前の1点を凝視したときに見ることのできる空間の範囲
視 野 ・眼前の1点を凝視したときに見ることのできる空間の範囲 ・頭部打撲による視神経の損傷や中毒 (二硫化炭素,アルキル水銀)など では視野の欠損や狭窄が起きること がある.
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眼精疲労 視作業を継続しようとするときに,眼部に痛みや不快感を起こして作業を続けることができなくなる状態 ○原因 ・照度不足 ・まぶしい場所
・照度不足 ・まぶしい場所 ・不適当な眼鏡
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視 力 検 査 遠距離視力 5mの距離からの測定を標準 ランドルト環
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【聴覚】聴覚と平衡感覚をつかさどる
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【聴覚】中耳と内耳 平衡感覚担当 聴覚担当 健康な有毛細胞
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【聴覚】前庭と半規管 ・前庭:体の傾きの方向や大きさを感じる ・半規管:体の回転の方向や速度を感じる
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聴 覚 ・人が感じることのできる音の振動数: 20Hz~20000Hz ・騒音職場に長時間従事 →内耳障害
聴 覚 ・人が感じることのできる音の振動数: 20Hz~20000Hz ・騒音職場に長時間従事 →内耳障害 →4000Hz周囲の聴力低下(C5dip) →難聴:暴露を中止しても改善しない
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【聴覚】騒音性難聴 4000Hzで聴力↓がひどい.C5dip
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健康な有毛細胞 騒音により壊れた有毛細胞
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【聴覚】聴力検査;オージオメーター ・各周波数の音がどの程度聞こえるかテスト ・聴力閾値の低下の確認 ・健康診断
1000Hz;会話閾での聴力低下 4000Hz;高音域の代表音 加齢・騒音暴露の影響のスクリーニング
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【味覚】化学感覚 舌の味蕾(みらい)、口腔粘膜への刺激 ↓ 大脳の味覚中枢へ 甘味 塩味 酸味 苦味 うま味
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【嗅覚】化学感覚 外的刺激 ↓ 嗅神経細胞に興奮 大脳の嗅覚中枢へ 同一臭気に対しては疲労しやすい。 しばらくすると匂いを感じなくなる.
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皮膚感覚 ・触圧覚:点状に分布 背中や下肢は鈍感 指や頭は敏感 ・温度感覚=温覚+冷覚 冷覚の方が温覚より鋭敏 ・痛覚:他の感覚点より密度大
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(14)生殖器
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(14)生殖器
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