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2018年4月17日 「金融論A」 第1回 金融とは何か 麗澤大学 経済学部 教授  中島 真志 ©2018 Masashi Nakajima.

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1 2018年4月17日 「金融論A」 第1回 金融とは何か 麗澤大学 経済学部 教授  中島 真志 ©2018 Masashi Nakajima

2 自己紹介 中島真志(なかじま まさし) 日本銀行出身 国際決済銀行(BIS)の経験も 日本の中央銀行、お札の発行元
中島真志(なかじま まさし) 日本銀行出身 日本の中央銀行、お札の発行元 国際決済銀行(BIS)の経験も 国際機関(中央銀行の中央銀行) ©2018 Masashi Nakajima

3 日本銀行とは ①日本の中央銀行 ②お札(日銀券)の発行元 ③金融政策を行う 20年以上にわたって勤務 :元日銀マンの教える授業
 :元日銀マンの教える授業 -調査統計局、金融研究所、国際局、金融機構局などを経験 ©2018 Masashi Nakajima

4 国際決済銀行(BIS)とは ①「中央銀行の中央銀行」 -中央銀行をメンバーとする組織 -中央銀行間の協力を促進 ②「世界最古の国際金融機関」
 -中央銀行をメンバーとする組織  -中央銀行間の協力を促進 ②「世界最古の国際金融機関」  -IMFや世界銀行より歴史あり ③スイスのバーゼルにある ©2018 Masashi Nakajima

5 ・BIS時代の執務室 ・個室で執務 ・眺めよし ©2018 Masashi Nakajima

6 何故、バーゼルに? (1) ©2018 Masashi Nakajima

7 何故、バーゼルに? (2) ©2018 Masashi Nakajima

8 鉄道交通の要所であった ・BISができたのは、1930年 →鉄道交通が中心 ・バーゼルには3つの駅あり ・バーゼルは、国境の街
 →鉄道交通が中心 ・バーゼルには3つの駅あり   - スイス国鉄   - ドイツ国鉄   - フランス国鉄 ・バーゼルは、国境の街   - 安いもの → ドイツへ   - おいしいもの → フランスへ ・通貨とパスポートは、いつでも必携 ©2018 Masashi Nakajima

9 主な著書 『金融読本』 『すべてシリーズ』 3部作 ・決済関係者の必読書とされる ・ 金融論のスタンダード・テキスト
・ 日本で最も多くの大学で採用 ・累計43万部の実力 『すべてシリーズ』 3部作 ・決済関係者の必読書とされる ©2018 Masashi Nakajima

10 最新刊:『アフター・ビットコイン』 2017年10月刊行 大手書店でベストセラー 9刷、4万部へ 韓国語への翻訳も
マスコミからの取材、出演依頼が殺到 講演依頼も多数 ©2018 Masashi Nakajima

11 中島のウェブサイト ©2018 Masashi Nakajima

12 レジュメ 毎回、レジュメを配布する 板書は、ノートに書くこと ファイリング:「クリアファイル」がお薦め
授業の流れを知るため 板書は、ノートに書くこと レジュメへの書き込みは不可   (途中で破たんする:書ききれない) ファイリング:「クリアファイル」がお薦め 100円ショップにあり:「情報の整理法」は大事 レジュメ:ウェブサイトにアップしておく もし、休んでしまった場合(でも、項目しか分からない) ©2018 Masashi Nakajima

13 注意事項 1.遅刻をしないこと! 2.私語は厳禁! 座席指定を行う。 バラバラと入ってくると、他の人の迷惑になる
周囲の迷惑、よく見える!、気が散る 座席指定を行う。 授業の静粛維持のため あとで、出席票を配る ©2018 Masashi Nakajima

14 教科書 『金融読本(第30版)』(島村高嘉・中島真志著) -旧版は不可 ・最も多くの大学で、金融論のテキストとして採用。
 -旧版は不可 ・最も多くの大学で、金融論のテキストとして採用。  -累計43万部のロングセラー ・教科書売り場で早めに購入のこと! -テストでも持ち込み可。 ©2018 Masashi Nakajima

15 金融論を受講するメリット(1) 1.「金融の仕組み」が分かる(マクロ) 2.「お金とのつきあい方」が分かる(ミクロ)
世の中でお金が回っている仕組み 金融は経済の一部、企業でも必要 2.「お金とのつきあい方」が分かる(ミクロ) 人生にはお金がつきもの パーソナル・ファイナンス お金を増やす(貯蓄、資産運用) お金を借りる(消費者ローン、住宅ローン) ©2018 Masashi Nakajima

16 金融論を受講するメリット(2) 3.就職先としての金融機関 毎年、この授業で金融に興味を持って、就職先に金融機関選ぶ人も多い。
銀行、証券、保険、信金など そういった目で、この授業を受けてみる ひょっとすると、「人生を変える授業」になるかも? ©2018 Masashi Nakajima

17 講義内容 ・金融について、分かりやすく講義する ① 理論面+実践的な観点 ② 中央銀行の見方・考え方 ③ 最新の動向 ・人気授業の1つ
  ① 理論面+実践的な観点   ② 中央銀行の見方・考え方   ③ 最新の動向 ・人気授業の1つ 「みんなのキャンパス」 500以上の授業の中で、ベスト5に入る ・基礎専門科目(進級と卒業に一定以上必要) A群科目:経済専攻、会計ファイナンス専攻 B群科目:経営専攻、グローバル人材育成専攻 ©2018 Masashi Nakajima

18 評価方法 「レポートの提出」+「期末試験の成績」 レポートの提出者のみ:期末試験を受験可 期末試験のウェイト大
出席はウェイト小(分かっていないと意味なし) レポートの提出者のみ:期末試験を受験可 出さない人は受けられない、必ず提出のこと 試験は、教科書、ノート、レジュメの「持ち込み可」 しっかりノートをとって理解すること 「分かっていれば、できる」 ©2018 Masashi Nakajima

19 日経の記事 ・金融の記事を持ってきて、適宜、解説する -授業は、現実とけっこう結びついている ・「日経新聞」を読むことを勧める
  日経の記事 ・金融の記事を持ってきて、適宜、解説する  -授業は、現実とけっこう結びついている ・「日経新聞」を読むことを勧める  -継続は力なり ©2018 Masashi Nakajima

20 金融教育の重要性 金融教育の重要性 金融リテラシー *リテラシー=基本的な能力 生きていくために必要 「規制金利」から「自由金利」へ
さまざまな金融商品 金融リテラシー       *リテラシー=基本的な能力 お金との付き合い方 「読み、書き、金融」と言われる ©2018 Masashi Nakajima

21 72の法則 何%で運用すると、何年で、元本が2倍になるかを求める式。 8% × ?年 = 72 6% × ?年 = 72
8% × ?年  = 72 6% × ?年  = 72 3% × ?年  = 72 1% × ?年   = 72 ©2018 Masashi Nakajima

22 72の法則(2) **% × ?年 = 72 現在の金利で、2倍にするには何年かかるか? 今2倍になっている人は、いつ預金をした人か?
今の定期預金金利は?  **% × ?年 = 72 今2倍になっている人は、いつ預金をした人か? 何時代の人? 定期預金では、生きているうちには2倍にはならない。 自分の身は自分で守るしかない。 自分で資産運用を考えないといけない。 ©2018 Masashi Nakajima

23 金融とは何か? (1)金融とは「お金を融通すること」である ©2018 Masashi Nakajima

24 金融とは何か? (2)金融とは「仕組み」である ・「お金を融通する」のにいろいろな方法あり ・こうしたお金を集める仕組み、集めたお金を運用する仕組みについて、学ぶ。 ・銀行から借入を行う ・債券や株式を発行する ・預金、株式、投資信託で運用する ©2018 Masashi Nakajima

25 金融とは何か? (3)金融とは「約束」である したがって、金融では「信用が大事」 信用がない人には、お金は貸せない
[例] 今借りて、5年かけて、年3%の金利を払って   返しますという「約束」をする 「契約」ともいう したがって、金融では「信用が大事」 信用がない人には、お金は貸せない 信用が低い人からは、高い金利をとる ©2018 Masashi Nakajima

26 金融とは何か? (4)金融では「用語」が大事 まず、「用語」が分からない 分かるようになると、面白くなってくる。
準通貨、マネーストック、手形、小切手、信託、ディーリング、ブローキング、オペレーション、 シニョレッジ、メインバンク、ワラント債、CP、CD、T-Bill、REIT、ETF、LIBOR、TOPIX、ABS ©2018 Masashi Nakajima

27 お金の話から まず、「お金のない世界」を考えてみよう。 お金なしで、どうやって取引を行うのか? ©2018 Masashi Nakajima

28 物々交換の世界 自分の持っているものを、人の持っているものと交換する → 物々交換(バーター取引)しかない。
 → 物々交換(バーター取引)しかない。 お互いの欲求が一致すれば、取引が成立する! ©2018 Masashi Nakajima

29 ・偶然1:自分が欲しいものを、相手が持っている → かなり特殊なケースでは?
欲求の二重の一致 Double Coincidence of wants コインシデンスとは、偶然の一致のこと 物々交換ができるためには:  → 偶然が2つ重なることが必要    ・偶然1:自分が欲しいものを、相手が持っている       ・偶然2:相手が欲しいものを、自分が持っている  → かなり特殊なケースでは? では、Bさんが、「木材が欲しい」場合:   → どうする? ©2018 Masashi Nakajima

30 二人の欲求が一致しないケース お米はたくさん ©2018 Masashi Nakajima

31 物々交換の取引コスト こうしたプロセスは、かなり面倒くさい ↓ 「取引コスト」が高いという。 物々交換は、あまりにも取引コストが高い ↓
    ↓ 「取引コスト」が高いという。 物々交換は、あまりにも取引コストが高い      ↓  支払手段として、誰もが受け取ってくれる商品を用いるようになった 貨幣の登場 ©2018 Masashi Nakajima

32 貨幣の変遷 ①自然貨幣(natural money) -貝、石、骨など -自然のものを素材としたもの ヤップ島のフェイ
 -貝、石、骨など  -自然のものを素材としたもの ヤップ島のフェイ ©2018 Masashi Nakajima

33 貨、買、貸、貯、資、費、貿、賃、質、財、貧、賞、贈、賄賂
①自然貨幣 ・お金に関係のある漢字には「貝」がつくものが多い。 貨、買、貸、貯、資、費、貿、賃、質、財、貧、賞、贈、賄賂 ・古代中国では、宝貝が貨幣として使われていたことによるもの  →貝貨(ばいか)という ©2018 Masashi Nakajima

34 ②商品貨幣(commodity money)
布、家畜(牛、羊)、穀物(米、小麦)など そのものに価値があるものが使われるようになった ・しかし、持ち運びが不便! ・しかも、家畜は分けられない ©2018 Masashi Nakajima

35 ③金属貨幣(metal money) 金、銀、銅などの金属を重さで量って、貨幣として使用 「秤量貨幣」(ひょうりょうかへい)
「切り使い」もあった ちぎって使う でも、イチイチ量るのは、めんどう! ©2018 Masashi Nakajima

36 ④鋳造貨幣(coined money) 金属を溶かして、型に入れて作ったもの 一定の品質(金の含有量など)と重さを刻印で保証した
©2018 Masashi Nakajima

37 ⑤兌換(だかん)紙幣(convertible money)
一定量の金との交換(=兌換)を保証した紙幣 金貨の代わりに流通させるという位置づけ いざというときには、金に戻せる 金貨と引き換える ©2018 Masashi Nakajima

38 ⑤兌換(だかん)紙幣 日本 米国 1931年(昭和6年)まで、「日本銀行兌換券」が発行されていた 「一定量の金貨と交換する」との文言が記載
ニクソン・ショック(1971年8月)まで、ドルと金との兌換が可能であった それを「兌換の停止」を電撃的に発表 ©2018 Masashi Nakajima

39 ⑥不換紙幣(fiat money) 兌換義務のない紙幣のこと 「フィアット・マネー」と呼ばれる 「信用貨幣」ともいう
フィアット:命令や宣言のこと 「政府の宣言」によって貨幣として認められている 「信用貨幣」ともいう 貨幣の価値は、人々の信用に基づいている 皆が1万円だと思うから、1万円として通用する  (お札そのものに価値があるわけではない) ©2018 Masashi Nakajima

40 ©2018 Masashi Nakajima

41 貨幣の機能 貨幣の持つ3つの機能とは (1)一般的交換手段 (2)価値の尺度 (3)価値の保蔵手段
「貨幣」はどのような機能を果たしているのか? 貨幣の持つ3つの機能とは (1)一般的交換手段 (2)価値の尺度 (3)価値の保蔵手段 貨幣の3大機能 ©2018 Masashi Nakajima

42 (1)一般的交換手段 それを相手に渡すことによって、自分の欲しいものを手に入れることができる機能 物々交換では、取引コストが高い
「交換手段」または「支払手段」としての機能 物々交換では、取引コストが高い 貨幣を使えば、「いつでも、どこでも」欲しいものと交換ができる 取引コストを大幅に節約している ©2018 Masashi Nakajima

43 (1)一般的交換手段 この背景にあるのが 「一般的受領性」 これを法律的に定めたのが「強制通用力」 「誰にでも受取ってもらえる」という性質
この背景にあるのが 「一般的受領性」 「誰にでも受取ってもらえる」という性質 これを法律的に定めたのが「強制通用力」 「日本銀行券は、法貨として無制限に通用する」(「日本銀行法」第46条)  →「無制限の強制通用力」あり ・では、コインの強制通用力は? 何枚まで受け取ってもらえるか? ©2018 Masashi Nakajima

44 コインの強制通用力 法律上は、20枚まで 「額面価格の20倍までに限り、法貨として通用する」(「通貨の単位および貨幣の発行に関する法律」 第7条) 20枚以上は使ってはいけないということではない 「強制通用力がない」ということ ©2018 Masashi Nakajima

45 (2)価値の尺度 モノやサービスの価値を測るときの尺度になるという機能 「計算単位」としての貨幣の機能
シャツが1万円、タクシーが3,000円、アイスクリームが200円などと表示されている ・共通の尺度があることによって、モノの価値が一目瞭然で分かる → 便利! ©2018 Masashi Nakajima

46 (3)価値の保蔵手段 個人や企業は、将来のため準備が必要 貨幣で持っていれば、必要なときに支払いに使えるし、変質しない。
その準備を商品(モノ)で持っていると、質が変わったり、腐ったりする 貨幣で持っていれば、必要なときに支払いに使えるし、変質しない。 価値を安全に保っておく資産としての機能 ©2018 Masashi Nakajima

47 貨幣の3つの機能 (1)一般的交換手段 (2)価値の尺度 (3)価値の保蔵手段 次の事例は、どれに関係するか?
©2018 Masashi Nakajima

48 設例 ①原油価格は、1バレル=35ドルである。 ②銀行の経営が不安なので、預金を引き出して、現金をタンスの中にしまっておいた。 ③コンビニで、弁当とお茶を買って、600円を支払った。 ©2018 Masashi Nakajima

49 本日の対象範囲 教科書『金融読本(第30版)』 p1~4まで 毎回、授業のあとで、 → 必ず、対象範囲を読んでおくこと!
 p1~4まで 毎回、授業のあとで、  → 必ず、対象範囲を読んでおくこと! 理解が深まり、力がつく 試験前になって、全部読もうとしても大変。 継続は力なり ©2018 Masashi Nakajima

50 出席票の記入 ①右上に学科・学年を書くこと ②左上に「前」と書く(前の席の希望者) ©2018 Masashi Nakajima


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