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発表事例 ~分析・提案したこと~ 倉吉管内道路附属物等点検業務 西谷技術コンサルタント株式会社 田中 孝志
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業務位置図 日 本 海 米子市街 中海 島根 鳥取 道路附属物詳細点検 499箇所 国道9号現道 297.0k~終点 ・道路標識:265箇所
道路附属物詳細点検 499箇所 国道9号現道 297.0k~終点 ・道路標識:265箇所 ・道路照明:217箇所 ・道路情報管理施設:5箇所 ・CCTV:12箇所 点検の種別とサイクル 日 本 海 米子市街 中海 島根 鳥取
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作業フロー 本日の発表 分析・提案 ・点検対象施設の確認 ・掘削調査、板厚調査、き裂探傷 試験の必要性を判定 ・交通規制方法の検討
業 務 計 画 既存資料収集整理 現 地 踏 査 (一次点検) 点検実施計画 詳 細 点 検 (二次点検) 点検結果取りまとめ 分析・提案 納 品 報告書作成 ・点検対象施設の確認 ・掘削調査、板厚調査、き裂探傷 試験の必要性を判定 ・交通規制方法の検討 ・近接目視点検 ・合いマーク設置 ・路面掘削調査 ・板厚調査、き裂探傷試験等 ・耐候性ステッカー貼付け 本日の発表
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詳細点検状況(1) 目視調査(昼間) 目視調査(夜間) 目視調査(昼間) 目視調査(夜間)
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詳細点検状況(2) 合いマーク設置状況 板厚調査 掘削調査 ステッカー貼付け状況
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分析・提案したこと
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分析・提案のフロー 予防保全対策の実施 点検方法の改善 維持管理の軽減 今後の 維持管理 への提案 主な着目点 観点・視点 (目的)
アプローチ (材料) 点検により得られた情報 A.緊急対応 (撤去)事例 B.損傷度”e(損傷が大きい)” の分析 C.点検結果の分析 (各種帯グラフ) D.現場作業を 踏まえた所感 掘削調査の軽減 効果的な リスクの排除 第三者被害 の防止 損傷部位、前回定期点検との照合 (H25年) 損傷の傾向 (施設・部位・年数・防食・環境etc.) 路面境界部の 調査・埋戻し時 支柱の処理方法 内容のグルーピング・整理
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A.緊急対応事例の分析(第三者被害防止の観点)
・H25点検では掘削調査未実施(損傷度:a)⇒H28点検で撤去 根元が黒ずんで 見えるが? H28点検時 点検後、撤去 H25点検時 腐食孔! 重大事故につながる危険性あり ☆掘削調査の要否判定に個人差を生じており必要な調査が行われない。 ⇒安全側の判定が必要
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B.損傷度“e”施設の劣化速度分析(リスク排除の観点)
・前回点検(H25)の評価との比較
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わかったこと ・照明の灯具、配線部の腐食速度が速い ⇒ 附属設備は、支柱本体と腐食環境や材質・塗装等の仕様が異なり、 腐食速度が早い
・照明の灯具、配線部の腐食速度が速い ⇒ 附属設備は、支柱本体と腐食環境や材質・塗装等の仕様が異なり、 腐食速度が早い ・支柱基部の腐食が速い(目視の精度、個人差等により掘削調査未実施もあり) H25 H28 掘削 軽微な錆あり、と評価 変状なし、と評価
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C.点検結果の分析(効果的な維持管理の観点)
⇒今後の維持管理における留意点を抽出
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⑤附属物種別ごとの健全性内訳 照明の中でも… 健全性評価の内容 Ⅰ:健全 Ⅱ:予防保全段階 Ⅲ:早期措置段階 Ⅳ:緊急措置段階
照明は標識に比べて 健全性が低い 照明の損傷は灯具、 配線の割合が高い 照明の中でも…
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⑦損傷種類内訳 損傷度評価の内容 a:損傷なし c:損傷あり e:損傷が大きい 損傷種類別損傷度(数量) 支柱基部以外での 腐食損傷が多い
施設別損傷種類内訳(割合) 照明は腐食の割合が高い
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⑪路面種類別,設置年数別損傷度内訳 ・路面種類別で最も腐食を生じていたのは土砂とインターロッキング(ILB)である。 掘削調査を行わず、
損傷度評価の内容 a:損傷なし c:損傷あり e:損傷が大きい 掘削調査を行わず、 腐食が見過ごされていた可能性あり!!
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(参考)こんなアプローチも 日本海 中海 ・海岸からの距離(飛来塩分量)と腐食については明確な相関は見い出せなかった・・・ A
Noscale 日本海 中海 ・海岸からの距離(飛来塩分量)と腐食については明確な相関は見い出せなかった・・・
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わかったこと ・照明の灯具、配線に腐食が多い ・インターロッキング部の支柱基部に腐食が多い
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D.現場作業からの所感(掘削調査軽減の観点)
☆路面境界部条件と掘削調査フローについての所感 ☆掘削作業は費用と手間がかかるため、省力化できないか? ☆調査後埋戻し時の支柱基部処理方法について様々な対策が 施されているが、問題はないか?
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☆路面境界部条件と掘削調査フローについての所感
路面境界部の雑草の繁茂状態 コンクリート部 アスファルト部 土砂部 インターロッキング部 雑草が生えている インターロッキングは 土砂と同等の環境
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☆掘削作業は費用と手間がかかるため、省力化できないか?(その1)
結構大変 ・非破壊試験による腐食度判定の検証 ◎超音波技術により、土中の支柱基部腐食状況を非破壊で確認できる技術。 ⇒掘削調査により腐食が確認された支柱基部に対して非破壊試験を実施し、 検証した。 超音波非破壊試験
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非破壊試験と掘削調査結果の検証結果 ・いずれも腐食が疑われる×「試掘確認要」と判定されたことから、非破壊試験の妥当性が確認された。
・試験対象の中に点検要領で掘削調査が不要とされる“設置後20年未満のアスファルト部”があった。 このような場合に一次調査(スクリーニング)としての非破壊試験が有効と考える。
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設置後15年未満は腐食が生じる可能性は低い傾向にある
☆掘削作業は費用と手間がかかるため、省力化できないか?(その2) 土砂部の耐久性向上対策について ◎基部をコンクリート構造としておけば今後の掘削調査が不要となる。 ⇒全施設は難しい 対象施設の選定(提案例として) ①附属物の規模が大きく、施設の長寿命化効果が大きいもの ⇒CCTV、照明灯、大型標識、大型道路情報施設 設置後15年未満は腐食が生じる可能性は低い傾向にある ②経過年数が浅く、施設が健全な状態にあり長寿命化の 可能性が高いもの ⇒損傷度判定:a ⇒設置経過年:15年以下 ③高い防食性を有し、将来的にも施設の長寿命化が期待 されるもの ⇒塗装形式:めっき+粉体塗装 対象となる施設に巻立てコンクリートを 施すことを提案
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目視点検が困難、施工によっては滞水の原因となる
☆掘削調査後埋戻し時の支柱基部処理方法について ⇒支柱基部処理方法について様々な対策が施されているが、問題はないか? 目視点検が困難、施工によっては滞水の原因となる
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分析結果からの提案
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各分析から得られた内容
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今後の維持管理への提案 「予防保全対策の実施」として 「点検方法の改善」として 「維持管理の軽減」として
照明の附属設備(灯具、配線部分)の腐食対策を強化する 掘削調査後埋戻し時の支柱基部防食工法の提案 (点検時の処理は簡易なものとし、工事での対応を基本) コンクリート,アスファルト部:水切りモルタル打設+防食塗料塗布(塗装) 土砂部、インターロッキング部:防食塗料塗布(塗装) 「点検方法の改善」として 掘削調査の要否判定は安全側に評価する インターロッキング舗装部は掘削調査を必ず実施する 「維持管理の軽減」として 土砂部の耐久性向上としてコンクリート巻き立て処理を施す⇒掘削調査の省略 特にAs部への非破壊試験による掘削調査要否判定を適用することが有効である ⇒平成29年3月に公開された「小規模附属物点検要領」では 掘削調査のスクリーニングとして非破壊試験が示された
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その他の提案 点検調書に前回点検と比較できる項目を設ける ⇒調書案提示
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~ 終 わ り ~
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