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ブラジル日本商工会議所 業種別部会長シンポジウム 「自動車部会」レポート <2007年2月23日>
ブラジル日本商工会議所 業種別部会長シンポジウム 「自動車部会」レポート <2007年2月23日> 1.2006年レビューと2007年展望 1)四輪車 ・生産状況 ・国内販売状況 (全体、乗用車、Fuel Flex車) ・輸出状況 ・投資計画 2)二輪車 ・生産・販売状況 3)自動車部品 2.部会テーマ これより、自動車部会からの報告を始めさせていただきます。 本日は、四輪車業界、二輪車業界を中心として2006年レビューと2007年の展望と、自動車部会の部会テーマへの取り組みについてご紹介させていただきます。
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ブラジル日本商工会議所 業種別部会長シンポジウム 「自動車部会」レポート <2007年2月23日>
ブラジル日本商工会議所 業種別部会長シンポジウム 「自動車部会」レポート <2007年2月23日> 1.2006年レビューと2007年展望 1)四輪車 ・生産状況 ・国内販売状況 (全体、乗用車、Fuel Flex車) ・輸出状況 ・投資計画 2)二輪車 ・生産・販売状況 3)自動車部品 2.部会テーマ まず、 2006年レビューと2007年の展望を、四輪車業界からご説明致します。
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2006年生産台数は約260万台(前年比3.1%UP)と、過去最高記録を更新
四輪車生産状況 ANFAVEAブラジル自動車工業会データ (万台) 商用車生産台数 4.0% 3.1% 乗用車生産台数 271.0 9.1% 260.6 252.8 26.8% 231.7 181.7 179.2 182.8 169.1 では、四輪車の生産状況から・・・。 昨年250万台を越え過去最高を記録したブラジル国内四輪車生産は、国内販売の増加に牽引されるかたちで、2006年も引き続き好調に推移し、当初予想の256万台を上回る260.6万台(前年比103.1%)を達成し、過去最高記録を更新しました。 2007年は、約271万台(前年比104.0%)を見込み、再度過去最高の生産台数を予測しています。 輸出については、 レアル高の影響で、2006年の輸出台数は過去最高を記録した昨年実績を5.8%程度下回り、84,5台となりましたが、 2007年も小幅ながら減少が続く見通しです。 一方で、輸出金額は、2006年は昨年実績を+7.4%程度上回ったものの、2007年は前年並と予想しています。 自動車輸出台数 自動車輸入台数 2007年総台数はAnfavea予測 2006年生産台数は約260万台(前年比3.1%UP)と、過去最高記録を更新
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2006年国内販売は、1997年の最高記録(194万台)に次ぐ193万台。
ブラジル自動車販売推移 ANFAVEAブラジル自動車工業会データ 7.9% (万台) 208 12.4% 200万 193 8.6% 30 171 30 160 158 27 160万 149 147 143 25 トラック・バス 20 22 21 18 商用車 18 120万 80万 118 130 122 117 126 137 156 168 乗用車 40万 つぎに、ブラジル国内販売状況ですが、 2006年の国内販売は、1997年の最高記録(194万台)に次ぐ193万台を記録し、ANFAVEAは2007年の販売を、ブラジル史上初の200万台越えとなる208万台と予測しています。 00年 01年 02年 03年 04年 05年 06年 07年 (ANFAVEA予測) 2006年国内販売は、1997年の最高記録(194万台)に次ぐ193万台。 ANFAVEAは2007年の販売を208万台と予測。
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07年には各カテゴリーに新車投入が続き、市場拡大を予測
乗用車販売状況 07年投入予測 ANFAVEAブラジル自動車工業会データ 100% CDseg 15% 16% 16% GM Astra Nissan Sentra VW Golf 20% 18% 18% 19% 1% 80% 3% 9% 10% プレミアムコンパクト 8% 11% 14% 7% Nissan Tiida Ford Ecosport 10% 12% 18% 24% 17% 15% Bseg 1.0L以上 60% Ford Fiesta Fiat Palio 40% 1.0L Renault Logan Ford Ka 72% 68% 62% 56% 51% 56% 55% 次に、国内乗用車販売状況ですが、2007年には各社とも各カテゴリーに新車投入が続き、市場拡大が予測されます。 Bセグメントと呼ばれる1リッター超クラスの比率が減少し、プレミアムコンパクトと呼ばれるクラスが増加するという従来の傾向が継続する見込みです。 <参考> セグメント(自動車) (セグメント)とは、主に欧州で利用されている乗用車の区分方法。 Aセグメント(Segment A): 小型自動車。全長・全幅が3300mmから3700mmの間の車種。 ⇒1.0Lカー Bセグメント(Segment B): 4人乗車が可能なセダンで、全長・全幅が4200mmまでの車種。ハッチバックタイプで3900mmまでの車種。 Cセグメント(Segment C): 4人乗車が可能なセダンで、全長・全幅が4500mmまでの車種。ハッチバックタイプで4200mmまでの車種。 Dセグメント(Segment D): 全長・全幅が4550mmから4750mmまでの車種。 Eセグメント(Segment E): 全長・全幅が4750mmから4950mmまでの車種。 Fセグメント(Segment F): 全長・全幅が5000mm以上の車種。 70万台 20% 01年 02年 03年 04年 05年 06年 07年 07年には各カテゴリーに新車投入が続き、市場拡大を予測
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アルコール価格はガソリンに対して優位性保ち、FFVシェアは益々拡大傾向
ブラジル Flex Fuel車 販売状況 ◆燃料価格動向 ◆新車販売での比率 Source: Agencia National do Petroleo <サンパウロ市内データ> Source: ANFAVEA ガソリン (R$/L) R$2.404 FFV車 76.6% 82.7% アルコール R$1.369 ガソリンに対する アルコール価格比率 ガソリン車 FFV(フレックスフューエル車)の販売は引き続き好調で、昨年は新車販売の80%を突破しました。 昨年は、世界的なエタノール需要の高まりにより、アルコール価格の上昇が見られ、FFV販売の拡大がペースダウンした時期が一時期見られましたが、ガソリン価格の高値継続、アルコール価格も落ち着いていることから、FFV販売は更に拡大していく見込みです。これまでFFVを持たなかった日系自動車会社の生産計画も出揃っておりますので、この分野での競争は更に激化していくものと予想されます。 19.0% 17.3% 56.9% 3月発売 ▼ 03年 04年 05年 06年 07年 (1月末) 03年 04年 05年 06年 07年 (1月末) アルコール価格はガソリンに対して優位性保ち、FFVシェアは益々拡大傾向
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四輪メーカー各社の投資・生産能力拡大計画
四輪メーカー各社の投資・生産能力拡大計画 各社の発表に基づくと、2011年までに合計120億が投資される見込み。 (各社Press発表より) 新規参入組(アジア系)も続々と名乗り (各種報道より) 2007年は自動車の供給不足が懸念され、各社とも生産能力の拡大を加速 このように好調な四輪車業界の中で、各社もご覧のように積極的な投資計画を発表している他、新規参入組として、アジア系メーカーのブラジルでの生産開始も報道されております。 一方で、2007年は各社とも製品の供給不足が懸念され、各社とも生産能力の拡大を加速する計画を公表しております。 これで、四輪業界の報告を終わります。 <参考> ※現代自動車の記事 韓国自動車大手の現代自動車は20日、ブラジルに2億5000万ドルを投じて自動車組み立て工場を建設すると発表した。中南米で初の生産工場となる。 現代自動車の広報担当者は電話取材に応じ、ブラジルで同社製品の販売を担うCAOAモンタドーラが工場建設費用全額を負担し、現代自動車はブランドと技術を提供する、と語った。 工場は首都ブラジリア南東のアナポリスに建設される。2009年までに年間生産能力5万台を目指し、07年上期に小型トラックとSUVの生産を開始する予定。 Fiat 2月からBetim工場で第3シフト導入へ。 1.2千人の増員を発表。 Renault 上半期に投入するLogan生産に備え第2シフトをスタートする。生産ラインと技術センターに12月に1千人の採用を開始(昨年生産は生産能力の約35%に相当する78千台)。09年目標は年間生産170千台。 Honda 生産量を日産315台から360台へ拡大済み。第2ステップの能力拡大では日産400台とし、年間100千台の 生産体制に。 うち20%を輸出する計画。 P.Citroen 新車種投入に伴う3シフト導入を検討。Porto Real工場の年間生産能力100千台に対し06年生産実績は90千台。 第3シフトを導入した場合、能力は150千台へ拡大する。 GM Grava taí工場に第3シフト導入を検討中。同工場の06年生産は130千台と能力が限界にある。 Ford・VW Ford (Camaçari)工場、VW(SJ.Pinhais)工場は既に第3シフトを導入済み。
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ブラジル日本商工会議所 業種別部会長シンポジウム 「自動車部会」レポート <2007年2月23日>
ブラジル日本商工会議所 業種別部会長シンポジウム 「自動車部会」レポート <2007年2月23日> 1.2006年レビューと2007年展望 1)四輪車 ・生産状況 ・国内販売状況 (全体、乗用車、Fuel Flex車) ・輸出状況 ・投資計画 2)二輪車 ・生産・販売状況 3)自動車部品 2.部会テーマ 引き続き二輪業界の報告に移ります。
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06年、国内市場の伸びに支えられ生産は順調に拡大。輸出は為替環境が厳しく減少。 07年、国内市場は引き続き拡大、輸出は減少傾向が続く見通し。
二輪車生産・販売 単位:万台 2006年は、インフレ抑制、金利の低下、最低賃金の大幅引き上げ、選挙前の公共投資の拡大などに支えられ、特に二輪車購入層であるC/D所得層と呼ばれる層の消費活動が活性化するなど、国内市場の伸びに支えられ生産は順調に拡大し、過去最高の141万台を越える水準となりました。 しかしながら、輸出は為替環境が厳しく、過去最高を記録した昨年から転じて減少となりました。 2007年は、国内市場は引き続き拡大し記録を塗り替えていくことになりますが、残念ながら、レアル高に伴いブラジル製品の価格競争力が限界に達してきていると同時に、ブラジル製品をコピーした廉価な中国製品が輸出先各国に流入し、競争が激化している事などから、輸出は減少傾向が続く見通しとなっています。 06年、国内市場の伸びに支えられ生産は順調に拡大。輸出は為替環境が厳しく減少。 07年、国内市場は引き続き拡大、輸出は減少傾向が続く見通し。
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20% 6% 11% 44% 20% ブラジル国内二輪市場 農業地帯 商工業地帯 地区別 排気量別 北部 東北部 中西部 南東部 南部
ここで、拡大を続けるブラジル二輪車市場の概況をご説明させていただきます。 市場の中心は従来、経済的に豊かな南東部/南部となっています。 しかし近年は、中低所得層へのクレジットプランの充実などに支えられ、比較的交通インフラが未整備な東北部地方における地域経済の発展が追い風となり、東北部を中心とした地方の市場の拡大に目覚しいものがあります。 一方で、中国メーカー2社(Jialing、Girini)がマナウスに生産工場を建設することを表明するなど、中国製品を扱う新規メーカーの更なる参入が見込まれ、競合は厳しさを増しています。 新規メーカー参入による、競合激化の一面は、最後の部会テーマの部分でもご紹介致します。 これで、二輪業界の報告を終わります。 商工業地帯 20% 経済的に豊かな南東部/南部を中心に、中低所得層へのクレジットプランの充実や、 交通インフラが未整備な地方の発展などに支えられ、小型実用車を中心に拡大。
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ブラジル日本商工会議所 業種別部会長シンポジウム 「自動車部会」レポート <2007年2月23日>
ブラジル日本商工会議所 業種別部会長シンポジウム 「自動車部会」レポート <2007年2月23日> 1.2006年レビューと2007年展望 1)四輪車 ・生産状況 ・国内販売状況 (全体、乗用車、Fuel Flex車) ・輸出状況 ・投資計画 2)二輪車 ・生産・販売状況 3)自動車部品 2.部会テーマ 続いて、部品業界のご紹介です。
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・堅調な完成車国内販売の増加に伴い、全体的には売上げが増加。 ・05年後半以降に鈍化した売上伸び率としては、06年に入っても低調に推移。
部品業界の状況 部品売上伸び率(対前年同期比) 2005年 2006年 このグラフは、Sindipeca(部品製造者協会)発行のもので、対前年同期比ベースの2005年、2006年の部品売上伸び率を比較したものです。 これは、同協会加盟企業の内、代表52社の売上げ伸び率データであるため、必ずしも自動車関連部品製造企業を代表しないものですが、 ・堅調な完成車国内販売の増加に伴い、全体的には売上げが増加した。 ・05年後半以降に鈍化した売上伸び率は、06年に入っても低調に推移した。 ということが、読み取れます。 (参考資料 これ以外のトピック) 《材料動向》 □過去数年来高騰した鋼板に引き続き、近年はアルミ・銅・亜鉛などの非鉄金属も価格が高騰・乱高下を繰り返しており、現在は一進一退の状況。 □環境対応や自動車の高度化に不可欠な貴金属やレアメタルなどの材料も価格と供給面で不安材料を抱えている。 □材料動向は過去最高の生産台数を更新しているブラジルの自動車産業にとっても、依然として不安定要素である。 《中国部品》 □中国からの部品輸入が更に増加、標準ベアリング類やタイヤ、自動車メーカー純正パーツなどが価格の安い中国製部品に流れる動きが強まっている。 □また、一部のブラジル資本二輪完成車メーカーが中国部品を多用した完成車を市場投入しており、健全な市場の育成にとって懸念材料となっている。 ≪輸出入≫ □レアル高により、完成車輸出の減少による生産台数減少の懸念の他、部品価格の国際競争力の相対的な低下が起こり、輸出は厳しい状況が継続。 □対ドル為替変動とのバランスを維持しながら、リスク・ヘッジとしてある程度の輸出量は確保する計画を持つケースが見られる。 ≪タイヤ業界≫ □国内向け新車の販売増により、新車向けタイヤの需要については堅調な伸びとなっているが、トラックバス用タイヤは輸出車両のダウンにより前年比ダウンとなった。 07年度は過去最高の販売台数が予想されているが輸出車両は中国・インド等との競争激化により大きな伸びは期待できず、全体としては微増を予想。 補修用タイヤはレアル高環境による輸入品の増加、欧州からの中古タイヤの増加など、大変厳しい環境であり、トータル需要は増加するがブラジル国内品にとっては厳しい環境を予想。 Sindipecas(部品製造社協会)データ ・堅調な完成車国内販売の増加に伴い、全体的には売上げが増加。 ・05年後半以降に鈍化した売上伸び率としては、06年に入っても低調に推移。
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部会個別テーマ 1.「健全な二輪業界育成に向けた自主監視体制強化」 2.「EPA(経済連携協定)に関わる業界内の課題」 □ 移転価格税制
□ 移転価格税制 □ INPI等の認可プロセス □ 労働法および労働組合 □ ブラジルビザ取得 それでは、最後に部会テーマについてご報告致します。 自動車部会では、昨年はこのようなテーマを関心事として掲げておりましたが、今日は「健全な二輪業界育成に向けた自主監視体制強化」というテーマで検討を進めている内容をご紹介させていただきます。 (以下は参考資料) 2.「EPA(経済連携協定)に関わる業界内の課題」 □移転価格税制 移転価格税制は進出企業にとって基本的な問題であり、個別企業毎の対応の外に、これまで自動車部会、商工会議所レベルで展開してきた活動を、更に継・強化して何らかの具体的成果を挙げられるように、今後とも注力していく必要があるとの認識。 □INPI等の認可プロセスの時間がかかる> 技術援助等契約締結製造権の認可のプロセスが遅すぎる(2~3ヶ月要する)。 国外からの技術移転に対して、その報酬を海外に払うことが許可されてないため、伯国に対する技術援助に二の足を踏む時がある。 □労働法および労働組合 過保護な労働法、過激な組合が生産活動を脅かし、その結果海外との競争力低下に繋がる恐れがある。公正な労働法への移行を望む。 □ブラジルビザ取得
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健全な二輪市場発展に向けた業界の取り組み
- ブラジル国内二輪市場の状況 ‐ メーカー別 前年同月比( 月登録) 122% 125% 206% 216% 237% 二輪車業界においてはここ数年、新規参入するメーカーが増えてきております。 ご覧のように、中国製品取扱メーカーの販売の伸びが顕著な中、新規参入メーカーによるお客様に誤解を与える販売手法、脱税や為替取引違反、特許権侵害など、違法的行為が相次いでおり、このような事態が今後も続くと、業界に対する信頼を失う恐れが高いという懸念があります。 259% その他にも参入表明する メーカーが続々! 中国製品取り扱いメーカーの伸びが顕著な中、お客様に誤解を与える販売手法など、 健全な市場発展を妨げる行為が目立ち始めている。
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健全な二輪市場発展に向けた業界の取り組み 二輪自工会(Abraciclo)から要請中
司法 WEB110 ◆知財権侵害 特許権 BIZ 知財権侵害 各社で対応 意匠権 放置 ↓ 侵害助長 侵害製品 その他 知財権 知財の尊重 ⇒ 健全な研究開発競争 侵害製品 行政 ◆PPB生産規制 ◆E/M規制 知的財産侵害を例にとりますと、例えばこのような特許・意匠侵害と思われるケースが発生しています。 ごらんのように、外観がそっくりなもの、特許権を侵害しているものなどがあり、これらの多くは中国製品ですが、ブラジル市場に急速に流入してきているわけです。 一方で、これらの中国製品が果たしてブラジル産業へ貢献しているかという点をみますと、 日系企業の中には現調率が90%近くに登るところがある一方、多くの中国製品は、単に中国から部品を輸入し組み立てているに過ぎません。 また、中国製品の多くは、独自に研究開発されたものではなく、他人の成果を盗用しただけです。研究開発に投資しない分のコストは抑えられますが、新たな技術やデザイン等の知的財産を生み出さず、その点においてもブラジル社会に何らの貢献もしていません。 <知財権の保護> 研究開発が行われないばかりか、中国製品は知財権を平然と侵害しているものがあります。 このような状況が放置されれば、多くの中国企業がブラジルでは知財権を侵害するリスクは低いと認識するようになってしまいます。そうなると、盗用や侵害は助長され、中国企業がまじめに研究開発を行うインセンティブは益々なくなってしまうわけです。 そこで、中国製品に対しては、各社ごとにそれぞれの知財権を用いて司法手段をとることが必要になっています。 ブラジルでは知財権の侵害が認められないのだ、ということを中国メーカーが認識するようになれば、自ずと自社開発せざるを得なくなります。そして、研究開発の果実である知財を相互に尊重する機運が醸成されれば、健全な技術競争が進み、ひいてはお客様への利益・産業の発展へとつながります。 一方、裁判となると一般的に長期間争わなければなりませんし、訴訟費用も高額になります。従って、各社で司法手段に訴えるのと並行して、行政として何らかの制度、措置を講じるべきではないか、業界として訴えていく必要があります。 よって、これらも含めて、各社が生産拠点を置いているマナウスでのPPB生産規定やエミッション規制、業界としての自主監視体制強化などを厳しく行ってゆく必要が高まっており、あらゆる機会を通じて、中国政府やブラジル政府に対して働きかけを続けていくことが必要となっているのです。 PPB(=Processos Produtivos Basicos):工程現調 CETESB(=Cia. De Tecnologia de Saneamento Ambiental):環境浄化技術公社 CETESBへ二輪E/Mラボの 早期設立・監視体制強化 スフラマ(マナウス開発庁)へ 定期的チェック 二輪自工会(Abraciclo)から要請中 1) 知財権侵害に対する司法措置 2) 行政(中国政府、ブラジル政府)へあらゆる機会を通じて働きかけ ⇒ 技術競争の促進、規制強化による二輪産業の発展へ
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了 以上で、自動車部会からの報告を終わらせて頂きます。 ありがとうございました。
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