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物理学Ⅰ - 第 14 回 - 期末試験 8/4に実施予定
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物理学Ⅰ - 第 14 回 - 前回のまとめ 重ね合わせの原理 波の干渉 定常波 音 空気中の音は空気の粗密の縦波
物理学Ⅰ - 第 14 回 - 前回のまとめ 重ね合わせの原理 複数の波が出会ったとき変位は足し合わせるだけ 出会った後は影響が残らない 波の干渉 同じ波長(振動数)の波がいくつかあると 場所によって強めあったり弱めあう 定常波 一次元の干渉現象の結果、進行しないで 各点が振動する状態が実現 音 空気中の音は空気の粗密の縦波
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今日の内容 第14章 光の波動性と粒子性 1.ホイヘンスの原理と波の現象 2.光の波動性 3.光の粒子性 波動分野のまとめ
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第14章 光の波動性と粒子性 この章のポイント 1.光の干渉現象の定量的理解 2.ホイヘンスの原理 3.光の粒子性
第14章 光の波動性と粒子性 この章のポイント 1.光の干渉現象の定量的理解 波の式と重ね合わせの原理による計算 光を波動としてとらえる 2.ホイヘンスの原理 波動現象の「基本法則」の一つ 3.光の粒子性 量子力学の効果の表れ
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§1 ホイヘンスの原理と波の現象 ☆ホイヘンスの原理 無数の波の干渉の結果となる 山の位置(波面)に 注目して波面が どの様に広がるか
§1 ホイヘンスの原理と波の現象 ☆ホイヘンスの原理 山の位置(波面)に 注目して波面が どの様に広がるか 考えるのに使う 波の進み方はそれぞれの点が波源となって 前に進む波を作り出すと考えれば分かる 無数の波の干渉の結果となる
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平面波の例 平面波 ⇒ どのような波面(山の位置)ができるかが分かる 平面波の波面(山の位置)が生じる様子 波面:位相の揃った面 進行方向
それぞれの場所の振動が周りに伝わるとする 3点に注目 5点に注目 多数の点に注目 ⇒ どのような波面(山の位置)ができるかが分かる
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平面波の例 直線状に並んだ多数の波源から球面波が出ると 干渉により平面波ができる様子 波源が少ないので不完全
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ホイヘンスの原理をどのように理解するか?
波は波源の変化が伝わっていく現象 ⇒直感的には波が伝わってきた場所を波源と捉えてもよさそう しかし、それではなぜ前方にだけ進むのか説明できない 波の方程式(波動方程式)を数学的に解析すると示せる ・・・1次元、2次元の波にはない3次元の波特有の性質 水面の波は2次元の波だが水の動きは3次元なので特別 ⇒音、光など3次元の波には共通する性質が現れる 波の「基本法則」の一つ 波の性質:反射、屈折、回折
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☆回折 波がすき間や障害物の背後にまで回りこむ現象 ホイヘンスの原理(点状の波源)を考える
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{ ☆波長と回折のしやすさ すき間が小さい 波長と比べて 障害物が小さい ⇒ 回折の効果が大きい ホイヘンスの原理 重ね合わせの原理
⇒ 回折の効果が大きい 背後に大きく回りこむ すき間の「波源達」から 来る波は山・谷がばらばら ⇒ 干渉で弱まる ホイヘンスの原理 重ね合わせの原理
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☆音の回折現象 障害物の影でも音・声が聞こえる 波長の目安 340Hz ⇔ 1m
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☆電波の回折現象 AMラジオ 567kHz・・・波長530m ⇒ ビルの影などでも受信できる TV 12ch 217MHz・・・波長1.4m
AMラジオ 567kHz・・・波長530m ⇒ ビルの影などでも受信できる 音と同じで反射した電波を受信している場合もある TV 12ch 217MHz・・・波長1.4m ⇒ 建物で受信障害が起きる
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☆波の反射 平面波の入射角と反射角は等しい
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波面の進み方 波面(山の)位置 反射面 代表的な5つの点(4等分)に注目して波の伝わりかたを調べる ⇒ ⇒ ⇒ ⇒
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例1 音の反射 入射角と反射角が等しくなる時に 聞こえる音が最大になる
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例2 光の反射 鏡に映る像は等身大 入射角=反射角 ⇒ 鏡 鏡像 反射角 入射角
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☆波の屈折 波の速さが異なる媒質に波が斜めに入ると進行方向が変わる・・・速度の遅い方に曲がり込む 例1 水面波 例2 光の反射・屈折
水が深い ⇒波が速い 例1 水面波 水が浅い ⇒波が遅い 例2 光の反射・屈折
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波面の進み方(反射と屈折) 波面(山の)位置 境界面 代表的な5つの点(4等分)に注目して波の伝わりかたを調べる ⇒ ⇒ 反射 ⇒ ⇒ 屈折
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入射角と屈折角の関係 BD: AC: 遅い方に曲がり込む 波の速さ: と 媒質2に先に到達した波面の A点から出る波の速さは
波の速さ: と 図は の場合 媒質2に先に到達した波面の A点から出る波の速さは 媒質1に残っている波面の B点から出る波の速さは BD: AC: 新しい波面 遅い方に曲がり込む
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屈折率 スネルの法則 より のように波長も変化する 周期 T は変化しない 但し、 媒質1に対する媒質2の屈折率 波の速さが 倍になる
波の速さが 倍になる より のように波長も変化する 但し、 周期 T は変化しない 「振動が伝わる」伝わる速さが変わるだけ
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水中での物体の浮き上がり 水から空気に進む光の屈折は矢印が逆転 入射角、屈折角の意味は逆転しても角度の関係は同じ
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問 サラダ油(屈折率1.47)の中に ガラス棒(屈折率1.47)を入れると 1. 2. 3. 水中よりはっきり見える 色づいて見える
問 サラダ油(屈折率1.47)の中に ガラス棒(屈折率1.47)を入れると 1. 2. 3. 水中よりはっきり見える 色づいて見える ほとんどみえなくなってしまう 10 0 / 300 今すぐ回答
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答
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§2 光の波動性 電磁気学の基礎方程式から導かれる波 Maxwell方程式 力学的な波動ではない 1)光・電波などは電場と磁場の波-電磁波
§2 光の波動性 力学的な波動ではない 電磁気学の基礎方程式から導かれる波 Maxwell方程式 物理学Ⅱ、電磁気学 1)光・電波などは電場と磁場の波-電磁波 2)名前の違いは振動数(周期)の違い ー光は人の目に見える電磁波 3)電磁波は横波 4)媒質は「空間」 ⇒3次元の波 空間に電場と磁場があってその振動が伝わる 5)真空中の光速(電磁波の速さ)は
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☆光の波動性 波に特有の現象・・・回折と干渉 ヤングの実験 歴史的には光には粒子説と波動説があった
光の回折と干渉の現象から波という認識が確立した ヤングの実験 二重スリットによる干渉 光の重ね合わせ 干渉模様の式による理解は教科書参照
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2つの波の重ね合わせの原理(前回授業)
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ヤングの実験による粒子説と波動説の区別 光の回折と干渉による干渉模様
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§2 光の粒子性 光の二重性 ☆光電効果 1.波長が長い光ではどんなに強くても出てこない 2.波長が短い光では弱くても出てくる
§2 光の粒子性 光は波としては理解できない現象を示す 光は粒子であり波でもある 光の二重性 ☆光電効果 光を物質に当てたときに電子が飛び出す現象→光検出器 電子が光のエネルギーを得て飛び出す 1.波長が長い光ではどんなに強くても出てこない 強い光が大きなエネルギーを与えているはずなのに 2.波長が短い光では弱くても出てくる 弱い光ではエネルギーが小さいはずなのに 光を粒子(光子)として捉えると理解できる
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☆光子(光の粒:粒子性) 光は振動数に比例するエネルギーを持つ粒子の性質 光電効果 電子1個を飛び出させるエネルギーは決まっている
プランク定数 光電効果 電子1個を飛び出させるエネルギーは決まっている 振動数が小さい(波長が長い)光子ではエネルギーが不足 光子1個の衝突で弾き出せるかどうかが問題 振動数が大きい(波長が短い)光子ではエネルギーは十分 光が強い=光子の数が多い⇒飛び出る電子の数が増える ということも理解できる
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ヤングの実験を弱い光で行うと (写真は電子の場合) ミクロの粒子は光と同じく波動性と粒子性の両方の性質を持つ
数多くの粒子が当たることで干渉模様を実現される 小さい粒子は古典力学ではなく、量子力学で理解
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光子の運動量変化 レーザー光 光による微小物体の捕捉
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今日のまとめ ホイヘンスの原理 波の回折・反射・屈折 光の波動性 光の粒子性 波が伝わった場所を新たな波源として捉えて考える
波が伝わった場所を新たな波源として捉えて考える 前方にだけ伝わるということを認めて使う 波の回折・反射・屈折 ホイヘンスの原理で理解できる波の現象 光の波動性 光は回折、干渉など波の性質を示す 光の粒子性 光は振動数に比例するエネルギーを持つ粒子という 側面を併せ持つ
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波動分野のまとめ 波動とは変化(特に振動)が周りに伝わっていく現象 背後の力学・電磁気学⇒波動方程式 波動を特徴付ける物理量
周期、振動数、波の速さ、波長、振幅 波に共通する基本的性質 1.波の式 2.重ね合わせの原理 3.ホイヘンスの原理 波が示すいろいろな現象 干渉・定常波・回折・反射・屈折 など
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期末試験について 8月4日(金) 試験範囲 力学・波動すべて(中間試験の範囲も含む) 問題について 基本的内容の理解度を問う問題が主体
8月4日(金) 試験範囲 力学・波動すべて(中間試験の範囲も含む) 問題について 基本的内容の理解度を問う問題が主体 配布した演習問題、教科書の例題の類題などを出題 各分野からまんべんなく出題
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キーワード 基本の単位と単位系の変換 運動の表し方(位置、速度、加速度、角速度) 運動の3法則(慣性の法則、運動方程式、作用反作用の法則)
いろいろな力(特に、重力、垂直抗力、摩擦力、弾性力、張力、抗力) 等加速度運動、単振動、等速円運動 相対運動と慣性力 運動量・エネルギー・角運動量とそれらの保存法則 運動量の変化と物体に働く力 力のモーメントとてこの原理 波とはなにか、その特徴は?・・・周期、振動数、波の速さ、波長、振幅 波の伝わり方と重ね合わせ(グラフと式による波の理解) 波の現象・・・干渉・定常波・回折・反射・屈折
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復習内容 必須範囲・・・14-1、2、5、11、12 省略した部分は興味に応じて自習という扱い
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