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ゲノム解析の立場から、皮膚のフェノタイプについて考える
2011/11/17 金沢大学病院皮膚科セミナー 京都大学大学院医学研究科 附属ゲノム医学センター 統計遺伝学分野 山田 亮
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関節リウマチ・膠原病(内科) 京大病院皮膚科 外来 京大病院免疫・膠原病内科 入院 膠原病 2% 弱 SLE 88 RA 72
京大病院免疫・膠原病内科 入院 SLE 88 RA 72 PM/DM 36 血管炎症候群 29 SSc 25 MCTD 21 BD 18 その他… 京大病院皮膚科 外来 膠原病 2% 弱
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内科症状 皮膚科症状 内科外症状 皮膚科外症状
内科症状 皮膚科症状 内科外症状 皮膚科外症状 どれも、みな、症状 「多彩」である証拠
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多彩な症状をどう扱うか
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GARNET (東京女子医科大学・理化学研究所・京都大学)
関節リウマチの GWAS GARNET (東京女子医科大学・理化学研究所・京都大学)
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RA 関連遺伝子解析のフェノタイプ ケース(診断された) コントロール(診断されていない・一般集団) 気になるそれ以外のこと(共変量) 性別
年齢 生活習慣 疾患の亜分類(自己抗体の保有状態)
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現在の解析モデル 「ふつうのGWAS」ではどういうモデル? あるSNP (A / G) Aを持つ本数 モデル AA, AG, GG
2, 1, 0 モデル Aの本数とRAになる確率に相関がある/ない
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どうしてモデル化する? モデル化してどうする?
モデル化しないと、解析のしようがないから 比較的少ない変数を用いて、フェノタイプを説明するモデルを作る 遺伝因子が(環境因子でもよいが)変数の値に影響を与えるか、与えないか、について、検討する
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1つのやり方 0か1かだけでなく、段階を考慮する 多項目からなる「診断・分類基準」からスコアを算出する 「1次元値」で「確定」診断
関節リウマチの場合→こちらへジャンプ
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別のやり方 疾患をパーツ化する パーツの有無で疾患を分類する
Phenotypic and Genotypic Analyses of Genetic Skin Disease through the Online Mendelian Inheritance in Man (OMIM) Database Journal of Investigative Dermatology (2009) 129, 2628–2636; doi: /jid ; published online 18 June 2009
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皮膚病変でパーツ化する (さらに、各項目を細分化)
Cornification Pigmentation Vascular Connective tissue Neoplasms Blistering diseases Erosions/ulcerations Photosensitivity/porphyrin disorders Premature aging Immune mediated Hiar/Nails Metabolic mediated Sweat disorders Acne Mucosal Aberrant landmark/structural topography Urticaria
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皮膚病変パーツ 1つだけの疾患もたくさんあるが、 2、3,4個のパーツにまたがる疾患も少なくない
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皮膚外臓器・系でパーツ化する Auditory Biochemical/metabolic Cardiovascular
Developmental Endocrine Gastrointestinal Hematological Immune system Lymphatic
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パーツ化するとは・・・ SLE 蝶形紅斑 円板状紅斑 漿膜炎 口腔内アフタ 関節炎 光線過敏症 血液学的異常 腎病変 ANA 免疫学的異常
神経学的異常
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パーツ化するとは・・・ これもパーツ化 遺伝因子解析では、診断基準項目というパーツも、解析ルーチンにはなっていない SLE 蝶形紅斑
円板状紅斑 漿膜炎 口腔内アフタ 関節炎 光線過敏症 血液学的異常 腎病変 ANA 免疫学的異常 神経学的異常 これもパーツ化 遺伝因子解析では、診断基準項目というパーツも、解析ルーチンにはなっていない
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パーツ化と「1段下げて考える」こと
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オミックス解析とフェノタイプ分解 トランスクリプトーム解析・プロテオーム解析が、「診断に有用な」「状態説明に有用な」バイオマーカーをたくさんもたらすかもしれない 診断・分類基準が精緻になる(複雑になる)
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皮膚病変でパーツ化する (さらに、各項目を細分化)
Cornification Pigmentation Vascular Connective tissue Neoplasms Blistering diseases Erosions/ulcerations Photosensitivity/porphyrin disorders Premature aging Immune mediated Hiar/Nails Metabolic mediated Sweat disorders Acne Mucosal Aberrant landmark/structural topography Urticaria
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皮膚病変でパーツ化する (さらに、各項目を細分化)
Cornification Pigmentation Vascular Connective tissue Neoplasms Blistering diseases Erosions/ulcerations Photosensitivity/porphyrin disorders Premature aging Immune mediated Hiar/Nails Metabolic mediated Sweat disorders Acne Mucosal Aberrant landmark/structural topography Urticaria こういうパーツ化でよいのか・・・
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皮膚病変でパーツ化する (さらに、各項目を細分化)
Cornification Pigmentation Vascular Connective tissue Neoplasms Blistering diseases Erosions/ulcerations Photosensitivity/porphyrin disorders Premature aging Immune mediated Hiar/Nails Metabolic mediated Sweat disorders Acne Mucosal Aberrant landmark/structural topography Urticaria こういうパーツ化でよいのか・・・ パーツ化=カテゴリ変数化
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カテゴリ分類と量的分類 どうせ変数化するなら、カテゴリ化より、量的変数化が「解析の力」が強い
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持ち込みにくい対象も変数化したい ひらひら びらびら くりっと丸い ひらべったい
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持ち込みにくい対象も変数化したい くりっと丸い ひらひら びらびら ひらべったい 負の曲率 ゼロの曲率 正の曲率
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これも、(頑張れば)2,3個のパラメタに落とせる
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まとめ 遺伝因子解析はフェノタイプを数値化したい 診断の「あり・なし」→「程度の強弱」 診断のパーツ化
分類・バイオマーカー・オミックス研究 数値化になじまないフェノタイプも数値化したい 形・パターン
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