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京都大学宇宙総合学研究ユニットの設置 宇宙研究は広い分野にまたがる高度な工学、理学、その他の有機的連携を必要とする総合科学である。京大は基礎物理学、宇宙物理学、地球物理学、宇宙工学など宇宙関連の学術研究の総合力をもつ。 研究と人材供給をより充実、発展させるため、「宇宙」という共通の研究テーマのもとで、部局横断型のゆるやかな連携を行い、加えて、異なる部局の接点から創生される新たな研究分野、宇宙総合学を構築するために新たに部局「宇宙総合学研究ユニット」を設置する。目標は以下の通りである。

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1 京都大学宇宙総合学研究ユニットの設置 宇宙研究は広い分野にまたがる高度な工学、理学、その他の有機的連携を必要とする総合科学である。京大は基礎物理学、宇宙物理学、地球物理学、宇宙工学など宇宙関連の学術研究の総合力をもつ。 研究と人材供給をより充実、発展させるため、「宇宙」という共通の研究テーマのもとで、部局横断型のゆるやかな連携を行い、加えて、異なる部局の接点から創生される新たな研究分野、宇宙総合学を構築するために新たに部局「宇宙総合学研究ユニット」を設置する。目標は以下の通りである。 a)宇宙理工学に関する基礎研究 宇宙理学および宇宙工学に関する基礎研究、人工衛星(X線天文衛星,太陽観測衛星、地球磁気圏探査衛星等)、ロケット観測と実験など、学内外との協力体制を組織する. b)融合領域の学問の開拓 宇宙医学、生命科学、薬学、農学、情報学、エネルギー科学、環境科学等の分野、さらに宇宙法、宇宙産業経済、文明論等の人文系学問をも融合することをめざす。 平成20年度初めに、独立行政法人宇宙航空研究開発機構との包括連携協力協定を結び、宇宙関連研究における連携共同を強化する。本ユニットは、この協定の京大側窓口として機能する。 関連部局:理学研究科,工学研究科,人間・環境学研究科、基礎物理学研究所、生存圏研究所、総合博物館(設置後に拡充の予定) ユニット設置までの経緯:4月1日の設置に向けて、2月5日の企画委員会における提案を経て、3月11日の部局長会議で承認済み。3月25日の教育研究評議会、および、3月27日の役員会で最終決定。

2 京都大学「宇宙総合学研究ユニット」組織構成図
京都大学宇宙総合学研究ユニット 理 学 研 究 科 運営協議会 ユニットの管理運営 ユニット長     1名 副ユニット長    1名 関係部局教員    若干名 宇宙航空研究開発機構 工 学 研 究 科 (包括連携協力協定) ユニット長    教員1名(兼務) 副ユニット長   教員1名(兼務) 人間・環境学研究科 企画戦略室 ユニット長、副ユニット長 教員若干名(兼務) 大学、研究機関 基礎物理学研究所 連携協力 多様な研究支援 生存圏研究所 特別研究員 1名 [特定有期雇用教員] (任期付き「助教」待遇) 総 合 博 物 館 事務体制 宇治地区事務部長 関連部局事務部長(理学研究科等) 担当事務室長(生存圏研究所) 事務職員(時間雇用職員1名) 宇治地区事務部 (理学研究科等事務部)

3 京都大学宇宙総合学研究ユニットメンバー(計31名、今後拡充予定)
ユニット長(候補) 小山勝二 副ユニット長(候補) 柴田一成 理学研究科   物理学・宇宙物理学専攻 物理学第二教室 (小山勝二)、谷森達、鶴剛、犬塚修一郎   物理学・宇宙物理学専攻 宇宙物理学教室 長田哲也、太田耕司、上田佳宏、戸谷友則、岩室史英   地球物理学専攻   地球物理学教室 町田忍   附属天文台 (柴田一成)、北井礼三郎   附属地磁気世界資料解析センター 家森俊彦、能勢正仁 工学研究科   航空宇宙工学専攻 斧高一、江利口浩二、市川朗(土屋和雄名誉教授)   原子核工学専攻 伊藤秋男、山本克治、柴田裕実 人間・環境学研究科   相関環境学専攻 阪上雅昭 基礎物理学研究所   極限構造研究部門 嶺重慎、田中貴浩、長瀧重博 生存圏研究所   生存圏診断統御研究系 津田敏隆、塩谷雅人、山本衛   生存圏開発創成研究系 山川宏(事務局)、大村善治、橋本弘藏、 臼井英之、篠原真毅 総合博物館 大野照文 松本理事

4 京都大学宇宙ユニットは何を目指すか 1 ・京大のもつ宇宙研究の総合力をバックボーンに、 ユニットにおける宇宙理工学に関する基礎研究
 ユニットにおける宇宙理工学に関する基礎研究  によって、理論シミュレーション、観測技術、  宇宙利用技術などを融合させた新しい宇宙研究、  その概念設計、宇宙システム提案を行い、未来  開発型研究プロジェクトの提案、実行の母体と  なる。 ・宇宙を総合的に研究する学問の構築を図り、これら  の研究活動により、日本の宇宙関連研究の拠点大学  としての機能を担う。 ・京都大学が関係する数多くのJAXAプロジェクトが  進行中である。そこで、本ユニットが設置され、  連携協定における宇宙関連研究の窓口となること  で、 JAXAとの円滑な共同研究、双方向研究協力  による宇宙関連研究の発展、人材育成を強力に  推進する。 図はJAXAおよび京都大学

5 京都大学宇宙ユニットは何を目指すか 2 京都は天文学1000年の故郷 文理融合領域の学問の開拓 (宇宙医学、生命、宇宙法など)
1000年の成果(朝日新聞) 京都は天文学1000年の故郷です。安部清明の次男 吉昌や孫、ひ孫、その子などが星の大爆発(超新星という)を観測しました。1000年前のことです。それは藤原定家(小倉百人一首や新古今和歌集などの編者)の日記「明月記」(国宝)に記録されております。その後も京都では、天文の観測が脈々と引き継がれ、京都大学の天文学に到るのです。いま私たちがその記録の場所をX線で観測すると、大きさは数十光年、温度は千万度もの巨大な火の玉が見つかります。 明月記:冷泉家時雨亭文庫  文理融合領域の学問の開拓  (宇宙医学、生命、宇宙法など)  宇宙は知的探究心の源泉  情報発信力をたかめる


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