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京大岡山 3.8m 望遠鏡 分割鏡制御に用いる アクチュエータの特性評価

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1 京大岡山 3.8m 望遠鏡 分割鏡制御に用いる アクチュエータの特性評価
京都大学大学院 理学研究科 宇宙物理学教室  長友 竣、木野 勝 

2 制御対象と目標 制御対象・・・セグメント鏡 18枚 目標 エッジセンサ 60個 1秒間に~100回の アクチュエータ 54個 フィードバック
1/11 制御対象・・・セグメント鏡 18枚 エッジセンサ 60個 1秒間に~100回の アクチュエータ 54個 フィードバック 目標 重力変形 熱変形 <50nmに抑制 風による変形(~数Hz) → アクチュエータの特性をモデル化 今までの想定より速いフィードバック 6~7の間に

3 DCモーター / ロータリーエンコーダ / ボールねじ
評価対象 2/11 LAH F-L (ハーモニック・ドライブ・システムズ社) DCモーター / ロータリーエンコーダ / ボールねじ 動作の数式モデル 摩擦の係数 今までの想定より速いフィードバック 6~7の間に 電磁力の係数 粘性の係数 : モータの回転角度 : コイル電流

4 ステップ応答測定 ステップ電流応答を振幅を変えて測定 測定条件 波形 : 3値矩形波
3/11 ステップ電流応答を振幅を変えて測定 動作可能な最小電流値 摩擦vs電磁力 粘性による動作の時定数 測定条件 波形 : 3値矩形波 電流振幅 : 0.4, 0.3, 0.2, 0.1, 0.05, A 周期 : 4秒 繰り返し回数 : 10回 1s

5 測定システム 変位 センサ 任意波形 発生器 直流 モーター 電圧−電流 変換回路 電流計 ロータリーエンコーダ 1k サンプル/秒 で計測
4/11 変位 センサ 任意波形 発生器 直流 モーター 電圧−電流 変換回路 電流計 ロータリーエンコーダ 1k サンプル/秒 で計測

6 測定結果 i ~ 0.4A 1 2 3 20 エンコーダ角度 [rad] -4000 4000 角速度 [rad/s] -4000
5/11 i ~ 0.4A エンコーダ角度 [rad] -4000 1 2 3 20 4000 角速度 [rad/s] -4000 経過時間 [sec]

7 フィッティング 電磁力の係数 B 摩擦の係数 C 粘性の係数 D 最小二乗法を用いて 1回の動作ごとに フィッティング
6/11 電磁力の係数 B 摩擦の係数 C 粘性の係数 D 最小二乗法を用いて 1回の動作ごとに フィッティング 0.4A 13回目の動作 角速度 [rad/s] -4000 0.2 1.0 経過時間 [sec]

8 最小駆動電流 電磁力の係数 B 摩擦力の係数 C 電磁力 ≥ 摩擦 電磁力 摩擦力 n回目の動作 B [Nm/A] 0.4A 0.3A
7/11 電磁力の係数 B B [Nm/A] 0.4A 0.3A 0.2A 摩擦力の係数 C |C| [Nm] 電磁力 ≥ 摩擦 0.4A 0.3A 0.2A 電磁力 摩擦力 20 20 20 n回目の動作

9 動作の時定数 粘性の係数 粘性による速度変化の 時定数 D [Nms/rad] 粘性の係数 -25 目標の制御帯域 ~10Hz
8/11 粘性の係数 D [Nms/rad] 粘性の係数 粘性による速度変化の 時定数 0.4A 0.3A 0.2A -25 20 20 20 目標の制御帯域 ~10Hz Feedback周波数 ~100Hz n回目の動作

10 摩擦の詳細測定 最小駆動電流~0.1A周辺を詳細に測定 測定システムは先程と同じ ・入力電流 : 2値矩形波
9/11 最小駆動電流~0.1A周辺を詳細に測定 測定システムは先程と同じ ・入力電流 : 2値矩形波 周波数 : 0.5Hz 振幅 : 25~125mA ・定常状態に達したあとの速度(終端速度)を測定

11 最大静止摩擦の測定 10/11 10μm/secのジャンプ センサの読出し周期 ~10msec 100nmのオーバーシュート 86mA

12 まとめと今後の展望 アクチュエータのステップ電流応答から 動作モデルを推定 時定数 : 0.08 sec 最小駆動電流 : 86 mA
11/11 アクチュエータのステップ電流応答から 動作モデルを推定 時定数 : 0.08 sec 最小駆動電流 : 86 mA i=86mAで10μm/secの速度ジャンプ → 100nmのオーバーシュートは不可避? 今後、アクチュエータの周波数応答測定   →システム同定・パラメータ決定 要求性能を満たす制御システムが構築可能か検討


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