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Published by乞 杨 Modified 約 6 年前
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速度依存変動エディントン因子を用いた 相対論的鉛直輻射流 Velocity-Dependent Eddington Factor in Relativistic Photohydrodynamics Plane-Parallel Case 福江 純、秋月千鶴@大阪教育大学
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目次 0 現象:宇宙ジェット 1 準備:相対論的輻射流体力学 2 動機:モーメント定式化の病的特異性 3 物理:速度依存変動エディントン因子
0 現象:宇宙ジェット 1 準備:相対論的輻射流体力学 2 動機:モーメント定式化の病的特異性 3 物理:速度依存変動エディントン因子 4 修正と結果 平行平板:重力なし 平行平板:重力あり(本講演) 球対称:重力なし 球対称:重力あり(秋月講演) 5 影響 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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0 宇宙ジェット現象 Astrophysical Jets
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相対論的ジェット 中心の天体から双方向に吹き出す細く絞られたプラズマの流れ「宇宙ジェット」 (YSO) (CVs, SSXSs)
Crab pulsar SS 433 microquasar AGN quasar gamma-ray burst 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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系内ジェット&系外ジェット 系内ジェット(microquasar) SS433 >LE ep cont/blob 0.26c
1E1740 ee? 0.26c GRS1915 ~LE ee? bloby 0.92c GROJ ee? bloby c 系外ジェット 3C >LE ? ? c? M <<LE ? ? ? ガンマ線バースト 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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放射圧加速ジェット 光度 L>LE 成分 ep通常プラズマ vs ee対プラズマ
形態 continuous / periodic / intermittent 速度 mildly relativistic β=0.26、γ=1.04 highly relativistic β=0.92、γ=2.55 ultra relativistic β=0.99、γ=10 extremely relativistic β=0.9999γ=100 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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宇宙ジェットの加速機構 理論的計算では、輻射力加速にせよ、磁気力加速にせよ、光速の9割ぐらいまでなら加速が可能だが、γが10とか100の超相対論的ジェットはまだ実現できていない。 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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Relativistic Radiation Hydrodynamics
1 準備 相対論的輻射流体力学 Relativistic Radiation Hydrodynamics
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1.準備 相対論的輻射輸送方程式 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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1.準備 モーメント方程式 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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1.準備 エディントン近似at共動系 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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1.準備 質量保存の法則 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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1.準備 運動方程式 輻射力 輻射抵抗 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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1.準備 エネルギー式 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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2 動機 モーメント定式化の病的特異性 Motivation
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2.動機 従来の定式化の下で相対論的輻射流を調べた(Fukue 2005)
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2.動機 v=c/√3で特異性が出現 平行平板(1次元定常輻射流)で、τは表面からの光学的厚み
u2=1/2 or β2=1/3 で分母=0! 平行平板(1次元定常輻射流)で、τは表面からの光学的厚み u=γβ=γv/c: 流れの4元速度、β=v/c F:輻射流束、P:輻射ストレス、J:質量流束 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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3.物理 問題はclosure relationの妥当性
特異性の原因を辿ると エディントン近似に行き着く。 従来の定式化では、 P0:流体共動系での輻射ストレス(テンソル) E0:流体共動系での輻射エネルギー密度 P0= f E0: f =1/3 と置くが、これは v~c (β~1)で成り立つのか? 大きな速度勾配によって等方性近似が悪くなる 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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先行研究 Moment Formalismの欠陥 Relativistic Wind/Accretion
Turolla and Nobili 1988; Turolla et al. 1995; Dullemond 1999 らが、特性速度など、数理的な解析をしている。 ただし、回避法などについては未研究 Relativistic Wind/Accretion Flammang 1982 Paczynski 1990 Nobili et al. 1993 光学的に十分に厚い& 拡散近似をしているので、特異性は出ない (因果律がおかしい?) WindとAccretionの違い (Accretionの場合はあまり問題ないかもしれない) 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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3 物理 速度依存変動エディントン因子 Physics
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4.修正 変動エディントン因子 光学的に厚い-薄いを遷移する輻射流(球対称) Tamazawa et al. 1975
4.修正 変動エディントン因子 光学的に厚い-薄いを遷移する輻射流(球対称) Tamazawa et al. 1975 τ大:diffusion limit→ f ~1/3 (光子の平均自由行程が短く、光子拡散が等方) τ小:streaming limit→ f ~1 (光子の平均自由行程が長くなり、光子拡散が非等方になる) 低速(静止)-亜光速へ加速される輻射流 Fukue 2006 β小:diffusion limit→ f ~1/3 (光子の平均自由行程が短く、光子拡散が等方) β大:relativistic limit→ f ~1 (加速が光速のオーダーになり、平均自由行程が伸びて、光子拡散が非等方になる) 例えば 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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変動エディントン因子 平行平板 球対称 Abramowicz et al.(1990)の dτ=γ(1+βcosθ)dτ。より
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Modification and Results
4 修正と結果 Modification and Results
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Plane-Parallel with Gravity Fukue and Akizuki 2006, submitted
4.2 平行平板:重力あり Plane-Parallel with Gravity Fukue and Akizuki 2006, submitted
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4.修正 f (β)を用いた新しい定式化1 平行平板1次元定常流 [天体重力:Pseudo-Newtonian] 質量流束の保存 運動方程式
4.修正 f (β)を用いた新しい定式化1 平行平板1次元定常流 [天体重力:Pseudo-Newtonian] 質量流束の保存 運動方程式 エネルギー(輻射平衡) 0次のモーメント 1次のモーメント 速度に依存するエディントン近似↓ 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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4.修正 f (β)を用いた新しい定式化2 光学的深さτを導入 光学的深さ 運動方程式 厚さの式 0次のモーメント 1次のモーメント
4.修正 f (β)を用いた新しい定式化2 光学的深さτを導入 光学的深さ 運動方程式 厚さの式 0次のモーメント 1次のモーメント u =γβ :流れの4元速度 β=v/c F:輻射流束 P:輻射ストレス J:質量流束 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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4.結果 光速まで加速される解 境界条件 流れ基部(大気深部) 流速 v=0 光学的深さ τ=τ0 (輻射流束 F=F0)
4.結果 光速まで加速される解 境界条件 流れ基部(大気深部) 流速 v=0 光学的深さ τ=τ0 (輻射流束 F=F0) (輻射圧 P=P0) 流れ表面(大気表面) (亜光速で動いている境界条件;Fukue 2005) 流速 v=vs 光学的深さ τ=0 質量流束 J (固有値で求まる) 典型的な解 r=3 rg τ0=1 F0=1 LE/(4πrg2) P0=1.23 LE/(4πrg2)/c J=1 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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4.結果 光速まで加速される解 境界条件 流れ基部(大気深部) 流速 v=0 光学的深さ τ=τ0 (輻射流束 F=F0)
4.結果 光速まで加速される解 境界条件 流れ基部(大気深部) 流速 v=0 光学的深さ τ=τ0 (輻射流束 F=F0) (輻射圧 P=P0) 流れ表面(大気表面) (亜光速で動いている境界条件;Fukue 2005b) 流速 v=vs 光学的深さ τ=0 質量流束 J (固有値で求まる) 亜光速になる場合 r=3、 τ0 =1、 F0 =1、 P0 =1.23(J=1) F0 =10、 P0 =10.6(J=1) F0 =1、 P0 =1.041(J=0.005) 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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4.結果 光速まで加速される解 境界条件 流れ基部(大気深部) 流速 v=0 光学的深さ τ=τ0 (輻射流束 F=F0)
4.結果 光速まで加速される解 境界条件 流れ基部(大気深部) 流速 v=0 光学的深さ τ=τ0 (輻射流束 F=F0) (輻射圧 P=P0) 流れ表面(大気表面) (亜光速で動いている境界条件;Fukue 2005b) 流速 v=vs 光学的深さ τ=0 質量流束 J (固有値で求まる) 重力の影響 τ0 =1、 F0 =1、 P0 =1.23 r=3 r=2 r=1.5 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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5 影響 Influence
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5.影響 関連する天体現象 輻射場が重要な相対論的天体現象全般 ブラックホール降着流 相対論的天体風、亜光速宇宙ジェット
5.影響 関連する天体現象 輻射場が重要な相対論的天体現象全般 ブラックホール降着流 相対論的天体風、亜光速宇宙ジェット 相対論的爆発、ガンマ線バースト ニュートリノ輸送 初期宇宙 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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5.影響 今後の課題 f (τ,β)のより適切な形? 平行平板→球対称の場合 → 秋月講演 重力場の効果 ガス圧、磁気圧の効果
5.影響 今後の課題 f (τ,β)のより適切な形? 平行平板→球対称の場合 → 秋月講演 重力場の効果 ガス圧、磁気圧の効果 非定常流の場合 降着流の場合 いろいろな天体現象への応用 数値シミュレーション(かなり難しい) 日本天文学会2006年秋季年会 06/09/21
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