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3K10 保育園での宇宙の話 富田晃彦(和歌山大学) 第53回 宇宙科学技術連合講演会 2009年9月11日、京都大学吉田キャンパス.

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1 3K10 保育園での宇宙の話 富田晃彦(和歌山大学) 第53回 宇宙科学技術連合講演会 2009年9月11日、京都大学吉田キャンパス

2 この研究は: ひかり保育園というところに毎月訪問し、 「うちゅうのおはなし」を行っている。 何を期待して訪問しているのか?
 ひかり保育園というところに毎月訪問し、  「うちゅうのおはなし」を行っている。  何を期待して訪問しているのか?  どうやって自己評価しているのか? 報告 議論

3 なぜ? 科学の教育普及活動のひとつとして、 保育園で、宇宙・空の話をしている。 科学の方法、見方* を、多くの人と共有したいから あとで議論
* 園児に対して、どう考えるか:   直接体験はもちろん、それだけにとどまらず、もっと大きく世界を感じる。   感じる。感じたことを表現する。そして伝えあう、試す。 あとで議論 多くの人と「資産」を持ち合いたい 教育普及活動に出かける際、その大義名分を何とするか?  色々な考え方がある。

4 なぜ? 科学の教育普及活動のひとつとして、 保育園で、宇宙・空の話をしている。 a, b 両方にアプローチできる場所:保育園(および幼稚園)
 なぜ「b」? → 「b」の「a」への影響 そして、「b」の対象としての興味

5 なぜ? 科学の教育普及活動のひとつとして、 保育園で、宇宙・空の話をしている。 子どもにも大人にも、宇宙は人気分野
(宇宙 = 頭の上、雲と雲の向こう) 頭の上は、誰にでも手に入る大自然 (しかも、よく見れば、いろいろ見える) おとぎの世界へも接続 (天文屋にとって、これは幸運なことである。)

6 いつ どこで だれが なにを なにで ほぼ毎月1回、毎回30分程度 ▶ 2006年12月開始、2007年11月より毎月訪問
 ▶ 2006年12月開始、2007年11月より毎月訪問 ひかり保育園(大阪府藤井寺市、地域の中核的な園)  ▶ 3,4,5歳児(80人)対象に、一斉に  ▶ 単発渡り歩き型ではなく、一ヶ所継続型 富田(専門:天文学)と学生(教員養成の課程)  ▶ ゲストとして → 園全体からの協力を頂く うちゅうのおはなし (星座、地球史、雲、空、惑星) おはなし+しつもん (大道具の類は、なし)

7 せいざのおはなし 黄道十二宮の神話をもとに、話と絵をアレンジ(河野明里、2009年4月より小学校教員が担当)。今晩見る星空との関連が強いわけではないが、毎月の星座巡りという形になっており(お誕生会と関連)、おとぎ話の世界と関連している(劇で使った童話との関連)。

8 くも 雲の十種の形を中心に12ヵ月で空巡りをした。十種の形に加え、飛行機雲、青空で12回。「うろこ…は、わからないな」「ひつじ、知ってる!」「綿はこんなお花が咲くよ」と話が弾み、天気の変化にも興味が出てきている。

9 これは なんだ? 小さな水の粒は買い物中にも 顔を出すぞ! 虹は部屋の中にもあるぞ!
虹は、水や光をうまく料理すると台所でも作り出せる。CDなどを斜めから見ても見える。湯気や露などはコンロ、冷凍庫などで見ることができ、雲の正体でもある。天上界と台所がつながっていることを(科学という乗物で、頭が空を飛ぶ)伝えようとした。 わた雲といえば、綿 (見たことある?) これは なんだ?

10 うちゅうのたび 毎回1つ天体を取り上げ、JAXA/NASAなどで公開さ れている写真の投影も利用しながら、案内をする。
“風景画”をじっくり見てもらい、その世界を想像し、普 段の生活とのつながりと“断絶”を楽しんでもらう。 「おとぎの世界とつながる宇宙・空への想い」、「空想力 で、時・空間の旅を楽しむ」面をもっと引き出す。 投影した写真の何枚かを大判に印刷し、「敷物」にして じーっと見てもらう。その星に「行って」もらう。   →スライド投影だと、いまいちよそよそしい。

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13 事前・事後の活動、園児の観察法 担任の先生は当日、事前に「どんなかな」、 事後に「どうだったかな」の時間を持って下さる。
当日の実践後、担任の先生、園長、主任の先生方から、園児の様子を詳しく教えてもらっている。 →これが評価のための一番の資料 園児の観察は普段接している先生方が一番よくご存じ。   富田は直接の現場経験がない者なので、園児の観察がしっかりできない。   訪問時の短い時間だけでは、園児の様子をつかみようがない。   特別な環境下での園児の様子だけ見ても、その園児を知ったことにならない。

14 失敗例が多い(結構落ち込んでいる) 自己評価 天文屋がやりそうな失敗を、私は繰り返してきた:
しかし保育園の方々は暖かく見守ってくださり、また気長に私の成長を待って下さる(私の学生教育でも参考にせねば) 天文屋がやりそうな失敗を、私は繰り返してきた: そんなつもりはないが、どうしても知識流し込み型の癖がついている。 確かに、知識量は多ければ越したことはない。しかしまず、人間は宇宙という「環境」を知りたがっている、その好奇心を強く持っている、あれこれと考えを巡らせる活動を楽しんでいる、ということを伝えたい。園児の考えで「誤概念」に見えるものがあっても、それ自体はここでは問題にならない。

15 なんか質問ないですか? で質問は一応来る。しかし、よそよそしい感じもある。
 きれいな写真を出せば、臨場感があると考えてしまう。 その写真を見て、色々と想像できるのは、数々の経験・知識あってのこと(これは宇宙の分野に限らず、ものごと一般に)。科学的に臨場感抜群の写真が多数手に入るようになっただけに、それに頼りすぎる。そこで、直接園児に感じてもらえる絵を描いてみることにした。 なんか質問ないですか? で質問は一応来る。しかし、よそよそしい感じもある。 園児にもみくちゃにされて、わーわー話し合うことをしている。汗まみれの頭をかきむしられるし、腕時計のスイッチは押しまくられるし、顔と顔がこっつんこするし、一斉に抱きついてくるし、その中で“新説”を次々にひねり出してくれる。

16 印象的な、園児さんのようすの報告例 普段の園生活で、雲や虹を探すようになる。 冷凍庫を開け閉めで「白いもの」を何度も確認する。
窓に「はー」をやって、くもりを何度も作ってみる。 毎回読み切り話を、一貫した構成に作ろうとしている。 クレーターはなぜできたのか?考えて、言い合う。 水星は暑いか寒いか、理由をつけて、言い合う。 写真を見てもいろいろ気がついている。  大きさがいろいろ、色がいろいろ。  形がいろいろ、あれに似ている、など。 聞いたことをいちいち人に話したがる。 宇宙ネタは「感じる」「考える」「試す」「伝える」の興奮が起こりやすい。だから、園児は宇宙ネタが好きなのだ。 試す 試す 試す 考える 伝える 伝える 感じる 伝える

17 保護者参加 企画にも参加 ゲストと保護者の 信頼関係構築のために たなばたまつり での切り絵

18 >>> この感性こそ、宇宙・天文学が伝えられる国際感覚 <<<
新展開:ハワイの保育園との交流 国立天文台ハワイ観測所 outreach scientist 臼田-佐藤功美子さんとの連携による Kaumana Keikiland とのビデオメッセージ交換(二往復) ハワイで:(Kumikoさん)私たちはどこにいる? (子どもたち)地球!        (Kumikoさん)そう、みんなも日本のお友だちも、地球にいるよ! >>> この感性こそ、宇宙・天文学が伝えられる国際感覚 <<<

19 ま と め だれに: 園児、そして園児を見守る大人の層に なにを: 科学(宇宙、空、天文)ネタを、感じる、
だれに: 園児、そして園児を見守る大人の層に なにを: 科学(宇宙、空、天文)ネタを、感じる、      あれこれ考える、伝える、試す、という活動を なにで: ゲストとして「うちゅうのおはなし」で どうだったか: 3年の実践で、活動が盛り上がることを感じた       by 保育者の観察、そして協議会 どうしてそうなったか: 園児の好奇心、宇宙ネタの好奇心喚起力、  宇宙ネタの料理法、園児を見守る大人の支援と自身の興味喚起 活動継続の秘訣: この研究に大変協力的な園の存在        園長先生, 主任保育士, 担任保育士, 園を紹介下さった音楽教育教員

20 なぜ? 科学の教育普及活動のひとつとして、 保育園で、宇宙・空の話をしている。 科学の方法、見方* を、多くの人と共有したいから あとで議論
* 園児に対して、どう考えるか:   直接体験はもちろん、それだけにとどまらず、もっと大きく世界を感じる。   感じる。感じたことを表現する。そして伝えあう、試す。 あとで議論 多くの人と「資産」を持ち合いたい (教育学部教員# が教育普及活動に出かける際、その大義名分を何とするか、  少なくとも5種類を聞いた。)# ただし、富田が出会った範囲内。    I: 仮面をかぶるだけ、II: 科学研究にヒト・モノが来るように、    III: 理科教員ポストを増やす、IV: 趣味、V: 無邪気に “素晴らしさ“ を

21 なぜ? 科学の教育普及活動のひとつとして、 保育園で、宇宙・空の話をしている。 a, b 両方にアプローチできる場所:保育園(および幼稚園)
 なぜ「b」? → 「b」の「a」への影響 そして、「b」の対象としての興味


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