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セラミックス 第6回目 5月 25日(火)  担当教員:永山 勝久.

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1 セラミックス 第6回目 5月 25日(火)  担当教員:永山 勝久

2 イオン結合の特徴(:熱伝導機構) (高熱伝導性セラミックスと非熱伝導性セラミックス) ◎イオン結合性結晶 (セラミックス) の熱伝導機構
cf. 金属材料 熱伝導媒体 ・・・ 『フォノン(phonon)』 自由電子が  熱の伝導体 ○結晶中で規則配列する原子を “格子” と考え,格子位置での 原子の振動エネルギーを 「フォノン」 と定義 ( フォノン ・・・ “格子の振動” をエネルギーを持った 粒子 と仮定) = (振動子) 『量子』 熱伝導機構 ・・・ 「アインシュタイン・モデル(バネ・モデル)」 (図 参照) ① 物体を端面 (片側) 加熱 ② 加熱面での原子振動の増大 (軽元素ほど大きい) ③ 隣接正負イオン間でのイオン結合を介して,格子振動が  伝播 (フォノンの伝播) ・・・“格子振動による伝播” ◎ 軽元素ほど格子振動は大きく、その伝播は容易 熱伝導率 ; Al2O3 (約20W/m・k,Al原子量 : 27 ) ZrO2 (約 4W/m・k,Zr原子量 : 91 ) 5分の1

3 アインシュタイン・モデル (a) (b) 熱伝導は容易 <熱伝導率 : 小> バネ 端面 バネ 加熱 加熱 軽元素 ・・・ 格子振動は大
重元素 ・・・ 格子振動は小 <熱伝導率 : 小> 図3 熱伝導のモデル (アインシュタイン・モデル) : 結晶の左端から右端への      加熱に伴う格子振動に伴う熱伝導現象の説明 (a) 軽元素 (振動大,高熱伝導性) , (b) 重元素 (振動小)

4 共有結合 (最も強固な化学結合) ◎ 共有結合 ・・・ 1つの原子が所有する孤立電子 (不対電子) と,周囲の隣接原子
           が有する孤立電子との間で,スピンの向きを逆にして安定な電子            対を形成することによって生じる化学結合形成 [定義] (半導体, 非酸化物系 セラミックスの 結合様式) 隣接原子間で N Si S スピン 電子 磁気  双極子 S ・窒化物 ・ホウ化物 ・炭化物 N 安定な電子対(+,-のスピン               の結合) Si4+ : 4価 周囲に4個のSi原子 図2 Si結晶の共有結合 電子を共有する (a) ←電子雲どうしの結合 = 反平行スピン = (安定な電子対) 異極結合  安定 安定結合 = 「共有結合」 (b) 電子雲どうし    の反発 同極結合  不安定(反発) 平行スピン = (不安定電子対) 図3 反平行(a),平行(b)スピン間における2原子間の電子密度分布

5 共有結合の特徴 : 特定の原子・原子間 での強い結合力であるため、方向によって 結合力は異なる(・・・異方性が大きい結合力)
            結合力は異なる(・・・異方性が大きい結合力) 共有結合>イオン結合,金属結合 [共有結合性結晶の特徴] : ①融点が高い                   ②硬度が大きい                   ③高強度                   ④原子間結合に異方性があるため,特定面で割れる                   ⑤拡散係数が小さい (物質中の原子移動が困難) [代表的な共有結合性物質] ・・・ Ⅳ族元素 : C,Si,Ge,Sn 原子配列 : ダイヤモンド構造 [ : 図4 参照 ]           ・・・一つの原子の周囲に4つの原子が存在し,正四面体を形成 中心の原子と四面体頂点の各原子が互いに4個の外核電子を出し合って,かつ スピンが逆向きの電子対を形成 = 『sp3混成軌道』 [ : 図5 参照 ] sp sp2 sp3 sp3d sp3d2 sp3d3 配位数 2 3 4 5 6 7 図5 sp3混成軌道    (配位数と幾何学的な原子結合形状) 図4 ダイヤモンド構造

6 半導体物質 ← (共有結合性物質の代表) = ◎半導体の推移 ・最初のトランジスタ ; Ge (Ⅳ族元素) : Ge4+ 共有結合性結晶
半導体物質 ← (共有結合性物質の代表) ◎半導体の推移 ・最初のトランジスタ ; Ge (Ⅳ族元素) : Ge4+ 共有結合性結晶 ・現在の半導体 ; Si (Ⅳ族元素) : Si4+ ・今後の半導体 ; GaAs,InP (化合物)             (Ⅲ‐Ⅴ族化合物) Ga,In ・・・ 3族元素 As,P ・・・ 5族元素 平均の原子価 : 4価 ⇒ Ge,Siと同様 GaAs,InP ・・・ 立方硫化亜鉛構造 <4面体構造を4つ有する>            (四面体構造を構成要素にもつ,立方晶型結晶) (InSb) = ダイヤモンド結晶に類似 共有結合性結晶 四面体構造 が構成要素 “4配位構造” ( :Ⅲ族原子位置, :Ⅴ族原子位置) 図6 立方硫化亜鉛構造 (・・・Ga,In) (・・・As,P)

7 『ニューセラミックスの概要』 ニュ-セラミックス・・・金属,プラスチックスに次ぐ第3の工業素材
歴史的背景:伝統的セラミックスからニュ-セラミックスへの変革[:図1.1参照]  ①伝統的セラミックス・・・『セラミックスの石器時代』  :石器(地球が作った天然のセラミックス)→土器(火の発見(~800万年前)に起因 して人間が人工的に作った最初のセラミックス)                           →陶磁器(窯業製品、珪酸塩工業製品)  ②ニュ-セラミックス(ファインセラミックス)・・・『ニュ-石器時代(現代社会)』 ①と②の決定的相異点[:表1.1参照]  伝統的セラミックス・・・天然原料,ニュ-セラミックス・・・人工原料                  ↓  『ニュ-セラミックスの概念的定義』   :精製,精密に調整された化学組成かつ微細均一粒子からなる人工原料を    使って、高度に制御された成形法及び焼結法による焼成品                  ∥       新しい機能を有する材料(構造的特性,機能的特性)に発展

8 表1.1 ニュ-セラミックスとオールドセラミックスの比較
図1.1 伝統的セラミックスからニュ-セラミックスへの変革

9 『セラミックス』の学術的定義・・・『非金属無機固体材料』[:表1.2参照]
 元素の分類:(1)金属性元素 (ex.Al,Zr,Ti,Pb など)           (2)半金属性元素(ex.B,C,Si など)         (3)非金属性元素(ex.O,N,F,S,Cl など)  非金属無機固体材料の定義(分類)   :①半金属性元素により構成される物質     (ex.ダイヤモンド,半導体Si,カ-ボン繊維,炭化ケイ素SiC,                  フラーレンC60, カーボンナノチューブ など)    ②半金属性元素と金属元素及び       半金属元素と非金属性元素間の化合物     (ex.炭化チタンTiC,窒化ケイ素Si3N4, 窒化ホウ素BN など)    ③金属性元素と非金属性元素間の化合物[:表1.3参照]     (ex.アルミナAl2O3,ジルコニアZrO2, シリカSiO2, チタニアTiO2,MOx(M=U,Pu), 窒化アルミAlN など)


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