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日本における書誌データの問題点 酒井 由紀子 yukiko@lib.keio.ac.jp 慶應義塾大学医学メディアセンター
Lib-sys Meeting at Doshisha University In Kyoto: September 20, 2002
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日本における書誌データの問題点 日本語リソースの書誌データがグローバル化に対応していない グローバルに流通していない
グローバルな視点での標準化がなされていない 提供されていない 使えない部分
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日本における書誌データの問題点 -発表の概要
なぜ書誌データのグローバル化が必要か グローバルな書誌データに求められる要件 グローバル化対応の現況 なぜグローバル化していないのか/どうしたらグローバル化できるのか 必要性→要件と問題点→問題の本質と解決策
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なぜ書誌データのグローバル化が必要なのか
リソースシェアリング メタデータシェアリング メタデータ=図書館では「目録」
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リソースシェアリングの必要性 -一般的な傾向
リソースシェアリングの必要性 -一般的な傾向 資料の高騰をリソースシェアリングで補う 雑誌コスト/タイトル 226%増 * 雑誌のための支出 192%増 雑誌タイトル数 %増 ILL借り 97%増 * *ARL統計 ARL統計 Service trends Monographs and serials Supply and demand * 資料単価の高騰/多様化と予算削減→リソースシェアリングによる対応
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グローバルリソースシェアリングの必要性 -日本語リソースへのニーズ
日本研究者: 日本語のリソース 図書 一般雑誌 人文社会学雑誌 歴史文書 ミクロな企業情報 Cf. 科学者、技術者、経営者、 知識人: 「英語」の学術雑誌、新聞、 マクロな企業情報 一般人: 「英語」の一般雑誌 テレビ・映画・音楽・芸術 *日本研究者の必要とするリソースが海外から最もアクセスが容易ではない *日本研究の多様化に対応して資料も多様化している *若手の研究者は英語の資料も必要 *図書館員では扱えない資料も多い。(アーキビスト、ビブリオグラファーの不在) 宮川隆康. 日本研究と日本情報. 日本研究司書研修シンポジウム. 日本情報の国際的流通 日本研究の基盤を考える. 東京, 国際文化会館1999年2月23日.
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グローバルメタデータシェアリングの 必要性
・ 海外での日本語リソースと書誌データのニーズ ・ 整理業務のアウトソーシング ・ カタロガーの非プロフェッショナル化 *日本語資料を海外でも所蔵していて書誌データを必要としている LC 1,016,937 / Berkeley 331,380 / Michigan 269,153 volumes The major collections ranked by number of Japanese language volumes RLIN-CJK ; OCLC-CJK after that *ビブリオグラファーも選書およびレファレンス業務のために書誌データが必要。 *日本で作成されたリソースのメタデータを日本で作成するのは当然の責務
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グローバルな書誌データに求められる要件 リソースシェアリングにおける書誌データ =同定のための書誌データ
要件)アクセス可能、一貫した検索結果 その他必要なもの 所蔵情報 現物入手の仕組みを含むツール 例)総合目録としての書誌ユーティリティ(Legacy systems) OPAC+横断検索システム (Z39.50など) +ILLシステム
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グローバルな書誌データに求められる要件 メタデータシェアリングにおける書誌データ =流用するための書誌データ
→ダウン(アップ)ロード可能、互換性 その他必要なもの データ流用の仕組みをもつツール 例) 分担共同目録としての書誌ユーティリティ 目録システムへの書誌データ提供 *いずれにしても提供されているということと、使えるということが重要 *英語資料と分断されない書誌データを供給する。 例) UCBの分断された目録 GLADISにはVernacularがない
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グローバル化対応の現況- 流通の概況 *Waseda/MARCはNACSIS-CAT登録は学総目から移行した雑誌のみ
*KO/MARCは現在NACSIS-CAT登録をカレントに実施していない *所蔵目録とILLシステム – リソースシェアリングのツール 海外からWeb-CATで所蔵確認は可能。 ILLシステムは切り離されている。 *目録システム – メタデータシェアリングのツール 北米で利用できる目録システム上の書誌は事実上OCLC/RLINに搭載されているTRC/MARCとWINE
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グローバル化対応の現況- 流通の努力 グローバルリソース・メタデータシェアリングのための努力
WINE MARC Project in OCLC 1995, 計560,000 レコード +毎月登録 Japan MARC test loading in OCLC and RLIN 1994, 1995 TRC records mount in RLIN 計 91,000レコード +毎週登録 200,000レコード(2000年8月現在) *WINE’s contribution to WorldCat % of WINE in J % %(残りは北米のカタロガーが作成) 28/35万件 56/93万件 % of J in CJK %-> % %-> % % of C in CJK %-> % %-> % CJK growth in WorldCat. *電子リソースのデータがない(Morimoto, ) *典拠ファイルはない(Morimoto, ) *ILLは料金決済、著作権がネック ARL Japan Project 1)Document Delivery with Waseda University Library 2)Document Delivery with the Association of National University Libraries (ANUL) -2001 3)Global ILL(NII)
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グローバル化対応の現況- 互換性の問題 日本語に関連する問題 ・ 分かち書き ・ ローマ字 目録プラクティスの違い ・ 基礎書誌単位の違い
・ 分かち書き ・ ローマ字 目録プラクティスの違い ・ 基礎書誌単位の違い ・ 主記入の違い ・ 主題の違い ・ 典拠コントロール
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グローバル化対応の現況- 互換性の問題 日本語に関連する問題 分かち書き - データがない・標準が異なる
WINE,TRC 260(出版事項)分かちがない 260 $aTokyo :$bAsakurashoten WINE 245(タイトル)分かちが異なる 245 $a 余はいかにして基督信徒となりし乎… 7 words -- yo wa ikanishite kirisuto shinto to narishika (WINE) 9 words -- yo wa ikani shite kirisuto shinto to narishi ka (LC) 7, 10 words in NACSIS-CAT *Japan, WINE/MARCの点が低かった二大理由(1995OCLCサーベイ) *74% for WINE (Rate 3.32) records vs. 65 % for Japan/MARC (Rate 2.77) (Cf. Bibliographer noted enormous utility of both sources for their collection development and reference work) *ほかにも、ローマ字の基準の違いとして大文字使用法も指摘されている。 *“Japanese,” in ALA-LC Romanization Tables: transliteration schemes for Non-Roman Scripts, comp and ed. Randall K. Barry, 1997 ed. (Washington, D.C): Library of Congress Cataloging Distribution Service, 1997),
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グローバル化対応の現況- 互換性の問題 日本語に関連する問題 記述形式 ローマ字がないフィールド
記述形式 ローマ字がないフィールド Japan MARC $b(その他のタイトル), 260(出版事項) WINE 5xx(注記)
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グローバル化対応の現況- 互換性の問題 目録プラクティスの違い 基礎書誌単位の違い 主記入の違い 主題の違い 典拠コントロール
Japan/MARC, WINE 物理単位 主記入の違い 主題の違い WINE 非統制語およびNDLSH TRC BSH 典拠コントロール *カタロガーは編集が多く必要となる。主題LCSH、典拠LC/NACO *ビブリオグラファーは日本語の主題でも、非統制語でもある程度役に立つ *現在のところ日本語の表示 最大のメリット *WINE MARC record editing guide for OCLC CJK Software users: developed as a result of the Waseda University Information Network (WINE) mARC Project, Phase II. Preapared by Hisako Kotaka. OCLC,
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なぜグローバル化していないのか どうしたらグローバル化できるのか
作成・流通が目的別に分断されている →重複した努力を省いて供給の道を 日本の目録プラクティスの特異性 もともと日本の中でも唯一の標準的書誌データはない、 目録規則というよりも周辺の標準の違い(記述・主題) →グローバルに近いものを採用 必要なデータに重点を(主題) *一国に複数のMARCがある不思議—国内のニーズに特化して分断化 →冗長な努力を排除してグローバルな供給の道を *国内でも互換性のない書誌 例)国立国会図書館—日本の公式な書誌作成機関であるが、 多くの私立大学図書館では受入業務のためにTRC、 国立大学図書館ではNACSIS-CATが主流 *文字コード問題はUTF-8、書誌フォーマットはMARC21で集約されつつある *残りは日本語の問題(わかち、ローマ字)、主題、典拠 *グローバルに一本化したい 例)記述はTRCを基本として主題を直してJ/MARCとする Cf.米国はOCLCにある書誌はLCは作成しない
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参考文献: Kotaka, H. (2001). WINE MARC records editing guide version. Posting to eastlib mailing list on July 23, 2001. 宮川隆康. (1999). 日本研究と日本情報. 日本研究司書研修シンポジウム. 日本情報の国際的流通 日本研究の基盤を考える. 東京, 国際文化会館 1999年2月23日. Morimoto, H. (1998). WINE records loaded in WorldCat: their compatibility with LC practices for Japanese-Language monographic title cataloging. Presented at the 9th European Association of Japanese Resource Specialists. Conference in Louvain, Belgium, on September 30, 1998.
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参考文献 cont’d: “Japanese” (1997). In: ALA-LC Romanization Tables: transliteration schemes for Non-Roman Scripts, comp and ed. Randall K. Barry, 1997 ed. Washington, D.C: Library of Congress Cataloging Distribution Service, WINE MARC record editing guide for OCLC CJK Software users: developed as a result of the Waseda University Information Network (WINE) mARC Project, Phase II. (2001). Preapared by Hisako Kotaka. Dublin, OH: OCLC.
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