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Published byNora Schneider Modified 約 6 年前
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非平衡が創り出す時空間パターン 時間軸上の秩序 生物のリズム現象 京大・理 吉川研一 ・卵割(発生) ・日周性(サーカディアン)リズム
200 市民講座、 京大 非平衡が創り出す時空間パターン 京大・理 吉川研一 時間軸上の秩序 生物のリズム現象 ・卵割(発生) ・日周性(サーカディアン)リズム ・神経発火・脳波 ・心臓の拍動 ・自発呼吸 ・歩行 etc 心筋細胞
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生物のリズム現象 生物リズムの特徴 ・卵割(発生) ・日周性(サーカディアン)リズム ・神経発火・脳波 ・心臓の拍動 ・自発呼吸
・歩行 etc 1)リズムは“安定” 2)状態が不連続に変化 3) リズムの同期現象 生物リズムの特徴 馬の早足 馬の疾走
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化学反応が創り出すリズム ~ Belousov-Zhabotinsky反応 ~ O2 酵 素 以下の物質を混ぜる 臭素酸ナトリウム 硫酸
マロン酸 臭化ナトリウム フェロイン 酸化剤 基質 触媒 O2 糖類、脂肪 タンパク質など 酵 素 心臓の拍動、生物時計 などの自律的現象 (安定なリズム)
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ペットボトル振動子 安定なリズム
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同期現象 水の入ったU字管 もしくは風船の挿入による チューブ結合による同相同期 逆相同期
容器:2㍑用, 細管:径8mm, 長さ10cm, 結合チューブ:径7mm, 長さ20cm. 容器:2㍑用, 細管:径8mm, 長さ10cm, 結合チューブ:径7mm, 長さ75cm, 風船:コンビニ仕様.
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ペットボトル振動子の同期現象 安定なリズム 状態の不連続な変化 同期現象
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線形の近似 振り子(学校で習う性質) 生物のリズム 周期は振幅によらず一定 振幅は可変 振動数の異なるリズムはうなりを発生
● ○ 生物のリズム 心臓拍動、自発呼吸、卵割のリズム、サーカディアンリズム , etc リズムは安定(外乱があっても元に戻る) 状態が不連続に変化する リズムは同調する
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非線形:現実の世界
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自己同調現象(引き込み同調) “うなり” 同調現象:非線形 2つの振動子の位相差マップ 準周期 同調
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生命のリズムは時空間の秩序を創り出す O2 金属触媒 酵 素 Belousov-Zhabotinsky 反応 COOH CH2 KBrO3
| CH2 酵 素 糖類、脂肪 タンパク質など O2 形態形成、成長 (空間的秩序) 心臓の拍動、生物時計 などの自律的現象 (時間的秩序) KBrO3 酸化剤 基 質 金属触媒 時間的振動反応 空間的振動反応 Belousov-Zhabotinsky 反応
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シミュレーション 進行波 大域振動 相原ら
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iii) ビーズの反応では i) 攪拌すると ii) 静置すると a) 同心円(ペースメーカー有) b) らせん(ペースメーカー無)
0.5mm ii) 静置すると a) 同心円(ペースメーカー有) b) らせん(ペースメーカー無) (4倍速) 3 mm (4倍速) 3 mm
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心臓細胞の培養シート Rat neonatal ventricular cardiomyocytes were obtained using a standard trypsin-collagenase digestion protocol myocytes were plated on 25 mm glass coverslips and used within 3-5 days after plating cells were loaded with the calcium-sensitive indicator Fluo-4 (Kd=345 nM) and wave propagation was visualized by following calcium transients the events were monitored at room temperature using ether a Zeiss LSM 510 confocal imaging system or CCD camera
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シミュレーション 興奮波の特性 らせん波 Vulnerable Window Refractoriness Spiral wave tip
Core Excitable gap Excitable gap Vulnerable Window Excitation 興奮波の特性 らせん波
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化学反応による時空間の自己組織化 反応拡散系 i) 同心円・パターン らせん・パターン ii) チューリングパターン
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体節形成 体節とは、背骨や肋骨のもとになる節的構造のこと。 発生の段階で遺伝子発現の波が次々伝って、形成される。 尾部 頭部
尾部 頭部 体節形成と遺伝子発現の波。波は、尾部から頭部にかけて進行し、最終的に、波は停止してその位置にくびれができ、次々と体節が生じる。 Mouse の胚(左)とzebrafishの胚(右)。図中矢印が体節の位置を表す。 Mouseでは90~120分, zebrafishでは30分でひとつの体節が形成される。 。個々の細胞は移動しないが、異なった位相で遺伝子発現が起こる Y. Bessho, R. Kageyama Current Opinion in Genetics and development, 13, 379, (2003).
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体節形成 反応拡散方程式による数理モデル 反応拡散方程式を使ったコンピューターシミュレーション。周期的なパターンが形成される過程を再現できる。 京大ウイルス研究所影山教授のグループとの共同研究
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油滴の“ランダムウオーク” 分子機械の動作原理を“おもちゃで”探る
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往復運動をする油滴 ⇒ 化学エネルギーによる自律的な運動 Octadecyl trimethyl ammonium chloride
Nitrobenzene (KI & I2) 5 mm 水相 油滴 ガラス板
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段差を這い上がる液滴 Real time 30 ml 1/6 sec between pictures
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坂道を上る油滴 q = 25° 5 mm
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宙返りする油滴 境界条件が運動のモードを決定する 25 mm
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生命をどのようにして理解するか? 現実空間上のモデルの重要性
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生命の不思議 物理学に課せられた役割 生物、無生物の枠を乗り越えて普遍的な自然観の確立をめざす What is Life? 初版 1944
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