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中越沖地震で発生した 津波のシミュレーション 環境・建設系 犬飼 直之 助教
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平成19年7月16日,中越沖地震発生! 震源が日本海の海底だった ために,海岸でも護岸破損や 土砂崩壊などの被害を受けま した.
柏崎港 震源が日本海の海底だった ために,海岸でも護岸破損や 土砂崩壊などの被害を受けま した. 柏崎港横の護岸 また,小規模でしたが, 津波も発生しました. 幸いにして被害はありま せんでしたが,特殊なケー スだったので挙動を把握 する必要がありました.
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海底地形と震源 N 震 源 日本海 佐渡島 能登半島NOTO Peninsula 柏崎KASIWAZAKI 富山湾
震源付近は200m程度の水深ですが、佐渡島と能登半島の間には1000mより深い海底谷があったり複雑な地形をしています 柏崎KASIWAZAKI 新潟NIIGATA 佐渡島 SADO Island 能登半島NOTO Peninsula 震 源 SEISMIC CENTER 富山湾 TOYAMA BAY N 20km 日本海 JAPAN SEA
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シミュレーションをしました 日本海全域でシミュレーションをしましたが,地形は南北に長く地球の歪みが無視できなくなるために球面座標系を利用しました. 127˚E 143˚E 33˚N 52˚N 震源 東京TOKYO N φ Z λ S 水深(Depth) 緯度 (Latitude) 経度 (Longitude) 球面座標系 シミュレーション領域 1
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シミュレーション結果です 柏崎北東部で発生した津波は,数分後には柏崎付近の沿岸域へ到達しています.
地形的に,東方向は陸地に,北方向は佐渡島にブロックされているので,今回は津波は北西方向へ伝搬し,能登半島と佐渡島の間から北上しました.また,津波は本州と佐渡島の間を何度も往復しました. 津波は佐渡島の小木で20cm, 柏崎では60cmの波高が観測されました.
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3D動画で見てみましょう! 津波は能登半島と佐渡島の間から北上し,日本海全域へ拡散していきました.津波は小木や柏崎で観測されたほか,新潟や秋田などでも観測されました.
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津波の最高・最低水位分布図です 各地の最高・最低水位を示します.ピンク色が最高水位,青色が最低水位です.柏崎では観測のとおり水位変動が大きいですが,震源付近が一番大きくなっています.また佐渡の本州側でも水位変動が大きい事が分かります.
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最後に・・・・ 津波シミュレーションは,津波がどのように発生し伝搬するか,その過程を知る事ができます.
これによって被害が大きい場所が分かる他,今後どこに大きな津波が襲来するか,あらかじめ予測をする事もできます. 私たちの解析結果が今後の災害対策に役に立てられれば うれしい限りです.
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