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ベヴァリッジを例とした 経済思想史研究 第6回 経済学部定例研究会 (水)
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目次 第1節 経済思想の効能 第2節 経済思想の特徴 第3節 経済学の背景 第4節 経済学のこれから 第1節 経済思想の効能
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経済学史(経済思想)の効能 理論へ…新しい理論を生む発想の宝庫 教育へ…学説の形成に立ち会うことで、経済学の理解が深まる
教養へ…経済と社会の接点。たのしみとたしなみ 第1節 経済思想の効能
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効能(1) 経済学の理論へ 実例 Quesnay[1758]→Leontief[1941]
効能(1) 経済学の理論へ 実例 Quesnay[1758]→Leontief[1941] Hume[1752]→Friedman[1963] Malthus[1799]→Keynes[1936] Ricardo[1820]→Barro[1974] J.S.Mill[1867]→Mankiw[1992] Polanyi[1944]→Stiglitz[2001] 第1節 経済思想の効能
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効能(1) 経済学の理論へ 理由 分業division of labour…Smith[1776] (限りある資源、借りる)
効能(1) 経済学の理論へ 理由 分業division of labour…Smith[1776] (限りある資源、借りる) 新結合Innovation... Schumpeter[1912] (新しい理論は無からではなく、) 第1節 経済思想の効能
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効能(2) 経済学の教育へ 高度な現代理論 vs 初等教育 ギャップ 比較優位説…ナポレオン戦争時の穀物法論争
効能(2) 経済学の教育へ 高度な現代理論 vs 初等教育 ギャップ 比較優位説…ナポレオン戦争時の穀物法論争 乗数...大恐慌時のケインズから 人物と歴史に注目...成立の事情を明らかにすることで、理論を容易に理解できる。 第1節 経済思想の効能
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効能(3) 経済学の教養へ たのしみ...それ自体が知的な作業 たしなみ...社会との関連で、知っているべき教養
効能(3) 経済学の教養へ たのしみ...それ自体が知的な作業 たしなみ...社会との関連で、知っているべき教養 経済学的発想を映す鏡...どのような自己像なのか。 第1節 経済思想の効能
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経済思想の特徴(1) 経済に対する間接アプローチ 経済学史:編年体(近代以降) 経済思想:特定問題(時代に囚われず) 役割
経済史...現象、事物:過去を直接に、帰納法 経済学史...認識、人物:経済学者から間接に 経済理論...モデル:現代を直接に抽象化 第2節 経済思想の特徴
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経済思想の特徴(2) 学説形成の三層 洞察力vision...経済学者の世界観、コア 理論化theorizing...洞察の概念化、関数関係
(例:貨幣が実物を動かす) 理論化theorizing...洞察の概念化、関数関係 (例:流動性選好説) モデル化modeling...モデル外部の変数を排除 (例:IS-LMモデル) 第2節 経済思想の特徴
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経済思想の特徴(3) 顕在化すべき対象 顕在化させる方法 思想:個人の動機・価値観...ミクロ 通念・時代精神:社会状況の影響力...マクロ
経済学者の言葉(原典)discourseに注目 隣接領域(政治・社会・心理・人文)に注目 メタ(違う次元)、認識論、歴史的分類 第2節 経済思想の特徴
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経済学の認識 政策 応用 演繹・分析 前提 推論 結論 科学Science 検証 実証 価 値 観 現 実 技巧Art 第3節 経済学の背景
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経済学の価値観 パレート改善...Win & Winか? 代表的個人...ミクロとマクロの同一視? 無限時限の動学的最適化...不老不死?
(cf.最貧者の所得分配) 代表的個人...ミクロとマクロの同一視? (cf.合成の誤謬) 無限時限の動学的最適化...不老不死? 選好と利害・厚生・選択の同一視...センの批判 特定の関数型...個人間効用比較? 実証研究の困難 →価値中立というよりも価値前提を 第3節 経済学の背景
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経済学の現況 経済学は制度化が完成 ケンブリッジからアメリカへ 科目の常設...1816 専門教授職の創設...1863
学会・専門雑誌・教科書の確立 独立した学位 その学位を持つ社会人が多数 ケンブリッジからアメリカへ ケインズ学派の勝利 科学性、経済の制御性、予測性...人々の大きな期待 第3節 経済学の背景
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経済学の現況 安定期 やるべきこと? 期待はあるが、失望も(特に政策論、景気循環と成長) 経済学部の増設がない
自己規定:経済学はどのような学問か、何を目指しているか 社会認知へ:経済学が役立つことをアピール そのためには経済思想の力を借りるのが便利 第4節 経済学のこれから
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経済学の定義 J. S. Mill[1844]...古典派的な富の定義。富の科学。生産と分配の法則を確立する。
L. Robbins[1932]...稀少性定義。制約がある中で、目的と手段の関係に限定された人間行動の科学。 A. Marshall[1890]...社会科学性定義。厚生の獲得。富に関わる人間の研究。 第4節 経済学のこれから
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経済学の定義 (1)静態合理性...時間・金などの資源を節約する。
(2)動態誘因性...ある制度・目的を所与として、自らの行動を環境に適合させる。 (3)社会設計性...理想的な「良き社会」を設定し、それに向けた手段を考察する。規範的。 第4節 経済学のこれから
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