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知的財産とイノベーション 企業の知財戦略に関する経済分析
工学系研究科技術経営戦略学専攻 元橋 一之
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アウトライン 企業の技術経営における知的財産(知的資産)マネジメントの位置づけ 知財を事業価値創造にどのように結びつけるのか?
特許かノウハウか(ミニケース) ライセンシングに関する経済分析
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イノベーションマネジメント体系図 イノベーション 技術的発見・知見 経済価値化・収益化 遺伝子機能 新薬 情報検索アルゴリズム Google
遺伝子機能 情報検索アルゴリズム デザイン、使いやすさ 経済価値化・収益化 新薬 Google i-phone イノベーションマネジメント 資金(ベンチャーファイナンス) 市場(テクノロジーマーケティング) 組織(研究所と事業部門リンケージ) 知財(ライセンシング) 技術企画(ポートフォリオ、ロードマップ)
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知財マネジメントの位置づけ 特許の要件 つまり、イノベーションの過程における中間的な技術成果→事業価値への結びつけが重要
発明であること(「自然法則を利用した技術的思想の創作」) 新規性があること 進歩性があること 他人より先に出願していること つまり、イノベーションの過程における中間的な技術成果→事業価値への結びつけが重要 外部連携・オープンイノベーションの広がり→知財>>トレードシークレット
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知的財産の経済学 研究開発成果 企業の事業 企業秘密 ドメイン (トレードシークレット) 自社実施 知財化 (特許など) アウト ライセンス
競合 協調 競合 協調 他社の活動
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企業活動の国際化と知的財産(知的資産) (中国における研究開発の事例)
Intra-firm knowledge flow >> Why? Global open innovation part 1. Difference in industry? 2. HQ centered int’l mgt. style 3.Intellectual asset mgt. style 1. Yes, but not relevant 2. Genchi-ka underway 3-1. Mgt. of IP -> Mgt. of IA 3-2. Protection -> Open
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ミニケース R&D group in your company has just invented new material which is very light as well as strong. Will you patent this invention? or keep it in trade secret? Why? Case 1: If you are small company producing auto parts where you can use this new material? Case 2: If you are large auto company and will heavily use this technology by yourself. Case 3: If you are large auto company, but outsources auto parts production to subcontractors, who may use this technology.
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Upsides and downsides of patenting
Trade secret upsides Prevent your competitors from using your technology Possibility in licensing out Can keep your technology secret from your competitors downsides Your invention information become publicly available Needs patent fees Risk of your competitor’s imitation Risk of your competitor’s invention of the same technology and patent it (then you cannot use this technology anymore)
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特許の活用(自社実施vsライセンシング) (Arora, Fosfuri and Gambardella)
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特許庁の知的財産活動調査 (ラインセンスに関する実証分析)
2002に開始 (2001年度データ), 特許庁において毎年実施されている。サンプル数:5,000-6,000(対象企業:16,000社、回収率約4割) 調査項目 知的財産権の出願状況 知的財産権の保有と利用状況 企業の知財部門の状況 知財関係の係争の状況
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ライセンスの形態 専用実施権 通常実施権 独占的実施権 非独占的実施権 一方向ライセンス vs クロスライセンス、パテントプール
特許原簿への登録必要、 ライセンシーの差し止め請求、損害賠償権あり 独占的実施権 他社にライセンスしない 特約つき 通常実施権 ライセンシーの差し止め 請求権なし 非独占的実施権 一方向ライセンス vs クロスライセンス、パテントプール 有償ライセンス vs 無償ライセンス
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クロスライセンスとパテントプール 実施許諾 A社 B社 実施許諾 パテントプール 実施許諾
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知財活用方法に関する分類
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特許庁調査による知財活用指標
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産業別・規模別に見た知財マネジメントの特徴
Kazuyuki Motohashi, “Licensing or not licensing? An empirical analysis of the strategic use of patents by Japanese firms”, Research Policy 37(9), July 2008, pp
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ライセンシングの経済分析結果(1) Kazuyuki Motohashi, “Licensing or not licensing? An empirical analysis of the strategic use of patents by Japanese firms”, Research Policy 37(9), July 2008, pp
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ライセンスの実態
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ライセンシングの経済分析結果(2) Masayo Kani and Kazuyuki Motohashi, “Understanding the technology market for patents: New insights from a licensing survey of Japanese firms”, Research Policy, forthcoming, 2011/09
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知財部の役割 特許の出願・審査請求・登録などの管理 知財に関する紛争への対応(特許審判、裁判所における係争案件)
知財のライセンス契約(おもに事業部が対応、製薬会社においてはライセンス部が独立) 技術企画部門へのインプット(研究開発部門との連携)
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まとめ 外部連携・オープンイノベーションモデルの広がりとともに技術経営における知財マネジメントの位置づけが上昇。
企業内において知財部門と事業部や研究開発部門との連携強化が見られる 特許の活用方法については様々なバリエーションが存在し、その内容は産業別(技術特性)、企業規模別(企業の補完的資産の有無)によって異なる。 ライセンスや特徴についても産業別に違いが見られる。
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