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当施設における排泄ケアの取り組み ~尿路感染症予防を目指して~ 介護老人保健施設 恵仁荘 看護師 本田喜美子
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毎月【10名前後】尿路感染症として治療している。
当施設において 毎月【10名前後】尿路感染症として治療している。 《前回》 平成25年度 入所者の175名に尿検査を実施 尿検査の結果 無症候性細菌尿 治療実施者 ■細菌尿 (あり) (なし) ■治療 (あり) (なし) 126名/175名 42名/175名 再燃者 19名 49名 治療実数 延べ 123名 126名
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意識付け・手技の統一 尿路感染治療者の減少 H25年の結果を踏まえ 看護・介護面から尿路感染を減らす取組み実施 陰部洗浄 おむつ着用指導
水分補給 意識付け・手技の統一 スタッフ 尿路感染治療者の減少
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発熱を伴う細菌尿の利用者を尿路感染者とした。
【対象・方法】 検尿の実施 対象: 平成27年度 入所者141名(男性45名・女性96名) 当施設での尿検査基準 ○白血球10個/1視野以上 ○細菌(±)以上 細菌尿 発熱を伴う細菌尿の利用者を尿路感染者とした。 取り組み内容 ①統一した手技での陰部洗浄の実施 ②効果的なオムツ使用方法の指導 ③積極的な水分摂取の促しの指導や勉強会の実施
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① 陰部洗浄 ② おむつ指導 ③ 水分補給 微温湯と 逆性石鹸 気軽に飲める 携帯式保温容器 環境作り (ウォータージャグ) ○洗い流し不要
① 陰部洗浄 微温湯と 逆性石鹸 洗浄液変更 ○洗い流し不要 ○保湿剤入り ② おむつ指導 ○ 効果的な装着方法・マニュアル化 ○ オムツサイズの選定 ○ 定期的なオムツサイズの確認 ○ 排泄手段の検討(リハビリパンツへの移行) ③ 水分補給 気軽に飲める 環境作り 携帯式保温容器 (ウォータージャグ)
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【結果】 再燃者 16名 治療実数 延べ 77名 平成25年度 (89名中 30名) 34% 平成27年度 (79名中 35名) 44%
無症候性細菌尿 治療実施者 87名/141名 ■細菌尿 (あり) (なし) 54名/141名 ■治療 (あり) (なし) 再燃者 16名 治療実数 延べ 77名 オムツ発症者割合 平成25年度 (89名中 30名) 34% 平成27年度 (79名中 35名) 44%
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(9名が4回以上繰り返す) (4回以上繰り返す人はなし) 平成25年 (19名) 平成27年 (16名) 再燃者 治療について 抗生剤
内服薬 (セフカペン・アモキシシリン・ファロム) 点滴 (タイペラシリン・セフェピム・メロペネム) *高熱を伴う時は適宜輸液を実施。 ケアについて ○陰部洗浄 ○オムツ ○水分補給 陰部かぶれ・臭いの減少 オムツずらし・尿漏れの減少 積極的に水分を促す事で飲水量・尿量増加
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【考察・まとめ】 H27年の尿検査 実施者の(61%)に細菌尿認める。 尿路感染症の発症が高いと思われる原因を追究し、
細菌検査(同定、感受性検査など) 実施していない 入所時 尿検査 細菌尿 (判別) 細菌尿(+) 発熱なし 無症候性細菌尿 (治療対象としていない) 発熱あり 治療対象(抗生剤) H27年の尿検査 実施者の(61%)に細菌尿認める。 尿路感染治療者を 減らすために 看護・介護面 尿路感染症の発症が高いと思われる原因を追究し、 具体的なケア内容を重点的に実施
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H27年度 - 総治療者件数77名(治療者54名)・・・ 減少
年間治療者数 H25年度 - 総治療件数123名(治療者42名) H27年度 - 総治療者件数77名(治療者54名)・・・ 減少 再燃者の減少 (H25年度 19名 → H27年度 16名) ケアの実施 陰部洗浄・・・陰部洗浄の方法の変更 ⇒洗い流す手間がなくなり負担が少なく持続的な 実施が可能 おむつ・・・着用手技や尿漏れのメカニズムなどの研修を実施 ⇒オムツずらし、オムツ剥ぎをする利用者に思いを 寄せようというスタッフの意識が芽生えた。 職員の意識向上
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在宅復帰を意識し、個別のケアに目を向けていくことが大切
老健施設に携わるスタッフの役割は・・・ 在宅復帰を意識し、個別のケアに目を向けていくことが大切 課題 〇その人にあった排泄ケアが必要(個別誘導・交換など) 〇機械的にオムツ交換するのではなく、皮膚の感覚にも 配慮が必要 〇飲水量は向上したが、尿量・混濁などの性状の 把握が不十分
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様々な排泄支援が尿路感染症の減少に繋がる
今後の取り組み オムツから自立排泄への移行 〇可能な限りポータブルトイレへ移乗 〇オムツを外しトイレに座っての排泄 水分補給 〇いつでもどこでも飲める環境作り 〇水分摂取についての認識を深める 〇飲水量・尿量の把握 様々な排泄支援が尿路感染症の減少に繋がる
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医 療 法 人 和光会 社会福祉法人 寿光会 「いさはや有喜福祉村」 ご清聴ありがとうございました
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