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第2回 環境評価のフレームワークの構築 エコロジカルプラニング(EP)の方法 評価の目的 評価の方法 作業の流れ フレームワーク.

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1 第2回 環境評価のフレームワークの構築 エコロジカルプラニング(EP)の方法 評価の目的 評価の方法 作業の流れ フレームワーク

2 環境評価の目的 土地の可能性と限界性を知り,最善の利用を図る. キーワード (自然)土地: 対象を捉える 可能性: 供給能力,ポテンシャル
(自然)土地: 対象を捉える 可能性:    供給能力,ポテンシャル 限界性:    制約因子,限界条件 知る:     理解する,伝わる,同意する  最善:      自然のリアリティに適合したもの 利用:      開発・保全・修復・再生 影響要因 空間スケール 時間スケール 価値観 制度 技術

3 対象を捉えるー空間スケールにおいて 自然条件のレイヤモデル Climate Land Use Plant Ecology Soils
気象 Land Use 土地利用 Plant Ecology 植物生態 Soils 土壌 Ground Water Hyd. 地下水理 Geomorphology 地形 Geology 地質

4 対象を捉えるー時間スケールにおいて 環境変化のレイヤモデル 2000 1980 1960 1940 1920 1900 土地利用現況

5 レイヤモデルの意義:その1 環境因子は独立に存在するものではない。 レイヤで環境因子の空間関係を表している。
似たものをまとめた同質地域はエコトープという 似たもの同士が近くに集まる(地理のTobler法則) 同一レイヤの中のものは周辺の環境から影響される。 レイヤによって,環境因子間の相互作用を捉える 違うレイヤにある環境因子は相互に作用する。 気温は地表面の条件、風向、風速に影響される 土壌は地質、地形、気候、植生などによって作られる。 土地の価格は地盤条件、交通条件、町並みなどで決められる。 水質は両岸の土地利用に影響される。

6 レイヤモデルの意義:その2 地域の環境条件は自然の進化、生物の適応、人間の活動の影響によって作られている。レイヤは環境条件が進化する中の1コマである。 生物がどのように自然システムに適応してきたか、人間は地域の自然システムをどのように変えて、どのような影響を与えたかを調べる方法として,時期の違うレイヤを重ねる。 土地利用には過去の人間活動を積み重ねている。 レイヤモデルは地域環境の因子間の空間的、時間的関係を調査・分析・評価するために利用する。

7 レイヤモデル:その意義3 レイヤモデルは環境因子を表現するだけでなく、環境評価のプロセスをも示している.
エコロジカルプラニングは環境評価の一連の手順を定型化したものである. エコロジカルプラニングにおいて,評価はレイヤとレイヤの重ね合わせ(オーバーレイ)となっている.レイヤの重ね合わせによって新しいレイヤが作られる. 元レイヤと新しいレイヤはインプットとアウトプットの関係にある。インプットレイヤとアウトプットレイアの関係を図式化したものは評価モデルという。

8 単指標評価モデル 評価指標 評価因子 駅までの距離 交通利便性 一般に、y=f(x) 但し、y:評価指標、 x: 評価因子 評価因子の数値化
距離単位 単位のない指数 評価因子の数値化 ・名義尺度 ・順序尺度 ・比例尺度 ・間隔尺度 ・周期尺度 評価関数の定義 ・数学関数 ・評価マトリックス 評価の実施と表現 ・0-1の指数 ・0-100の指数 ・順序指数 一般に、y=f(x)  但し、y:評価指標、 x: 評価因子

9 単指標評価の特徴 評価指標x 評価因子X 駅までの距離 交通利便性 評価因子と評価指標は空間単位が同じ 評価は尺度の変換をともなう.
評価因子は名義尺度,順序尺度,間隔尺度,比例尺度,周期尺度のいずれか 評価指標は比例尺度,順序尺度 評価関数は作業上,つまり, ルックアップテーブル 距離 100m 200m 400m 600m 800m 利便性 1.0 0.8 0.6 0.5 0.3

10 多指標評価モデル 地形 統合関数 統合関数 地質 統合関数 土壌 一般に、統合関数 y=w1x1+w2x2+・・・+wnxn
土地適正評価モデルの例 地形 造成の難易度 統合関数 市街地としての適正度 統合関数 地質 地盤の安定性 統合関数 土壌 一般に、統合関数 y=w1x1+w2x2+・・・+wnxn 但し、y:統合指標、xi: 評価指標、wi: 重み

11 多指標評価モデルのやり方 X1 a b b 1 X2 2 統合関数 y=w1x1+w2x2+・・・+wnxn
但し、y:統合指標、xi: 評価指標、wi: 重み 評価指標xは単指標の評価関数によって指標化された数値である.そうでなければ,線形関数で重み付け和を取ることができない.評価指標xの重みをどう決めるかは重要問題であるが,ここでは扱わない. EPでは地図のオーバーレイによって簡略化される.統合関数は評価マトリックスで表される 評価指標x1とx2は空間単位が違う.評価は属性値の統合だけでなく空間単位の再構成も伴う. a  b 1 2 1 2 X1 a b b 3 4 2 1 2 オーバーレイー 4 評価マトリックス 3 4 1 X2 2 よい    悪い 1  2  3  4

12 環境評価の基本問題 その土地をどうしたいか その土地はどうなっているか その土地は目的に適しているか 目的間の競合をどう解消するか
その土地をどうしたいか  目的 その土地はどうなっているか 現況(データモデル) その土地は目的に適しているか  評価モデル 目的間の競合をどう解消するか  調整 空間的整合性はどう取るか 面積,形状,ネットワーク性,連担性,・・・ 利害関係をどう考慮するか

13 演習の手順 地域スケール(分析) 地域スケール(統合) 敷地スケール(予測) D’ 土地利用競合の現状 A
生態的資源目録=調査地域の自然条件 B 社会生活を影響する環境因子 G 小スケールでの環境事前影響調査 D 目的別土地利用の可能性/限界マトリックス AA 地域の設定 STUDY AREA E 土地利用の適性の判断 Mapping Land Use Suitability C1 新しく計画される土地利用 C2 インパクトをもたらす行為としての土地利用 F 小スケールでの環境事前適性調査用 E’ 計画地区内の適正複合土地利用 敷地スケール(予測) 地域スケール(分析) 地域スケール(統合)

14 対象地域(小出川上流域) 小出川

15 対象地域の首都圏での位置づけ~②湘南丘陵ゾーン
首都圏の自然環境インフラのグラウンドデザイン~首都圏に水と緑と生き物の環を~,自然環境の総点検当に関する協議会,平成16年3月

16 対象地域 御所見地区 IKONOS, 遠藤地区

17 地域の将来構想(藤沢市)

18 地域の将来構想(茅ヶ崎市)

19 地域の将来構想(寒川町)

20 第1回演習課題 第1回の授業で話した環境評価の背景や最近の動き,第2回で提供した資料とご自身の経験をもとに,対象地域の特徴を300~500字程度,評価の目的を150字以内にそれぞれまとめてください. 授業終わりのときに提出してください.


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