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ポスト・マスツーリズムと2050年の地域性 - Post mass-tourism and the Region in 2050 -

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Presentation on theme: "ポスト・マスツーリズムと2050年の地域性 - Post mass-tourism and the Region in 2050 -"— Presentation transcript:

1 ポスト・マスツーリズムと2050年の地域性 - Post mass-tourism and the Region in 2050 -
2003年12月 居住環境計画学レポート 東京大学大学院工学系研究科 社会基盤工学専攻 地域/情報研究室 26037 中島 泰 Yutaka Nakajima

2 観光と持続可能性 - the Tourism and the Sustainability -
固有の文化・伝統の変容(社会・文化的側面) 開発による環境破壊(自然・環境的側面) 物的・人的・文化的資源の食い潰しに成り得る (短期から長期の視点へ) 地域固有の魅力を失うことなく、長期的に観光産業が 地域に対して経済的に貢献することが重要となる

3 観光はエコツーリズムへ - Paradigm shift of Tourism -
エコツーリズム (エコ≠自然) ①地域の自然や環境をベースに、 ②地域環境に負荷を与えず、環境保全になっている、 ③ずっと継続できるように配慮され、 ④地域へ経済的な貢献もする観光業 地域環境の保全 経済効果 持続的な観光

4 エコツーリズムの例 - an Example of Ecotourism -
新潟県 高柳村 人口 2500人 グリーンツーリズムの好例 観光客 年間30万人 年間売上 4億円 合言葉 “じょんのび” 農山村既存の資源を生かして新しい経済循環を興す 地域に魅力と誇りを取り戻し、自信を持つ 農山村全体を丸ごと生かしながら守る 農業、商工業およびこれらを根底とした兼業の他に第五の経済の柱を興す

5 エコツーリズムの様々な形態 - the variety of Ecotourism -
アドベンチャーツーリズム グリーンツーリズム 自然保護 都市型エコツーリズム ナショナル・トラスト 環境教育 先住民自立 一つとして同じ物は存在しない (基本的に)どこでも成立し得るもの

6 エコツーリズムの各プレイヤー - Players of Ecotourism -
地域住民 地域資源の重要性を認識 経済的還元の仕組み作り 行政 旅行者 エコツーリズムの五角形 法規制措置・政策決定 人材育成 長期プラン策定 ルールの遵守 選択眼を育てる 研究者 旅行業者 地域資源の客観的調査 情報の正しい発信 地域還元への努力・地元との連携 クオリティの確保

7 現在までの流れ - the History of Ecotourism -
1872年 イエローストーン国立公園誕生 1989年 小笠原ホエールウォッチング協会設立 1992年 リオ会議 アジェンダ21 1995年 観光業界による旅行と観光業界のためのアジェンダ21 1998年 日本エコツーリズム協会設立 2002年 国連・国際エコツーリズム年 エコツーリズムサミット/ケベック宣言 アメリカではエコツーリズム伸び率が30%増 観光マーケットの10~15%を占める 日本は出遅れているのが現状+グリーンウォッシングの懸念

8 結論 - Conclusion - □ 元来、観光はエコツーリズムであった。 (異文化を体験し、そこから精神的満足を得る行動)
□ 元来、観光はエコツーリズムであった。   (異文化を体験し、そこから精神的満足を得る行動) □ ユーザーサイドから見れば、現在のマスツーリズムもエコツーリズム   も本質的には変わらない。   (要は、環境に対するインパクトの問題) □ 環境保全の意味でも、地方分権の意味でも、エコツーリズムは理想論   ではなくビジネスモデルとして考えられている。 □ 恐らく10年単位では、成功と失敗、ブームやグリーンウォッシングに   よる波は起こるであろうが、50年後には成熟、定着していると予想される。


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