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Published byErin Carroll Modified 約 5 年前
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研究・イノベーション学会、映像情報メディア学会 研究会等産官学民合同シンポジウム イノベーションに資するICTとプロデューサーシップによる地方創生・地域の課題解決
株式会社 地域・技術経営総合研究所 代表社員兼所長 中原新太郎 TEL
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1.今の産業界に必要なもの こうしたコンビ無では社会にインパクトをもたらす 新製品・新サービスは出てこない。
(1)新事業を構想する高等遊民とも言われた遊軍、イレギュラーズ 富士通のコンピュータ事業の祖、国産コンピュータの父、池田 敏雄氏 NECでTK80からPC8800へと続くPC事業を立ち上げた後藤 富雄氏 ソニーでプレイステーションを立ち上げた久夛良木 健氏 (2)バックに泥をかぶる覚悟の庇護者・名伯楽 その上でリソースを集積して事業化=プロデューサー 富士通:岡田 完二郎氏 NEC:渡辺 和也氏 ソニー:SMEの丸山 茂雄氏 こうしたコンビ無では社会にインパクトをもたらす 新製品・新サービスは出てこない。
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(3)イノベーションを産み出す社外とのネットワーカー 異業種・異分野・異職種の知見との貴重な接点 イノベーション=既存知識の新結合
異業種・異分野・異職種の知見との貴重な接点 イノベーション=既存知識の新結合 現状は談合防止を理由に付き合う社外団体を許可制に 社外活動は本業専念の邪魔だと抑圧 ①結果として世の中の常識と社内の常識が更に乖離 ②直面した課題の位置付けが分からない その組織に解が無いのか?社内に解が無いのか? 業界に解が無いのか?日本に解が無いのか? 個人的には自社のオイルショック時の対応と他業種の失敗談が役に立った。
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(4)新事業に肯定的なリスクテイカー 系列外やベンチャーの製品・サービスを採用 バブル崩壊と共に閑職へ バブルのような恵まれた事業環境で仕事をしなかった人って・・・ リスクテイクしない人の行動:前例踏襲=問題の先送り+無難な選択 無難な選択:大手企業、系列企業等の失敗しても 文句を言われないセクターを登用 (2)(3)(4)は事業プロデューサー(チーム)が備えるべき資質とも言える。
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2.プロデューサーの存在を阻む組織風土 (1)敗者復活が無い NTTドコモはNTTの非主流の集合体(役員に地方大、高専卒) だったので松永真理氏等外部人材やACCESS等の社外 ベンチャーを活用してi-mode等のイノベーションが起こせた。 (2)出世させるためにエリートに傷をつけないのが職場全体の責務 傷をつけない=決断させない 一度も決断の経験が無いまま経営層に
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3.処方箋 あるわけがない 強いて言えば (1)回遊型の人事(循環型のキャリアデザインモデル ) 幹部候補者には産官学民(NPO)の経験を。
3.処方箋 あるわけがない 強いて言えば 現状に固執する社員+決断しない経営者には期待できないが・・・敢えて言うとすれば (1)回遊型の人事(循環型のキャリアデザインモデル ) 幹部候補者には産官学民(NPO)の経験を。 行ったきりの片道切符では誰も応じない。 (2)業種内縦断+関連業界横断のクロス人材育成 (3)業界再編は止め解体、新陳代謝 社員が地位に固執しなくなる。 優秀な社員をベンチャーが吸収。 例)シャープ→アイリスオーヤマ (4)日本型新現場主義の構築 生産現場に加え利活用の現場も加えた開発へのフィードバック 利活用の現場でも適切にフィードバックできる技術者の育成が不可欠。 (5)大学でのリベラルアーツ教育の重視 異分子との交流がイノベーションには不可欠。 交流には共通の基盤となるリベラルアーツが不可欠。 小 関連度 大 自社業種 大 関連度 小 企 大 業 中堅 ◎ 規 ベンチャー 模 小 クロス人材の保有ネットワーク
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人材育成での課題(私見) (1)技術者の量の確保→理科離れの抑止
(2)多様な人材の活用(年齢、性別、国籍、社内外) (女性研究者の比率は17% (平成22年度)※と、それを支える制度(テレワーク、メンタリングやシニアSOHO) の導入、社会環境の構築(カウンセリングへの抵抗感の払拭等) (3)スーパーイノベーター・サイエンティスト育成だけではなく、技術者全体の増加・底上げも必要。 (4)イノベーター、技術者(開発・設計・生産技術、ユーザー側 )、技能者相互の連携と マネジメント(プロデューサー)が必須。 (5)人材が拡散する「狩猟型の流動性の確保」に加えて、大学や公的機関を経由して 最後に戻ってくる 循環型のキャリアデザインモデル の構築。 (6)現場こそ最高の教育機会(成功+失敗体験)。 (7)産学官の連携以前に産産の連携は?地域でのブラッシュアップは? 開発・設計と生産現場連携の再構築+ユーザーからのフィードバック →利活用の現場も加えた 新たなる日本型現場主義導入 による再構築を。 (8)ユーザー側にも技術人材が必要。 →NPO、社会起業家という新しいワークスタイルと活用、CSRの視点、 地域活性化に貢献している地域SNSはOSSの使用が主流 ※総務省平成22年国勢調査より
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日本型新現場主義の構築による国際競争力回復と産業/地域再生
ここ(地域)での人材育成も急務 デスバレー 実現 安全安心・快適な社会 研究 開発 事業化 産業化 利 活 用 公的研究機関 利活用の結果を 素早く研究開発の 現場にフィードバック するサイクルを構築。 事業化推進室 テーマ (官公/民)公的事業主体 ■公的PF ■電子政府・自治体 ■ITSインフラ、IoT、AI ■モバイル 成果 実現 フィードバック 委託等 調達 調達 民間企業 ○技術力養成 ○知財蓄積 ○競争力強化 市場展開 国内市場 海外市場 実現 出典 「ユビキタスネット社会に向けた>研究開発の在り方について」情報通信ネットワーク産業協会に一部修 正
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4.地域や組織のお手伝いの中で見えてきたこと 「地域活性化へのMOTの適用とプロデューサー」
4.地域や組織のお手伝いの中で見えてきたこと 「地域活性化へのMOTの適用とプロデューサー」 (1)単なる事例導入では駄目 同業他社の成功例を、そのまま使用しても成功しない。 企業文化により、導入方法を変える必要。 ましてや地域は文化と資源に応じた方法が必要。 (2)複数の手法の組み合わせが肝要 大学誘致、TLOの設立、インキュベーション施設、 ICTの活用、観光資源の再活性化、女性の活用の どれか一つだけで成功する程、甘くはない。 イノベーション:新発明<既存知識体系の新結合 例:京都:観光+デジタルアーカイブ、無線LAN 三鷹:ITインフラの上にSOHO、NPO
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(3)「何をするか」よりも「何をしないか」が重要
新規事業成否の50%はテーマの選定による。 新商品・サービス+新規市場のパラシュートは低確率。 (4)絶え間ない革新、新規性の創出が肝要 仕組み・組織を作れば済むものではない。 常に意識付けすることが必要。 例:京都:夜間拝観→宿泊客の拡大 閑散期の集客 京都検定→集客の分散 テーマパーク:イベントの入れ替え
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5.地域におけるプロデューサーの必要性を痛感 東日本大震災発生当日、筆者の周囲で起きたこと
5.地域におけるプロデューサーの必要性を痛感 東日本大震災発生当日、筆者の周囲で起きたこと 発生から2時間で民-民が中心になるという暗黙の了解 ←公的支援の即時出動は、規模の大きさから無理 日赤も共同募金も資金は半年動かないと予測 特定個人を中継点・結節点とした情報の流通開始 特定個人への著しい情報の集中 +中継点・結節点が事実上の司令センターに。 トリアージの訓練無しでの状況判断と、 それに対する高レベルのストレスの発生 各組織からの参加要請←情熱のある人はいるが、 実務家は案外少ない。 阪神淡路被災者が中心となり活動開始。
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6.地域活性化とローカルコンテンツ ここでもプロデューサーがキーとなる
(1)SNS等により各地の比較が容易に。 対象は隣町ではなくゴールデンゲートの東京、京都、大阪と世界 由緒あると主張・・・戦いにならず (2)その地域を際立たせる口コミになるようなストーリーで 差別化が必要 (3)その地域にあわせた作品や番組のロケ地を誘致 違和感があるものは作品公開直後の一過性 (4)何でも誘致すれば良いというものではない 余計なイベントは地元の熱い人が疲弊し、 広告代理店を儲けさせるだけ (5)持続可能な税金に依存しないエコシステムの構築が必要 ここでもプロデューサーがキーとなる
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今回が私にとり20回目の実行委員長となります。
1998年から実質上の実行委員長としてテーマ選定から 登壇者の人選、団体の枠組み、資金調達までの一気通貫で こなしたシンポジウムが今回で20回目。 20年で、のべ192名の方にお願いしてご登壇頂きました。 懐の深い学会長の下なるべく異分野の方を組み合わせる ことを心掛けた結果 ・経営系でデザイナーが基調講演 ・人材育成でパネラーにヘッドハンター、人材派遣業 ・パネラーに高校生や大学生 ・登壇者が女性のみ(今回) という他にはない取り組みを実現させて頂きました。 この場をお借りして御礼申し上げます。
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