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調査と分析実習2016 アンケートを用いた量的調査

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1 調査と分析実習2016 アンケートを用いた量的調査
調査と分析実習2016   アンケートを用いた量的調査 2016年6月20日 辻・叶

2 まず 調査目的を明確にする。 証明したい仮説を明確にする。 その仮説を証明するには,どのような人に何を訊けば良いかを明確にする。

3 どのような人? 「調査対象の母集団」とは?

4 どのような人? 「調査対象の母集団」とは? 我々が知識・情報を得たいと考えている対象の全体を母集団といい,母集団から抽出された一部分を標本と呼ぶ。 母集団の全員から回答を得るが理想だが,費用・期間等から実行不可能なことが多い。

5 「つくばにおける自転車利用」 皆さんが決めたサブテーマでは,調査対象の母集団は?

6 「つくばにおける自転車利用」 皆さんが決めたサブテーマでは,調査対象の母集団は? 知識情報・図書館学類の学生に偏りがち。 「筑波大生」を母集団と考えていたが,実際に訊くのは知識の学生だけなら,「知識の学生が母集団」と方針や定義を変えるべき。

7 母集団から一部を抽出する調査を標本調査と呼ぶ。
・ 母集団リストがある場合   (1) 無作為抽出:リストからランダムに抽出   (2) 系統抽出:リストから抽出する最初標本     だけを無作為に決め ,2番目以下標本を     一定間隔で決める。

8   (3) 層化抽出:

9   (3) 層化抽出:     既に分かっている母集団の状況(例えば,     男女比,年齢比など)にあわせて,母集     団をいくつかの層に分ける。次に各層か     ら無作為に抽出する。     例えば母集団の男女比と各年齢の人数     が分かっていたら,母集団リストを男女の     層に分け,男女の各層を年齢別に並べ     替えたうえで無作為に抽出すれば,男女     と年齢については母集団の構成と同じ割     合の標本が抽出される。

10   (3) 層化抽出:     既に分かっている母集団の状況(例えば,     男女比,年齢比など)にあわせて,母集     団をいくつかの層に分ける。次に各層か     ら無作為に抽出する。     例えば母集団の男女比と各年齢の人数     が分かっていたら,母集団リストを男女の     層に分け,男女の各層を年齢別に並べ     替えたうえで無作為に抽出すれば,男女     と年齢については母集団の構成と同じ割     合の標本が抽出される。

11   (4) 多段抽出:     まず県を抽出し,選んだ県から市町村を     抽出し,そこから人を選ぶ,といった段階     を経るもので,単に無作為に選ぶ段階が     複数あるというもの。     層化抽出法に比べて深い戦略があるわ     けではない。「日本人のサンプルを全国     から100人得たい」という場合,全国民の     リストがない以上,まずダーツで行く場所     を決め,そこで人を選ぶしかない。

12 色々挙げたが, 「(1) 無作為抽出」が最も優れている。

13 ・ 母集団リストがない場合   エリアサンプリング:地図からつまみ上げる,等   タイムサンプリング:通行人5人に1人を拾い上げ                る,等

14 アンケートの表紙 (今回はそれほど気を遣わなくてもいいが,卒論でやるなら) 以下の2つを記載する。

15 アンケートの表紙 (今回はそれほど気を遣わなくてもいいが,卒論でやるなら) 以下の2つを記載する。 (1) 調査のタイトル (2) 調査の経緯,目的,データ取扱について

16 (2) 調査の経緯,目的,データ取扱について:
例「回答にご協力いただきありがとうございます。私は○○大学で○○を専攻しており,その一環として○○について関心をもち,データを集めております。みなさまがどのようなお考えをお持ちか,ぜひお聞かせください。調査は無記名で,回答内容は全体的な傾向を把握するために用いられ,個人が特定されることはありません」 目的の注意点は?

17 (2) 調査の経緯,目的,データ取扱について:
例「回答にご協力いただきありがとうございます。私は○○大学で○○を専攻しており,その一環として○○について関心をもち,データを集めております。みなさまがどのようなお考えをお持ちか,ぜひお聞かせください。調査は無記名で,回答内容は全体的な傾向を把握するために用いられ,個人が特定されることはありません」 ※ あまり目的を細かく書くと誘導することになっ   てしまうので注意。 ※ 「~が有効であることを証明したい」とか書いたら回答者も    協力しようと思ってしまうかも。

18 この質問はどこがまずいのか?

19 この質問はどこがまずいのか? 調査目的と関連のない質問は除去し,量をおさえる。 量が多いと回収率は下がる。 何でも聞けるうちに聞いておこう,という姿勢は,より重要な質問項目への回答の質を低下させる。

20 この質問はどこがまずいのか? 「あなたの子どもさんは,アタッチメントを形成していると思いますか」

21 この質問はどこがまずいのか? 「あなたの子どもさんは,アタッチメントを形成していると思いますか」 難しい言葉や専門用語は使うべきでない。 難しい質問は深く考えずに肯定する傾向(黙従傾向)

22 この質問はどこがまずいのか? (かなり細かい) 「首都移転に賛成ですか? 1. 賛成 2. 反対」

23 この質問はどこがまずいのか? (かなり細かい) 「首都移転に賛成ですか? 1. 賛成 2. 反対」 「○○に賛成ですか」だけより「賛成ですか,それとも反対ですか」と両方向から訊いた方が,黙従傾向による歪みが小さくなる。

24 この質問はどこがまずいのか? 「お父さん・お母さんのことが好きですか,嫌いですか」

25 この質問はどこがまずいのか? 「お父さん・お母さんのことが好きですか,嫌いですか」 一方が好きでも一方が嫌いな場合,回答に困惑する 1つの項目の中に2つ以上の論点を含む(ダブルバレルの質問)は極力避ける

26 類似例 「原発は危険なので,原発推進に反対しますか」

27 類似例 「原発は危険なので,原発推進に反対しますか」 前提を決めつけているため,その前提を認めていない回答者は答えられない。

28 この質問はどこがまずいのか? 「問1. 年収はいくらですか?」

29 この質問はどこがまずいのか? 「問1. 年収はいくらですか?」 最初からプライバシーに関わる質問を続けると,回答者はアンケートへの協力意欲を失う。 回答者のプライバシーに関する項目や答えにくい項目はなるべく最後の方へ配置。

30 この質問はどこが良いのか? 「お年玉調査」での: 「お正月は楽しかったですか?   1.はい 2.いいえ」

31 この質問はどこが良いのか? 「お年玉調査」での: 「お正月は楽しかったですか?   1.はい 2.いいえ」 答えにくい質問の中に,調査目的とは無関係でいいから抵抗のない質問を混ぜる。 捨ての質問 回答意欲を回復させる。

32 この質問はどこがまずいのか? サブテーマ「雨天時の自転車利用」 「問98. 雨のとき自転車を利用しますか?         1.はい 2.いいえ」

33 この質問はどこがまずいのか? サブテーマ「雨天時の自転車利用」 「問98. 雨のとき自転車を利用しますか?         1.はい 2.いいえ」 重要な質問はできるだけ前に。 その方が後述の「誘導」が起きにくい。

34 この質問はどこがまずいのか? サブテーマ「雨天時の自転車利用」 「問1. 雨は髪に悪いことをご存知でしたか?」 「問2. 雨は目に悪いことをご存知でしたか?」 「問3. 雨のときは事故が多いことをご存知でし     たか?」 「問4. 雨のとき自転車を利用しますか?       1.はい 2.いいえ」

35 この質問はどこがまずいのか? サブテーマ「雨天時の自転車利用」 「問1. 雨は髪に悪いことをご存知でしたか?」 「問2. 雨は目に悪いことをご存知でしたか?」 「問3. 雨のときは事故が多いことをご存知でし     たか?」 「問4. 雨のとき自転車を利用しますか?       1.はい 2.いいえ」 前に置かれた質問によって後の質問の回答に影響が出ることがある(=誘導)。

36 類似例 問7. 無駄使い防止には貯金をしたほうがよいと     思いますか?      1.はい  2.いいえ    問8. 今年の貯金予定額はいくらですか?           (       円)

37 類似例 問7. 無駄使い防止には貯金をしたほうがよいと     思いますか?      1.はい  2.いいえ    問8. 今年の貯金予定額はいくらですか?           (       円) はじめの質問は「はい」への誘導質問になりがちである。その影響で,次の質問では実際の予定額よりも高めの金額が回答される。

38 言い方によって回答結果が大きく変わる。表現には細心の注意を。
「どちらの先生がいいですか?  ①宿題は少ないが,いつも冷たい  ②宿題は多いが,面倒見はいい」  ①いつも冷たいが,宿題は少ない  ②面倒見はいいが,宿題が多い」

39 この質問はどこがまずいのか? 「あなたは近所に行くとき自転車を使いますか?」

40 この質問はどこがまずいのか? 「あなたは近所に行くとき自転車を使いますか?」 「近所」の定義や範囲があいまい。 意味や範囲などが不明確な言葉は使わない。      ときどき,しばしば,たびたび      近所,近辺,ここ

41 回答者は,作成者が想定したのと必ずしも同じ概念を抱くとは限らない。
その意味では「自転車」の定義なども,アンケート冒頭に書いておいた方が良いかもしれない。電動自転車は含む/含まない,など。また「雨」とはどれくらいの雨を指すのか,なども。

42 この質問はどこがまずいのか? 「CDをよく購入されますか?       1.よく購入する      2.ときどき購入する   3.めったに購入しない 4.全く購入しない」

43 この質問はどこがまずいのか? 「CDをよく購入されますか?       1.よく購入する      2.ときどき購入する   3.めったに購入しない 4.全く購入しない」 同じ枚数でも人によって主観的評価が異なる。 「とても」「やや」「あまり」等も,感じ方に個人差があるので注意。 上記のような質問だったら「月に何枚買うか?」など具体的数値を選ばせた方が良い。

44 この質問はどこがまずいのか? 「あなたが自転車で行く所を教えて下さい。  1. 大学  2. コンビニ  3. スーパー  4. 公園」

45 この質問はどこがまずいのか? 「あなたが自転車で行く所を教えて下さい。  1. 大学  2. コンビニ  3. スーパー  4. 公園」 選択肢がすべてを網羅しているとは限らない。 「その他(        )」という選択肢を作っておいた方が思わぬ発見がある。

46 この質問はどこがまずいのか? 「英国はEUから離脱すべきだと思いますか?  1.はい  2.いいえ」

47 この質問はどこがまずいのか? 「英国はEUから離脱すべきだと思いますか?  1.はい  2.いいえ」 判断や意見を求める質問では無回答が出やすい。 「わからない」「どちらともいえない」という選択肢を作っておく。 これらの選択肢がないと,なぜ無回答なのかが判断できなくなってしまう。

48 採用を検討してもよい質問形式 ろ過的質問

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50 自由回答の特徴 利点 ・ 質問者予期していない回答が得られる。 欠点 ・ 集計を行う際負担が大きい。      → もっとも最近はフリーのテキストマイ        ニングツールが充実している。      → KH Coder とか RMeCab とか。    ・ 数値を直接記入させると概して精度が      低い。

51 アンケートで必ず訊いた方が良いことは?

52 このような「調査対象者の属性を訊く部分」をフェイスシートという。
アンケートで必ず訊いた方が良いことは? 性別と年齢 場合によっては職業や家族構成 このような「調査対象者の属性を訊く部分」をフェイスシートという。 アンケートの一番最後に置くことが多い。 あなたの性別をお答えください(男性・女性) あなたの年齢をお答えください(  )歳

53 このような「調査対象者の属性を訊く部分」をフェイスシートという。
アンケートで必ず訊いた方が良いことは? 性別と年齢 場合によっては職業や家族構成 このような「調査対象者の属性を訊く部分」をフェイスシートという。 アンケートの一番最後に置くことが多い。 あなたの性別をお答えください(男性・女性) あなたの年齢をお答えください(  )歳

54 このような「調査対象者の属性を訊く部分」をフェイスシートという。
アンケートで必ず訊いた方が良いことは? 性別と年齢 場合によっては職業や家族構成 このような「調査対象者の属性を訊く部分」をフェイスシートという。 アンケートの一番最後に置くことが多い。 あなたの性別をお答えください(男性・女性) あなたの年齢をお答えください(  )歳

55 評定尺度(リッカートスケール) 賛否や評価などの程度を知りたい場合.4分尺度(4件 法)または5分尺度(5件法)が使用されることが多い.4 分尺度は「どちらでもない」を選択させたくないときに使 う.

56 今回はなくても良いが,卒論などでアンケートをする時は必ず連絡先をどこかに書くこと。
連絡先:筑波大学 知識情報・図書館学類     山田太郎

57 まとめ 質問は多すぎないように。 選択肢の数もあまり多すぎないように。 簡単に回答できる,差し障りのない質問を最初にもってくる。
客観的事実に関する質問から答えにくい質問へと進める。 プライバシーに関わる質問は最後に。 対象者が気を悪くするような質問は後に(対象者の能力や地位等)。 調査で最も重要な質問は早めに訊く。 全体を通じて質問に流れがあるように質問を並べる。 相互に関連のある質問は,まとめて配置する 。 黙従傾向に気を付ける。 キャリー・オーバー効果に注意する。 誘導が起きないようにする。 ダブルバレルの質問を避ける。 「その他」や「わからない」を入れておく。 順序尺度の回答選択肢には注意する。 主語と目的語はくどいようでも省略しない。 性別と年齢は必ず訊く。

58 宿題 班ごとに調査票を完成させ,来週までにアンケートを 実施してくること。 ※あまり時間がなくて申し訳ありません。
   ※あまり時間がなくて申し訳ありません。      1年生:情報基礎実習の休み時間?      2年生:知識情報演習1  〃      4年生:知識情報特論(水曜3限) の前後? 次回(6/22)は実習室に集合

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