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ことばの学習
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子どもはことばをどのように おぼえるか 親が教えてそれを模倣する? ほめられようとしてことばを覚える?
何度も何度も繰り返し教えられてはじめて覚える? 何度も間違いを直されて覚える?
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ことばの意味を学習するための 前提 ことばから対象、対象からことばへのふたつの方向性の間に対称的な関係がなりたつことを理解すること
ことばは固有名詞をのぞいてはカテゴリーを指すものであり、ひとつの状況に限定されず般用されるものであることを理解すること
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チンパンジーのことばの学習
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「ことば」の発見 そもそもことばの意味を学習する前に「単語」を発見しなければならない
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Part 1:子供はどのようにしてスピーチからことばを切り出せるのか?
参考文献 ジャック・メレール、E・デュプー 著 「赤ちゃんは知っている」 藤原書店 Jusczyk, P. W. (1999) How infants begin to extract words from speech.Trends in Cognitive Science, Vol. 3, No. 9. P Jusczyk, P. W. The discovery of spoken language. MIT Press
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赤ちゃんはいつ頃から「語」の 切り出しが出来るようになるか
ジュセックとアスリン 6ヶ月と7.5ヶ月の乳児で実験 (feet/bike, cup/dog) 1対の語を30秒間赤ちゃんに聞かせた後、 その語を含んだパッセージと含まないパッセージを自然な区切りのない読み方で呼んだ刺激を 聞かせる
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♪ ♪ Head-turn Preference Procedure ① ② ③ ④ Video camera Green light
Red light Banana.. Loudspeaker ♪ ④ Headphone ♪
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選好聴取法 (Head Turn Preference Procedure)
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乳児は何を手がかりに 語を切り出すのか? 母語に特有のストレスパターンの分布 音素間の遷移確率
同じ音素が語の中の位置によって発音が異なる(Allophone) 特定の子音列が同一語中におこりやすいか、語をまたがっておこりやすいか
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アクセントパターンを手がかりにつかう Jusczyk, Houston, &Newsome.(in press) The beginning of word segmentation in English-speaking infants. Cognitive Psychology. 7.5ヶ月児→‘kingdom’ ‘hamlet’のようにストレスが最初にくる語は切り出せるが、‘guitar’ ‘device’のように後にくるものは切り出せない。‘tar’ ‘vice’で訓練するとguitar, deviceを埋め込んだパッセージを長く聞く 10.5カ月児→弱強のストレスパターンの語もパッセージから切り出せる
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統計情報を手がかりに使う サフラン、ニューポート、アスリンの実験
8ヶ月の乳児に、3シラブルを1語と想定したナンセンス語列を切れ目なく発音した インプットを聞かせる pidaku, pabito, tibudo, …… bu の後に do → 1.0 ku の後に ti → 0.33
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インプット中の統計情報による切り出し(2)
サフラン、ニューポート、アスリンの実験 ☆テスト whole words vs. part words (訓練された2つの語を 組み合わせてつくった語) e.g., tibudo-pidaku vs. tudaro-pigola
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語系列中の音素の分布の 統計情報を手がかりに使う
ある子音列 ( /vt/, /fh/ )は、語をまたがって起こりやすい 別の子音列 ( /ft/ ) は、ひとつの語の中で続いて起こりやすい → 9ヶ月の乳児はこの情報を語の切り出しに使える
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語の切り出しのための手がかり どの手がかりも完全な手がかりではなく例外の語がある
例外の語の切り出しがスムーズに行われるように、乳児は複数の手がかりを同時に使う
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単語の意味づけ 子どもはどのように単語の意味を学習していくのだろうか
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カテゴリーの推論 「リンゴ」 「どれがリンゴ?」
ことばを学習するのにどうして推論が必要なのでしょうか?子どもはことばを辞書の定義で教えられて学習するわけではありません。ことばが使われるのを観察し、自分で意味を推論します。例えばある対象が「リンゴ」だと教えられたら対象とことばの連合のみで「リンゴ」という語の意味が学習できるか、というとそうではありません。リンゴという語の意味がわかる、ということは他のどの対象がリンゴで他のどの対象がリンゴでないかを判断できなければなりません。つまり、カテゴリーを推論することが必要とされるのです。 しかし、この推論とともにことばの学習のためにはより基本的な推論機構が必要です。
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ことばの学習のパラドックス ことばの内包をもたず、状況中のてがかりのみからことばの指示対象を同定し、その外延範囲を決定することは論理的には不可能 それにもかかわらず子供はことばの一事例あるいは少数の限られた事例を与えられただけで即座にことばに意味の推論をしている
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知らない人工物についた 新しいことば
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知らない動物についた 新しいことば
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物質の名前と物体の名前 日本人幼児は物質と物体を区別する文法的手がかりなしで、物体名と物質名では異なる般用の基準を適用しなければならないことを理解しているか? 物体→全体の形状の類似性 物質→形状は無関係、物質の同一性に注目
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Imai & Gentner, 1997
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Imai & Gentner, 1997
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2歳になったばかりの子どもでも、アメリカ人幼児と同様に物質名と物体名に対して異なる(そして正しい)般用の基準を用いることができた。
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すでに名前を知っている人工物についた新しい名前
Imai &Haryu, 2001
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すでに名前を知っている動物についた新しい名前
Imai &Haryu, 2001
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幼児は異なる名詞が同じ対象を指示した場合、ふたつの語はまったく同一ではないことを理解している。(対比の原理)
動物は固有名詞の対象となるが、人工物には固有名詞はつきにくいことを理解している。
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ことばの学習のメカニズム 人間の乳幼児がことばを学習することができる背景にはどのような能力があるのかを考察してください。
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