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中部広域市町村圏事務組合 合 同 研 修 会 沖縄でのLRT実現方策と 中部地域が今取組むべきこと
中部広域市町村圏事務組合 合 同 研 修 会 沖縄でのLRT実現方策と 中部地域が今取組むべきこと (株)ライトレール 代表取締役社長 阿 部 等 2013年2月19日
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本日の内容 1.講演者の自己紹介 2.なぜLRTか? 3.LRT実現の根幹 4.新たな視点 5.中部地域が今取組むべきこと
1.講演者の自己紹介 2.なぜLRTか? 3.LRT実現の根幹 4.新たな視点 5.中部地域が今取組むべきこと 6.基地跡地コンペ最優秀賞のご案内
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1.講演者の自己紹介 参考資料 (株)ライトレール会社案内 公共交通の活性化に関わる主な業務成果 (株)ライトレール事業目論見(概要)
交通ビジネス塾のご案内
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2.なぜLRTか?
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(1)自動車か鉄軌道か?
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①ストラスブール市資料より 同人数を運ぶ場合のイメージ 自動車 路線バス LRT
自動車 路線バス LRT
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②富山県高岡市の皆さん 同人数を運ぶ場合のイメージ 自動車 路線バス LRT
自動車 路線バス LRT 自動車の空間利用の非効率は明々白々
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③自動車の弱点 空間利用の非効率の他に エネルギー利用の非効率 環境負荷の大きさ 交通事故の頻発 車を運転できない人の移動制約
中心市街地の衰退 運動不足による不健康
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④沖縄本島中南部都市圏の人口集積 三大都市圏除く政令指定都市との比較 沖縄中南部は鉄軌道が特性を発揮できる 自動車主体の交通体系ではいけない
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(2)地下鉄かLRTか?
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①交通の地上と地下の使い分け (現状) モノの運搬が地上と高架、ヒトの移動が地下
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②交通の地上と地下の使い分け (本来) ヒトの移動が地上と高架、モノの運搬が地下
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③地下鉄とLRTの比較 用地費を除いた複線km当り事業費 同じ事業費を投じて 地平LRTの他のメリット 地下鉄:250億円
高架鉄道:80億円 地平LRT:30億円 同じ事業費を投じて 地平LRTは地下鉄の8倍のネットワーク 地平LRTの他のメリット 駅間距離を短くできる 道路からすぐに乗降できる 都市景観のシンボルに
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(3)現行の沖縄の鉄軌道計画
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沖縄タイムス掲載図 各市の中心部は地下鉄 那覇市-沖縄市25kmの建設費が4000億円 中南部の鉄軌道ネットワークはLRTとすべき
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3.LRT実現の根幹
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(1)賢者は歴史に学ぶ
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①時代を切り拓いた交通の歴史 船、鉄道、自動車、飛行機・・・ 自動車は鉄道を駆逐したか? 解決策は 移動時間の短縮こそが根幹
常に、移動時間の短い交通が長いものを駆逐 自動車は鉄道を駆逐したか? 駆逐した面もある 全世界の多くの路面電車が廃止 沖縄では鉄軌道がモノレール13kmのみ 道路をいくら作っても渋滞はなくせない 解決策は 「移動時間を短縮」した鉄軌道の整備
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②移動時間を短縮する要諦 移動時間の内訳 4つの時間トータルを短縮することが重要 出発地から最寄り駅 待ち時間 乗車時間 最寄り駅から目的地
高速走行 高頻度運行 フィーダー輸送の充実
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(2)高速走行
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①最高速度の向上 路面電車を高速化すると安全性に不安 鉄輪式リニア 電車は急ブレーキが効かない 車輪とレールはそのまま
車輪とレールの間の摩擦力が小さく滑走 鉄輪式リニア 車輪とレールはそのまま 左右レール間にプレートを敷設 台車下のリニアモータと力をやり取り 電磁力で減速し滑走なし 急ブレーキが効き安全に最高速度を向上 加速時も空転なく加速度向上
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②交差点での停車を最小化 従来の交差点優先信号 新たな方式 LRTが近付くと青を延伸または赤を短縮 列車ダイヤと道路交通信号をシンクロ
自動車交通を妨げ反対を受けやすい 新たな方式 列車ダイヤと道路交通信号をシンクロ 駅で運賃収受として停車時間を変動させず交差点通過タイミングを固定化 自動車交通を妨げずにLRTがスムーズ走行 車内での運賃収受の省略で所要時間も短縮
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③急行運転 駅間距離短く 駅間距離長く 急行と各停を相互に乗換えられるダイヤ 出発地・目的地と最寄り駅の間は短い 長距離の移動の時間は短い
長距離の移動に時間を要す 駅間距離長く 長距離の移動の時間は短い 出発地・目的地と最寄り駅の間に時間を要す 急行と各停を相互に乗換えられるダイヤ 主要駅に待避線を設け急行が各停を追越し
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(3)高頻度運行
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①富山ライトレールの成功 本数を3.4倍 ↓ 利用が2.7倍 高頻度運行こそが肝 市長 「ユーザー評価の90%以上は本数増」
本数を3.4倍 ↓ 利用が2.7倍 市長 「ユーザー評価の90%以上は本数増」 高頻度運行こそが肝 街のシンボルとなるお洒落でバリアフリーな車両は本質ではない
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②急行と各停を各6分おき 急行停車駅間に 小駅が3つ程度あり 主要駅で急行と各停で相互に乗換え 長距離と短距離の両方の移動を便利に
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(4)フィーダー輸送の充実
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①LRT駅を核としたネットワーク 駅勢圏拡大 500m 1km 600m 徒歩圏 1.5km バス・乗合タクシー
利用の多い路線・時間帯はバス 利用の少ない路線・時間帯は乗合タクシー
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②乗継ぎバリアの最小化 物理的バリア 時間的バリア 経済的バリア 移動距離をできるだけ短く LRTとフィーダーのいずれも高頻度運行
運賃を通し運賃に
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4.新たな視点
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(1)バス・タクシー運転手の雇用
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①現状の雇用 沖縄本島の旅客運輸車両(平成22年度) 沖縄本島に居住するバス・タクシー運転手 沖縄本島は約50万世帯 路線バス721台
法人タクシー3,281台 個人タクシー1,383台 沖縄本島に居住するバス・タクシー運転手 1万人弱と推計 沖縄本島は約50万世帯 50分の1の世帯がバス・タクシーで生計
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②雇用の維持 鉄軌道の整備 充実したフィーダー輸送 雇用を破壊して失業問題を起してはいけない LRT栄えて沖縄しぼむ
バス・タクシー運転手の雇用を吸収 現状と同じ労働力で高い交通利便性を実現 労働生産性の向上 沖縄社会全体の生産性向上 社会の繁栄の基礎条件 沖縄の未来を拓く礎
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(2)今までの常識は正しいか?
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①固定観念からの解放が時代を拓く 地下鉄を持つことが先進都市の証し お洒落な超低床車両こそLRT 厳しい運転士免許制度が鉄道を安全に
利便性・経済性を冷静に判断 お洒落な超低床車両こそLRT 24座席で2.31億円≒1座席1000万円 厳しい運転士免許制度が鉄道を安全に 人件費が高額となり高コスト体質の根源に 安い運賃こそが庶民の味方 自動車費用の高さを踏まえた運賃設定を LRTは赤字事業で財政のお荷物 便利なものを安く実現すれば事業は成立つ
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②LRTを実現させる外部要因 コスト LRT バス (将来) (現状) 輸送量 常にLRTが割高 初期投資大 車両高い 人件費高い
初期投資大 車両がより安い 人件費がより安い LRTとバスの選択の分かれ目 N人/時間 LRTの普及には、現状の 高コスト構造の打破が不可欠 初期投資小 車両安い 人件費安い 技術革新と規制改革により可能 輸送量
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5.中部地域が 今取組むべきこと
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(1)LRTはすぐにできるか? ビジネスモデルが未構築 実行は那覇都心部から 中部地域が今取組むべきこと
必要なことが実現されるまでに時間を要する 所要時間を短縮する3つの取組み 運転士の免許制度の規制改革 実行は那覇都心部から 中部地域は何もすることがない 中部地域が今取組むべきこと バスによる便利な交通サービスの実現 将来のLRT実現にも結び付く 公共施設の駐車場料金適正化も重要
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(2)バスの現実 バス停は 利便性は 利用者は学生と高齢者ばかり 分かりにくい、本数少ない、遅い 定時性低い、運賃高い・・・
写真は谷田貝哲氏提供 利便性は 分かりにくい、本数少ない、遅い 定時性低い、運賃高い・・・ 利用者は学生と高齢者ばかり およそ普通の人の日常の足になってない
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(3)バスの利用を促進するには 県民の意識啓発、啓蒙活動 イベントを企画して乗る目的を作る 企画切符により運賃を安く
不便なまま利用を求めても利用されない イベントを企画して乗る目的を作る 継続性がない 企画切符により運賃を安く 利用増となっても収益減 バス会社主導による利便向上策を期待 残念ながら期待薄 自治体が独自にコミュニティバスを運行 既存路線に影響しないエリアのみでは低効果
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(4)バスの利便向上策 基本は「LRT実現の根幹」と同じ 基本的な方向性 高速走行(定時性向上を含む) 高頻度運行 フィーダー輸送の充実
路線体系を分かりやすくかつ上記3点を実行 基幹路線とフィーダー路線の段階構成に 本数の少ない系統は整理 東側の中長距離は高速道路を有効活用 モノレールと結節した路線体系に 末端部は乗合タクシー、さらにデマンド方式に
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(5)バスの利便向上策の実現に向けて 自治体主導で実現 路線バスの抜本的再編が不可欠 周辺地域から改変することが現実的
外部の専門能力も使ってバス会社を動かす 路線バスの抜本的再編が不可欠 全体を一気に変えることは非現実的 特に那覇市内は系統数も多く改変は困難 周辺地域から改変することが現実的 1自治体に関わる路線の改善に特化 路線の再編 ダイヤの充実
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(6)より具体的な取組み内容 那覇都心への直結路線は高速道路を活用 地域内はフィーダー輸送を充実 都心側は西原IC経由おもろまち折返し
モノレールと古島で乗継ぎ、通し運賃化 モノレールの高速・高頻度化も重要 郊外側は最寄りICを利用 胡屋・コザ:沖縄南IC、具志川:沖縄北IC 地域内はフィーダー輸送を充実 都心直結路線と接続 通し運賃化 各所に乗継ぎターミナルを整備 交通結節点として地域の核に
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6.基地跡地コンペ 最優秀賞のご案内
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(1)コンペ内容と提案主体 大規模基地返還跡地利用計画提案コンペ トラム&グリーン・リンケージ沖縄21
県が沖縄全体の発展につながる計画を募集 応募79件中の最優秀賞を受賞 トラム&グリーン・リンケージ沖縄21 大成建設(株) 全体統括、都市、環境を担当 (株)ライトレール 交通を主に担当、都市計画の視点も持つ (有)ニライ・カナイ研究所 沖縄出身者として地元目線でチェック
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(2)提案の骨子 “4つの新都市拠点”を創る LRTを軸に都市拠点を結ぶ 自然と共生する亜熱帯庭園都市を育む
ゲートシティ、エンターテイメントリゾート リージョナルコア、コミュニティビレッジ LRTを軸に都市拠点を結ぶ LRTネットワークの整備とモノレールの延伸 高速・高頻度運行、フィーダー輸送の充実 自然と共生する亜熱帯庭園都市を育む 那覇都心にセントラルパークを創出 普天間を「水と緑の庭園都市」に
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(3)思い切った提案 県都機能の普天間への移転 最先端テクノロジーを集中投入したLRT 30~50年掛けて実現していきたい
新規の立地に県都機能を構築 機能的かつ高い環境親和性 県庁・県議会・県警跡地をセントラルパークに 都心超一等地に贅沢な空間を形成し市街地再編 最先端テクノロジーを集中投入したLRT 鉄輪式リニアによる高速走行 主要駅へ待避線を設置し急行と各停を運行 列車運行と道路交通信号をシンクロ 30~50年掛けて実現していきたい
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中部地域が今取組むべきはバスの改善です。 交通コンサル会社としてお手伝いできます。
沖縄はLRTを実現できる立地です。 中部地域が今取組むべきはバスの改善です。 交通コンサル会社としてお手伝いできます。
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